こんにちは!かわさきみなみです。
先月個展が終わって、8月はちょっと時間に余裕があるかなと思っていたのですが、
出かける予定がたまたま重なったこともあって気がついたら予定がいっぱいに
なっていて…あっという間の1ヶ月でした。
今月は久しぶりにご注文の作品の制作がありました。
お客様のイメージをもとに制作するのは、やっぱり1から自分で決めて
作るのとは違った感覚がありますね。人によって感じ方は違うと思いますが、
私は、作品を送る人が決まっていてその人に向けて作るというのが
手紙を書いている時の感覚に似てる気がします。

ご注文の作品の一部。リアルな犬の絵も久しぶりです。
粘土の素材選びも続けています。今月は紙粘土の使い方や仕上げ方を実験していました。

この粘土は水彩の染み込む具合と表面のさらさらした感じが他の粘土には
ない独特の仕上がりで気に入っています。羊毛に近い柔らかい印象になります。
あと制作の合間に遊びでこんなものも作りました。

「いぬ山と山いぬ」です。今年からできた祝日の「山の日」から連想して作ってみました。
なんとなく作ってTwitterに上げてみたら思ったよりも反応があってちょっとびっくりしました。
こういう遊びから意外な新しい形が生まれたりするので、遊びはなかなか侮れません。
物を作るとき、手を動かす中でそこから自分で考えもしなかったような形が
できてくる瞬間は本当に面白くて、制作の中で一番面白いと思うところかもしれないです。
この「いぬ山と山いぬ」は、今花影抄ギャラリースペースでの常設展に
置いて頂いています。先月の個展の石粉粘土の子犬達と一緒に
9月11日まで展示しているので、是非いぬ山達も見て頂けたら嬉しいです。
年末のアートフェアウルトラなど、次の発表に向けて動き始めています。
9月から年末までバタバタしそうですが、新しい作品作りにワクワクしています!
どんどん手を動かして、新しい形を見つけなくては!
かわさきみなみ
※そんなかわさきみなみの作品は
こちらでご覧頂けます!
- 2016/08/31(水) 16:18:12|
- かわさきみなみ(千葉)
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犬が死んでしまいました。
夏の朝でした。
レントゲンの白黒の透視写真では、健康ならば真っ黒に写るはずの肺が、真っ白に写っていて炎症を起こしているのは明らかでした。
何か具合が変だなと気がついてから1週間足らずで死んでしまいました。あんなに好きだった散歩を嫌がり、最後には荒い息が昼夜続くようになり入院することになりました。
酸素室に入り、点滴もして、入院すれば何とかなると思ってたのに、次の朝、突然病院から息を引き取りそうだという連絡を受け、急ぎましたが間に合うことができませんでした。
初めて飼った犬です。
まだ9歳だったのに。近くにに20歳まで生きたライバル犬が最近まで生きていたので、まだまだと思っていました。
僕はむしろ次のトリミングのことなど考えていて、この前連れて行ったお店は仕上がった時の匂いがきつくて嫌だな、やっぱりいつも行っている動物病院のペットケアセンターに戻そうかとか、足の毛が割と長めにされてしまったので今度はよくお話しをしてもっと短くさわやかにしてもらおう、とか。
ほんとによく噛む犬だった。内出血で爪が黒くなったり、ポタポタと血が垂れるほどの深い傷を負わされたことも何度もありました。
最近では鼻の頭を噛まれてその痕がまだ赤く残っています。(僕が癒されようと無理やり顔を押し付けたりしたからですが・・・)
小型犬のくせに。
問題の多い犬だったなー。いびきも遊びに来た人が聞くとビックリするほどうるさいし。
目薬、耳の掃除、シャンプー、お世話はなにをやるにも挑むような心構えを必要としました。
死んでから半日ほど立って亡骸を抱きしめると冷たいです。
いつものベッドに寝かせ、花を飾り、大好きだったサツマイモをそなえたりしながらも妻は何度も抱き上げ
悲しみと闘っているようでした。
笛も息をしない犬を怖がらず抱きしめていました。僕も抱きしめました。交互に家族で抱きしめました。
亡骸に鼻をつけ、犬の匂いを胸をいっぱい吸い込むと、生きてる時より多少弱く感じましたがまさに
いつもの彼の匂いです。涙がぽろぽろ出て、もっと強く抱きしめると嗚咽も出て止まらなくなりました。
顔を上げると妻と一緒に笛も口をゆがめて涙を流して泣います。
思うと僕は誰かが死んでこんな状態になるのは初めてではないか。
父も祖父母も僕が1歳になる頃には皆もう死んでいて、近しい家族のお葬式シ-ズンを体験できなかった
自分にとって、”家族の死”とは、補うことが決して出来ない、どこか心の穴のようなものの一つではなかったか。
この突然の悲しみは、心にぽっかりと穴を開けつつも別の穴を僅かに修復しているのかもしれない。
その日、ゆらゆらと何も見えなくなりそうな暑い午後、小さな移動式の火葬車が家にやって来て、犬は焼かれました。
小さな亡骸に花を添え、最後の別れをしてから焼き終わるまでの1時間、
我々は居間の床にごろんと横たわり、いつの間にか眠りこんでいたのです。
2016.8月 森栄二
- 2016/08/29(月) 05:02:00|
- 森栄二(葉山)
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産経ニュース(web版)に
「再発見!ニッポンの立体」(群馬県立館林美術館で開催中9月19日まで)の評論(渋沢和彦氏)が掲載され、永島信也さんの名前も現代の括りの中で須田悦弘さん、野口哲哉さんと並んで記述されました。
「再発見!ニッポンの立体」展 「本物に近づく」継承される美意識
web産経ニュース
http://www.sankei.com/life/news/160825/lif1608250007-n1.html
- 2016/08/27(土) 21:45:58|
- 永島信也(神奈川)
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真夏の台風と寝苦しい夜にオリンピック・パラリンピック。
いかがお過ごしでしょうか。
オリンピックを見ているとロンドンから4年もたった事に驚き、その間自分が何を
してきたのかと思うと、時の経つのがあまりにも早く、気が狂いそうになります。
4年ごとのオリンピックは自分を見返す機会を与えてくれるイベントでもあるかもしれません。
そこで、東京オリンピックまでの4年間を後悔の無いよう、自分を成長させるべく、先ずは
過去4年間くらいに制作した作品を見返し、再制作してみる事にしました。
過去作品を作る事は色々な勉強にもなります。
制作当時拘っていたものが見えて来たり、その拘りのせいで疎かになっているものが見えて来たり。。。
何よりも、何を作ろうか、どうしようか??と考えている事より、手を動かす事の重要性を
再認識できます。 リバイバル制作であっても手を動かしていると新しい発想が生まれて
来たり、やりたい事が見つかったりするものです。
今手掛けているのは、2013年の個展で展開した、歌舞伎シリーズのリバイバルです。
モチーフを変えたりはしていますが、これはもう一度作ってみたいと思う題材に対しては
合計3つ位作っていきたいと思っています。どの様な変化があるか、少し楽しみでもあります。

