根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

作家便り「13年2月/中梶真武(神奈川)」

円空とロダン、ブールデル

先日、東博での円空展と西洋美術館の手の痕跡展でロダンとブールデルの彫刻を観て来ました。

まず円空は実物を観るまでは割にザックリとした作りだと思っていたのですが、影の入り方で印象もかなり変わり、木材の木目や瘤、木を割った時そのままのテクスチャを活かした作りも迫力でした。そのように大きな作品は素材の表情を活かしつつ力強く、小さな作品は丁寧に鑿を入れて形を作り、それでいて必要以上に手を入れすぎていないので観る人により表情などの印象が変わるような懐の深さがでるのかな…などと感じました。


「手の痕跡」でのロダン、ブールデルの彫刻
は常設展では展示されていないものも数多くあり見応えがありました。
自分の中でロダンといえば「考える人」や「青銅時代」という作品がまず思い浮かぶのですが、今回は肖像彫刻も展示されていて、それらの彫刻がモデルとなった人物それぞれの「個人的な空気感」まで現しているようで惹かれました。
そしてブールデルですが リアルに寄っているロダンに比べるとデザイン的な要素が強く、まとまっていて、こういう手足のまとめ方は根付としても上手く収まるかな?などと考えながらみてしまいました。

二つの展示を見て感じたことは、自分が根付を作っていると細かいところ細かいところに意識が行きがちなのですが、全体のバランス、勢いをもっと意識して形作っていこうという事でした。これは当たり前といえば当たり前なのですが、まだ未熟なもので意識しても中々難しかったりします。
それと円空の様に材料の質感をそのまま活かしたものもやっていきたいなと。鹿角などで皮目をそのまま残した根付なども好きですしこれから挑戦していこうと思います。

同じタイミングで日本と西洋の、それと全く違うテイストの彫刻を観れたのはとても刺激と勉強になりました!「手の痕跡」の方はもう終わってしまっていますが、円空の方はまだやっていますので興味がある方はテレビなどで取り上げられて混む前に見ておいた方がいいかも…です!

いつもブログ用に展覧会のポスターなど写真を撮っておこうと思いつつ、今回も忘れてしまったので丁度持っていたロダン、ブールデルの本の画像を。この表紙になっている彫刻も美しいですね。

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  1. 2013/02/13(水) 20:21:35|
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