中梶です。
今日は少し新しい試みで作品を作ったのでそのお話をさせていただきます。
僕は骨董市などで古い道具を見て回るのが好きで、
気に入ったものを集め、実際に使ったりもしています。
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良く使っている古い鑿と糸鋸。
特に糸鋸は握りの部分がとても手に馴染みます。
市に並べられた道具たちは、過去の持ち主に使われる事によって、
それぞれ変化し、独特な雰囲気を持っています。
それは長く使われる事によってしか出てこない物ですし、
そこにとても魅力を感じます。
そのため、自分の作品でも、使い込んでいく上で傷や汚れも含めて
変化を楽しめるような物を作れないかと考えました。
今回は僕自身が美しいと感じた大工道具や古い時代の
石斧などの形をモチーフにして、それらを見た時に感じた印象を大切に、
手馴染みのよい、使いやすい形を意識して制作しました。
素材や仕上げも傷やカケ、割れが出たとしても
それ自体が景色となるようなものを選んでいます。
普段作っている生き物をモチーフとした作品よりも
要素を削ってシンプルな形にしているので
根付としても使いやすい物になっていると思いますし、
全く別の使い方をして楽しんでいただくのも良いのではないかと思います。
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- 2019/10/28(月) 12:00:00|
- 中梶真武(神奈川)
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