根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。
展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

かわさきみなみと狛がギャラリーマルヒで開催の「えと展」に参加します。

場所は根津。ご近所さんのギャラリーマルヒさんよりお声かけを頂き、9日からの「えと展」に
来年の干支、犬が得意な狛とかわさきみなみが参加します。

「えと展ー戌ー」ZODIAC EXHIBITION
作家9人の戌たち
2017年12月9日(土)-17日(日)
11:00-19:00(最終日 17:00まで)
場所:ギャラリーマルヒ
休廊日:11日(月)
webサイト

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かわさきみなみの新作は、羊毛立体1点と石粉粘土作品4点。これらを含む10点を
展示いたします。狛は新作、黒柴とバセットハウンドの根付2点を含む6点になります。
マルヒさんの作家さん達もレベルが高く、干支という身近なテーマの展示ながらも
とても楽しめる展示となると思います。ぜひ、足を運びください。

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かわさきみなみ 小さい置物 右「遊びたい子犬」、左「笑う子犬」 (素材は石粉粘土)

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狛 新作根付「黒柴に毬」


  1. 2017/11/30(木) 19:59:17|
  2. かわさきみなみ(千葉)

作家便り2017年11月 齋藤美洲

来年2月にGallery花影抄にて個展を予定している齋藤美洲さん。
久しぶりの個展では前回に引き続きセイウチ牙の化石を用いた作品も出品予定です。
その素材の珍しさ、扱いにくさに対して色々とブログにてご教授もらいました。

セイウチ化石牙彫刻
木枯しの声を耳にして、濃紺の空に一片の月冴か。何かが御座しますとしか思えない感情に、
目を足元に移すと残菊の艶も又、冴か。好きな季節の感性だが、今日日は、PCの世界。
時代遅れの表現かも?呵々苦笑。

セイウチ化石牙の特長
普通のセイウチ牙は、象牙、鹿角に比べ、硬度が高いが、同様に彫刻することは可能である。
この素材の特長は、象牙の如く均一でなく、断面を見れば解るが三層からなる。
外皮(磨いても、内側部分の様な艶が出ない)、内側部(無地)、中心部(泡、粟状の組織)に分かれ、
それぞれの素材の性質は異なる。化石も同様であるが、加えて硬度がより高くなる。

化石は、セイウチ牙が万年単位で地面下に埋もれ、土の成分やバクテリア等で化学変化して、外皮から
徐々に色が付いたものと推測される。よって小片は内部まで変色し、大きな牙は表面のみの場合が多い。

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興味を覚えることに、マンモスの生息した時代であるゆえに、人類も生存し、骨器も出土され、
それに手を加えるのは、古代ロマンを想起させてくれる。

化石を彫刻する時には、硬さ、性質、発想の三要素を考慮すべきところだ。
 
硬さ
他の素材に比べ、倍の硬度と思われる。リューターのバーの耗り方の早さで解り、この硬度に
負けぬ心構えが必要になる。石化している故、粉塵は喉に悪く、防塵マスク着用を奨める。

性質
石化する過程で組織に繋がりがなくなるためか、粘り気がなく、線彫りにガタが来て、一本毛彫り等、
テクニックを見せる細さは、他の方は知らず、私には出来ない。磨き前に彫れたとしても、磨き作業の
過程で摩耗してしまう。よってテクニックで見せる作品でない発想が必要となる。

発想
この素材は紙上のデッサンを基にして彫り出すのは難しい。デッサンに合った材料はないといえる。
初めに材があって、その中に何が見えるかを発見して制作にかかる、いわゆる
”脳内のデッサン“が勝負になる。それは、化石の持つ独特な色を、ひび割れを、茶道における景色
として生かしたり、泡状部がポロポロと崩れる場合等、その時々でデッサン変更の想定が必要だからだ。

以下、文章だけでは解りにくい故、図入りで説明
長さ11cm強の牙先。表面は黒に近いが、カットすると写真の通り。
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深い割が入っていた故、鋸でカット。

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この固まりの中に何が見えて(想像)来るかが重要で、日数をかけて、具象を見つけるのが作家の本懐。
私は親子鯨を想った。

脳内に完成図をデッサンした後、尾の位置を決めて出発点とする。
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鋸でカットした部分をカッターで面を作り尾をより作り出す。この段階で、作家として脳内のデッサンに
基づいた造形が出せそうだとホッとする時だ。

