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根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。
展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

齋藤美洲 掲載雑誌「Esquire The BIG BLACK BOOK 2021 SPRING/SUMMER」

2021年10月に個展開催予定の齋藤美洲さんが、
雑誌「Esquire The BIG BLACK BOOK 2021 SPRING/SUMMER」にて紹介されています。


今回、ベテランの工芸家4人をライターの田中敦子さんがご取材くださいました。
「Japanese crafts that leads to the future 未来をかたどる日本の工芸」 という特集です。

表具の村松秀紀さん、染織の冨田潤さん、ガラスの荒川尚也さん、そして根付の齋藤美洲さん。
いすれも、長い年月を工芸家として歩んできて、さらに先を目指す姿勢の方々だと思います。
工房での写真も空気感を宿していて美しいです。
ぜひ、書店でお手にとってください。

エスクァイア・ザ・ビッグ・ブラック・ブック
SPRING/SUMMER 2021
2021年04月24日 発売号
webページは、こちらです

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「Esquire The BIG BLACK BOOK 2021 SPRING/SUMMER」 P124〜133
「Japanese crafts that leads to the future 未来をかたどる日本の工芸」 
Photograph/Teruaki Kawakami (bean)  Text/Atsuko Tanaka  Edit/Emiko Kuribayashi
  1. 2021/04/29(木) 21:16:14|
  2. 齋藤美洲(埼玉)

永島信也 彫刻展終了のご挨拶

永島信也彫刻展「神生みの臥所」は、会期を終了致しました。

このような状況の中御来場下さった方々、残念ながら来られなかった方々、
Webページを訪問してくださった方々、お電話やメールをくださった方々、
いろいろな状況の中で気持ちを寄せてくださった皆様に作家共々御礼を申し上げます。

少しでしたが永島さんも在廊し、お客様とお話するという機会もいただきました。
いつも、お客様とお話することは色々な学びや気づきがあると強く感じます。

思うように行動できないもどかしさも感じながらの生活が、この先もしばらく続きそうですが
ギャラリーでは作品をご紹介し、皆様に楽しんでいただけるよう励んでまいります。
永島さんは今後も意欲的に作品を発表して参りますので、引き続きご注目いただけましたら幸いです。

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ありがとうございました。




  1. 2021/04/28(水) 11:47:44|
  2. 永島信也(神奈川)

2021年5月の営業案内

5月の営業のご案内です。今週よりゴールデンウイークが始まりますが、ギャラリーの
店舗営業については、通常通り週末と展覧会会期でのオープンとなります。
以下カレンダーをご覧ください。

また、現在緊急事態宣言中ですのでGallery花影抄では、引き続きご予約を
お受けしてのご来店をお願いして営業いたしますが、5月9日[日]までにつきましては
1時間でおうけするお客様を1組にいたしましてご対応いたします。
お手数、ご不便をおかけいたしますが何卒宜しくお願い申し上げます。

5月の展示は道甫さんの根付彫刻展(個展)が15日より開催されます。
根津での展示に加えて、特設サイトも準備中です。
どうぞ楽しみにしていただければ、嬉しいです。
道甫さん、スタッフ共に準備に勤しんでおります!

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ご来店ご予約について : メールかお電話にてご予約ください。
ご来店当日でしても、空きがあればお受けしておりますので、遠慮なくご連絡ください。
カレンダーのオープン日(オレンジ色の日)の13:00~18:30の間にて、ご予約をお承りいたします。
メールアドレス:mail@hanakagesho.com / ☎03-3827-1323

お時間は30~60分程度を想定しております。
ご予約の際には、ご希望のお日にちとお時間をお知らせください。
(ご予約が既に入っているお時間は、返信にて代わりのお時間をご提案させていただく時がございます)
ご覧になりたい作家さんの作品がございましたら、お伝えいただければご用意させていただきます。
道甫さんの個展にお越しの際には「道甫展鑑賞予約」と件名に入れてくださるとスムーズです。


