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根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。
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作家便り「09年4月/北澤いずみ」

「さよならだけが 人生ならば また来る春は何だろう」
北澤いずみ/作家便り4月


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こんにちは、北澤いずみです!
春は物事が動き出す季節、
人それぞれに色々な思いが過る季節ですね。。。

「花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ」

さくらが咲いてきました。
この季節に必ずこの詩を思い出します。
ご存知の方も多いと思いますが、
唐詩を井伏鱒二が訳したものです。
全文は
 
この盃を受けてくれ
どうぞなみなみつがしておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ

上2行を読むとただの飲み会を連想しますが。。。

ソメイヨシノは一気に咲いて一気に散るのでコレを思い出します。
日本は、木の芽時の春を別れと出会いの季節に設定しているので、
季節で気分を左右される人には結構迷惑なシステムだと思っています。
欧米みたいに秋が一年の始まりなら、五月病はこんなには無かったかもしれない。
どの様な形であれ人が去るのはさびしいものです。

上の詩に対して、寺山修司はこんな詩を書いています。

さよならだけが
人生ならば
また来る春は何だろう
はるかなはるかな地の果てに
咲いている野の百合何だろう

さよならだけが
人生ならば
めぐりあう日は何だろう
やさしいやさしい夕焼と
ふたりの愛はなんだろう

さよならだけが
人生ならば
建てたわが家は何だろう
さみしいさみしい平原に
ともす灯りは何だろう

さよならだけが
人生ならば
人生なんか いりません


桜なら、ばーっと咲いてぱーっと散ってしまう染井吉野よりも、
一本の木で春爛漫を演出してくれる八重桜が好みです。

  1. 2009/04/02(木) 16:33:11|
  2. 泉水/北澤いずみ(東京)