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リューターで、より彫り進め、より具現化しながら空間もつける。小さな根付は空間を持たせることによって、
実際の塊よりも大きく見せる。親鯨の右ヒレにも濃い色を残せたことで、左右の色バランスが保たれるのは嬉しい。

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ヤスリ、小刀、リューターを併用しながら、ディテールを彫り進める。この段階は、いわゆる荒彫りで、
作品の造形価値が決定される。全体のフォルム、バランス等、彫刻に必要な要素は、この時点で
全て含まれていなければならない。

bishu 4_9
bishu 9_9

これから先の仕上彫りは、小刀で細部まで決めていく。どこで磨きに移るかは、
我が心の師、雅俊先生の“納得するまで”となる。根付師それぞれの納得で作品価値が決まる。
私にとって恐い言葉である。

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居合抜きの勝敗は、“鞘の内にあり”とか。根付も作る前の発想にあり、と思いつつ、
未完ではあるが、磨き上がりを載せる。

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以後は観る人の評に委ねる。

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  1. 2017/11/29(水) 20:01:01|
  2. 齋藤美洲(埼玉)

作家便り「17年11月 /紫苑(伊勢)」

めっきり寒くなって来ました。
今年も夜叉(染めに使う材料)を採る時期になりました。
今では、もう2本しか木が残っていませんが、
それでも、小さいビニール袋ひとつ分だけ分けて頂きました。
近くにこの夜叉の木があるので、有り難いことです。
自然に感謝! (紫苑)

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  1. 2017/11/29(水) 08:30:24|
  2. 紫苑(伊勢)

「至水・道甫 根付彫刻2人展」会期終了いたしました

「至水・道甫 根付彫刻2人展」お蔭様で無事会期を終了致しました。
御来場下さいました皆様、応援して下さいました皆様、大変有難う御座いました。

作品展は、盛況の中で終えることが出来、作家共々喜びの中におりますが、
まだまだ発展成長の途上にあり、これに驕ること無く、謙虚に励んでまいりたいと考えております。
今後とも、二人の個性派根付作家を応援して頂ければ、大変幸いに存じます。

今回の展示期間は、海外からの御客様も、必然なのか偶然なのか、いつもよりも多くいらっしゃいました。
上海、ドイツ、オランダなど、遠方よりの御来廊に心より御礼申し上げます。
海外の方々の根付観は、また違う感性で見ておられることも伝わってきて、興味深く勉強になりました。
日本と海外と、同じ根付でありながら、
「根付」と「NETSUKE」は、「柔道」と「JUDO」のように少し違うのか、、、といろいろ考えるきっかけになりそうです。

至水さんと道甫さん、展覧会お疲れ様でした!
また進んでいきましょう!

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  1. 2017/11/28(火) 16:19:22|
  2. 展覧会

【佐野藍】 月刊美術12月号に作品が掲載されました

発売中の雑誌「月刊美術 12月号/特集:アート・オブ・ザ・イヤー2017」に佐野藍さんの作品「メルトライチョウ」が掲載されました。

2017年の巻頭特集、登場作家・誌上販売28点のコーナーに掲載されています。

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月刊美術のwebサイトでも、作品が紹介されています。

http://www.gekkanbijutsu.co.jp/shop/goods/17120005.htm

是非、御覧下さいませ。

何卒宜しくお願い申し上げます。
  1. 2017/11/25(土) 20:28:00|
  2. 佐野 藍

至水・道甫 根付彫刻2人展 FREESTYLE NETSUKE DUNGEON/道甫

至水・道甫 根付彫刻2人展 FREESTYLE NETSUKE DUNGEON

【作家・道甫の言葉】

フリースタイルネツケダンジョンについて

展覧会開催について企画するときにギャラリーと話し合い、至水氏と二人展することになりました。
二人展のテーマを考えるときに「ダンジョン」を思い浮かべました
私は「ダンジョン」に憧れがあり、一生のうちに絶対挑戦すべきテーマの一つとして、考えていました。
意外とその機会は早く訪れ、二人展に向けて探検するものになっていました。

