既に梅雨入り。青空を見ない日が続き、気分すっきりとせず、ポジティブに行動する気が起きない。コロナ禍の自粛要請も緩やかになったが、二年以上の習慣で、年寄りたちの腰は重くなったのを痛感。
そんな、人の心情には関係なく、我がボロ仕事場周りには白百合が咲き、キウイの枝葉が伸び、紫陽花の側に、雪に葉を出した白百合が寄り添う。



幸せホルモン
私は、夜と朝の間に、一瞬ながらその境目があると思う。何人かの人にも同意を得ている故、私だけの妄想ではないだろう。
私が五十歳代に入ってより、仕事は朝型タイプに変わった。夜鍋仕事は貧乏臭く、早朝のそれは何か得する気がするし、集中力に勝る。
夜明け一時間ほど前から仕事に取り掛かり、小刀を走らせながら、ラジオ深夜便を聞きながら、俗なことを考えながら、突き進むうちあの時が訪れる。自分は確実に仕事をしているのを自覚しているのに、譬えようのない静寂の中にいる気がする。静寂に吸い込まれるのでもなく、忘我するでもない。只々、静寂があることを認識するのみ。
その時、一瞬なのか数秒なのか分からないが、得も言われぬ幸福感に満たされる。何かを得たときの興奮とは違い、只々全てが幸せ…。
この状態を味わおうと望むとき、必ず鳥が鳴き出し、彫刻刀が走っている。
脳内に何らかの幸せホルモンが分泌されている故と愚考するが、これはスポーツにおけるハイ状態とかゾーンに入った時とは似て非なるものと思われる。朝と夜の間はあります。
この様な心持ちに、最近あるアクシデントの中で、体感した。面白い話であるが、それは次回に…。
デッサン考
デッサンの方法の一つに、クロッキーがある。速写と和訳するが、文字通り短時間で対象物を描き上げるもの。静物、動かないものであるなら容易であるが、動き回る動物等になると描く人の観察力、感性、経験、技量等、アートにおける全ての基礎が要求される。
明治の河鍋暁斎は、ある虎の絵を観て感激し、友人宅を訪れ、「こうだった‼」と描いて見せたという。(人名、間違えたら頓首。)それは見事に原画の特性を写していた、との話があるが、クロッキーとは何かの真髄であろう。
ものを見た瞬間の感動を、感性を以って表現するのがクロッキーと思うが、己を満足させるには修練を積む以外にはない。
難しい火焔デッサン、クロッキー
火焔を彫ろうとデッサンを始めたが、その難しさに驚いた。紙を燃やして見つめていても、アウトラインを決められない。絶えず動き、実態がつかみどころのないもの故であろう。これが走る猫であれば、骨格は理解しているので楽なものだのに。炎をテーマにした絵画も、数多く見て参考にした。イラスト集も見た。ただ、私が彫ろうと思っていたのと違っていたのは、絵画の表現と立体のそれとの差と思われる。どうすべきかと何日か考えた末、日本画における水の表現を思い出した。特に浮世絵は、版を彫る作業が必要な為、水の流れもパターン化している。流れの中心を見極め、その外に表現を加えている。それを基にしてクロッキー、デッサンを重ねて何とか立体化したが、出来映えは満足するものではない。
ただ、今後も追求し続ければ面白い作品となるかも知れぬし、S.O.K.1(職歴オーバー還暦1年生)に与えられた命題とも思われる。
根付師その他の人も、炎を描いてみたら、とお勧めします。面白い時間を経験できると思います。
これから時間を要する、未完ですがご参考まで…。




