根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

作家便り「16年7月/至水(北海道) 」 (1)

今年の4月初旬
ツイッタのタイムラインに韮沢靖氏の訃報が流れて来ました



幼少の頃の至水は
絵本と言えばコロタン文庫の怪獣怪人全百科とワニの豆本お化け図鑑
仮面ライダーが好きでウルトラマンが好きでゴレンジャーが好きでデビルマンが好きで鬼太郎が好きで、あと、あー、もー、書ききれない
キン肉マンの僕の考えた超人コンテストに応募したり・・・
頭の中には常に「怪しい妖しい者達」が犇めき合っていて
まるでメタルダーのゴーストバンク状態
後にホビージャパンとモデルグラフィックスを定期購読する
「無いもモノは作れ」がモットーなスクラッチ少年AFVモデラーとなり
「海外にはガレージキットというのが有ってだな」
そんな特集記事からガレージキットの存在を知り
フォルモで怪獣や怪人を塑造するようになったのは高校入学の頃
歯科技工の専門学校を卒業後、就職してから暫く立体造形から縁遠くなっていた1996年の1月
とうとう「S.M.H」に出会ってしまいます
それはホビージャパンの別冊、季刊のMOOK本で
竹谷隆之、韮沢靖、鬼頭栄作、安藤賢司、メチクロ、山田卓司、の立体造形
そして巻末から始まる寺田克也の漫画・・・
と、今現在最前線で活躍中の造形クリエイター達の作品で埋め尽くされた雑誌だったのです



韮澤靖氏の盟友である竹谷隆之氏がfacebook上で
「韮沢靖氏逝去によせて」と綴った手記の中
韮澤靖氏から”オリジナルやらないのか”と
”もっと人生が面白く楽しくなるほうに「こっちこいよ!」としつこく導いてくれたんだ”
と書かれていて

あの時至水青年が感じた
「S.M.H」に掲載された作品群から発散される自信に満ちたオリジナリティーと
作家が絶対的に感じているであろう幸福感

そして言われずとも伝わる

“オリジナルで勝負しなよ“

それは確かに天啓でした

それまで既存のキャラクターをリアルに立体化させる事が是であった造形から至水を解放する決定的な切っ掛けとなりました

アレは韮沢イズムだったんだよな
そんな記憶を反芻しながら2月はホント泣いていて・・・



残念ながら「S.M.H」は2000年8月末に敢行されたVol.18を最後に休刊(事実上の廃刊)となり今に至ります

しかし至水の中では未だに続刊中で
実は「S.M.H」で連載を持っているつもりで毎回根付を彫っているのです

次回
今週末24日にリリースされる「S.M.H Vol.100」のテーマは「ワンフェス」

根付彫刻家至水のページには
輪入道の根付「かまわぬ」が掲載されます



・・・続くよ


SMH画像
  1. 2016/07/22(金) 20:09:53|
  2. 至水(北海道)