私は幼稚園から高校2年まで広島の黒瀬町のベッドタウンの住宅団地に住んでいました。
適度に田舎であり広島・呉・東広島をつなぐ場所で少しずつ発展してきた所です。
周りにはある程度自然があり、アップダウンが激しい地形。
河あり、溜池あり、竹林、神社、小山など、童大興奮な場所で、まるでフィールドダンジョンの様でした。
そして家では漫画や小説の蔵書が多く、父の職業(ゲームプログラマー)の関係から、
ゲーム機(ファミコン~PS2)やパソコンもありまして、サブカルチャーの文化に至る空想の力を蓄えていきます。
大阪芸術大学では一生で一回見れるかわからないNPC兼モンスター役の学生に囲まれて過ごしたりしました。
芸術やART活動を見まわったり博物館や美術館を味わっていますと、人の考えるダンジョンというものに気づいてしまいます。
今迄生きてきてそういうダンジョンに触れあってきましたが、次第に道甫のダンジョンを作りたいようになってきました。
そして根付制作やARTに触れてきて、いつか道甫ダンジョンを作り出すと決意したのです。

制作活動はダンジョンを作ることと潜る事を同時に行う行為だと考えています。
作りたいものを手にするために、そこに向かう方法を考え、
あらゆる困難(素材、締め切り、貯蓄 etc、)に打ち勝ち、時には回避して、戦い向かうことです。
そうして出来た根付はダンジョンを走破したトロフィーであり、迷って書き込んだ地図でもあり、宝物でもあります。

根付とはフリースタイル(自由)である。と常に思っています。
今まで、幾人の作家達の根付を見てきました。自由の発想とスタイル、人其々の理念と制約が含まれていました。
人によって含める価値観が違い、ある人には好かったり、ある人には受けなかったりするものです。
関りがある分、特に根付というジャンルではそう感じます。
道甫の道、至水氏の道、似ている部分や外れている部分、比較することにより、自由が生まれてくるのです。
素材、技法理念価値観あらゆる姿勢が違うからこそ、「根付」が輝いて見えるのだと思っています。
そのような自由をこの展覧会にて楽しんでもらえると幸いです。


【出品作品紹介/道甫 DOUHO】

「探索者」
鹿角、貝、鼈甲、へご
h5.2cm
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「蝦蟇」
鹿角、鼈甲
4.3cm
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「巫(かんなぎ」
鹿角、へご
h5.3cm
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「韋模咫流 蝦蟇(イモータル・ガマ)」
鹿角、鼈甲、貝
h4.9cm
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「フラワーヘッド」
鹿角
h5.8cm(台座部分含む)
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「蔭洲升人(インスマスジン)」
鹿角、貝、へご
h7.6cm
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「猟犬」
鹿角、鼈甲
4.0cm
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「クトゥルフの種 〜萌芽〜」
鹿角、鼈甲、へご
h18.0cm
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  1. 2017/11/22(水) 22:36:36|
  2. 道甫(千葉)

至水・道甫 根付彫刻2人展 FREESTYLE NETSUKE DUNGEON/至水

至水・道甫 根付彫刻2人展 FREESTYLE NETSUKE DUNGEON

【作家・至水の言葉】

Galleryより二人展のお話を頂いたのはもう1年も前だっただろうか。

折角の展覧会イベントなので何かテーマがあると良いよねと、Gallery経由で道補さんとスカイプミーティングをさせて頂き、5分くらいでサクッと決まったのが「RPG」というキーワード。

そこから「根付の迷宮をサヴァイヴする二人の根付作家の冒険憚」へとイメージは膨らみ、今回の二人展は「Freestyle Netsuke Dungeon」として胎動を始めました。

実はこの「RPG」というキーワード、何を彫ろうがテーマに沿った解釈が出来るというマジックワードなのですね。

例えば、写実的な栗の根付を彫れば「アイテム:食料:マロン」とRPG変換出来、道甫さんの十八番蝦蟇の根付であれば「モンスター:ジャイアントトード」として、ダンジョン内に存在し得るキャラクタとなる訳です。

逆に言えば、テーマに囚われる事なく何でも彫れるという事だったりして・・・

そして二人が其々自由に彫り続ける事数ヵ月、途中の打ち合わせもなく初日を迎える訳ですが、いざ蓋を開けてみると、Galleryの展示スペースには、想像以上、テーマ通りの Netsuke Dungeon が生成されているというミラクル!

根付という土俵でロールプレイングゲームでダンジョン?What's? と、興
味を持てない方、そう、そこの貴方!
是非一度この珍味を味わいにお越しくださいませ!