- 2022/06/30(木) 16:29:54|
- 齋藤美洲(埼玉)
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このブログでのご紹介が遅くなってしまい恐縮いたしますが、
月初に発売されておりました「婦人画報」7月号の「レンズを通して」(高円宮妃久子殿下 連載)
本文ページで森謙次さんの一つ目小僧や公衆電話の付喪神、
表紙に永島信也さんの小豆洗い、をご掲載いただいておりました。
早くも猛暑の日本。妖怪テーマのものが目立つようになってきます。
やはり暑くなってくると妖怪たちが、そこかしこに帰って来る!という感じがいたします。
雑誌のオンライン書店【fujisan.co.jp】-
webページ「婦人画報 2022年7月号」試し読み
森謙次「付喪神 公衆電話」2021年制作
根津の根付屋内/森謙次作品紹介ページ
永島信也「小豆洗い」2017年制作
根津の根付屋内/永島信也作品紹介ページ
- 2022/06/29(水) 23:37:44|
- 森謙次(高知)
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このブログでのご紹介が遅くなってしまい恐縮いたしますが、
月初に発売されておりました「婦人画報」7月号の「レンズを通して」(高円宮妃久子殿下 連載)
表紙に永島信也さんの小豆洗い、
本文ページで森謙次さんの一つ目小僧や公衆電話の付喪神をご掲載いただいておりました。
早くも猛暑の日本。妖怪テーマのものが目立つようになってきます。
やはり暑くなってくると妖怪たちが、そこかしこに帰って来る!という感じがいたします。
雑誌のオンライン書店【fujisan.co.jp】-
webページ「婦人画報 2022年7月号」試し読み永島信也さんの「小豆洗い」がご覧いただけます!

永島信也「小豆洗い」2017年制作
根津の根付屋内/永島信也作品紹介ページ
森謙次「付喪神 公衆電話」2021年制作
根津の根付屋内/森謙次作品紹介ページ
- 2022/06/29(水) 23:33:50|
- 永島信也(神奈川)
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永島信也さんが、月刊美術 2022年7月号 特集「現代作家17人が新たに生み出す 日本の神話と伝説」にて紹介されています。錚々たるメンバーに並んで永島信也さんの現代根付作品が掲載されていることに、しみじみとした喜びと満足感がありました。
あらためてページを落ち着いてめくってみて、掲載候補に選んでくださった編集部の皆様に感謝をしたいと思いました。
混沌とした現代の社会にあって、何かが違ってきているのではないか?という疑問を少なからず持っておられる方も多いのではないか?と思います。
そんな中で「ヒント」として、何か古からのルーツであったり信仰や風習、今とは違う考え方や心の在り方などを模索し感じ取り、
作品としてアーティストが表出させてくれているのだと感じます。
インタビューに答えている作家のみなさんの言葉を、どれもとても興味深く受け取りました。
是非、お手にとっていただければ幸いです。お薦めの特集です。 (橋本)
月刊美術-webページ
http://www.gekkanbijutsu.co.jp/backnumber/2207/




- 2022/06/28(火) 19:02:44|
- 永島信也(神奈川)
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今年は梅雨も早々にあけてしまいました。
常夏の7月の営業のご案内です。
いつも通り週末と、展覧会期間でのオープンとなります。
ギャラリーはスペースが狭いことから、人数制限をしながらのオープンとなりますが、ご予約なしでご来店いただけます。
円滑にご覧いただけるように努めてまいります。ですが、場合によりお待ちいただくことがあるかもしれません。
どうぞご協力をお願い申し上げます。
そして合わせて、ご来店のお客様には暑い中ですが、引き続き入口での手指消毒と店内でのマスク着用をお願いいたします。


