根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

展覧会終了ご挨拶 金井麻央

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初個展 「翳に紡ぐ」を終えて

この度、初個展をさせて頂き、無事会期が終了致しました。
多くのかたに見て頂き、心より感謝申しあげます。

この度の個展では、古来より人が憧れ、願う「光」を大きなテーマとしていたので、作品を見て下さった方がたから、宇宙や空間を感じるといった感想を頂きまして、大変嬉しく思います。

感動したというお言葉をたくさん頂き、全力で制作に向き合って良かったと、心から思いました。
そしてなによりも、作ることの悦びを強く実感しました。

見てくださる方との縁を繋いで下さったギャラリーのスタッフの皆様をはじめ、日々支えて下さる方がたに、あらためて感謝申し上げます。

これからも制作し続けていけるよう、精進したいと思います。
この度はご高覧頂きありがとうございました。

金井麻央
  1. 2016/10/30(日) 21:23:09|
  2. 金井麻央(千葉)

金井麻央展「翳に紡ぐ」 出品作品のご紹介

現在開催中の金井麻央展「翳に紡ぐ」の展示作品をご紹介いたします。蒔絵の技術、それに彫刻の
技術を加えた、金井麻央独特の動物への畏敬の念を込めた世界観を感じて頂ければ幸いです。

「ハオマ」
径8.5cm、高さ5.5cm 399,600円
素材:漆、麻布、檜、アフリカンブラックウッド、鹿角、金、銀
技法:研出蒔絵

作家の一言
天空の光と影をイメージし、二頭のムフロン(羊の原種といわれている)を彫刻、蒔絵で表しました。
聖樹(ハオマ)を中心に動物が左右対称に置かれる構成は古代ペルシアの天空信仰に基づくと
考えられています。天空にめぐみの雨を降らせる深海を、樹の下に動物が生きる楽園を願った人々
の想いを想像しながら制作しました。
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「黎明」 (箱根付)
4.5×3.9cm、高さ1.3cm ※御売約済
素材:漆、ブナ、顔料、琥珀、純銀板、金粉、微塵貝
技法:研出蒔絵、平蒔絵、銀平文、琥珀象嵌、螺鈿

作家の一言
正倉院宝物には美しい光沢を放つ様々な素材の象嵌的装飾が見られます。
天平時代の人々が透視されて輝く光に魅了されたことを想像します。
天空に咲く花に、新しい時代の夜明けを見る花鹿をイメージし、箱の内部に表しました。
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「奏」
径8.5cm、高さ3.1cm 280,800円
素材:漆、栃、金、銀、顔料、薄貝、白蝶貝
技法:螺鈿、銀平文

作家の一言
青く光る流星とともに舞う、二羽の鶺鴒(せきれい)の姿を表しました。
正倉院宝物「螺鈿紫檀阮咸」などに見られる、花や綬帯などの飾りをくわえた鳥の文様は
含綬鳥文(がんじゅちょうもん)とよばれ、ササン朝ペルシアに祖形をもちます。
この含綬鳥文から着想を得て、日本で身近に見られる鶺鴒をモチーフとしました。
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※上から撮影



「花鹿」
径8.5cm、高さ6.6cm 367,200円
素材:漆、麻布、檜、ピンクアイボリー、金、銀、白蝶貝
技法:研出蒔絵

作家の一言
春、やわらかな風が吹き、小花咲く野原を駆ける若い牡鹿の初恋をイメージし
制作しました。ゆるやかな旋回式構成で、小花を蒔絵で描きました。
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※上から撮影



「瑞青」
径10.5cm ※御売約済
素材:漆、麻布、顔料、鹿角、金、銀、薄貝
技法:螺鈿、乾漆、平蒔絵(銀)

作家の一言
様々な地域に生息する動物、空間を埋め尽くす植物文様を銀蒔絵で描き、
生き物たちの生命力、ひとつの星に流れる時を表しました。正倉院宝物の
「銀薫炉」から着想を得ました。
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「宙」
38×15cm(蒔絵部分の平面のみ) 540,000円
素材:漆、木、金、銀、黒蝶貝
技法:研出蒔絵、厚貝螺鈿