環境について
鑑賞スペースは窓を開けたり、サーキュレーターを使ったりと換気を気を付けております。
ご来店いただきましたら、ギャラリー入り口で手指のアルコール消毒をお願いいたします。


ご来店について
少しでも体調に不安のある方は、ご来店をご遠慮くださいませ。
(小さなものであっても咳の症状がある、微熱がある、頭痛がある等、普段と体調の差異を感じられる場合)
急なキャンセルも構いませんので、その際はご一報をお願いいたします。
ご来店時はマスクの着用をお願いいたします。

スタッフは手洗い、手指の消毒、マスクの着用を徹底しましてご対応させていただきます。
  1. 2021/04/27(火) 18:29:34|
  2. 店舗営業のお知らせ

【展覧会特設ページ】 永島信也彫刻展 「神生みの臥所」 公開しております。

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【展覧会特設ページ】
永島信也彫刻展 「神生みの臥所」

2021年4月18日[日]午前11時より公開しております。
ぜひ、御覧くださいませ。

https://www.hanakagesho.com/ngs2021/index.html

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(アーティストトークも公開です!)
  1. 2021/04/18(日) 10:55:55|
  2. 永島信也(神奈川)

練馬区立美術館 「電線絵画」展

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練馬区立美術館で開催中の「電線絵画」展に行って参りました。
景観を損ねる、美しくないモノとして嫌われがちな"電線"がかつては近代文明の象徴として絵画に登場していた!と言うところから電線に焦点を当てた絵画の変遷を追うという、エッジの効いた切り口がとても新鮮でした。
フランスに少し住んだ時、パリでも小さな田舎町でも街中に電柱や電線は無く、空が広く、看板は少な目で石造りの建物が際立ち、「絵画の様」に美しい、と思って写真を撮っていました。
一方でヨーロッパから日本に来た知人達は、この雑然とした、混沌とした東京の街並みを、楽しいと言い、毛糸が絡まった時のイライラを彷彿とする電線を、面白い、キレイだと言いながら写真を撮りまくっているのです。「絵画の様」と思ったかは別として。
「電線絵画」展を拝見して電線のある東京の景色を改めて見直すと、当たり前というバイアスで見逃し続けていたモノに新しい色が付いて見えてくるのでした。(泉水)

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「電線絵画展-小林清親から山口晃まで-」
練馬区立美術館
2021.02.28(日)~ 2021.04.18(日)

公式webページ
  1. 2021/04/16(金) 21:27:10|
  2. 泉水/北澤いずみ(東京)

作家便り 「2021年4月/紫苑 (伊勢)」 伊勢根付というジレンマ

最初に文章が支離滅裂になるかもしれませんがご了承ください。
そして、伊勢根付を否定するものではないことをご理解ください。


伊勢根付というジレンマ という話



僕が考えるにおよそ伝統工芸の始まりの条件は、

⒈ その地域で材料が多く取れたか手に入れ易かった。

⒉ その地域の生活環境や状況によって定着した。

のだと思っています。



伊勢根付で言えば、1の条件は、伊勢市の南側に位置する朝熊山には朝熊黄楊がたくさん自生していた事。

聞くところよると今では勿体ない話ですが、炭や薪にしていたほどらしいです。

それほど日常的に手に入ったものでした。

(今ではなかなか手に入らないのですが…僕は2016年に一本手に入れた以降手に入ってません。)

2の条件は、江戸期のお伊勢参りの流行が考えられます。

そして、伊勢の神宮の神領域に入るには、動物、獣の革で出来たタバコ入れを持ち込むことが出来ませんでした。

お伊勢参りの人は、伊勢に入る前、今の明和町当たりで乗ってきた馬を降り、
革で出来たタバコ入れを紙で革に似せて作られた擬革紙で作られたタバコ入れに代え伊勢へと向かいました。

(一旦は廃れた擬革紙ですが、今は〈擬革紙の会〉が出来、後世に残そうと活動しています。)

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(僕が持っている擬革紙の名刺入れ)

