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根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。
展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

作家便り「16年4月/かぶ(東京)」

先日もこちらで紹介がありましたが「たばこと塩の博物館」にて
[細密工芸の華 根付と提げ物]という展示が行われております。

私も[「猫と提灯」その後]という題の根付を、一点出品しております。

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「猫と提灯」その後


何故、"その後"なのかと申しますと
明治頃の浮世絵師に小林清親という方が居まして
その清親が「猫と提灯」という題の浮世絵を残しております。

提灯の中に逃げ込んだねずみの尻尾を猫が押さえている場面、が彫られています。
はっしと押さえた時の表情が、とても猫らしいです。
可愛いし、これ作ろうと簡単に考えて作り始めました。

ちょうどこの根付を作っている最中に、実物を見る機会に恵まれまして
去年の今頃、原宿の太田記念美術館での「広重と清親」という展示に
「猫と提灯」も展示されておりました。

こんなにも細かく彫って、幾重にも刷ってあるとは!と驚く繊細な浮世絵でした。
大層な題材を選んでしまったな~と思いました(汗)

この根付は、その浮世絵の「その後」を想像してみた根付なのですが
押さえたはずのねずみの尻尾が猫の手をすり抜けて、提灯に出来た割れ目から逃げて行こうとするので
猫は追いかけて提灯に入ってしまい、ねずみが目の前から居なくなってしまったら
そんな逃げて行ったねずみの事はもう忘れてしまって、提灯に入って満足顔。
そんな場面です。

ちなみに、提灯に入っている家紋は「抱き茗荷」という家紋で、茗荷が冥加に通じるという事で
大変縁起の良い家紋だそうなので、根付にもそのまま彫りました。

この展示は7/3までですので、ご覧頂ければ幸いで御座います。
良い根付が沢山展示されており、本で見ていたあの根付が!と、私も大変勉強になりました。


たばこと塩の博物館  webサイト
「細密工芸の華 根付と提げ物」展
2016年4月2日(土)〜7月3日(日) 10:00~18:00
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  1. 2016/04/30(土) 19:11:07|
  2. かぶ(東京)

2016年ゴールデンウィークの営業日のご案内

今年のゴールデンウィークが本日より始まっておりますが
改めて、根津の店舗営業時間とお休みの日をご案内いたします。
特に変わりはなく、通常のギャラリー営業日(金、土、日)になります。

4/29(金) 13:00~19:00
30(土)   13:00~19:00
5/1(日)  13:00~18:00
2(月)    休
3(火)    休
4(水)    休
5(木)    休
6(金)    13:00~19:00
7(土)    森栄二展 13:00~19:00
8(日)    森栄二展 13:00~19:00

お問合せなどございましたら、休廊日でもメールでお問合せください。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
  1. 2016/04/29(金) 19:12:28|
  2. 店舗営業のお知らせ

伊勢丹 新宿店 アートギャラリーにて開催 「~犬派vs猫派~たまらなくかわいいアート展」

新宿の伊勢丹本店アートギャラリー主催のグループ展に
当ギャラリー所属作家、かわさきみなみが3点出品しています。
今年は犬派と猫派ということで、犬と猫の作品が沢山展示され
楽しい空間となっています。

連休の前半、ぜひ新宿伊勢丹までお越しください!

「~犬派vs猫派~ たまらなくかわいいアート展」
伊勢丹新宿本店5階アートギャラリー
4月27日(水)~5月2日(月)
10:00~20:00(最終日は18:00まで)
伊勢丹アートギャラリーwebサイト

<出品作家>
愛甲次郎、痣野酷美、飯沼由貴、内田 有、内田 亘、大久保 惠、かわさきみなみ、河原佳幸、
小林百代、小宮絵莉、小柳景義、近藤さくら、櫻井結祈子、佐々木 茜、佐藤久美子、先崎了輔、
高津ゆい、高橋 梓、中沢 梓、林 祥平、堀口晴名、松下大一、MIKA

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  1. 2016/04/28(木) 12:30:00|
  2. かわさきみなみ(千葉)

