根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

守亜作品展〜Netsuke : Fragments〜を終えて

守亜作品展〜Netsuke : Fragments〜を終えて

2014/9/2(火)~7(日)の一週間の会期で、開催いたしました2014年の守亜さんの個展は、
おかげさまで無事盛況のうちに終えることができました。
守亜さんの作品・根付の素材は、樹脂(レジン)=プラスチックです。
天然の素材に重きを置く「根付彫刻」とは、少し外れたところ、
ストラップやフィギュアといった文化により近い位置で、制作活動を展開しています。
守亜さんの活動紹介については、2008年に「瓦版」という企画の中でご紹介していますので、
そちらもご一読頂ければ幸いです。

2年ぶりに、私どものギャラリーで開催した今回の個展は、
守亜的根付感を伝わりやすく見せてくれたと思います。

守亜プロデュースによる「提物」
自分が装いに使ってみたいと思う「根付と提物」の提案でした。
縫い手の作家さんと試行錯誤の結晶は、とても好評で、今後の展開も期待させられました。

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守亜さんの根付、Tシャツなどと合わせられる新しい提案になりました。

根付と根付彩色作品の同時発表。

この数年、毎年新デザインを発表してきた「レジン製エディションもの根付」は、
巷にある「根付」と称されているストラップと、本格的な根付彫刻の間を繋ぐような試みであると思います。

この樹脂製根付は、気兼ねなく日常に使っていただけるものとして提案されていますが、
今回は、その同じ「型」を用いた「根付にリアル塗装を施した作品」も発表されました。
現在、使われるよりも飾られて楽しまれることも多い根付の文化に対する、
守亜さんなりのアプローチであったと思います。

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新作「九尾」根付 樹脂製20体限定制作 (会期中に限定数の予約が終了しております)

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上記の「九尾」にリアル塗装が施された作品。
紐通し穴も開いていないのでオブジェとして発表されています。

「根付とストラップとフィギュア」
守亜展では、「ストラップと根付とフィギュア」のすべてが展示され、興味深い展示空間となりました。
根付の造形に魅かれつつも、どっぷり漬かっているのではなく、
絶妙な距離感をもって、根付文化に対している作家ならではの客観的な根付批評にもなっていたように感じました。今後の守亜さんの活動にも期待したいところです。

作家本人のブログ「アクアプラントジャーナル」でも、展覧会報告と今後のことなど書かれていますので、のぞいてみて頂ければ幸いです。
  1. 2014/09/17(水) 08:26:32|
  2. 守亜(群馬)