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根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。
展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

作家便り「09年8月/北澤いずみ」

「イギリスを旅して」北澤いずみ/作家便り8月

こんにちは、北澤いずみです。先日の個展ご来場頂いた方々、大変有難うございました。
貴重なご意見などもいただき、今後の制作の励みになります。

私はこの個展開催直前までイギリスを旅しておりました。
私が使わせていただいている工房のオーナーと陶芸家4人で現地の陶芸家アトリエ訪問、ギャラリー訪問、St. Ivesにあるバーナードリーチの工房でワークショップ、Aberystwyth でInternational ceramics festival を見てきました。2週間ほどの日程で、盛りだくさんの内容でしたが、イギリスにおける陶芸のあり方や、自分がやっていることの位置づけなど、色々と考える事が出来ました。

イギリスのやきものと言えばスリップウェアですが、作家さんのアトリエで夕食をふるまわれる時など、感心してしまうくらいお料理とお皿がマッチしているのです。食器というのはその地域の食材があって、お料理があって生まれてきた物なのだな、と改めて思いました。写真は、イングランド西部DevonにアトリエをかまえるClive Bowenさんのお宅でご馳走になったマスのお料理。料理は奥様によるもの、お皿はCliveさんによるものです、幸せな食卓でした。

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St. Ivesのリーチ工房では、同行した陶芸家の方がワークショップをしたのですが、私もちゃっかりお猪口に小さいかえるを作ってくっつけるというデモンストレーションを15分ほどやらせてもらいました。貴重な体験でした….写真は、実際にリーチが使っていた蹴ロクロに座っているところです。これまた貴重な体験。

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Aberystwythのフェスティバルは、あまりにも盛りだくさんで書ききれませんが、いろいろな国の話題の陶芸家が招聘され、様々なデモンストレーションが行われ、楽しくまた勉強になりました。そしてイギリスの人々の日本の陶芸に対する期待、現代の陶芸のあり方みたいなものを深く考えさせられるものとなりました。勘違いもあり、過大評価もあり、過小評価もありではありますが。。。。一番印象に残ったものは、写真の中国は景徳鎮からの職人さんによるデモンストレーションで、6メートルの高さのツボを3人がかりでロクロ引きするというものでした。何回かに分けてひくのですが、できた物を重ねていく技術のほうに感心しました。彼らは職人さんであってアーチストではない、と解説者が言っていた事も心に残りました。
職人か、アーチストか、よく話題になるところですが、景徳鎮においては職人魂が確かな技術を支えていることだけは確信しました。

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  1. 2009/08/13(木) 19:34:19|
  2. 泉水/北澤いずみ(東京)