あ!、そうそう、いつものヤツ、至水が製作した根付の見立てや妄想設定はまた別のお話で、そちらも併せてお楽しみ頂きたいのですモチロン♪

最後に

「潜ってみようよ Freestyle Netsuke Dungeon !!!」

【出品作品紹介/至水 SHISUI】

「屈強髭族根付戦士七年目 a.k.a Level 7 dwarf Netsuke Warrior」
蝦夷鹿角、黒檀
h5.2cm
御売約済
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「恋茄子 a.k.a Amulet of Sprouting Mandragora」
人似茄子塊根(マンドラゴラの根の塊)、鹿角、黒水牛角
4.6cm
御売約済
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「野晒喰 a.k.a Slimy Pudding Man Eater」
蝦夷鹿角
3.1cm
御売約済
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「女鴉 a.k.a Harpy」
蝦夷鹿角、真鍮、黒檀
H5.5cm
御売約済
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「蠍尾蝙蝠獅子 a.k.a Manticora」
蝦夷鹿角、黒檀、赤瑪瑙
H7.2cm
御売約済
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「花影ノ屍王 a.k.a Arch-Lich "The Load of HANAKAGE"」
蝦夷鹿角、真鍮、黒檀
H10.1cm
御売約済
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  1. 2017/11/22(水) 21:16:23|
  2. 至水(北海道)

作家便り「17年11月/永島信也(神奈川)」

永島です。
最近引っ越しをしまして、千葉県民から神奈川県民になりました。
ようやく片付けも終わり、作業場も一新、作業再開になります。

さて、明日11月21日から京都でグループ展があります。
京都造形芸術大学彫刻コースOB主催のグループ展です。


「U.S.E.10」 Uryuyama.Sculptors.Exhibition 10th


2017年11月21日(火)~26日(日) 12:00~ 19:00 (最終日 ~18:00)
場所:ギャラリーマロニエ
〒604-8027 京都市中京区河原町通四条上る塩屋町332


僕はワンフェスで出した木彫フィギュアを出します。
関西での展示の機会は少ないのでお近くの方はぜひお越しくださいませ。
25日の夕方ごろは在廊できるかなと思います。
宜しくお願い致します!
  1. 2017/11/20(月) 13:39:03|
  2. 永島信也(神奈川)

至水・道甫 根付彫刻2人展 初日を迎えるにあたり

至水・道甫 根付彫刻2人展 FREESTYLE NETSUKE DUNGEON
2017年11月18日(土)〜26日(日)
※20日(月)休廊
13:00~19:00(最終日〜18:00)


18日(土)初日に、もしもの混乱!が生じたりしないために、
購入のルールを決めましたので、お知らせさせていただきます。

13時会場でして、30分後くらいから購入希望者を募ろうと思います。
購入希望の作品が複数の御客様で重なった場合、
RPGダイスを振っていただき、
一番大きい目が出した方に購入権を決めさせて頂きます。

どれほどの方々がいらっしゃるかわからないのですが、一応そのようなルールにさせて頂きます。
何卒宜しくお願い申し上げます。
皆様の御来場をお待ち申し上げております。

初日と二日目は、作家両名が在廊します!

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  1. 2017/11/17(金) 20:36:18|
  2. 展覧会

作家便り/ 「2017年11月/至水(北海道)」 〜RPGのこと 其の三〜

〜RPGのこと 其の三〜

FC版「ウィザードリィⅡ」シナリオクリア後、手刀斬首クリティカルを駆使した裸忍者単独プレイでダンジョン最下層を駆け巡り、
執拗に「金の斧」を集め続けるプレイに没頭したのは良い思い出・・・そんな至水ですこんにちは。
(大抵の人は方眼紙を初めて買ったのって、ウィザードリィのダンジョンをマッピングする為だよね?違う?)