十四名の現代作家による、もののけ根付展 「勿怪(もっけ)の幸い」 第三集
2022年7月9日[土]~17日[日] ※11日[月]休 13:00〜19:00(最終日〜18:00まで)
参加作家: かぶ、狛、三昧、至水、道甫、永島信也、美洲、万征、森謙次、山鹿、由良薫子、楽虫、利歩、れんげ堂
以下引き続きとなりますが、店舗での感染症対策のお願いとお知らせとなります。
▼
ギャラリースペースへのお客様の最大収容人数を5名程としております。
・5名より増えてしまった場合は、お待ちいただく場合がございます。
▼店内は窓を開けたり、サーキュレーターを使い換気を気を付けております。
入店時の手指の消毒、店内でのマスクの着用はこれまで通り、ご協力をお願いいたします。
▼少しでも体調に不安のある方は、ご来店をご遠慮くださいませ。
(小さなものであっても咳の症状がある、微熱がある、頭痛がある等、普段と体調の差異を感じられる場合)
お越しの際には皆さまのご協力を重ねてお願いいたします。
スタッフも体調管理、マスク、手指の消毒を徹底してお待ちしております。
根津の店舗の場所は
こちらからご確認ください。
- 2022/06/27(月) 10:13:17|
- 店舗営業のお知らせ
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永島信也 根付彫刻展 「掌上の偶像」 2022年6月11日[土]~19日[日]
おかげさまで無事に会期を終了いたしました。
作品販売にエントリーくださいました皆様、御来場くださいました皆様、ありがとうございました。
お世話になった関係者の方々にも感謝を申し上げます。
今回の個展のための制作と展示期間を経て、永島さんはあらためて現代根付彫刻作品への手ごたえ、そして、この先へ向かう気持ちを持つに至ったように見受けられました。
ずっと活動を見守り認めてくださり、また貴重な御意見もいただける、そういったファンの皆様や関係者の方々のおかげと思います。作家共々、心より御礼を申し上げます。
また永島さんを展示会場などの傍で見ていると、ずっと何か静かに分析検討し考え続けていることが伝わってきます。
毎年の個展が終わると、何かを持ち帰り、新しく制作の中で試してみて、次回の発表で披露してみる、その繰り返しを着実に行ってきたのだなあと思い至ります。
今回の展示の終盤に、永島さんから一つの提案をもらいました。
それは、長く私どもで保管しておりました販売中の過去作品を一度すべて持ち帰り、仕切り直すという事でした。
それを受けて、webページ「根津の根付屋」の永島信也ページの販売コーナーは一時休止となります。
しばらくの間ですが、再開をお待ちくださいますようお願いを申し上げます。(アーカイブはご覧いただけます)
※ 「根津の根付屋/永島信也作品販売コーナー」https://www.hanakagesho.com/nezu-netsuke/netsukeartists/ngs/ngs_sale.html以下は、永島さんのコメントです。
【永島信也作品につきまして】
販売中の作品を一旦すべて作家蔵とすることになりました。(個展「掌上の偶像」よりも前の作品)
一部の作品についてはリメイクやメンテナンスののちに再販売となります。
根付作品を作るうえでいつも念頭にあるのが「変化と挑戦」です。
より良いものを作るために、新しい要素や変化のある作品になるよう意識しています。
作品として発表する以上は自信をもって完成としていますが、その中ではどうしても自分と鑑賞者の感覚が合わないものも出てきてしまいます。
個展や週末在廊でお客様と触れ合う機会は、そういった「何が求められているのか」「自分は何が作りたいのか」を再確認する場にもなっています。
個展「掌上の偶像」では自分の目指しているものに一歩近づいた実感がありました。
ここを一つの区切りとして、旧作についてはいったん手元におきつつ今の感覚で手直しのできるものは再調整したいと考えています。
引き続き精進していきますので応援していただければ幸いです。
永島信也
- 2022/06/23(木) 00:39:09|
- 永島信也(神奈川)
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【出品作品ご紹介/出雲ゆかりの幻獣・神使・神さま編】▼作品番号7 龍蛇4.1×2.9×1.8cm 鹿角 象嵌:ガラス、岩絵具
永島さんによる作品解説
「オオクニヌシの神使。実際は背が黒く腹が黄色いセグロウミヘビですが、今作では白い鹿角で制作しました。」




▼作品番号8 オオカムヅミ3.1×3.1×2.6cm 黄楊 象嵌:ガラス、岩絵具
永島さんによる作品解説
「黄泉比良坂でイザナギが逃げる際に投げつけた桃の神。」




【出品作品ご紹介/伊勢ゆかりの幻獣・神使・神さま 編】▼作品番号9 龍神4.1×4.0×3.1cm 白檀 象嵌:鹿角、ガラス、岩絵具
永島さんによる作品解説
「伊勢にある松尾観音寺の龍伝説からの着想。ゲームのキャラクターのような少しコミカルな顔つきを目指しました。」





▼作品番号10 谷蟆々3.4×2.9×2.3cm 白檀 象嵌:水牛角、岩絵具
永島さんによる作品解説
「サルタヒコの神使は蛙とされています。またオオクニヌシの国づくりの説話においても登場します。おじさん感のある顔の蛙になりました。」