写真は「泉水屋あげ巻」 前回は白狐でしたが、今回はウーパールーパーで。
泉水
※そんな泉水の作品は
こちらからご覧になれます!
- 2016/08/24(水) 12:08:51|
- 泉水/北澤いずみ(東京)
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ブレイク前夜×spiral 展会期:2016/8/18(木) 〜 8/28(日) 会期中無休
時間:11:00 ~ 20:00
会場:スパイラル
(地下鉄表参道駅 B1,B3出口すぐ)
入場料:無料
永島信也が、「ブレイク前夜」番組中にて紹介された2点と、木彫フィギュア作品1点を展示します。毎週火曜日21:55~BSフジにて放送中の番組『ブレイク前夜~次世代の芸術家たち~』に
出演・出演予定の作家総勢26名の展覧会です。
出展作家
冨岡奈津江 古家野雄紀 小川剛 北村佳奈 安岡亜蘭 バレリーサイポーズ 山田命佳 佐藤令奈 宝居智子 椎野健太郎 ヒグラシユウイチ 川田龍 富田菜摘 小左誠一郎 アランウエスト 永島信也 冨田伊織 二階武宏 亀井潤 江本創 成田朱希 南正彦 木原千春 飯嶋桃代 加茂昂
協力
ギャラリー:ガルリアッシュ 八犬堂 四季彩舎 万画廊 バンビナートギャラリー ギャラリー花影抄 ギャラリー戸村 不忍画廊 KATSUMI YAMATO GALLERY 青木画廊 ギャルリー東京ユマニテ ロイドワークスギャラリー
スパイラル :
webサイトブレイク前夜〜次世代の芸術家たち〜 :
オフィシャルブログ永島信也 ブレイク前夜×spiral 展 出品作品「龍は人の娘に恋をした」 黄楊、鼈甲、岩絵具 2016年

「龍は人の娘に恋をした」(裏)

