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根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。
展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

泡色の霧 亀下 渚 個展 展示作品ご紹介

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泡色の霧 亀下 渚 個展
2021年12月11日[土]~19日[日] ※13日[月]休廊
13:00〜19:00 (最終日〜18:00まで)


展示作品をこちらのblogにてご紹介いたします。

ご注文、作品についてのご質問などございましたら、作品名を明記の上
メールかお電話にてご連絡ください。お気軽にお問合せくださいませ。
何卒宜しくお願い申し上げます。
※メールでのお問合せの場合、件名を「亀下 渚 個展  作品問合せ」としてくださるとスムーズです。
アドレス:mail@hanakagesho.com 
電話番号:03-3827-1323

【ギャラリーより】

亀下渚は、シルクや反物を素材に工芸的な手法(オリジナルの染色技法)を用いて絵画作品を制作しています。
染色技法で絵画を表現することで、自身の感情や伝えたいことが作品に染み入っていくような感覚があると言います。

主に狼をモチーフに、対立する自然界と人間界の問題をテーマとした作品群です。
狼は生存のための広大な土地を必要とし肉食動物であることから、人間が活動領域を広げるために「種」として激しく人間社会との間でせめぎ合いを繰り返してきた動物です。その狼を表現の核として描き続けることで作家は人間の業と向き合い、問い続けています。狼は、美しく、気高く、強く、優しく、温かく、厳しく、豊かな表情をもって生きています。その姿を鑑賞者と共有することで、人間と自然の間に存在する深いテーマへと誘っているのです。是非、会場で描かれた狼たちと向き合っていただきたいと思います。
 
今回は、蚕蛾の姿も描かれます。蚕もまた人間との間に複雑な関係性を持つ生き物です。美しい絹の背後にたくさんの蚕蛾の死があります。亀下の好んで使う支持体もまたその絹なのです。

美しく描かれた画面の奥に深く刻まれた世界を感じとっていただければ作家共々幸いに存じます。
何卒宜しくお願い申し上げます。


【作家の言葉 亀下 渚】

私の心の中に棲む彼らの安息の地に立ち込める霧の名は泡色の霧

狼と蚕、両者に助けられながら制作をする私が切に願う彼らの棲処

そこは彼らに共通する全ての不自由さから解放され、自由を手に入れた理想郷

その理想郷は息をすれば泡のように消え、霧のように触れることのできない儚い願いの形




【出品作品】

1 ひめごとの帳 180×38cm シルク(反物)、顔料、胡粉
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2 丑三つの帳 180×38cm シルク(反物)、顔料、胡粉
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3 Lily Magnolia 41×41cm シルク、顔料、胡粉
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4 Infinity 33.3×33.3cm シルク(スカーフ)、顔料、胡粉
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5 水の畔 41× 27.3cm(P6号) シルク(反物)、顔料、胡粉
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6 閃光 25.7×18cm(B5) シルク(反物)、顔料、胡粉
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7 蚕 18×14cm(F0号) シルク(反物)、顔料、胡粉 ※アクリル額装済
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8 あたらよ 33.3×24.2cm(F4号) シルク(反物)、顔料、胡粉
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【常設の作品から】

 25.7×18.2 cm シルク、染料、胡粉
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 18.0×14.0 cm シルク、染料、胡粉
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  1. 2021/12/11(土) 21:03:37|
  2. 亀下渚