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根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。
展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

7月の店舗営業日のご案内

もう2019年が半分おわるなんて、スタッフはびっくりです!

7月は泉水さんの陶根付展と、罠兎さんの鏨彫作品の展示があります。
営業日はカレンダーをご覧ください。7月もどうぞよろしくお願い申し上げます。


スケジュール表 営業カレンダー-7

※交通案内、根津駅から店舗までの地図はこちら
  1. 2019/06/30(日) 17:24:06|
  2. 店舗営業のお知らせ

「永島信也 彫刻展 夢幻の娘たち」 2019年6月15日[土]~23日[日] 終了の御挨拶

「永島信也 彫刻展 夢幻の娘たち」 2019年6月15日[土]~23日[日] 

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おかげさまで、先日無事終了いたしました。
会期中は、たくさんの方々に応援していただきました、作家共々、心より御礼を申し上げます。
今回の展覧会が、永島さんにとっては、「美少女」「根付造形」「彫刻フィギュア」と表現を模索してきた中で、
ひとつの節目になったかもしれません。
「彫刻フィギュア」と仮に呼んでいるシリーズは、これから自在に展開していきそうな予感があり、
また、あらためて根付の造形へも引き続き挑戦していくと気持ちを語ってくれました。

毎回、個展の直後は故郷の島根に帰省する永島さん。
戻ってきたらすぐに次回の展示の準備に邁進です!
秋に予定している展覧会は、下北沢のギャラリー SMART SHIP GALLERY さんで開催します。
お楽しみに!!

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  1. 2019/06/29(土) 20:35:47|
  2. 永島信也(神奈川)

「現代根付議論」 2019年6月末頃

ご無沙汰しております。作家のカタクラです。

世間は本格的な梅雨入りに台風も相まって、なかなか洗濯物が乾きづらい日々かとは思いますが
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
僕は早くもシャワーを冷水寄りに切り替え始めたところです。

実は「今月は何を書こうかな〜」と決まらず焦っていたのですが、
タイムリーにTwitter上でこんなお話が有ったのでシェアも兼ねて報告です。

大まかなまとめはこちら→「現代根付議論」 2019年6月末頃 https://togetter.com/li/1370005

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ちなみに僕は完全に話題に乗り遅れる&根付に関してはぺーぺーもいいとこなので、
後学のためにも記録係をばという事でまとめを作成してみました。

で、本題はここから。

実はこういったトピックは、Twitter上でオリンピック、もしくは「聖杯戦争」の如くある程度の周期で度々発生していると聞きました。
ところが大変残念ながら、今までのそういった議論のアーカイブはほとんど残っていないとのこと。
もちろん根付の歴史自体を学ぶなら書籍を読んだり実際に見に行ったりとやれる事はたくさんあるのですが、
「現代根付作家の今」や「議論を通しての作家の考えの変化」みたいなところも見たい!と思っていた僕の希望は
脆くも打ち砕かれ、、、自分も一応ペーペーとはいえ
「せっかく関わる根付業界を盛り上げたい!根付も自分の立体作品も美術のメインストリームに近づかせたい!」と考えているので、その後の批評とかも含めこういったアーカイブ作業自体がとっても重要だと思うのです。

「この作家は20〇〇年頃にこういう事を話してたんだよな、だから今こうなのか!」とかが分かったら
それだけでも結構楽しいし、根付の歴史家的な方にも後々重要なヒントになりうると思うのですよね〜。

「作家は作品の事だけ考え、言葉を発する必要はない」というような態度も1つの理想形ではあると思います。
が、考えを全く言葉にしないというのはなかなか昨今難しいというのもまた事実。
今回はTwitter上でしたが、そういった作家の話が広大なネットの海に消えていくのは至極勿体ないというもの。。。

根付業界のこの先を考える意味でも、偏った視点でも中立な視点でも「記録が作成されていく事」自体が
必要なんじゃないかしらと思うという話です。そして本来なら歴も浅く作家である自分は立場的にも向いていない、、、

