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根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。
展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

2019年 イチオシ作家特集に掲載されました(月刊美術1月号)

あけましておめでとうございます。

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※秋葉絢作品「瓜坊」

己亥の2019年です。
今年も楽しんでいただける作品のご紹介にスタッフ一同努めて参ります。

本日5日より、ギャラリーは仕事始めです。
そうじをしたり、メールのお返事などをしています。
返信をお待ちの方もいらっしゃるかと思います。
お返事が遅く申しわけありませんがどうぞよろしくお願い申し上げます。

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昨年末発売になりました月刊美術1月号(No.520)の
イチオシ作家2019必見の注目株×60+α の
必見の現代美術&立体・工芸×9 にて秋葉絢を掲載していただいています。
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※57ページ掲載

注目の作家さんが沢山紹介されております、ぜひ手に取りご覧ください!

今年は秋葉絢さんは諏訪の北澤美術館での個展があります。(9月28日~11月7日)
こちらも、注目をいただければ嬉しいです。またニュースとしてこのブログや
ツイッターなどでの告知をしてまいりますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
  1. 2019/01/05(土) 18:03:39|
  2. 秋葉絢

作家便り2018年12月/「老根付師 徒然草 師走」 齋藤美洲(埼玉)

 月日は百代の過客にして、行きかう人も又、旅人なり・・・なぞ想いながら、本年も根付師として人生の旅を歩み、平成三十一年も同じ姿でトボトボ・・・。
 昨日、ボーリングに一人で興じていたら、楽しむ事6ゲーム。受付嬢に驚かれた。まだ脚力はあるか?啊啊。

 回帰の想い 「根付彫刻のすすめ」付録 プロ編
 毎年、年賀状は十一月に創り、言葉ではない近況報告にしている。
 この一年、個展の為の豊年踊りシリーズを、制約のある鹿角で制作して過ごし、多少厭きを感じていた故、賀状用作品は、私の原点に還り、古典(本来)へのオマージュを主題とした。
 創り始めると、時間を超えて、若き日の自分が仕事場にいた。古典を畏敬しながら、オリジナリティを保つのに苦慮しつつ・・・。
 図柄は、良く見かけるものだが、これに私が表現できるかと、デッサンを重ね、完成図を脳裏に叩き込む。これが、良くなるか否かの分かれ目。
 次に材料をデッサンに合わせた塊(オブジェ)を造る。この時は、脳裏の完成図が六面体として全てのアングルを認識していなければ、実際の作品は違うものになる。
 出来た塊は単なる物体であるが、そこに完成形を感性移入させると動きが見えてくる。完成形に合わせ、鼻先から尾先までに線を引けば、S字が浮かぶ。それを背骨に頭、胴、尻を想像すれば、自ずと垂直方向にしか見えない塊に動きが出る。古典名品には左右対称がないのは、この原理だ。
 こうして、各部位を塊に線で書けば、後は彫り出せば荒彫りなり、仕上げ仕事につながる。
 私は今回、各部位の特長を強調することより全体のフォルムの方に心掛けた。根付としての塊に力を入れた。腹の太い丸みを見せるために後右肢を伸ばして、左前肢の下まで持ってきた。これは同時に腰を横にすることにより、フォルム全体に動きを持たせるためでもある。
 古典根付に思いを馳せ、実に楽しい時間であったが、仕上がってみると、雅俊先生の言葉が心に刺さる。“納得いくまでやる事ですョ” 何回も書くが、仕上がりとした作が、その作家の実力である。古典の評論、評価が出来ても、古典の域に達するのは至難と思い知らされた。ただ、この仕事は、楽しくやりがいのある大きなテーマである事にも気が付いた。生まれ育った古里の町を散策する様に・・・。

 古典資料を漁って・・・
 とにかく面白く、時の経るのを忘れる。
 各作家の発想が個性的であり、突き詰めた作品を観ると、その人の性格、人生観さえ想像できる。
 江戸根付は、装剣奇賞に見られる初期から幕末まで、技術的進歩は目覚ましいが、一芸を成した根付は、テクニックを超えた、何かに心を魅了される。
 時代、時代によって作風は変わるが、私がめでる作品には全て“品格”を感じる。それが何処より来るのかは、現時点では説明できないが、厳然として有るのは確か。

 幼少より根付に惚れ込み、彫り続けてきた爺が、己の至らなさを曝す如きに書いてきたが、パラドックスに、次の如く自覚。
 己の下手を誇れ!! 何故ならば、上手になる道は眼前に有るからだ。
 上手になったら、上手を維持するために受身になってしまい、その先つまらないかもネ・・・。

