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根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。
展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

佐野藍 「Pythonシリーズについて」

Pythonシリーズについて

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ボールパイソンという種は、性質として丸くとぐろを巻くことが多く、その名前で呼ばれているニシキヘビで、
モルフと呼ばれる遺伝子による色や模様の多様性を楽しむために家畜化された生き物です。

大理石、とりわけ石全般的に、自然の形として丸く塊として存在することが多いですが、
その性質とボールパイソンの塊感、量感がとても親和性が高く、
また、いろんな柄や色に幅のある大理石は無数に存在するモルフとの相性がよく、
そして作り込んだ鱗、磨き上げた石肌は、本物を触った時のそれにそっくりです。
私がこのシリーズを制作するときは、はじめにマケットを作るわけではなく、
石を見て削りながら模様を探っていくようなライブ感の伴う方法を取っており、
蛇を彫る というよりも、石との対話 が大切となり、石彫をやっている身としては修練でもあります。
ナンバリングをし、ライフワークとしてこのシリーズを継続することにより、
「蛇を作る」という表面的な事柄ではなく、
その先に見える作家の生涯の揺らぎを自身も客観的に分析するきっかけとなり得ると信じて作り続けています。
マンネリ化や作家性の変容、自身のバックグラウンドなど、ポジティブ面、ネガティブ面を浮き彫りにさせることにより、
他の誰にもなし得ないことが出来るのではないかと感じています。

そんなPythonシリーズも、おかげさまで今回020(20作品目)まで制作するに至りました。
すでに、良くも悪くも初期の頃に比べての変容を自身で感じます。
これから私がどのように生き、誰と出会い、別れ、感じ、活動して行くのか、、、
ご興味を持ってくださる方々には、Pythonシリーズを通して見守っていただけると幸いです。

佐野藍
  1. 2018/08/30(木) 10:54:36|
  2. 佐野 藍(東京)