なので、どなたか何卒よろしくお願いいたします(*´∀`)笑

と、丸投げしてオチをつけたような雰囲気を出して今月は〆としたいと思います。

来月は今請け負っている注文品のお話とかも出来たらイイなぁ。

それでは皆様、ご自愛ください。

2019年6月 カタクラ ケンタ
  1. 2019/06/28(金) 12:12:25|
  2. カタクラケンタ(埼玉)

「永島信也 彫刻展 夢幻の娘たち」 出品作品の御紹介

「永島信也 彫刻展 夢幻の娘たち」
2019年6月15日[土]~23日[日] ※17日[月]休廊
13:00~19:00、最終日は18時迄
Gallery花影抄

【出品作品】

「猪娘」 5.7×5.2×3.6cm 黄楊、岩絵具、ガラス
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「妖怪少女 鵺」 7.3×4.5×3.4cm 黄楊、岩絵具、ガラス
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「妖怪少女 人魚」 7.0×5.0×3.0cm 黄楊、岩絵具、ガラス
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「妖怪少女 鎌鼬」 6.6×4.5×3.3cm 黄楊、岩絵具、ガラス
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「憂いの蛇娘」 9.0×3.2×2.3cm 鹿角、ガラス
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「弾む犬娘」 8.1×3.4×2.5cm 鹿角、ガラス
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「甘い夢」 7.4×3.8×3.1cm 黄楊、岩絵具、ガラス
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「ボタンの精霊」 5.7×3.6×2.7cm 黄楊、岩絵具、ガラス
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「天→海」 7.5×5.0×3.3cm 鹿角、岩絵具、ガラス
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「Latimeria dress」 28.5×13.0×6.5cm 洋黄楊、岩絵具、ガラス
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「Face FS」
3.4×3.4×2.1cm 鹿角、ガラス
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「Face MS」
3.5×3.4×2.1cm 鹿角、ガラス
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「Face BD」
3.5×3.5×2.4cm イスノキ、ガラス、樹脂
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「Face KS」
3.5×3.3×2.4cm イスノキ、樹脂
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「キンカク ギンカク」 22.0×7.0×6.0cm(2体共に)桂、顔料、ガラス
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Gallery花影抄/根津の根付屋
113-0031
東京都文京区根津1-1-14らーいん根津202
03-3827-1323
netsukeya@hanakagesho.com
  1. 2019/06/21(金) 20:33:40|
  2. 永島信也(神奈川)

作家便り 「2019年6月/中梶真武 (神奈川)」

中梶です。

先月の事になりますが、念願の京都に行くことが出来ました。

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清宗根付館、三年坂美術館とずっと行きたかった所も
観ることが出来て満足でした。
写真では見ていた作品も、当たり前ですが実物は良いですね。
特に根付館では先輩方の数多くの作品を見て、
自分はどこを目指していきたいのか改めて考える良い切掛になりました。
京都、また行きたいです。


そして、道具の話。
前回ヤスリのことを書きましたが今回は予告通りリューターを。

僕が使っているのは基本的に2台で、
ひとつめは長田電気工業さんから出ているオサダサクセス。

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軸の精度が高く、低速での馬力もあり、
荒彫りから仕上げの細かな仕事まで全ての工程でメインで使っています。
使用時に静かなのも良いです。
根付を始める前からなのでかれこれ10年ほどハードに使っていますが、
時々メンテをしながら今もしっかり働いてくれています。
もちろん根付だけでなくジュエリーの仕上げでも活躍してくれています。


もう一つはフォアダムのリューター。

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モーター直付けパワータイプなのでゴリゴリ荒彫りする際や、
金属にドリルで穴あけの時などに使っています。
あとはハンドピースがドリルチャック式のため
取り付ける軸の太さを選ばないのも助かりますね。