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  1. 2018/12/30(日) 22:34:10|
  2. 齋藤美洲(埼玉)

富山へ 「作家便り/18年12月 佐野藍(東京)」 

皆様こんにちは。

先日24日をもちまして、富山県水墨美術館にて開催しておりました、
驚異の超絶技巧!!明治工芸から現代アートへ が終了いたしました。
どうもありがとうございました。
次は一月下旬から大阪展になります。

今回は時間が経ってしまいましたが富山展の開会式へ出席する為、母と妹と共に富山に行った時のことを書きます。


開会式は沢山の方々がいらしていました。
清水三年坂美術館の、村田館長の作品解説がとても細やかで、出展されている明治工芸の凄みがより伝わります。
私も自身の作品紹介をさせて頂き、緊張しましたが良い機会でした。

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水墨美術館は、建物もまた素晴らしく、よく手入れされた芝にシンプルな瓦屋根の建物で、
本当に気持ちの良いところでした。こんな素敵な場所で展示できるなんて、、、と、
感謝の気持ちが改めて込み上げました。

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富山には水墨美術館の他にも魅力的な美術館が沢山。
中に図書館がある美術館もあり、なんというか文化レベルが高い、豊かな印象がある街です。

私の大学時代の同期、木彫の村田勇気君は富山県出身で、オススメの美術館を教えてくれたので行ってきました。
本当に全て良かったです。やはり地元の方の声は有難いですね!

まずは富山県美術館。
内藤廣さん設計のスケールの大きく、それでいてスッキリした印象のこれまた素敵な美術館です。
展示は彫刻家三沢厚彦さんのANIMALS IN TOYAMA が開催中でした。
内覧会の際に超絶技巧展でお世話になっている浅野研究所の広瀬さんに頂いた招待券で拝見しました!!

松濤美術館でも三沢さんの展示は拝見しましたが、IN TOYAMA での展示は大型の作品たちがたくさん展示されていて、
とにかくエネルギーを身体中で感じることができました。
やはり、憧れます。
自分だったら、、と色々考えましたが、たくさんの時間や力が必要ですね。
でもそんなことを考えさせてくれる空間が心地よかったです。
屋上も憩いの場になっていて居心地良かったです。

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続いて、富山市ガラス美術館。
こちらは隈研吾さん設計の美術館。ここも図書館が中にあります。
私がここで素晴らしいなと感じたのは、常設展です。
現代ガラス作家の巨匠デイル・チフーリ(Dale Chihuly)氏によるインスタレーション作品なんですが、
それが本当に迫力ありで、こんな気合の入った常設展はなかなかないよなぁと思いながら、空間を楽しみました。

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そして最後は樂翠亭美術館。
今回回った中で一番自分が好きだったのはこちらで開催していた 対話する金属 長谷川竹次郎展 です。
長谷川竹次郎氏が自身の子供達に作ったプレゼントの作品が展示されていたり、
古代オリエントの彫刻からインスピレーションを受けた作品がたくさん展示されていて、とても好みでした。
庭園も素晴らしく、豊かさをしみじみと感じるのでした、、、

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富山はたくさん美術館もあり、そしてお水もご飯も美味しいですし、本当に素敵なところでした。
また行きたいものです。


気づいたら今年もあと少し、、、今年も駆け抜けました。

また次に向けて、少しずつですが前進できたかなと思います。
来年は1月から大阪あべのハルカスにて超絶技巧展、3月に長年の憧れである、アートフェア東京の個展があります。
活動を見守ってくださっている方々に、更に楽しい世界をお見せできるよう、頑張って参ります。


今年も、大変お世話になりました。

皆様、良いお年をお迎え下さい。

佐野 藍

  1. 2018/12/28(金) 17:58:13|
  2. 佐野 藍(東京)

作家便り「18年 師走 /道甫(千葉)」

師じゃないけど走る道甫の巻


拝啓 歳晩の候  ついにエアコンを点けましたが追加で炬燵を出そうか出すまいか悩んでいる頃、
近況報告の為、筆を執った次第で御座います。
ご無沙汰しております。ドーモ 道甫です。

メ”リ”ーク”リ”ス”マ”ス”(重音)

季節を感じる的な挨拶をしたところで、12月の報告は大阪遠征と泉屋博古館分館(東京)に行ってきたことです。


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大阪遠征は毎度おなじみ12月、高円宮根付コンペディション授賞式に参加(潜入)してきました。
過去の受賞者という縁、大阪芸大の方の好意で行ってきました。

学生

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参加する学生がだんだんと増え、学生153名から根付作品193出品していました。
作品を見ていると根付的視点からのひらめき、私ではしない造形別技術、別ジャンルでの共通点、自分の根付感の勉強として考えることがあったりしました。
来年はどういう作品、作る生徒が育つか楽しみと考えながら深夜バスで帰ってきました。
今回も潜入任務は懐かしい大阪を色々堪能しました。カプセルホテル泊まったり。エンジョイ・ライフ!