永島信也展の出品作品へのご注文は、会場でのお申込みに加えメール・電話・FAXでも承っております。【ご注文方法】
mail@hanakagesho.com / TEL & FAX 03-3827-1323 宛てに、ご希望の作品番号と作品名を明記の上、合わせて以下5点の項目をお知らせください。
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作品の受け取り方法(ご配送orご来店)
※ご配送の際には、送料として500円をご負担いただきます。
メール・FAXでのご注文の際には、件名を「永島信也展 作品購入申し込み」としてくださるとスムーズです。
- 2022/06/14(火) 20:04:38|
- 永島信也(神奈川)
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※ご購入の抽選お申込みについてはこちらの記事をご覧ください。(2022年6月11日(土)19時をもちまして、先行抽選販売は終了いたしました。現在は通常販売中です。)【出品作品ご紹介】▼作品番号1 スサノオ6.8×4.2×2.5cm 鹿角 象嵌:水晶、薄貝、ガラス、岩絵具
永島さんによる作品解説
出雲を代表する神。様々な他宗教の神と習合しているのも一つの特徴です。今作では牛頭天王と鍾馗の要素も取り入れました。





☆YouTubeでは回転動画で、Twitterでは手元動画でそれぞれご紹介しております。宜しければ合わせてご覧ください。▼作品番号2 イザナミ6.8×3.7×2.8cm 鹿角 象嵌:水晶、薄貝、岩絵具
永島さんによる作品解説
実家の近所に黄泉比良坂があります。負の雰囲気が強い場所ではありますが、幼いころから馴染みが深い場所でもあります。信仰には負のエネルギーも自分の力として利用するような側面もあります。僕の作品もそのようなものとなればよいなと考えています。




☆YouTubeでは回転動画で、Twitterでは手元動画でそれぞれご紹介しております。宜しければ合わせてご覧ください。永島信也展の出品作品へのご注文は、会場でのお申込みに加えメール・電話・FAXでも承っております。【ご注文方法】
mail@hanakagesho.com / TEL & FAX 03-3827-1323 宛てに、ご希望の作品番号と作品名を明記の上、合わせて以下5点の項目をお知らせください。
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- 2022/06/08(水) 20:48:00|
- 永島信也(神奈川)
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※ご購入の抽選お申込みについてはこちらの記事をご覧ください。(2022年6月11日(土)19時をもちまして、先行抽選販売は終了いたしました。現在は通常販売中です。)【出品作品ご紹介】▼作品番号4 アマテラス 20227.4×4.2×3.1cm 鹿角 象嵌:水晶、薄貝、ガラス、岩絵具
永島さんによる作品解説
伊勢を代表する神。今作では神使である鶏を傍らに寄り添わせています。伊勢神宮を参拝した際に感じた気配を具現化するような気持ちで制作しました。




☆YouTubeでは回転動画で、Twitterでは手元動画でそれぞれご紹介しております。宜しければ合わせてご覧ください。永島信也展の出品作品へのご注文は、会場でのお申込みに加えメール・電話・FAXでも承っております。【ご注文方法】
mail@hanakagesho.com / TEL & FAX 03-3827-1323 宛てに、ご希望の作品番号と作品名を明記の上、合わせて以下5点の項目をお知らせください。
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※ご配送の際には、送料として500円をご負担いただきます。
メール・FAXでのご注文の際には、件名を「永島信也展 作品購入申し込み」としてくださるとスムーズです。
- 2022/06/08(水) 20:46:00|
- 永島信也(神奈川)
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今週末の6月11日(土)~、Gallery花影抄にて永島信也さんの個展を開催いたします。
今回の個展では、作家初となる“日本神話”をメインテーマに作品制作に取り組まれました。
展覧会の概要につきましては、以下をご覧くださいませ。
また今回、出品作品10点のうち人物の根付6点につきましては、会期初日を前に本日より本blogにて詳細をご紹介し、先行抽選販売の形をとらせていただきます。
この先行抽選販売の詳細についても、以下にてエントリー締切などご案内しておりますのでご一読いただけましたら幸いです。(2022年6月11日(土)19時をもちまして、先行抽選販売は終了いたしました。現在は通常販売中です。)何卒よろしくお願い申し上げます。
★展覧会概要永島信也 根付彫刻展「掌上の偶像」
2022年6月11日[土]~19日[日] ※13日[月]休廊
13:00〜19:00(最終日〜18:00まで)

