根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

「道甫展〜魔道具としての根付彫刻〜」出品作品

開催中の「道甫展」魔道具としての根付彫刻、出品作品の御紹介です。

duh_touchuukasou_1.jpg
duh_touchuukasou_2.jpg
「癒伍洲寄りの茸 観異子」9.0cm 鹿角
172800円(税込)
クトゥルフ神話に出てくる神話生物「ミ=ゴ」という想像上の存在がモチーフです。
冬虫夏草のイメージに重なっています。


duh_sankutakarisu_1.jpg
duh_sankutakarisu_3.jpg
duh_sankutakarisu_4.jpg
「サンクタ・カリス」4.6×4.2×2.1cm 鹿角、水牛角
販売済
サンクタカリスはカンブリア紀中期のバージェス頁岩から産する節足動物のひとつ。
名前の由来は「聖なる爪」(サンクタ・カリス)。道甫

douho_kabutoebi_1.jpg
douho_kabutoebi_4.jpg
douho_kabutoebi_3.jpg
「兜海老」8.5×2.3×1.2cm 鹿角 販売済
カブトエビは甲殻類の中でも古い形質を残したものと考えられている。
分化した当時から現在までほぼ同じ姿を保ち続けた生きている化石。
原始の概念が失われずに残っているモノ。(道甫)


duh_doronsuzume_1.jpg
duh_doronsuzume_2.jpg
duh_doronsuzume_3.jpg
「ドローン雀」4.4×4.4×2.4cm 鹿角、水牛角
87480円(税込)
カウンティ美術館の書籍に掲載されている雀の根付が元ネタになっています。
すこし前に世間を騒がせたドローンのデザインと融合しています。


duh_nezumi_1.jpg
duh_nezumi_2.jpg
duh_nezumi_3.jpg
「鍵鼠」4.2×2.1×1.9cm 鹿角、べっ甲
販売済
「鍵」とは対となった「錠」、結界を開ける道具。
宝尽くしの中に入る物。それを持つのは二つの表情を持つ鼠。(道甫 )


duh_makara_1.jpg
duh_makara_2.jpg
duh_makara_3.jpg
「外なる魔伽羅」5.8×3.9×2.4 鹿角、べっ甲
販売済
摩伽羅という東南アジアの神様の乗り物を自分なりに解釈したものです。
水の中を泳ぐ足は魚に見えるかもしれない。外なる神のモノ。(道甫)


duh_jashin_1.jpg
duh_jashin_2.jpg
「怠惰な邪神を模した魔術触媒」17.4×7.0×2.3cm 鹿角、べっ甲
183600円(税込)
「クトゥルフ神話のツァトゥグァ(人間では発音出来ない)の末裔を模した術具。」道甫
ベルト用で使われることを想定しており、実際に挟むとけっこう身体にフィットします。


duh_hakutaku_2.jpg
duh_hakutaku_1.jpg
「白澤」5.6×2.8×3.4cm 鹿角、べっ甲
販売済
徳の高い為政者の前に現れる聖獣。独自設定では「徳のある人物」をつけまわすストーカー的存在です。(道甫)


duh_daikon_1.jpg
duh_daikon_2.jpg
「マンドラゴラめいたサムシング」7.2×2.3×1.5cm 鹿角
 販売済
「大根はまれにマンドラゴラめいたサムシングになる。ビーナスの誕生。生贄にささげられる。」(道甫)


douho_shokushu_1.jpg
douho_shokushu_2.jpg
douho_shokushu_3.jpg
douho_shokushu_4.jpg
「緒締・触手」3.2×1.1×1.1cm
30240円(税込)
「ニャルラトホテプ」クトゥルフ神話の邪神を模したもの。

douho_kurage_1.jpg
douho_kurage_2.jpg
douho_kurage_3.jpg
douho_kurage_4.jpg
「提げ・めくらげ」2.6×2.2×2.0cm 鹿角、鼈甲
34560円(税込)

douho_gazer.jpg
douho_gazer_2.jpg
「緒締・GAZER」鹿角、鼈甲 2.0cm
31320円(税込)

douho_dokuro_1.jpg
douho_dokuro_2.jpg
douho_dokuro_3.jpg
「髑髏」2.5×2.2×2.3cm 鹿角
32400円(税込)

