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根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。
展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

作家便り 「2020年3月/守亜 (群馬)」 毒ヘビ全書である。

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ここ数年、本をじっくり読む時間がとれないでいる。
お世話になっている島泰三先生の本も、学生時代からずっと読みつづけてきた菊地秀行の新刊も、いろいろと気になる本も、見事に積んである。
そこへきて最近また読みたいのにまとめて読む時間がとれない本が出た。毒ヘビ全書である。

爬虫両棲類のなかでも、毒ヘビ、それからワニを多く取り扱う本は多くない。
専門的な図鑑などはその多くがペットとして日本に入ってきている写真をまとめたものが多く、
毒ヘビやワニはなかなかその流通の上にはのらないという理由で載っていない、もしくは載っていてもわずか、という状態である。
毒ヘビ、ワニが多く載っているのは子ども用の図鑑、さもなくば洋書ということになる。少なくとも今まではそういう状況だった。
(全くの余談であるが子どもの図鑑は全然侮れない。)

と、そこへきての毒ヘビ全書である。ボロボロにして読み資料にする用と、綺麗にとっておく用と、2冊買い必須であろう。
こんなに多くの毒ヘビが写真付きで日本語の解説で読める日がくるなんて思いもよらなかった。有難い。
僕はこの本の執筆者全員と顔見知り、もしくはお世話になっている方々で特にメインで執筆されている田原さんにおいては、
普段から綺麗な画像をオンライン上で公開していたので、こういう形で紙媒体として手元に置くことができたのは本当に嬉しい。
さらに余談であるが、田原さんの台湾のセンザンコウの画像は本当に美しく、その構図を元に絵を描いてTシャツにしたことがある。

さて、この本が出ると知ってから手元に届くまでの専らの興味は「ブッシュバイパーが何種掲載されるか」ということであった。
果たしてそれはまあまあ順当に3種であったが、それでも凄いことで綺麗な写真を解説付きで読めることは本当に有難いことだ。
ブッシュバイパーは今のところ15種、ないしは16種に分類されている。そのどれもが美しいことは言うまでもないが、
それぞれに特徴を持っている。トゲトゲのもの、硬そうなもの、角のあるもの、色彩も緑、黄、赤と様々でなんとも〈男の子ゴコロ〉をくすぐる種ばかりである。

そんなわけで今日もブッシュバイパーを作る。
今はヘアリーブッシュバイパーに着手している。この仲間の中では1番小型でそれでいて1番鱗がギザギザしている。
頭部が多くの人が思うようなヘビらしさがなく上下の厚みがしっかりしていて、さらに目も黒目がちなのでどこかキャラクタナイズされた印象を受ける。
これは私見だが、このような頭部に厚みがあるヘビは樹上棲のものが多いように思う。
そしてそういったことを想像しながら造形物の構図を決めていくことが楽しい。
どのような動きをするのか、どんな風な見せ方が良いのか、など。

前2作のブッシュバイパー根付もそういう想像からポーズを決めていった。
どちらも樹上棲なので地を這うような構図は避けた。身を寄せている枝も造形に盛り込もうかとも思ったのだけれども
それはやめておいた。これらのヘビ単体で立体活動を想像させるようなデザインにしたかったからである。
そのために2作目のホーンドブッシュバイパーでは獲物を狙うようなポーズと枝を登っていくようなポーズ、2通りのイメージで置けるようなデザインにした。
さらに根付として紐を通した際には紐を枝に見立てて絡まって止まっているように見せられるようにしてみた。
なかなか余計なことかもしれないが、僕はこういうことが楽しくて生き物を作っているし、
それを根付のデザインにも持ち込もうとしている。
気づく人がいてもいなくてもあまり気にしない。
自分自身が面白いと思ってやっていることで、それこそが生き物を作る上で最大の醍醐味であると僕は信じている。

そういうわけでブッシュバイパーをひと通り作り終えたら今度は地上棲の毒ヘビも作りたい。
構図はいくつか決まっている。
いつになるのかはわからない。
ヘビばかり作っているわけにもいかないので。
そして今日現在は怪獣に追われていたりするので。