今回も「知らぬ単語は即ググる」でお付き合いお願い致します(泣)

コンシューマー機用RPGにドハマり、後追いでTRPGを知り、TRPGの駒である海外製のファンタジーメタルフィギュアに魅了され、
自ら「メタルフィギュア」ならぬ「ポリパテフィギュア」を製作し始めてしまった至水。

RPGのこと-6

因みにこの画像は、
今から20数年前に POST HOBBY 札幌店で開催された
「第二回ファンタジーメタルフィギュアコンテスト・ディオラマ部門」にエントリした至水作の「Paladin Killer」で、
奥の騎乗してる悪そなヤツが RAL PARTHA のメタルフィギュア「Chanpion of Chaos」、
手前の手負いのパラディンが至水製のポリパテフィギュアなのです。

そして根付彫刻を生業とするに至った、今現在の至水にとっての「RPG」とは一体何なのか?というお話し。

実は正直「RPG」だ「TRPG」だ言ってますけど、「RPG大好きー!」なゲームマニアな人程プレイしていません、
今ではTVの前にどっかと座り、据え置き型ゲーム機でゲームをプレイする事自体が皆無なのです。
最後に購入した据え置き型ゲーム機用のゲームと言えば、
プレイステーション2でリリースされた「コロボール2002」だもの(15年前だよ!?)

では至水はもう「RPG」をプレイしていないのかと言えば然に非ず。

皆さん御存知だろうか?コンシューマー機用のメジャーどころで言えば「トルネコの冒険」や「風来のシレン」等、
ダンジョンランダム生成型RPGの始祖である「ローグライク」というやつを。

「ローグライク」とは、ゲーム画面に表示されるキャラクタが全てASCII文字で表現されているダンジョンRPGの総称で、
「Rogue」「angband」「Nethack」「Dungeon Crawl」等々の派生タイトルが幾つも存在しております。
(グラフィカルなドット絵のキャラクタを表示する為のタイルセットも用意されています)

今現在も、有志によるバグフィックス、バージョンアップ、バリエーションの創作等、随時更新され、ネット上で配布され続けているフリーのPCゲームなのです。

Windous、OS X、lynux、android、其々のOSで動くバイナリファイルが配布されているので、
是非プレイしてみて頂きたいところなのですが、
今どきのコンシューマー機のRPGに比べるとグラフィックの見た目はやたらと地味ですし、
例え何十時間プレイして育て上げたキャラクタですら「食糧を入手出来ずに餓死」という事も有り得、
しかもセーブポイントとかないですから、キャラクタの死はそのデータとの今生の別れとなってしまうという
無慈悲な仕様となっておりますので、それなりの覚悟が必要です。

そして「ローグライク」をandroid端末等のハンドヘルドなゲーム機用にポーティングして、
ネット上で配布してくれている神様みたいな方々居られてですね、有難く頂戴しプレイさせて頂いている至水なのでした。

最近ではもう死ぬまで「RPG」は「ローグライク」だけやれればいいかな、
なんて本気でそう思っていたりするのですが、飽きもせず多分一生「RPG」をプレイし続けるのだろうと思います。

RPGのこと-7

これは至水のお気に入り「Dungeon Crawl Stone Soup」windows版のプレイ画面
ここで↓配布されてるよ♪
https://crawl.develz.org/

さて、ここまで三回に渡り、至水の「RPG」に纏わるアレやコレやを書き綴って参りましたが、
Gallery花影抄/根津の根付屋で開催されます、道甫さんとの根付彫刻二人展のキーワードが「RPG」なのです。

一見「根付」と相容れなさそなテーマですが、
実は「RPG」をフックに全ての出展作品が繋がる二人展に仕上がる予定なのでございます。

その辺りは次回、11月の二人展直前のブログエントリで書いちゃうぞと予告して、
至水の「RPGのこと」これにて〆させて頂きます。

長々とお付き合い頂き有難うございました!
  1. 2017/11/17(金) 16:52:39|
  2. 至水(北海道)

作家便り 「2017年11月/金井麻央(千葉)」 

先日、大阪のアトリエヒロさんでの三人展が終わりました。
お越しくださった方、ありがとうございました。
関西での発表は初めてだったこと、工芸でもジャンルの違う大学の同期、後輩とのグループ展というのも
新鮮で、色々と勉強になることが多くありました。
今回は新作はなく、昨年から今年の夏までに制作したものを中心に展示させて頂きました。

ちょうど奈良の正倉院展の開催時期でしたので、
「羊木臈纈屏風(ひつじきろうけちのびょうぶ)」を観てきた方が「あ、こういうの見てきたわよ~」と
私の作品を見て仰ったので、なんだか嬉しくなりました。(偶然ですが、厚かましくも宝物に便乗したような…)