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そういう懐かしい気分をまといながらミーティングをしていると、ギャラリーから面白い展示があると薦めがありました。
泉屋博古館分館(東京)神々のやどる器展という情報に何か覚えがあり調べてみると、
昔昔タイムアゴー大阪芸大の学生時代に京都の泉屋博古館に金属工芸科の遠足アトモスフィア学外研修でいくことになった事があります。

そこのコレクションは非常に良くしかも種類も数も大量にあります。
大興奮した覚えがあり、当時の記憶が思い浮かんできました。

私は古代中国の青銅器の見た感じに異文化の文様、時間と力がこもっているオーラがでててすごく好きです。
青銅器に強く魅かれるのは学生時代の思い出も関係しています。

大阪芸大の金工では鋳金の授業があります。
そこで青銅を使った鋳流しをしたのですが、非常に面倒くさいのです。
砂型に青銅を流して固まった後、型から外して砂の痕やいい感じになるように磨かなければならないのです。
鋳造しただけではなく徹底的な磨き作業があるのです(恐怖)。
古来中国の青銅器は私がやった型の素材より細かい粒子でできているので細かい凹凸が出ると思いますが、
それでも青銅器特有の青錆の細かさが経年変化ででるようなピカピカした細かい地肌を磨かなければならないのです。
磨きペーパーの前の番手痕が残っていたり、磨きが荒いとそこの荒い面の凸凹に空気が当たって錆(酸化被膜)がマダラになります。そうなると汚く見えるのです。
それも今あるような近代的なツールではなく、細部まで小さな砥石で削る事を思うとある種の畏怖が湧いてきます。
ぜったいしたくねぇ(白目)
そういうスゴイことがかかっていて、呪術的な感じのアトモスフィアがあるものに強く惹かれるのです。
ついでに私が金属している人に好感を持つのはそういうきっちりする事ができる人と思っているからです。

神々のやどる器 展では京都の方の泉屋博古館では数が少かったのですが、クオリティの選ばれたものを持ってきていると感じました。
私的には骨に古代中国の青銅器文様が彫刻したものがあるのでそれを見れてよかったと思います。
青銅器はどれも好きなのですが、どれか選ぶとするとガンダムに出てくる敵キャラのズゴックのアーム部分に似ている爵と角がすごく好きです。

似てる気がする



皆様の応援おかげで今年も色々駆け抜けれました。感謝いたし申し上げます。来年も良い根付を作ることを一生懸命頑張りたいと思います。
来年もよろしくお願い申し上げます。


敬具 
 
道甫


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  1. 2018/12/26(水) 19:53:28|
  2. 道甫(千葉)

作家便り「18年12月 /至水(北海道)」

今年から花影抄ブログ月イチ連載を請け負いながらお約束果たせず、剰え自らのブログ「悪魔ノ天秤」の更新さえ停滞中・・・
色々と申し訳なさすぎの至水ですお久しぶりです。

至水戌年年男!なんて勢いで幕を開けた2018年、9月のグループ展を頂点に以後色々ありすぎてまたも寡作地獄へ転落し、あっという間に締めを迎えそうな師走です。
根付を彫り始め8年経ち、8年前に出来なかった事が出来る様になった半面、当たり前の様に出来ていた事が出来なくなっているのは・・・老いのせい・・・周辺も含めそんなお年頃と言えばお年頃なのか。
しかし時間が過ぎ去る体感は日増しに加速していて、加速しているのだから、あたふたと焦燥し立ち止まってられんのです。

とは言え、こんなどんよりネガティブな文章とは裏腹に、実は来年に向け超前向きな至水です。

そうね

人魚の生き血を探してみよう。

2019年も何卒宜しくお願い致します。

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2010年10月のギラギラした死水を思い出しつつ・・・
  1. 2018/12/25(火) 19:07:27|
  2. 至水(北海道)
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