角川ソフィア文庫の「根付 NETSUKE」駒田牧子著・渡邉正憲監修

最近発売になった充実の「根付」入門書です。
著者の駒田牧子さんは、現代根付作家の駒田柳之さんの娘さんです。
作家でもディーラーでもない稀な立ち位置から「根付」について、愛情いっぱいで紹介されています。
古典から現代までを分けずに、同じ流れの中で扱われているのも印象的です。
簡潔でありながら奥深く、端々にちょっとした可笑しみがある文章は、根付をあらわす文章として素晴らしいと思いました。
すでに手に取られた方も多いことでしょうけれど、まだ!という方は是非書店でお手にとってください。
オススメの一冊です!
※角川ソフィア文庫/「根付」-webサイトはこちら!
文庫の表紙の帯を外すと「栗」の根付
本文の中でたくさんの古典根付から現代根付まで紹介されているのですが、
その中に安剛さんの
「元興寺(がごぜ)2011年制作」という根付もありました。

ちょうど、この文庫本が発売になった頃に奈良に行くことがあり、
題材となった「元興寺」にもお参りすることができました。


世界遺産にも認定されているという古いお寺です。

元興寺の境内

安剛さんの根付の題材にもなっているように、
元興寺には鬼が棲んでいたという言い伝えがあるようで、
お土産の紙袋に裏側にその伝承が書かれていました。
「元興寺」-webサイト(Gallery花影抄/根津の根付屋 橋本)
- 2015/03/17(火) 17:24:48|
- 藤井安剛(東京/東村山)
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