この度参加しましたアートフェア「行商~ギャラリー・サーカス」が無事終了しました。会期中の3日間で約4,000人の入場者があったとのことです。
同時開催の予定であった本元の「アートフェア東京・2011」が震災による影響で延期となったため、こちらはどうなるのかと思っていたところ「こんな時だからこそ、やりましょう」と主催および出展画廊主の皆様から心強い決断を早々に表明していただき、作家としては今までの日常とは違う心情を背景に置きながら制作に対峙することができました。改めて思ったことはこのような未曾有の事態に際し、自分ができることは今まで通り作品をつくり続けて行くことだけである、ということに尽きます。
「行商」では各出展画廊の利益の一部、会場に配置された募金箱、経費を除いた出展料の全額を取りまとめ、日本赤十字を通じて東日本大震災の被災地への義援金として送金することにしています。出展画廊のギャラリー花影抄・出版元の木耳社のご協力を得て、私も微力ながら会場で作品集にサインをして販売しその収益の一部を義援金にさせていただきました。ご来場いただいた皆様、本をお買い上げいただいた皆様、誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます。
追伸
福島を中心として東北地方一帯は、豊かな張り子の産地です。今回の事態は少なからず張り子文化の衰退に追い討ちをかける結果となりました。大変痛ましいことです。
荒井良
- 2011/04/10(日) 15:59:24|
- アートフェア他(根津以外での展示活動)
-
-