根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

作家便り/道甫 「dharmaの深淵を覗き込もうとしてやめるの巻」

拝啓 暮秋の候 いきなりの寒さの到来により炬燵を出さずにいられないっっ!!頃、
近況のご報告の為、筆を執った次第で御座います。
ご無沙汰しております。ドーモ 道甫です。


私は博物館という施設がすごく好きでして、特に東京国立博物館にはよく行きます。
多種多様の知識を発掘収集している様な、とても賢くなった気がする(賢くなってない)といった理由で、博物館が好きなのです。
先日、東京国立博物館で特別展「禅―心をかたちに―」を開催しているということで行く都合ができ、「ほいほい」と見に行ってきました。

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様々な展示物があり、知識欲が刺激され、いい感じにアドレナリンが分泌する特別展でした。
そういうエクスタシの残滓から未だ眼下に残るのは「無象静照賛の達磨図」です。

達磨のイメージといえば、目が大きく睨みつけている座禅した僧、そして目が大きい感じだと浮かびます。
巷の達磨像は見てて疲れます。
「無象静照賛の達磨図」はそうではなく、遠い何かを見つめているような目線で思い更けている様子です。
他の達磨図より見ていて心地良いものでした。
というのも、瞳は力があります。それは+だけではなく-の方向の力もです。
例えば、生物のコミュニケーション、アイコンタクトみたいな人間心理や呪術、邪視や魔眼といわれるもの。
邪視を逃れるために目をモチーフにしたファーティマの目とかのお守り。
ホルスの目、プロビデンスの目とかのシンボルイメージにもなっています。
達磨のそれは対峙することにより己と向かい合うような、自分に問答させる目です。
達磨の魔眼の力を受け続けるのは体力を消費させられます。
そういう事で用途の違いというか、禅の心に成るべき修行すのではなく、鑑賞するのなら無象静照賛の達磨図の方が良い感じでした。
明鏡止水のような禅の心が足りないと思った道甫でした。

敬具

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  1. 2016/12/02(金) 15:17:54|
  2. 道甫(千葉)