作家の一言
夜空にひとときだけ紡がれる光が降り注ぎ、時空をこえて逢いたい人に
逢いに行ける、そんな場所を想像し蒔絵で表現しました。
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作品についてはギャラリーのお問い合わせフォームでご連絡くださいませ。
他の角度の画像もご用意ございます。

お問い合わせフォーム
TEL : 03-3827-1323

金井麻央展「翳に紡ぐ」 展覧会情報
2016/10/22(土)~30(日)
※24(月)休廊
13:00〜19:00(最終日は18:00迄)




  1. 2016/10/27(木) 20:00:00|
  2. 金井麻央(千葉)

ガラス作家の秋葉絢さんがブログを開設しました

来月、Gallery花影抄でも個展を予定しているガラス作家の秋葉絢さんが
ご自身のブログを開設されました。

「秋葉絢blog 〜ガラス作家 秋葉絢の作家活動を綴ります〜」
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開設にあたり、ブログデザインなどのお手伝いをさせて頂きました。
シンプルで見やすいブログを目指しました。看板ともいうべきヘッダーの作品は
2012年に日本のガラス展に出品していた四季を表現した作品です。

がんばりすぎず、作家活動の発信をしていきたいと秋葉さんはおっしゃています。
時折のぞいて頂き、秋葉さんの活動を応援して頂けましたら幸いです。
よろしくお願いします!

来月の秋葉さんの個展情報
秋葉絢展 「汐風の町」
日程:11月19日(土)~27(日) ※21日(月)休廊
時間:13:00~19:00(最終日~18:00)


  1. 2016/10/22(土) 19:19:07|
  2. 秋葉絢

至水作品のwebサイトでの新作販売のポリシーの変更について


至水作品のwebサイトでの新作販売のポリシーの変更について

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至水さんのファンの皆様、いつも作品や活動について様々な形で応援をしてくださり、
作家共々、心より感謝をいたしております。篤く御礼を申し上げます。


このたび、作家とギャラリーで相談を致しました結果、至水新作のwebサイトでの発表販売に関しまして、
あたらしいルールを設定させて頂きました。


平素より、沢山の御客様から作品の御要望を頂いているのですが、
作品の性質上制作数の限界もあり (至水さんも全力で頑張っては下さっていますが)、なかなか御要望を満たすだけの作品の数を御紹介できないのが現状です。
そして、新作の発表時に、もしくは発表の前から、複数の御客様からお声掛けを頂くこともございます。
今まで、ギャラリーのwebサイト更新から、一番早くお問合わせを頂いた御客様にお求め頂く方式をとってまいりました。
予告なくいきなり公開することで公平性を保つように努力してまいりました。
しかしながら、いつ更新されるかわからない事で、御客様にストレス・ご負担を強いることにもつながってしまい、
本来多くの方々に至水作品を通して楽しんで欲しいという願いの持っております私どもの望むところではございません。

そこで、至水さんと様々な話し合いの結果、

以下のような抽選方式をwebでの至水新作発表に関して、採用することに致しました。


1・Galleryの至水販売ページに新作がUPされてから一週間の期間、 お問い合わせや購入申し込みを受け付けます。


2・一週間の間、エントリーをして頂いた御客様の中より一名を抽選させて頂き、購入権利が確定となります。


3・今回、御購入頂けた御客様には、次回の新作においては基本的には二回連続の当選はできないルールとします。
御了承くださいませ。
(ただし、新作がUPされてから一週間の間に購入希望申し込みが一件も無かった場合は、ご購入頂くこともできます。そのためのエントリーは受け付けます。)


ひとまずのルールを設定し運用してみて、改善点などでてまいりましたら、その都度検討してまいります。
ご不明の点などございましたら、いつでもギャラリーまでお問い合わせくださいませ。
作家共々励んでまいりますので、
今後共、至水(「死水」もありますが)作品をご贔屓にして頂けますように、何卒宜しくお願い申し上げます。
有難うございました。
  1. 2016/10/22(土) 09:15:07|
  2. 至水(北海道)

作家便り 「2016年10月/かわさきみなみ(千葉)