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毒ヘビ全書
田原 義太慶 編著
グラフィック社
webページ http://www.graphicsha.co.jp/detail.html?p=40293


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守亜「トゲブッシュバイパー」

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守亜「ツノブッシュバイパー」

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守亜「ツノブッシュバイパー」(彩色バージョン違い)

「根津の根付屋」
守亜 作品ページは、こちら!
  1. 2020/03/30(月) 09:11:40|
  2. 守亜(群馬)

週末の営業についてのお知らせ

昨日、東京都知事より週末不要不急の外出を自粛するよう
要請のメッセージが出ましたことから、ギャラリーでは週末の
営業をご予約の方のみとさせていただくことにいたしました。

お時間を設定させていただきまして、ご予約の方のみご対応いたします。

メールかお電話でご希望のお時間をお知らせください。
お時間によっては、ご対応することが難しいこともございますので、
ご了承いただけましたら幸いです。


3月の根津の店舗営業カレンダー

スケジュール表 営業カレンダー(3月改改)


■ご予約はこちらから
☎:03-3827-1323
メールアドレス:mail@hanakagesho.com

急なオープンについての変更等に、ご理解いただきますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
  1. 2020/03/26(木) 11:50:50|
  2. 店舗営業のお知らせ

永島信也 月刊美術2020年4月号掲載情報

今月の月刊美術は春の話題展&アートイベント×111と題して今年前半の展示を
特集されていますが、5月に開催の永島信也展をご紹介いただきました。
同じページには、齋藤美洲展の情報も掲載されています。

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月刊美術-webページ

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月刊美術2020年4月号 100頁
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参考掲載作品は「猪娘」です。

永島信也 彫刻展「からの依代」
5月16日~24日
Gallery花影抄

現代人の心を受け止める、依代としての彫刻作品を発表します。
根付彫刻を中心に、立体作品もふくめ10数点を展示予定です。

  1. 2020/03/25(水) 19:56:09|
  2. 永島信也(神奈川)

秋葉絢 月刊美術2020年4月号掲載情報

今月の月刊美術は春の話題展&アートイベント×111と題して今年前半の展示を
特集されていますが、6月に開催の秋葉絢展をご紹介いただきました。

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※104ページに掲載

今年は6月13日~21日に、Gallery花影抄にて蓋物作品中心の個展を開催予定です。
今回の個展では、色彩、素材の形に最近興味を持っている秋葉さんの新しい表現も
期待しています。ご注目いただければ幸いです。
  1. 2020/03/24(火) 19:04:16|
  2. 秋葉絢(神奈川)

佐野藍 インタビュー掲載情報

佐野藍がメンズファッション誌Them magazineのWEBページのFEATUREにて、
取材を受け、インタビューをご掲載いただきました。

Them magazine 
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前編、後編とあり、これまでの制作ことや、作品についてとても丁寧に取材いただいています。
読み応えのあるページです。ぜひご覧ください。
  1. 2020/03/21(土) 20:02:17|
  2. 佐野 藍(東京)

作家便り 「2020年3月/森謙次 (高知)」

コロナウィルスで世界中が、大変な事になっているこのご時勢に餅つきをしました。
何故、お正月でもないのに餅つき?と思われるかもしれませんが、
友達に待望の第1子が生まれたからです️。

無事に子供が生まれた時点でお餅つきをしようと決まっていたのですが、
その直後にコロナウィルスで、先延ばしにしようか話あっていたのですが、
とりあえず少人数(友達数人と親族の10人くらい)で集まってやる事になりました。
僕の周りは自営業が多く中々 集まれないというのもありましたので。

そして餅つき当日、友達が農家の方から借りてきた木臼と杵で
10升の餅米を突き始めました!

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思えば昨年の1月、僕は子供がインフルエンザにかかり、
それに感染し39.5℃の熱で寝込み(普段人との接触が無い為、免疫が無かったのです)、
その1ヶ月後にまた子供からノロウィルスにかかってしまいました。
そして5月には疲労からヘルペスに罹り、治った後に稲刈り
(高知では稲刈りが7月下旬からです)でぎっくり腰になり1週間程、動けなくなりました。

そんな辛い時期に、たまたま文献で今話題の"アマビエ"に出会い、
辛い後に良い事があると出現するという事で昨年9月に制作したのですが、
コロナウィルスでアマビエが凄く人気になっているのに驚いています。

正直言うと、僕は世間の為ではなく、自分の為に作りました。
ただやはり生きていく上で自分の事ばかりでもいけないので、
周りの友達とかでめでたい事があると積極的に行動しよう!と思い
久しぶりに餅をつきました!