【ギャラリーより】
永島信也さんは、長く日本神話をテーマとした作品を制作してきました。今回、「初めて日本神話テーマ個展」と聞くと、意外な気がしますが、振り返ると毎年1~2作品といったようなペースでの発表でした。正面から向き合い、まとめて連作として発表するのは、たしかに今回が初めてです。作家自身の中で大切にしてきたテーマであるだけに、満を持しての発表と言えると思います。
人物(神様)モチーフ6点、動物モチーフ4点(内わけ変更しました 6/8)、あわせて10点の出展予定です。
根付彫刻だけにしぼった展示も久しぶりです。
ぜひ、御来場、御高覧のほどよろしくお願い申し上げます。
(Gallery花影抄 橋本達士)
【作家の言葉 永島信也】
今回の個展は日本神話がテーマです。
これまで日本の神話モチーフはいくつか作ってきましたが、個展のテーマとするのは初めてとなります。
きっかけとしては2020年に伊勢市クリエイターズワーケーションというプログラムへの参加でした。伊勢の文化に触れ、地元島根・出雲とのつながりや違いなどが見えてきました。
僕は島根県出身です。地域の中に神社や神話の文化が根付いている、そんな土地で育ったことが自分を構成する大きな要因となっていることを誇らしく思います。伊勢に行ったのち地元へ帰る機会があったので、その時に改めて普段行っている地元の神社やまだ行ったことのない神社を巡りました。伊勢の良かった部分、地元の好きな部分。それらを実感することで自分の軸となるものを再確認しました。
これまで根付×美少女というテーマで制作を続けてきたわけですが、その美少女のモチーフは現代の漫画やゲームなどからの着想が主でした。現代のゲームでは世界の神話に登場する神々が扱われる事が多いのですが、それぞれ独自の解釈で「キャラ化」されています。元々男だった人物の美少女化や、戦艦や城などの擬人化もキャラクターを作るうえでの手法として定着しています。こういった考え方は日本の宗教観からきているものと思われますが、そんな日本の文化にどっぷりとつかった僕がその手法で根付を作っていっているわけです。そのあたりも含め楽しんでいただければ幸いです。
★一部出品作品の先行抽選販売につきまして(2022年6月11日(土)19時をもちまして、先行抽選販売は終了いたしました。現在は通常販売中です。)今回の個展では出品作品は全10点を予定しておりますが、そのうち人物(神様)をモチーフとした根付のみ6点を、本日6月8日(水)より本blogにてご紹介し、会期を先行して抽選販売の形をとらせていただきます。
(出品作品のうち残りの4点は、幻獣や神使の生き物をモチーフとした根付です。こちらは従来通り、先着順にてご注文を承ります。)
以下のスケジュールにて先行抽選販売をいたします。
・抽選販売のエントリー受付期間は、本日6月8日(水)~会期初日の6月11日(土)19:00までとなります。・エントリー作品数の制限はございません。ご希望の方は複数の作品へエントリーいただけます。
・エントリー方法は、メールでのお申込みに加え、会期初日のみ会場でのお申込みも承ります。
【メールでのお申し込み方法】
mail@hanakagesho.com宛てに、エントリーをご希望の作品番号と作品名を明記の上、合わせて以下5点の項目をお知らせください。
お名前
電話番号
郵便番号
ご住所
当選になった場合の作品受け取り方法(ご配送orご来店)
※ご配送の際には、送料として500円をご負担いただきます。
メールの件名は「永島信也展 抽選販売申し込み」としてくださるとスムーズです。
・エントリー受付期間終了後の6月11日(土)の夜に抽選を行い、当選の方には当日中にメールにてご連絡させていただきます。
抽選から外れてしまったお客様へも、翌12日(日)にかけてご連絡を進めてまいります。
・当選後のお支払については、ご配送の場合はお振込み、ご来店の場合は現金またはカード(1回払のみ)で承ります。
・抽選後の翌12日(日)~は、通常販売(先着順)へと切り替わります。
以上長いご説明となりましたが、ご一読いただきまして大変ありがとうございました。
それでは、以下のリンクから作品をお楽しみくださいませ。
▼永島信也 根付彫刻展「掌上の偶像」 出品作品ご紹介
カテゴリーごとにページが分かれていますのでそれぞれクリックしてご覧ください。
▶出雲ゆかりの神さま編
▶伊勢ゆかりの神さま編▶幻獣・神使・神さま 編
- 2022/06/08(水) 20:45:00|
- 永島信也(神奈川)
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昨年BSプレミアムで放映されましたNHK美の壺の根付がテーマの放映が
美の壺・選 「手のひらのアート 根付」として、Eテレで再放送されることになりました!
昨年ご覧いただけなかった方も、どうぞこの機会にご覧ください。
▼Eテレ 放送予定時間
6月12日(日)午後11:00~11:29
6月15日(水)午前 5:30~ 5:59 美の壺サイトは
こちら!昨年立ち合いました道甫さんの取材の時を思い出します。
道甫さん奮闘の様子も楽しんでいただけましたら嬉しいです。