こんにちは。かわさきみなみです。

先月あたりから作業場所を少しずつ片付けています。
思い切って道具収納用に棚を買って整理して入れたら驚くほど使いやすくなりました!
今までは一体なんだったんだろうと思うくらいです。
変な箱にまとめて入れてないでもっと早く棚にすればよかった…
今はまだ本と道具の整頓までしかできていませんが、これから部屋に絵や小振りの立体
なんかも飾れるようにしたいなぁと思っています。部屋作り、楽しんでいます。

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制作しつつ片付けしつつ、合間にドローイングもぽつぽつ描いています。
最近はまとめて何枚か簡単に下描きを描いておいて
(本当に簡単に、なんとなく形が見える?くらいの下描き)
次の日に一気に水彩で色をつけるという描き方でよく描いてます。

下描きを描いてから時間をおいて色を入れると、それぞれ瞬間の思いつきが重なって、
自分でも思いもしなかったような絵ができて面白いのです。
下描きの時も色付けの時も描いている間はなるべく考え込まないようにして、一気に描きます。
そうして絵が完成してから絵の中で何が起きているかを考えると、絵から見えてくる言葉に
気付かされることがあったりしてそれもまた面白いです。

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そういえば、部屋の片付けの時に、大分溜まっていた何年か分のドローイングも整理したのですが、
何年も前の絵でも、絵を見るとそのときどんなことがあったか、どんな気持ちだったか結構生々しく
思い出せるものもあったりして、出来事を具体的に描いているのでなくてもそのときに描いたもの、
というだけで十分なこともあるんだなと思いました。
あくまでも自分が思い出す分には、ということではありますが。

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何かを形にして残すこと、その残された形から読み取ることも、時間がどんどん流れて
行ってることを感じさせることのひとつだなぁと絵を整理しながらそんなことを考えたりしていました。



かわさきみなみ作品も時折更新しております!→ webサイトページはこちら。
  1. 2016/10/19(水) 12:07:04|
  2. かわさきみなみ(千葉)

作家便り「16年10月 /紫苑(伊勢)」

十数年ぶりに作業部屋の配置替えをした。
南向きの窓の部屋なので、以前から、秋になると陽の光が入って来て、作業がやり辛くなるので、カーテンを変えたり、窓にフィルムを貼ってみたり、ボードを置いてみたりとしたけれど、今年は、どうにも陽の光が気になり、机の位置を変えてみた。
最初は、机の位置を変えるだけのつもりが、結局、部屋の中の物の配置をゴッソリ変える羽目になってしまった。
窓が、横になるので、光の加減に慣れるのに、まだ少し時間が掛かりそう・・・

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久しぶりに印を彫ってみた。
「不求古人之跡」、「求古人之所求」
(古人の跡を求めず、古人の求めたるところを求めよ。)
物作りに携わる人間として、自分への戒めですね。

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  1. 2016/10/12(水) 16:50:42|
  2. 紫苑(伊勢)

森謙次の根付が、スウェーデン/ウメオ市のコレクションに!

9月に入ってから雨ばかりの日々が続き、
しかもこの時期に台風がこんなに来た年は今まであまりなかったので、驚いています。
高知で僕の住んでいる地域での稲刈りはだいたい8月上旬なのです。
以前は稲刈りの最中に台風が来て、稲が倒れたりして大変だったのですが、
それがこんな風に遅くなり、地球の気候の変動を肌で感じています。

そんな中で今年、5月にスウェーデンのウメオで滞在制作した作品2点と日本から持っていった作品1点が、
ウメオ市のコレクションに
加えられることになり、先日、無事に納品されたというニュースが届きました!

現地で滞在制作した作品はウメオで拾った石で彫った兎、
現地の作家さんから譲っていただいたヘラ鹿角で作ったヨーロッパ大山猫根付と、
日本から持っていた作品は猿根付です。

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スウェーデンへ行く前は材料を持ち込まず、現地調達をするように決めていたのですが、
本当に材料を入手できるかドキドキしながらの入国でした。
最悪、現地のホームセンターで角材でも買って制作するつもりではあったのですが^^;
石彫の「兎根付」については、ウメオ市の歴史博物館で岩壁画を見て、ここの石は彫りやすいという事が分かり、
実際に彫ってみると日本の石より柔らかく癖もなく、スムーズに制作することができました。
「ヨーロッパ大山猫の根付」の材料は、現地の作家さんからヘラ鹿角を分けて頂いたりと、
現地で本当に良い出会いに恵まれました。