ぺったん、ぺったんとついていくと、「イベントって楽しいな〜。
そうだ、年末のライブはステージの上で餅つきをして配ろう!」何て思っていました。
ちょっとづつ楽しい事を広めていきたいっす(^。^)

餅がつき上がったら次の餅米が蒸しあがるまで、餅粉につけ丸め、
各々海苔をまいて醤油につけたり、友達がほぼ徹夜で作った
手作り餡子をくるんで食べたりと楽しく食しました。

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僕の子供2人にも僕が食べられる大きさにちぎっては海苔に包み
お醤油をつけ交互に口へ運んで食べさせていたのですが、
燕の親はこうして雛にご飯を運んでいるんだな〜と思い、感慨深かったですね。

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餅つきが終わった次の日は工具・彫刻刀を持つ手がプルプル震えて、
日頃の鍛えてないのを反省しました。
  1. 2020/03/19(木) 11:58:09|
  2. 森謙次(高知)

常設展のご案内

現在、ギャラリー花影抄の展示スペースでは常設展をしております。
通常お座りになってご案内している根付ですが、常設展では展示して
おりますので、お気軽にどうぞお越しいただき、ご覧いただけば幸いです。
 
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営業日などは情報ページにてご確認ください。

またカウンタ―では、引き続き月代さんの和こものも並んでおります。
季節のもの、縁起物と色々と並んでおりますので、楽しくご覧くだされば嬉しいです。
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  1. 2020/03/14(土) 12:22:28|
  2. 店舗営業のお知らせ

3月の店舗(根津)営業日のご案内

先日、今年のアートフェア東京が中止となりました関係で
今月のギャラリーの営業日を一部変更しましたので、再度ご案内いたします。

スケジュール表 営業カレンダー(3月改)

今月常設展として、「月代特集 帯留と帯飾り」は29日まで展示しております。
合わせて、ご覧いただけましたら幸いです。
  1. 2020/03/06(金) 20:12:51|
  2. 店舗営業のお知らせ

アートフェア東京2020 中止のお知らせ

アートフェア東京2020 は、新型コロナウイルス感染拡大の状況を考慮しての中止が発表されました。
このフェアでの泉水さんの個展を楽しみにしてくださっていた皆様には、展示をお見せできず申し訳ありません。
また、ギリギリまで尽力してくださっていたフェア運営の皆様、大変お疲れ様でした。
関係するすべての方々が残念な気持ちと思いますし、私達のチームも気持ちの整理がまとまらない部分もありますが、
社会の安定のために納得もいたします。

中止発表の午後、泉水さんの工房で、現状の共有と今後の活動についてミーティングをしてまいりました。
今回展示を予定していた作品は予定通り仕上げまで進めてもらい、代わりとなる作品公開の機会を検討してまいります。
何卒、宜しくお願い申し上げます。

Gallery花影抄 橋本達士


3月20日から予定されていたART FAIR東京は現在の社会情勢を鑑み、中止となりました。
泉水陶根付展「祝祭 ≠SHUKUSAI」は別の何処かでご覧頂ける様に所属ギャラリーと共に調整中です。
主催者様をはじめ、沢山の方々が大変な思いをしていると思います。
私は良いものを作れるよう、引き続き頑張ります。
アートフェアに向けて、支えてくださった主催者と所属ギャラリーの方々、楽しみにしてくれていた方々、
皆さんに心からお礼を申し上げます。ありがとうございました!これからもよろしくお願いいたします。

泉水

【アートフェア東京2020 公式webサイト】
アートフェア東京2020開催の自粛・中止のお知らせはこちら

https://artfairtokyo.com/public_notices/135

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泉水さんの工房で完成を待つ、作品たち。
  1. 2020/03/05(木) 20:43:55|
  2. アートフェア他(根津以外での展示活動)