FC2ブログ

根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。
展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

「魅惑の像ー具象的なるかたち」つくば美術館

美術館てくてく日記8回目は、番外編として、いつも書いている非常勤スタッフ藤にかわって、橋本が紹介します。

「魅惑の像ー具象的なるかたち/Figurative:Personaified Shapes」と題された展覧会。
茨城県つくば美術館にて、2008/7/25~8/24まで開催されていました。(記事にするタイミングを逃して、そのままになっておりました)
近年、さまざまな展覧会などによって考察されている「美術/工芸」の概念を問い直すといった流れの中で企画された展覧会です。「彫刻」と「置物/工芸/人形/フィギュア」といった既成の枠組みでは納まりがたい作品を生み出している若手の作家も取り上げ、西欧の美術概念や価値基準とは異なる、日本的な造形史を探っていました。
「現代根付」というジャンルに関わる自分にとって、「美術と工芸」の問題、あるいは、「今までの価値基準による彫刻と人形やフィギュア」との関係など、非常に興味深く、日々考えている事柄です。「現代根付」とはいったい何であろうか?という疑問。そして「彫刻」について問い直しがされる時に「根付」もその中に入っていけるのだろうか?と考えてみたりします。以前、小野里三昧さんとお話しをしている時に、『現代根付というのは、曖昧な部分がたくさんあって、そこが面白いんだ』というような意味のことをおっしゃっておられたのを思い出しました。なるほど!確かにそのとおりかもしれません。

もうひとつ、この展覧会には、陶芸家の山野千里さんの作品を見に行ったということもありました。陶芸で、昔と未来をくっつけたような不思議なオブジェのような作品を発表している作家さんです。山野さんの作品は、根付ではないけれど、非常に根付的な世界観を持っていて、面白かったです。

exh_tsukubashi_08.jpg


■茨城県つくば美術館
■「魅惑の像ー具象的なるかたち/Figurative:Personaified Shapes」
■出品作家:伊藤遠平(石粉粘土・油彩)/北川宏人(テラコッタ・アクリル)/永冨悦史(不織布・アクリル)/中村義孝(鑞型ブロンズ)/薮内左斗司(木彫・漆・顔料)/山野千里(陶・色絵)

  1. 2008/12/15(月) 23:26:57|
  2. 美術館・展覧会情報など