僕が根付を作る際、どちらを使うにしても攻めすぎないように
気をつけています。
電動工具はどんどん形が出せるため、楽しくなって気づくと
リューターだけで形を決めてしまいがちになるのですが、
ヤスリや左刃は材を「切る」感覚なのに対し、リューターでの加工は
どうしても「ちぎる」ような感じになってしまう気がします。
特に木材を削る時などは切削面がもさもさしてしまうので
勢いに任せて進めず一歩、二歩手前でヤスリや左刃に持ち替えて
形を見直しながら完成に向けて攻めていくように意識しています。
とはいえ、リューターでゴリゴリ削って形を出している際、
その荒々しい切削痕と作品の塊感がとても魅力的に見えるとこがあり、
このままで仕上げてしまいたい!と思う事も多いのです。

根付は触り、使う前提のものなので磨きが行き届いていないと
そこから汚くなってしまいます。
そのため削りっぱなしで終わりにすることがなかなか難しいですが、
そういう質感や荒彫りにある良さを残して仕上げきるという作品も
今後作っていけたらと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
ヤスリ、リューターと来たので次回は左刃行こうと思います!
  1. 2019/06/17(月) 18:00:00|
  2. 中梶真武(神奈川)

「永島信也彫刻展 夢幻の娘たち」 はじまりました

永島信也彫刻展 夢幻の娘たち 
2019年6月15日(土)~23日(日)
※17日(月)休廊
Gallery花影抄

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作家のことば  - 永島信也 -

今回の個展のキーとなる作品がDMの作品でもある「天→海」です。
ここでいう「天」はいわゆるなんでもありの世界で、「海」は深い海・原初の海を意味しています。
いわゆる原点回帰ではあるのですが、自分にとっての海とはかなり重要度の高いモチーフで、
幼いころより魚が好きだったり深海への憧れが強かったりと、
そういった意味でも海に還るという物語は創造行為を改めて考え直すための回帰となりました。
今まで自分はいろいろな内容の作品を作っていましたが、
今後はある程度自分の中で重要度の高いものに絞っていこうと考えています。
余談ではありますが、「天→海」以降の作品は刻印されるサインも変えています。
そのような背景の込められた天と海の物語を、秋に開催予定の次回の個展も併せてご覧いただければと思います。

ギャラリーより

永島は2010年に京都造形芸術大学の彫刻コースを卒業後、独学で根付彫刻について学び、
現代根付の世界で新しい境地を進み続けてきました。
根付彫刻、フィギュア的造形、木彫刻、それらの間を行き来しつつ、
彫刻の可能性を探り、現代の文化や風俗を作品に結実させているところが持ち味であり魅力となっています。

近年は、特に彫刻作品にも積極的に挑戦し、昨年の弊ギャラリーでの個展の主役は彫刻作品でしたが、
この度の個展では、根付彫刻に集中した作品を発表します。
昨年の個展から、永島の作る根付彫刻のサイズ感覚に新しい変化が生まれてきています。
根付としては若干大きめのサイズ、元来、海外の根付コレクターの好む大きなサイズ感のある根付にも近いサイズかと思われます。
このサイズ感覚へのこだわりは、表情などを意図するままに表現したいという作家のこだわりから生まれています。
現状の永島の感覚では、この顔のサイズがベストであり、そこから作品全体のボリュームにつながっています。
是非、今回は女性像の表情に注目してほしいと思います。


  1. 2019/06/16(日) 19:20:18|
  2. 永島信也(神奈川)

作家便り2019年6月 坪島悠貴(東京)

こんにちは!金工作家の坪島です。
ブログの方前回から少し間が開いてしまいました。
最近、前職のご縁で色々お仕事をさせていただいております。
自作の制作時間はその分削られてしまいますが、時間が限られる分
かえって効率を意識して制作にも取り組める気がします。
自分の作品では使わない作業も必要でスキルアップにもつながるので、
私にはこういう仕事の仕方が合っているのかもと思う今日この頃です。