- 2022/06/08(水) 11:33:57|
- 道甫(千葉)
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坪島悠貴さんのインタビューが、【アキバ総研 アニメとアキバ系カルチャーの総合情報サイト】に掲載されています。坪島さんの制作ルーツや影響を受けてきたもの、現在の活躍、そして未来への活動など、興味深く読み応え十分の内容です。
ぜひ、読んでみてくださいませ。宜しくお願い申し上げます。
【ホビー業界インサイド第81回】
アートか、ホビーか?
変形する金属彫刻を作りつづける造形作家、坪島悠貴の幻想世界https://akiba-souken.com/article/56493/?page=1
※このコーナーでは、以前に永島信也さんも取り上げていただいています!
こちらもあらためて、よろしくお願いいたします!
【ホビー業界インサイド第23回】
美少女フィギュアか伝統工芸か? 永島信也が彫る“美少女根付”は、どこへ向かう?https://akiba-souken.com/article/30111/
- 2022/06/06(月) 17:19:27|
- 坪島悠貴(東京)
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高円宮妃久子殿下の書籍『鳥と根付 春秋の物語』が発売されました。
『婦人画報』巻頭連載「レンズを通して」を大判の書籍にまとめられています。妃殿下みずからが撮影された鳥と根付の写真 と、執筆なさった珠玉のエッセイを通じて、環境保全問題や伝統文化の継承の意義などを学ぶことのできる一冊です。
大阪芸術大学デザイン科の現役学生さん5人が、約1年をかけて、表紙から中面までのデザインを担当されたそうです。
私どものギャラリーで扱っております根付作家も複数掲載していただいております!ぜひ、書店でページをめくってみてくださいませ。
※弊ギャラリーでも販売しております。何卒宜しくお願い申し上げます。
版元:ハースト婦人画報社出版日:2022年5月30日
判型:A4変形(288×225mm)
仕様:並製/カバー、全ページカラー
ページ数:本文208P
定価:2,950円(本体価格2,682円)
詳細は、PR TIMES 婦人画報社のプレスリリースwebページにてお願い申し上げます。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000418.000008128.html
(プレスリリースより) 右ページは泉水さんの作品です!
章立て: 根付1章「根付と考える環境」アファンの森、水源を巡る環境等
根付2章「根付と季節」菊・桃の季節、干支の根付等
根付3章「根付の洒落味」妖怪の根付、超絶技巧を用いた根付等
根付4章「日本の佳きもの」日本文化について、歌舞伎の根付等

(プレスリリースより)
鳥1章「海外での出会い」ポーランドやアイルランド、イギリスでの鳥の生態等
鳥2章「鳥と環境」シジュウカラガンの再来、日本の鳥を巡る環境等
鳥3章「鳥の子育て」托卵する鳥される鳥、雛を守るための威嚇と攻撃等
鳥4章「鳥の特性」羽根の色、猛禽類の鳴き声等 鳥5章「親しみある鳥」雀や雉、トンビと鷹等
巻末にかえて
塚本邦彦先生(学校法人塚本学園理事⻑、大阪芸術大学⻑)、中村浩志先生(中村浩志国際鳥類研究所代 表理事)、渡邊正憲先生(日本根付研究会理事) からのお言葉
- 2022/06/02(木) 21:39:43|
- 根付に関する本
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Ai Sano Exhibition "Image Combing" 2022年5月21日[土]~29日[日]
Gallery花影抄