で、その条件を考えるに革で出来たタバコ入れが持ち込めないなら、
象牙や鹿角、野猪牙で出来た根付も持ち込むことが出来なかったのではないかと想像することが出来ます。

ならば、黄楊の木で出来た根付がこの地域に根付くのも頷けるかと思います。

ちなみに伊勢のとなり、志摩では鹿角を使って根付を作っていた根付師がいたそうです。

一般的に伊勢根付は、お伊勢参りのお土産として根付いたと言われますが、
先程の擬革紙は、制作していた資料とかも残っている(明和町の三忠さんとかの)のに対して
伊勢根付が伊勢で売られていたとか作られていたという資料が残っていません。

初代の鈴木正直以前にも根付が作られていたのか何もわからないのです。

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(唯一、僕が持っている正直銘の「しめじ」の提げ飾り。
鑑定士ではないので本流なのか傍流の正直なのか分かりません。
[正直を名乗る人が多数いたので…]
それなりの時代は経てると思うので仕上げの参考に購入したもの。)



先日、後輩の大真君と昭司君が家に来て来年の春に開くグループ展について話をしていた時
「伊勢根付の伊勢はどこまでの地域を指すのか?」と「伊勢根付の定義とは何なのか?」が話題に出ました。

伊勢根付の伊勢はどこまでの地域を指すのか?



広範囲の伊勢は、江戸期の伊勢の国を指すのでしょう。

伊勢茶(四日市当たり)や伊勢型紙(鈴鹿市当たり)のように三重県の北勢部でも伊勢という名称がついたものがあります。

狭い範囲での伊勢は、今の伊勢市周辺を言い、僕らが伊勢と言えばこの狭い範囲の伊勢を指します。

個人的には、岷江や虎溪などの根付師は同じ三重県ですが(岷江は津藩お抱えだった根付師)、
伊勢根付というイメージが無いので鈴木正直以降伊勢市周辺で彫られた根付がやはり伊勢根付だと思っています。



伊勢根付の定義とは何なのか?



これが伊勢根付というジレンマに関わってくるのですが、

三重県教育委員会「民俗行事調査報告書」の伊勢根付の中にこのような一文があります。

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僕達より1世代前の伊勢の根付師からの聞き取り調査だと思いますが、
伊勢根付は朝熊山で採れた朝熊黄楊でのみ作られた根付の事だという認識だったんですね。

でも、僕達の世代になると思うように朝熊黄楊が手に入りませんから、
三重県内で採れた黄楊ならまだしも薩摩黄楊や御蔵島の黄楊、
さらに中国の黄楊を使って根付を制作せざる得なくなって来ました。

ここに伊勢根付というジレンマを感じます。
手に入らない朝熊黄楊、でも朝熊黄楊以外で作った根付は伊勢根付と言わない…

朝熊黄楊以外の材料を使い、リューターなどの機械も使って根付を制作するのは
今の時代には仕方のない事と思うのですが、となると僕らが作る根付は伊勢根付ではないのでしょうか…?

手に入れられない材料にこだわっていても仕方がないし、
もっと色々な素材を黄楊以外や鹿角などを使って根付を制作してもいいのではないか?とも思うのですが。

これからの伊勢根付がどのような定義で作られるのかを考えるべき時期かもしれません。



因みに僕は、他の人がどう思ってるかは知らないですが、僕自身から伊勢根付を名乗っていません。
伊勢根付についての知識もなく、〈技術的に出来るかどうかは別として〉
伊勢根付の制作・仕上げ方がどんな風だったか知らないのに伊勢根付とは名乗れないと思うからです。
伊勢という地に生まれ、住み続け根付を彫りながら生活してるのに矛盾している事を言ってるかもしれませんが…

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(家に植えてある朝熊黄楊の苗木、植えて何年も経つのにまだまだ大きくはなりませんね。)

以上

伊勢根付というジレンマという話
  1. 2021/04/13(火) 21:47:27|
  2. 紫苑(伊勢)