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正倉院展図録より「羊木臈纈屏風」

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金井麻央 作品「ハオマ」

昨年の個展では正倉院宝物をはじめとする天平文様をテーマとしており、
作品「ハオマ」は、「羊木臈纈屏風」に描かれた世界をペルシャからもたらされた形式的な文様のひとつとして参考にしていました。

羊木臈纈屏風はろうけつ染めの屏風なのてすが、日本で作られたものであり、
個人的に宝物のなかでもとても心惹かれていた作品でしたので、
今回の正倉院展で観ることができ感動しました。

正倉院展は、何十年、何百年と先を見据えて宝物を守り続けて来た人々の情熱をも感じられるような気がして、
観ていて胸が熱くなります。

お隣、興福寺では阿修羅 天平乾漆群像展が開催されてまして、そちらも観てきました。
阿修羅像をはじめ、乾漆像オールスター集結といった感じの展示空間で、とても見応えがありました。
当時の乾漆の技術の高さを改めて感じることが出来ました。

奈良の話ばかりになってしまいましたが…
この感動を糧にして、また制作に励みたいと思います。

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  1. 2017/11/15(水) 20:13:31|
  2. 金井麻央(千葉)

作家便り「17年11月/泉水(東京) 」展覧会御礼とお知らせ

10月の展覧会は谷根千散歩にぴったりの季節のはずが、台風に始まり台風に終わると言う稀有な会期となりました。

私は展覧会自体にテーマを設ける事でご来場くださった方がその世界を楽しめたるように
会場の雰囲気づくりや世界観を大事にしてきました。ここ数年その目論見も上手くいくようになり
「楽しかった」とのお言葉を沢山頂き、とても嬉しく思います。

展覧会の世界観づくりについてはひとつの矛盾の様なものを孕んでいます。大体場合、作品は
一つ一つ別のかたの元にお嫁入りするのです。制作の際あくまで作品は一つ一つである事を
忘れないようにしなくてはなりません。ひとつの作品を手に取る事で、テーマ全体を彷彿とする
物になるよう、今後はもっと意識して制作して行きたいと思います。

今回は「遊び」をテーマにしたので、より楽しげな、笑顔を誘い出せるような作品になるよう心掛けました。
ご来場くださった方が笑顔である事が何より嬉しい事でした。

雨嵐の中、たくさんの方にお出でいただき、感謝しかありません。ありがとうございました。

後日談: 江戸の「遊び」の一つとして、「判じ絵」を立体化した根付を幾つか作りましたが、その際
参考にさせていただいた本の著者様と展覧会後にお会いする機会を頂きました。根付にも造詣が深く、
勉強になりました。判じ絵の根付、もう少しイロイロ起こって出来そうです!ご縁をありがとうございました。
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お知らせ: 現在、三井記念美術館では「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」が開催されて
おりますが、観に行かれた際には是非、ミュージアムショップへお立ち寄りください!そちらで
「超絶技巧」からは遠いところではありますが、拙作を販売していただいております。

最近、来年の干支のワンコの差呑盃を納品いたしました!
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  1. 2017/11/13(月) 12:00:31|
  2. 泉水/北澤いずみ(東京)

第4回「ゴールデン根付アワード」授賞式の御報告

京都清宗根付館主催の第4回「ゴールデン根付アワード」授賞式が、
2017年11月10日、京都清宗根付館にて開催されました。
本年の受賞者は、上原万征さんと黒岩明さん、(「ゴールデン根付アワーズ」は毎年2名選出されます)
特別賞に栗田元正さんでした。

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万征さんの受賞作品は、万征式鏡蓋根付の「猿団子」でした。

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作品の詳細は、万征さんの過去作品アーカイブで御覧下さいませ。

万征さん、おめでとうございました!
今後の活躍にスタッフ一同も期待しております。

  1. 2017/11/11(土) 20:40:49|
  2. 万征(東京)

作家便り/ 「2017年10月/至水(北海道)」 〜RPGのこと 其の二〜

「RPGのこと 其の二」

生涯ベストのコンシューマー機用アクションRPGと言えば、
PCエンジン用Huカードでリリースされた「ダンジョンエクスプローラー」である!
バードでプレイ開始しハーミットにクラスチェンジするのがお決まりな至水ですこんにちは。

前回に引き続き「何て?」という分からん単語が出てきましたら都度ググりながらお付き合いくださいませごめんなさい。

コンシューマー機のRPGにハマり、
後追いで「TRPG」=「ファンタジー・テーブルトーク・ロールプレイングゲーム」の存在を知り、
遂に『ダンジョンズ&ドラゴンズ』に出会ってしまった至水のお話。