作品へのお問い合わせは、Gallery花影抄
電話03-3827-1323 netsukeya@hanakagesho.com まで。

blog15052201.jpg

「道甫展〜魔道具としての根付彫刻〜」
2015/5/16(土)~24(日)

●このたび、新人の根付作家・道甫(DOUHO)の初個展を開催させて頂く運びとなりました。
大阪芸術大学で「現代根付」についての知識を得て、魅了され作家を目指してきました。
2013年より制作活動をしてきましたが、個展形式での作品発表は、今回が初めてとなります。

「魔道具としての根付彫刻」という不穏な響きの展覧会タイトルが掲げられていますが、
彼にとって「根付もしくは根付師」は、超常的な力を持つ憧れの存在のようです。
古い根付の題材の中には、可愛らしい愛らしいものばかりではなく、一般的な視点からすると、怖いもの・不気味なもの・気持ちの悪いように感じられるものまでが、幅広く存在し残っています。
たとえば、石見地方に伝わる根付を例にあげると、蜘蛛や百足なども好んで作られていたわけですが、そのモチーフには何らかの願いや想いの「力」が込められていたと思います。それらは一筋縄ではいかない魅力を放っていて、現代の根付コレクターも(おそらく遠い昔の所有者たちも)魅了し続けているのです。
道甫も、同じような世界観を持ち、根付が持つ蠱惑的で強い力を自らのものとするべく、あるいはエネルギーを作品に込めるべく、日々努力をしています。古くからある根付や美術の様式、民族の風習・文化なども吸収し、自分の中で翻訳しなおしたものを作り出していきたいという姿勢が感じられます。(作家は、根付が様々な要素「美の法則や歴史や文化・風習、宗教的なもの」までを内包しているジャンルだと考えており、そこに最大の魅力を感じているようです。)

作家はデビューした時にブログでの挨拶で、以下のように書いています。

「大阪芸術大学で、金属工芸を学んでいました。
大学在籍時に高円宮妃殿下の根付についての講演会と、ニコニコ動画での永島さんの動画を見て、
花影抄のホームページにたどり着き、根付を意識しました。
実際に制作してみると、金属ではない素材の魅力に惹かれ、のめり込んでいきました。
Twitterで「俺根付作ってるんじゃー」みたいなことを書き込んでいたら、実際に見せることになり、今に至る感じです。
根付には知られざるルールが沢山あります。
例えば、色使い、大きさ、モチーフ、暗喩などなど。そのルールは当時の価値観、風土感から生み出されたものです。
昔のルールを知り、尚且つ現代の風土感が生み出す根付の造形やモチーフ、ルールを探ることが現代の根付師が目指すものと考えています。」

また一人新しい世代の根付作家の誕生と成長を見守り、応援していただければ幸いに存じます。
何卒宜しくお願い申し上げます。

Gallery花影抄/根津の根付屋/橋本達士


●作家の言葉 道甫(DOUHO)

現代では、根付を作る側も使う側も十人十色の考えを持っていると思われます。
私は根付が魔術道具としての側面を持っていると考えています。
根付は用の美や造詣美、装飾物、呪術的お守り、序列・職能・所属などを区別する力、etc. のような様々な視点が混ざり合って構成されています。
そのような視点の一つ一つの力の作用は、今日の科学信仰と違うベクトルの力であり、精神を動かす方法であります。
それを私は「魔術」と思っています。
そのような視線をもって、私は私が考える「魔術道具としての根付」を制作していこうと思います。
  1. 2015/05/22(金) 17:47:57|
  2. 道甫(千葉)