根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

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作家便り「13年7月/かぶ(東京)」

「サントリー美術館「谷文晁」展を見て参りました。」


先日、実家の片付けをしていまして、こんな物が出てきました。
「谷文晁本朝画算大全」という本らしいのですが。
  
谷文晁

谷 文晁。
聞いたことがあるような名前だけど・・・?と思っていたところ
ちょうどサントリー美術館で「生誕250周年記念 谷 文晁」という展示が
あるというのを見つけまして、行ってまいりました。

リーフレットには「谷 文晁は江戸時代後期の絵師で関東南画の大成者」と
書かれています。
関東南画というのは南宋画を元に、日本独自の発展をとげた画風で
丸みを帯びた柔らかい描線が特色だそうです。
そうした絵のほか、「写」とされた絵もあり洋画を日本画の材料で模写した
掛け軸もありました。

展示には和綴じの本も多く「集古十種」という美術品等を描いた本があり
開いたページには、詳細な鎧の絵が描いてありました。
老中 松平定信が編纂したもので、兵器、楽器、書画等1859点
寸法や特徴まで記し、谷文晁の模写図を添えたもので全85冊もあるそうです。

さて、写真の「谷文晁本朝書算大全」ですが中身はこんな感じです。

師宣・蘆雪・光琳

「本朝画賛」という似たような和綴じの本が展示してありました。
色々な絵師の絵を写し取って、落款も実寸大に描きうつしたもの
と書いてあったので「谷文晁本朝書算大全」も同じようなものなのでしょう。
谷文晁は自身で画塾も開いていて、弟子にも色々な絵を写す事を
させていたというので、絵手本のような意味もあったのかもしれませんね。

今回、この本を見つけた事で、思わず谷文晁という絵師について調べることになり
実家って、何が埋もれているか分からないな~と思ったのでした。


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  1. 2013/07/08(月) 12:00:00|
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