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根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。
展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

作家便り2018年7月(8月) 齋藤美洲

老根付師  葉月

文月と書きたかったが、梅雨が六月に明け、今年はその風情がない酷暑。
只今、新暦盆の最中。ブログの時間差解消のため葉月とした。

例年は暑さに対する怨み節を書くが、今年はそれどころではない。
西日本の惨状を見るに明日は我が身と知る。夏前の暴れ梅雨は、以前は
局地的被害であったが、3年前の鬼怒川、去年の熊本、そして今年と、50年に一度が続く。
地球温暖化の故かパターンは同じ。前線の停滞と台風による湿気の流れ込みによる。
コンピューターによる気象予報で被害が予測されても、国、自治体とも怖さの想像力が
ないのか、対応が遅れる。被害が出てからの対処。東京に先日の高知の雨量が降ると、
上野の西郷像からは下町全域が水に浸かっているのが見えるという。猛暑が過ぎて
秋雨前線と台風を想うとゾッ!とするのは私だけだろうか?全国無事を祈る。


現代根付史最縮尺版
6月に京都清宗根付館、木下コレクション、最新本出版記念パーティが催された。
最長老から新進根付師たちまで一同に会した。中には幻とされた寛玉氏も出席し、
若者たちに挨拶されていた。見渡すに、出席者の顔と作品が分からない若い作家
たちが多数であった。それだけの時が過ぎたのだろう。現代根付初期の事もよく聞
かれるのもその一例。ザックリと歴史を3段階に切り分ける。

一 キンゼイ御夫妻来日より20世紀末まで
 海外コレクターによって、多くの古典の中で育てられ、地位も確立。円高により
市場が厳しくなる。国内では高円宮コレクション、大英博展カタログを参照されたし。

二 バブル崩壊後より京都清宗根付館出現まで
社会システムも変わり、商社、作家も苦労した時。デパート展、少数の商社の努力に
命脈を保ち、価格も他の美術界の様には下落しなかったのに感謝。

三 京都清宗根付館開館以後
木下コレクションの蒐集数は夥しく、現代根付界は一息つけたことに感謝。
多くの新人を輩出させ、作品が永く保存されることに意義がある。現在の
現代根付界は皆さん御存じ、進行形である。出版記念パーティにての感想です。

 
私の推敲  九尾

九尾の狐に挑んでみた。

参考に多くの平面作品を観た。このモチーフ、絵画はいいなァと思う。
キャンバス上は自由自在だからだ。彫刻となると難しいのだろう。目を引く作品は少ない。まして根付では・・・。

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御覧の通りのいつもの鹿角。
この中に九本の尾を如何に自由に表現し、根付である事に、推敲すること、暫し。

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こないなりました。(暑っ苦しい)
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啓上 暑中御見舞
  1. 2018/07/28(土) 18:10:49|
  2. 齋藤美洲(埼玉)