「優婉」鹿角、鼈甲、岩絵具 2016年

「叡」 黄楊、鼈甲、岩絵具 2016年

- 2016/08/16(火) 15:15:27|
- 永島信也(神奈川)
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暑い日が続きますが、どのようにお過ごしでしょうか?
今が盛りと蝉も鳴いていますね。
先日、夜も更けてから、窓のすぐそこで「かなかなかな」と鳴く声が聞こえました。
「かなかなかな…」と鳴くこの蝉を、私は「かなかな」とその鳴き声のままに呼んでいましたが
この蝉は「ひぐらし」の事だったんですね。
「ひぐらし」の鳴き声を聞くなんて、久しぶりの事でした。
子どもの頃、夏休みになると母親の実家に遊びに行っていました。
母親の実家は農家で、母屋は茅葺き屋根に広い土間、高い天井に真っ黒になった太い梁。
部屋の周りをぐるりと囲った濡れ縁に寝そべって、庭に咲いている夏の花々を描きながら
井戸水で冷やしたスイカを食べ、暗くなれば花火という
今にして思えば、絵に描いたような夏の曰を過ごしていました。
ちょうどお盆の時期でしたので、回り灯籠の青い灯りが部屋をぼんやりと照らしていて
夜更けになると虫の音以外は聞こえず、回り灯籠につられて動く影に、怖い思いを抱いていたものです。
裏庭にはスイカ畑があり、幽霊が出るよとからかわれ、昼間でもその畑を見ないようにと
裏庭が見える窓をよけていました。
お盆の時期でしたから、お墓参りに行くのですが
母親の実家の方では、日が落ちて暗くなってから行くのが習わしでした。
その曰になると白い浴衣を着て、蝋燭の火がちらちらと瞬く赤色の提灯を手に持って
土葬のお墓に行くのでした。
回りのお墓からもぽつぽつと赤い提灯の火が見えて、ほんとうなら怖いはずが
いつも何故か、わくわくとしてお墓参りをしていました。
その後何年かして、茅葺き屋根の母屋は現代的な家に建て替えられ
母親の実家に泊まりに行く事もなくなってしまいましたが
でも今でも「日本の夏の湿った空気」の原風景として、あの頃の私があるのだなぁと
かなかなの声を聞いて、まざまざと思い出したのでした。
まだしばらくは暑い曰が続くようですね。
皆様、お体にお気をつけて、お過ごしください。
先月、不忍池で撮影しました。

- 2016/08/10(水) 17:31:48|
- かぶ(東京)
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道甫、山歩きの巻 拝啓 季夏の候、熱気で扇風機を目の前から離せなくなる頃、
近況のご報告の為、筆を執った次第で御座います。
ご無沙汰しております。ドーモ 道甫です。
この前の連休に、鹿が出る山を持っているという友達の知り合いに、その山の整備開拓のついでのサバイバルゲームと鹿角拾いにどうかと誘われて、ホイホイと釣られて行ってきました。
標高が高く、THE、山という感じのところで、何回か鹿と遭遇しました。
落ち角は見つけられなかったですが、
山の秘境アトモスフィアに日頃生み出す邪心や狂気が浄化されてすっきり道甫です。


日々根付を作っていますが、浄化済み道甫として暑さに負けずに、制作を頑張っていきたいです。
寝苦しい熱帯夜が続きますが、体調崩さないようお気を付け下さいませ。
敬具

※そんな道甫さんの新作根付「成り出ずる」もwebサイト「根津の根付屋」で紹介しております!
webサイト「根津の根付屋」道甫ページはこちら!
- 2016/08/09(火) 19:20:47|
- 道甫(千葉)
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雑誌「婦人画報」2016年9月号、「旅する根付」に至水さんの「三さる」を掲載していただきました。ー然るところーと題された今回は、猿の根付の数々が様々なエピソードとともに紹介されています。
幾人もの根付作家の猿根付に並んで、至水さんの猿がページに載っているのは、
作家共々たいへん光栄で喜ばしく思いました。
これを励みに頑張ってまいりましょう、至水さん!と思います。

婦人画報2016年9月号 P16-17
左下の「べ〜!!」となっている猿が、至水作「三さる」。

婦人画報2016年9月号表紙。スウィーツ特集です!!
「婦人画報」(ハースト婦人画報社)-
webサイトはこちらへ。
- 2016/08/07(日) 11:14:03|
- 至水(北海道)
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泉水 「ホッキョクグマ」
webページではもう告知済みですが、改めて根津の店舗の夏休みのお知らせです。
8月11日(木)~18日(木) はお休みを頂きます。メールは通じておりますので、お返事が少し遅れる事もあるかと思いますが、確認しております
ので何かございましたらメールにてご連絡下さい。
今年もまた暑い日が続いております。皆さまどうぞ、ご自愛ください。
スタッフ一同
- 2016/08/05(金) 19:53:25|
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