月刊美術 春展ナビ2021 (道甫展情報掲載)

雑誌「月刊美術」の毎年恒例の上半期の展覧会の情報を集めた特集「春展ナビ」2021に、
道甫さんの個展情報も掲載していただきました。

道甫 根付彫刻展 「道甫 根付彫刻展 〜道甫的解釈 浦島インスマス太郎はクトゥルフの夢を見るか?」
2021年5月15日[土]〜23日[日]  ※[月]休廊
Gallery花影抄

特設サイトの開設も予定しております。

今回の個展は、ある個人コレクターからの御依頼で制作した連作の発表(非売品)と、
新作の発表販売の展示という異例の展覧会内容となっております。
近づいてまいりましたら、またご案内をさせていただきます。
何卒宜しくお願い申し上げます。

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永島信也さんとページを分かち合っております!(光と闇!的な)

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月刊美術-webページ
http://www.gekkanbijutsu.co.jp/backnumber/月刊美術%E3%80%804月号/

  1. 2021/04/08(木) 23:01:49|
  2. 道甫(千葉)

月刊美術 春展ナビ2021 (永島信也展情報掲載)

雑誌「月刊美術」の毎年恒例の上半期の展覧会の情報を集めた特集「春展ナビ」2021に、
私どものギャラリーの展示も掲載していただきました。
まずは永島信也さんの個展情報です。

永島信也彫刻展 「神生みの臥所」
2021年4月17日[土]〜25日[日]  ※19日[月]休廊
Gallery花影抄

特設サイトは、18日[日]から公開予定です。

現在、展覧会準備を着々と進めているところです。楽しみにしていただければ幸いです。
今年も、インターネットで展覧会特設ページも準備しております。(こちらは2日目からの公開です)

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道甫さんと並んで掲載してもらいました。

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月刊美術-webページ
http://www.gekkanbijutsu.co.jp/backnumber/月刊美術%E3%80%804月号/
  1. 2021/04/06(火) 23:00:53|
  2. 永島信也(神奈川)

道甫さんが、NHKの「美の壺」の「根付」の放送回に出演します。

道甫さんが、NHKの「美の壺」の根付の特集の回に出演します。

NHKの番組「美の壺」にて、「根付」をテーマにした回の放映があります。
古根付、現代根付のどちらも紹介予定とのこと。
現代根付作家としては、空観さんと道甫さんが出演とのこと、対象的な二人の作家がどのように映されるのかとても楽しみです。
京都の清宗根付館の紹介もあるようです。

【BSプレミアム(※一般の放送です。)】
本放送:4/ 9(金)午後7時30分〜7時59分
再放送:4/17(土)午前6時45分〜7時14分



以下は、メインの放送であるBSプレミアム以外の放送です。

【ワールドプレミアム(※国際放送です。)】
4/10(土)日本時間 午前3時30分〜3時59分

【BS4K(※4K放送です。)】
※ご視聴には4Kチューナー付きテレビが必要です。

本放送:4/ 9(金)午後7時30分〜7時59分
再放送:4/11(日)午前6時45分〜7時14分、4/12(月)午後4時00分〜4時29分、4/16(金)午前9時00分〜9時29分

※美の壺のNHKオンデマンドでのインターネット配信は4月よりなくなりました。

番組webページ https://www.nhk.jp/p/tsubo/ts/3LWMJVY79P/


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前回、「美の壺」で根付が取り上げられたのは2006年なのですね。懐かしく思い出します。
また取扱作家の出演でなくとも、本当に嬉しく有り難いことだと感謝の気持ちです。

しかし、道甫さんが「美の壺」出るとは!
ある意味、作っている方向性は根付として間違ってなかったのだなあと、しみじみ嬉しくなりました。

取材立会いもしていたので、なかなか楽しみでもあり、不安でもあるという複雑な心境です。
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道甫さんも頑張っていました!

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  1. 2021/04/01(木) 22:40:04|
  2. 道甫(千葉)