最近始めたことでもうひとつ、ゴールデンウイークあたりからジョギングをしています。
近所に川があるのでその周りを3~4キロ、週3~4日走っています。
三十路を超えて以来体重が増加傾向にあるので始めたことですが、
1週間続けられてからは使命感みたいなものができて今日まで続いております。



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さて、今回も博物館レポートは特別編、科博で6/16まで開催中の
「大哺乳類展2-みんなの生き残り作戦」です。



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会場に入ってすぐアフリカゾウの骨格が出迎えてくれます。
常設展示のアジアゾウより大きく迫力に圧倒されます!



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哺乳類との比較として両生類、爬虫類の代表選手も。どちらも美しいです。



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哺乳類の立ち方の違いと骨格の形状の違いを説明しています。




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構造の美しさが堪りません!



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ミナミゾウアザラシの肋骨はまるで円柱パイプを曲げて作ったような形をしています。



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今回の目玉ともいえる圧倒的物量の剥製たち!
隣同士に置かれるアライグマとフェネックには
けもフレ的な意図があるのではと疑ってしまいます…



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今回一番度肝を抜かれたマッコウクジラの復元模型。
片側がくり抜かれており、そこに骨格標本を嵌め込んで解剖図のような展示になっています。



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背骨の美しさに思わず見とれてしまったバンドウイルカ。



これだけの量の標本を一堂に見れる機会はそうそうないと思います!
6月16日までやっていますので、まだの人は是非行かれてみてはいかがでしょうか?
  1. 2019/06/14(金) 20:00:00|
  2. 坪島悠貴(東京)

作家便り 「2019年6月/かぶ (東京)」 

八王子に越して来て、半年ほど経ちました。
最近は八王子市限定発売の“高尾の天狗”という日本酒が気に入って、呑んでいます。

以前の作家便りでも書きましたが、八王子は結構和の街という印象があって、今回も気になる和のイベントを見て来ました。

八王子駅北口から延びる西放射線ユーロードにて多摩地域の伝統文化が観られる“伝承のたまてばこ”というイベントがあり、
お茶会、機織り、コマ回しなどの体験や、舞台では車人形という人形を操る八王子のお芝居、多摩地域のお囃子など、
色々な催しが所々で開催されていました。

その中で、とくに興味があったのが八王子芸妓衆の舞台です。
この日は朝から暑くて陽射しも強い日だったのですが、最初の演目の姫三社という舞の衣装が
とても涼やかで、暑苦しい空気が爽やかになりました。
八王子の芸妓さんは艷やかさもありながら、きりっとして格好良さも感じます。
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舞台後、近くの八王子花街の黒塀小路を見に。
黒塀小路は広いわけではありませんが、角辻に大きな柳の木があったりして風情が感じられました。
  1. 2019/06/12(水) 20:15:34|
  2. かぶ(東京)

作家便り 「2019年6月/かわさきみなみ(千葉)」

こんにちは。かわさきみなみです。
今S50号の平面作品を制作中です。
それなりに大きいサイズであるはずなのに、
不思議とあまり大きさを感じずに描いているのが
我ながら不思議です。今は大きい絵を描く楽しさを感じていますが、
実は制作中の作品は、モチーフ決めに大分苦戦しました。
今回のブログでは、モチーフを探す中で気づいたことについて書きます。

前回のブログで書いていたように、動物園に行って色々な動物を
スケッチする中で描きたい動物を決めようとしていたのですが
「この動物を作品にしよう!」と強く思えるものをなかなか見つけられず、
悩んでしまっていました。
煮詰まっている私を見て、花影抄の橋本さんが
「一人で動物園に行くよりも誰かと行って話しながら動物を見た方がいい」
と提案してくださり、一緒に動物園に行ってひとつひとつ動物を見て
自分が何に興味を惹かれるのか、話しながら探っていきました。

