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根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。
展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

美術館(展覧会)てくてく日記第22回「一瞬のきらめき まぼろしの薩摩切子」

美術館(展覧会)てくてく日記第22回は、サントリー美術館で開催中の「一瞬のきらめき まぼろしの薩摩切子」です。
前回の「てくてく日記」で報告しましたアートフェア東京2009の会場から日比谷駅にいき、千代田線で乃木坂に向かいました。
 薩摩藩におけるガラスの製造は、1846年、島津斉興の代に、強い酸に耐えるガラス器と試験や製煉に使用するガラス器具の必要から始まったとのこと。斉興は財政改革を中心として藩政改革をしていたわけで、こういった日本の近代化への夜明けと薩摩切子に密接な関連があることにわくわくしました。昨年、長い時間をかけて、萩原延壽の『遠い崖――アーネスト・サトウ日記抄』(朝日文庫)を読んでいたこともあるかもしれません。つい、芸術は芸術だけ、経済は経済だけ、政治は政治だけの視点から物事を捉えがちになりますが、物事をあらゆる角度から検討する作業をするということはとてもエキサイティングな作業です。
 約150点ほどの作品を見て、昔のガラスの美しさに眼を奪われました。200年もたっていないのにこうも違うのか。昔のガラスは鉛が多く含まれていて、今のクリスタルガラスとは異なる色合いを見せています。ちょっとぬめっとしていて、虹色に光る。また色被せ技法によるぼかしが薩摩切子の表情をつくっています。できれば、単眼鏡持参で見られることをおすすめします。カッティングの方法もどうも何種類かあるみたいで、その辺を詳しく見て行くのも一興だと思います。(花影抄/藤)

まぼろしの薩摩切子


会期、会場等はこちらをごらんください。※サントリー美術館webサイト

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2009/04/12(日) 20:06:43|
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