暖冬が続くとおもいきや、急に寒くなったりと体調管理が大変な年になりました。
根付師の森謙次です。二月になりまだまだ寒さが厳しい中、僕にとって嬉しい事が新春早々ありました。
高円宮妃久子殿下が連載をしている婦人画報”旅する根付”に僕が制作した
”一本松”根付を掲載していただきました。
椿をベースに宝石珊瑚で制作したテントウムシを組み合わせた作品です。
「婦人画報」2016年 3月号〜旅する根付・五年の歳月〜 17頁
「根付・一本松」森謙次
最近は中国の漁船の密漁で有名になった感のある宝石珊瑚ですが、
江戸時代末期ぐらいから高知(土佐)では多くの質の良い珊瑚が採れていました。
こうして珊瑚を使った作品を取り上げていただく事で、
色々な方に知ってもらえる機会が増えていくのは非常に嬉しいです。
これからも、そういう自分のバックボーンを大事にしながら根付を制作していきます。
そんな中、先日高知の友達と一緒に京都の清宗根付館へ行ってきました。
友達は根付館へ来るのは初めてでしたので、
根付という世界を少しでも知ってもらえる事が嬉しかったです。
根付館を見学している中で、僕の作品が展示されているコーナーがあり、
友達にも観てもらいました。
やはり他の作家さんと比べると
「 まだまだ彫りが甘い!」
と言われましたが、良薬は口に苦しといいますので、
もっと技術を磨いていかなければと改めて思いました。
その後は清宗根付館の近くにある”KUMAGUSUKU"というホステルへと行き、宿泊をしました。
京都の長屋をリノベーションした現代美術作家の作品を展示、見学できる宿泊施設なんですが、
さすが京都!歴史を感じさせつつも新しい文化を体感できる場所でした。
僕も古民家をリノベーションしたいと思っている真最中なので
気持ちが高ぶりながらの滞在となりました。
今年は年初めから色々な刺激を受け、根付制作に生かせればと思いっています。
よろしくお願いします!
「婦人画報」-webサイト京都清宗根付館-webサイトKYOTO ART HOSTEL kumagusu-webサイト
- 2016/02/04(木) 10:31:14|
- 森謙次(高知)
-
-