その中で私が一番いいと感じた動物は
牛、馬、豚などの家畜とされる動物達でした。中でも牛が特に良くて、
のんびり草を食べる穏やかな横顔を見ていたら、絵にできるかもしれない
という気持ちが生まれてきていました。

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何故色々な動物の中で牛が良かったのか?理由を聞かれた時私は
「人間と暮らすことができる、人間に近いと感じる動物だからではないか」と
答えていました。今回のモチーフ探しでわかったのは、
私は自分が思っている以上に「身近に感じられるものに心が動く」
「身近に感じられるかどうかが作品に大きく影響する」性質だということ。
親しみをどこかに感じられないと、表面上の形を描くことはできても気持ちが入り込めない。
自分にとっては「親しみ」が制作の大きな手がかりになるのだと気がつきました。

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…とはいえ、牛は私個人にとっては見る機会も触れる機会も
特別無い存在で、今までモチーフにしてきた犬のように
日常的に親しみを感じている存在ではありません。
それでも、その姿のどこかに親しみを感じた牛を作品にしようと決めて、
もっと牛のことを知ろうと牛や家畜の本を読み、牛を見に牧場へ行きました。
牧場に行き牛を見て考えたことについては、
次回のブログに書きたいと思います。

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  1. 2019/06/08(土) 12:00:00|
  2. かわさきみなみ(千葉)

作家便り 「2019年6月/金井麻央(神奈川)」 

大変ご無沙汰しております。漆芸の金井麻央です。
最近、もっぱら螺鈿の貝を貼りつづけておりましたが、加飾以外の作業も
徐々に再スタートさせています。漆の乾き調整が必要な加飾の作業は、
気温がどんどん上がってくる季節になると時間が勝負になってきます。

制作が同時進行なので、一旦この作品の制作はここでストップ。
そして数カ月ほかの作品にあて、またこっちを再スタート。という作業を繰り返す日々です。

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そんな日々の中、近くの動物園に連日アラビアオリックスのスケッチに通ったり、美術館に行ったりしています。
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少し前に会期が終了しましたが、国立新美術館で開催されていたトルコ至宝展を
最終日ギリギリで観てきました。チューリップというモチーフひとつに政治的背景、
宗教的な意味合い含め、こんなにも歴史が詰まっているとは知らず、大変勉強に
なった展示でした。トルコと日本の関係も興味深かったです。

いわゆる宗教美術だけではないですが、歴史を理解した上で文様を探っていくのは
また違った視点で作品を見る事が出来るし、色々知ってしまったからには自身が
制作する上で考えなければならない事も出てくるのかもしれません。

図録は一緒に行った妹がまさかのサプライズでプレゼント!!してくれました。
漆教室の日は移動時間が長いので本を読んでいます。
最近はもっぱらイスラーム美術関連です。
読書の時間というのは意識的に作らないとなかなか読み進められなかったりするので、
そういう点では移動時間は貴重な時間になっています。
残念ながら、本を開きっぱなしで爆睡していることも多いですが…

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  1. 2019/06/07(金) 21:00:00|
  2. 金井麻央(神奈川)

作家便り2019年6月/「老根付師 徒然草 水無月」 齋藤美洲(埼玉)

梅雨期なのに、水無月とは?と思われるが、陰暦では5月にあたる。
昔、早場種のない時代の田植え前、田んぼに水が引き込まれる前の様子を
云うと聞く。黄金色に満ちた、瑞穂の国の情景への第一歩だろう。

昔の人は、季節の移ろいの中で生きる自分を見、情緒としていたが、
PC時代の今、人の感情の基は何か等、想い入る。肴の露地の蕗の煮付の、
美味しさの後の苦味、渋味の余韻を楽しみつつの、徒然のままに・・・。