佐野藍さんの個展は、おかげさまで盛況のうちに会期を終了いたしました。
完全予約制とした事でご不便をおかけしたり御来場出来なかった方もいらっしゃることと存じます。
お詫びもいたしつつ、ご協力くださいました皆様に感謝を申し上げます。ありがとうございました。
しかし、入場の人数をコントロールすることで、御客様と作家のコミュニケーションは以前よりも快適になりました。
それは、今後の展覧会開催の参考にもしていきたいと考えています。

最終日に作品販売の抽選も一緒に進めまして、決定したお客様にはeメールでお知らせをいたしました。
このあと、納品までのスケジュールをまとめて、追ってご連絡を差し上げてまいります。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
残念ながら、今回の抽選に外れてしまった御客様方にも御礼を申し上げます。
佐野藍さんのGallery 花影抄での個展は、今回の 2022年でひとまず区切りとなります。2015年のスパイラルでのアートフェアplusで作品を展示してから7年。
どんどん成長していく佐野藍さんが、喜怒哀楽の大きな感情をエネルギーに日々を突き進む姿を、時に多少の摩擦熱を孕みつつも、ドキドキワクワクしながら見守らせてもらいました。
佐野藍さんの眼力(対象を見据えた時にそこから掴み取るチカラ)や、想像し創造する生み出す力、想いを現実化していく意志力に常に感心というか圧倒される思いです。
アーティストが立ち向かっている現実について、才能や環境や社会…自身や家族の問題であったり、お金の問題であったり、制作環境や生活環境の問題であったり、心や気質の問題であったり、また大きなアートマーケットにどう向き合うかという問題など、、、
作家が抱えるさまざまな問題を切実に感じ考えるきっかけや機会を与えてもらいました。
佐野藍さんが(アーティストに限らず人が)生きていく中で抱える喜怒哀楽、混沌、混迷、希望を制作活動を通して表現し消化(昇華)させていく姿を間近で見させてもらう、それは炎の熱や美しさを近くで体感するようなリアルで切迫感のあるもので、側にいるこちらもエネルギーがたくさん必要で、だからこそ素晴らしいし刺激的でもありました。
佐野藍さんのサポートを通じて、自分の「現時点の現地点」が良くわかった…わかってきた気がしています。
それはこれからの活動を必ず良い方向に向かわせてくれると考えています。
今回の個展期間中、お訪ねくださった何人かの方々に、ギャラリーの運営方針の変化についてご説明を申し上げる機会がございました。何度も繰り返してお話しをするうちに、自分の中でもあらためて確認ができ考えがまとまってきた感覚があります。
今後の活動に活かしてまいります。有難うございました。
また、今までに制作のご依頼を承っている皆様へは、それぞれの方々と連絡やご相談をしながら、進めてまいります。
おそらくは、1年くらいの期間はまだかかるのではないか?と予想しております。
それまで、まだ佐野藍さんとも活動を継続してまいりますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
佐野藍さんへの言葉
最後の個展開催を無事盛況の中で終えられたこと、感謝を申し上げます。ありがとうございました。
抽選会とかスタッフ記念撮影は和やかながら、一同少しじんわりしました。
この先の活動をお互いに見守りあって励みにしていければ理想です。
先々でも接点はどこかであるようにも思います。
上記のように、まだしばらく継続する活動ありますし、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
なんだかいろいろ言ってしまうのですが、佐野さんとのことをやわらかい言葉で説明すると、
「ある日、世話をすることになった素敵なトカゲが、予想以上に大きくなって、ウチじゃ狭過ぎるから新しい環境に解き放つ…たぶん竜の子だったんだ!外界でも元気でいて、もっと大きくなってほしいと願っているし、時々は外のフィールドで会いましょう!」
という...ちょっと恥ずかしい例え話ですが、そんなような気持ちもあります。
感謝をこめて! Gallery花影抄 橋本達士
- 2022/06/01(水) 22:07:54|
- 佐野 藍(東京)
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