「TRPG」云々について詳細はググって頂くとして(すいません)
ザックリ言うと、
ゲームを進行するゲームマスターと、迷宮を冒険するキャラクターをロールプレイするプレイヤーが、
サイコロ振り会話しながら進める「ボードゲーム的なロールプレイングゲーム」・・・とでも言いましょうか。

当時至水の周辺に「TRPG」をプレイ出来る人、いや、「TRPG」を知っている者すらいない環境でしたので、
実際にプレイする事は無かったのですが、何故か買っちゃってます。

RPGのこと-1


そして「TRPG」で至水が最も惹かれてしまったのは、実はゲームそのものではなく、
スクェアマップと呼ばれるゲームの盤面上に配置する金属製の駒「メタルフィギュア」なのです。

ホワイトメタルで鋳造された、30㎜程度のファンタジー系フィギュアの
絶妙なデフォルメ感がたまらなくカッコ良くって・・・もうメロメロでした。

RPGのこと-2


「シタデル」や「グレナディア」や「ラルパーサ」等、
メタルフィギュアメーカー毎に特徴的な造形の癖があって其々に味があってとっても良いのです。

RPGのこと-3


しかし至水の地元函館では、海外メーカー製のメタルフィギュアなんて売っている所もなく、
インターネッツ誕生以前ですから、情報を得るにも月刊模型雑誌のホビージャパン頼り。

RPGのこと-4


当時このホビージャパンが、海外メーカー製のメタルフィギュアの輸入、代理販売もしていた(確か)のですが、
ホビージャパンオリジナルのファンタジー系メタルフィギュアもリリース(確か)していて、
ホビージャパンオリジナルの方は函館でも購入出来たのです、
でもちょっとジャパンローカライズされていると言うか、雰囲気が違っていて・・・

そこで「無いモノは作れ」がモットーのスクラッチビルド少年だった至水は、
ウェーブ製のポリパテ「モリモリ」を素材として、
好き勝手に自分好みのファンタジー系モンスターのフィギュア、
「メタルフィギュア」ならぬ「ポリパテフィギュア」をせっせと作り始めたのでした。

RPGのこと-5

今になって思えば、コレってやっぱり至水が根付彫刻を始めるに至る重要なファクターの一つになっているのだと思うのです・・・


次回
「TRPG」に欠かせないメタルフィギュアに心奪われ、ポリパテ盛り削りしまくっていた高校生至水、では今現在の、至水の「RPG」感とは一体・・・
「RPGのこと 其の三」に続きます。
  1. 2017/11/08(水) 21:28:46|
  2. 至水(北海道)

作家便り/17年11月/道甫(千葉) 

拝啓、晩秋の候、寒くなったり熱くなったりで体内時計を狂わされてテンションがおかしい頃、
近況のご報告の為、筆を執った次第で御座います。

ご無沙汰しております。ドーモ 道甫です。

少し前の話になってしまいますが、加賀美さんと東博にアジアの旅「マジカル・アジア」展を見に行きました。

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その内容は東洋館の常設展に呪術的なもの、藁人形や銭剣とかが展示されていました。
前からブログに書いていますが、私は博物館が好きです。
特に呪術っぽいものが施されている物が好きです。
中国の鼎や爵ような当時の常識や風土から見た説得力があるシステム、
国家力がそのまま形になっているものに強く惹かれています。

展示物を見ていますと、8月に遠藤利克展 聖性の考古学を見に行って、呪術に感染したことを思い出しました。
その展示は原始の呪具や儀礼祭祀を行った場所を掘り起こしたようなものでした。

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東洋館に展示している物と遠藤利克さんの芸術は何らかの雰囲気が似ていると感じました。
どちらの呪術に触れて思うことは、今日私達が芸術(art)と呼んでいるのは、魔術、呪術を広めることだということです。
根付制作に携わって一層尚深く感じてしまうのです。

制作活動は自分の呪術の迷宮に入り探検することだと思っています。
この11月に二人展がありますが、ただいま探検中です。
無事に道甫の呪術を皆様にお見せできれば幸いです。

敬具

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【展覧会情報】 至水・道甫 根付彫刻2人展
〜FREESTYLE NETSUKE DUNGEON〜
2017年11月18日(土)〜26日(日)
※20日(月)休廊
13:00~19:00(最終日〜18:00)