前回 小刀の事附記
磨く様に小刀を使うと前回記したが、もう少し説明する。
私が根付彫刻の世界に入った1960年代には、耐水ペーパーもなく、
空研ぎペーパーはそれから20年後に出現した。
磨き作業には、木賊(トクサ)か、椋(ムク)の葉を使用した。
ペーパーの番号に比すと、木賊は320番、椋の葉は600番にあたる。
これらを持って牙材を磨くには、小刀作業は必然的に丁寧にならざるを得ない。

電動工具によって形を出し、機械キズを小刀で消し、荒いペーパーで磨き、
色付け等を施して、根付作品と言えるだろうか?
根付師が銘を彫ってより、江戸末期までの約200年間、先輩達の研鑽によって
築き上げられた「根付」の真髄に対しても背を向けかねないと自戒する。

誤解してほしくないのは、綺麗に仕上げた作品だけが良い根付であるとは限らない。
発想、造形、技術の三拍子の揃った作品こそ根付である事を考えると、
根付アートとは、面白くも奥深いものと知られけり・・・。(「けり」は詠嘆。)

「尾」のことについての老婆心
「後生、畏るべし」と若い根付師の作品を、楽しみに観る。季節の移ろいの中に、
アナログに生きる私にとって、PC時代の作品は、如何なるものかも興味がある故、
決して批判的には見ない。アートはその時代の反映だから。

ただ、作品意図、表現には何も云うことはないが、こうすれば作品ランクが
上がるのでは?との気持ちが老婆心となる。

一例として、多くの作品の尾の処理を挙げる。「処理」と書いたのは、動物の尾の動きは、
作品の良否を決定づけるものなのにそれが生かされておらず、取って付けた如くに見える所以からだ。

虎が子供をあやす時は、尾は人の指先の動きの様に繊細であり、緊張、恐れ等の感情を
表現する。よって、発想をデッサンする時に、尾の表現、動きを真っ先に考慮することが大切だ。
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私の作り方であるが、作る動物の鼻先から尾先までの長さを測り、一本の鞭を作る。
握り部を頭部として、大まかに荒彫りをした材料の上に背骨ラインを合わせ、
腰骨より先の尾部が美的なラインになるかを考える。

この方法を用いれば、尾の表現が胴体部から離れず、作品全体に大きな流れを作り
出すことが出来る。詩作に言う、起(頭部)承(肩部)転(腰部)結(尾の流れ)の揃った作品になる。

加えて鞭の頭部、肩部、腰部の位置に印を付け、傾きを認識すれば、決してシンメトリーな、
動きのない作品にはならない。

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時の流れは早く、現在若手と言われる作家たちもすぐにベテランの歳を得る。
その時に、古典から一貫した根付の本流があると愛好者から言われる様、
に望むのも老婆心。参考までに愚策提示。

  1. 2019/06/06(木) 14:55:50|
  2. 作家

永島信也展情報掲載 「月刊美術/2019.6月号(今月の注目展)」

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発売中の雑誌「月刊美術/2019.6月号(今月の注目展)」にて、

開催準備中の永島信也展の記事を掲載していただいております。(151ページ)

『根付新世代の旗手が到達した「何をつくるか」への答え』!

永島信也展に是非御期待いただきたく思います。

永島信也 彫刻展 夢幻の娘たち
2019年6月15日(土)〜23日(日)
Gallery花影抄

展覧会情報ページ
https://www.hanakagesho.com/gallery/index.html

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月刊美術webサイト
http://www.gekkanbijutsu.co.jp
  1. 2019/06/04(火) 17:29:19|
  2. 永島信也(神奈川)

6月の店舗営業日のご案内

早くも今日から6月です。気候もだいぶ変わってきました。
どうぞ皆様体調にはお気を付けください。予報では来週末あたりから梅雨のようです。

今月の根津にある店舗の営業日のお知らせです。
今月は15日より彫刻家の永島信也さんの個展がございます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


スケジュール表 営業カレンダー-1906
  1. 2019/06/01(土) 19:28:27|
  2. 店舗営業のお知らせ