後、"日本の恥になってはいけない"という事で友達の作家に僕がお酒を飲まないよう、
常に注意されていたのも今 思えば正しかったですね。
その後、別行動でいったデンマークでは昼間からガンガン呑みましたが^^;(デンマークはお酒が安い!)
そんな訳で英訳や事務手続きをしてくれた友達、現地でお世話になった多くの方々に感謝です!
  1. 2016/10/08(土) 20:54:58|
  2. 森謙次(高知)

金井麻央 今月の展覧会が誌面に紹介されています。

現在発売中の月刊美術10月号と、アートコレクターズ10月号に今月22日からの金井麻央展を
紹介して頂いています。

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(月刊美術10月号 130ページ)

10月号の特集の「秋展NAVI 画廊街の注目展×100」にて、期待の新鋭のコーナーにて
ご紹介頂いています。こちらの作品は平面作品で、実際には額装され、展示される予定です。


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(アートコレクターズ10月号 108ページ)

アートコレクターズ誌には展覧会紹介ページの「CLOSE UP」のコーナーにて箱根付を掲載、
ご紹介頂いています。

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DMも出来て順次お送り作業をしています。こちらの写真はDMで使った箱作品「ハオマ」の
内側です。ハオマは聖樹の意味で、蒔絵で内側に聖樹が表現されています。

今回金井さんにとって初めての個展です。
どうぞ根津まで足をお運び頂き、作品をご覧くださいますよう、ご案内申し上げます。

金井麻央展「翳に紡ぐ」
2016/10/22(土)~30(日)※24(月)休廊
13:00〜19:00(最終日は18:00迄)








  1. 2016/10/05(水) 17:40:35|
  2. 金井麻央(千葉)

秋葉絢 月刊美術10月号(No.493)に掲載されています。

現在発売中の月刊美術10月号の特集の「秋展NAVI 画廊街の注目展×100」にて
11月に開催の秋葉絢展を紹介頂いています。

akiba_16_10blog (2)

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(月刊美術10月号 46ページ)

秋葉絢展「汐風の町」
2016.11.19~27 ※19休廊
13:00~19:00(最終日は~18:00)

今年の個展では、秋葉さんが今まで暮らしてきた土地を想い、感じてきたことをテーマに
作品が展開されます。土地への感謝も込められているようです。

秋葉さんは、近々ブログも開設予定となっています。ギャラリーブログでもまたお知らせします!





  1. 2016/10/03(月) 12:30:39|
  2. 秋葉絢

作家便り 「2016年10月/道甫(千葉)」

「道甫、その日運命と出会うの巻」


拝啓 初秋の候 季語の字如く夏が去りつつ気配を感じ取れる頃、
近況のご報告の為、筆を執った次第で御座います。
ご無沙汰しております。ドーモ 道甫です。

先日、御客様から、私の顔と似ている根付が東京国立博物館に展示されているという情報を貰ったので、早速行ってきました。
その根付は、郷コレクションの猩々の面根付でした。
猩々は能の演目やフォークロアで有名な猿っぽいUMA的妖怪です。
人の言葉を理解し、人の顔や足を持ち、酒を好む動物らしいです。

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道甫的想像の猩々図

東京国立博物館に着いて、ドキがムネムネしつつ、早速郷コレクションに向かい対面しました。

エクスプロージョン、まさに超新星爆発。

根付から囁きが聞こえてくる。「──問おう。貴方が、私のペルソナか」

猩々の面根付が、私の顔私の顔が猩々の顔道甫顔猩々顔道甫顔顔顔顔…。

脳内でゲシュタルト崩壊のようなものが連鎖的に起き、

その震えから写真を撮ろうとしてもぶれるぶれる。

1時間30分中45分撮影に粘ったのですが、ほとんどぼやけていました。

新しい称号「猩々顔の道甫」を手に入れた初秋のことでした。


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  1. 2016/10/02(日) 20:50:20|
  2. 道甫(千葉)