※展覧会情報ページ
  1. 2017/11/06(月) 17:55:41|
  2. 道甫(千葉)

作家便り/17年11月/中梶真武(神奈川) 

お久しぶりです。中梶です。
ここ最近は雨も多くどんどん寒さが増してきていますね。
僕は、今年もそろそろ股引の出番かな、というところです。

そんな感じで2017年ももう終わりの方になってきましたが、
実は今年は自分の作品制作とは別にトレーニングとして、
美洲先生の作品をお借りして、それを見本にしながらの模刻をしています。
美洲先生とは、二人展が終わった後も昨年のように頻繁ではないですが、
ありがたいことに、今でも時々先生の工房やギャラリーなどで僕のデッサンや作品について
ご意見、ご指導いただいています。

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現在、お借りして進行しているのは、眠り猫の根付です。
今までに教えていただいた事を再確認しながら手を動かしていますが、
デザインから自分が考えた作品を美洲先生に指導していただきながら作る場合と、
美洲先生の作品をコピーするつもりで観察しながら作る時とでは、
気付く事や見えてくる事も違ってくるなと感じています。
その辺りの感覚をうまく文章でまとめられないのですが、
美洲先生はどういう考えでこの様な造形にしたのか?以前伝えてくれていた事はこういう事なのかな?など
作品を前にしながら、色々と自分の中で振り返ったり考えたりしながら手を動かしているのが、
自作を作っている時とはまた違った感じで楽しいです。
自分の仕事も進めつつのトレーニングなので、そんなにドンドン進められるわけではないのですが、
こちらも時々どんなことをやっているか、などブログでご報告できればと考えています。

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また、自分の作品制作の方では石を使った根付にも取り掛かろうとしていて、
第一弾はこちらの石を使ってやってみようと考えています。
まず根付穴を開ける事が凄く大変そうな予感がしてますが、
そこは頑張ってゴリゴリとやっていこうと思います!



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※根津の根付屋「中梶真武」紹介ページはこちら!
  1. 2017/11/04(土) 20:08:32|
  2. 中梶真武(神奈川)

永島信也 掲載情報「アートコレクターズ 2017/11月号」

発売中の雑誌「アートコレクターズ」2017年11月号 〜立体アート最前線!〜

『編集部がおすすめする 立体アーティスト55人』のコーナーに、永島真也さんが紹介されています。

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掲載作品は、この夏のワンダーフェスティバルに出品した木彫のフィギュア作品「呪われし正義の黒剣」。
京都でのグループ展( 「U.S.E.10」 11/21〜11/26 ギャラリーマロニエ)にも出品展示の予定です。

2018年は、アートフェア東京に初めて出展する予定です!


※「アートコレクターズ」生活の友社 webサイト
  1. 2017/11/03(金) 20:05:55|
  2. 永島信也(神奈川)

佐野藍 掲載情報「アートコレクターズ 2017/11月号」

発売中の雑誌「アートコレクターズ」2017年11月号 〜立体アート最前線!〜

『編集部がおすすめする 立体アーティスト55人』のコーナーに、佐野藍さんが紹介されています。

掲載作品は、開催中の展覧会「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」に展示中の「Python xxx」。

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佐野さんも出品中の展覧会「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」の特別座談会のページもあり、
自在置物作家の満田晴穂さんも登場しています。
(同展監修者・司会 山下裕二先生、同展出品作家/満田晴穂・前原冬樹・高橋賢悟・本郷真也・大竹亮峯)

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※「アートコレクターズ」生活の友社 webサイト
  1. 2017/11/02(木) 21:40:08|
  2. 佐野 藍

三人展が始まりました (漆芸 金井麻央)

本日より、大阪のギャラリー、アトリエヒロさんにて漆芸の金井さんが参加している三人展が始まりました。
関西方面では初めての展示となります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
金井さんは週末4日(土)、5日(日)に在廊予定となっています。

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今井完眞・金井麻央・常信明子 三人展
2017年11月1日~7日 ※会期中無休
11:00~19:00(最終日は~17:00)
今井完眞さんは陶、常信さんは七宝の作家さんです。
会場:アトリエヒロwebページ
  1. 2017/11/01(水) 16:27:52|
  2. 金井麻央(千葉)