作家便り「16年4月 /森謙次」

高知では田植えも終わり、初夏が近づいてきた感じがしてきた根付師の森です。

3〜4年程前に僕はダイエットをしていて5ヶ月で16㌔程痩せたのですが、
あれからまた少しずつリバウドしてしまいました。
ま〜、もう子供も出来たし無理をしなくてもいいかな〜なんて思っていたのですが、
今年の3月1日にいつものように酔っ払って帰宅すると妻が突然、
「いつも呑んで帰っているけど、何か辛い事か嫌な事でもあるの?結婚生活に大きな不満でもあるの?」
と切り出されました!
特に辛い事や不満がある訳でもなく、楽しくて呑んでいただけなのですが、
直感で(これはまずい怒り方だ)と感じ、次の日からお酒を止め、ダイエットをまた再開しました。
(僕の心の中では禁酒=ダイエット)
あれから約2ヶ月経ちましたが、何とか5.5㌔程痩せました。
やはりダイエットは一生続けるものだとつくづく思いました^_^; ついでに禁酒も。
ただ1ヶ月に1回程、呑みます(^◇^;)

さてさてそんな中で、
4月28日から僕と高知の作家友達とでスウェーデンのウメオという所でグループ展をするために出発します。
僕以外の何名かは海外での展示会経験者はいますが、僕は初めてなので緊張しています。
スウェーデンの気候は今、冬で気温は最高で8度くらいだと聞いています。
風邪を引かないよう、体調に気をつけながら根付の展示をしたいと思います。
後、現地で素材を調達して根付制作もする予定です。
ヘラ鹿角とか入手出来れば良いのですが(;^_^A
根付を少しでも多くの方に知ってもらえるように頑張りまーす!

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  1. 2016/04/27(水) 19:51:37|
  2. 森謙次(高知)

永島信也展2016 を終えて

「永島信也 彫刻展2016 此岸の果てで鬼は微笑む」
2016/4/9(土)~17(日)
Gallery花影抄

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永島信也の2016年の個展をおかげさまで、無事に終えることができました。
御来場くださいました皆様をはじめ、記事や広告を掲載して下さいましたメディアの方々、
インターネット上で話題にしてくださいました皆様、
御世話になりましたすべての皆様に、作家共々、深く御礼申し上げます。

今年の個展は、昨年成果が出始めた「彫像」の作品3体、
企業の方とお仕事をさせて頂いた「電子デバイス内蔵根付のコンセプトモデル、
また、新しく挑戦している「アラミタマ」」シリーズや染色を施したものなど、
いくつか実験的な要素をご覧頂く展示内容でした。
御来場くださいました皆様に、それぞれの御批評や御感想をお話頂ける貴重な機会となりました。
本当に有難うございました。

永島信也の立ち位置である色々な要素、
「出身地・出雲の神話」・「サブカルチャー」・「テクノロジーと手技」などの融合によって生まれるオリジナリティ、
これからどのような展開がありえるか?という期待に満ちた言葉を頂いたりしました。
応援してくださる皆様に喜んで頂けるように作家共々、今後も励んでまいります。

今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。
有難う御座いました。

Gallery花影抄/橋本達士

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「粗御魂」

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「赤鬼/Lady」
  1. 2016/04/22(金) 20:27:11|
  2. 永島信也(神奈川)

作家便り 「2016年4月/かわさきみなみ(千葉)」

こんにちは。かわさきみなみです。

青山スパイラルでの個展「子犬時間」は無事に会期を終了しました。
ご来場下さいましたみなさま、ありがとうございました。

今回の展示では、スパイラルの建物の特徴でもあるスロープのある広い空間を使って
インスタレーションに挑戦するなど、初めてすることもあって展示の準備期間から搬入まで
不安も大きかったのですが、なんとか形にすることができました。
この場所ではどんなことが出来るのか、どうすれば空間全体を演出することができるのか
考えて展示を作るということはとても難しいことでしたが、貴重な経験となりました。

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インスタレーションの展示にはこんな言葉を添えていました。

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どんどん流れていく時間を、どう受け止めるのがいいのかと思っている。

そんなことをいちいち気にしてしまうけれど、
うちにもいる、犬はそんなことは気にしないらしい。
過去をくよくよ思い返したりしないし、
未来を想像して不安になったりもしない。
今が楽しいとか、さみしいとか、そんなふうに時間を感じているらしい。
今以外のことをくよくよ考えがちな私は、それはいいな、と思った。
色々な経験をしてきた大人の犬でもそうなら、まだ経験したことのないことが
たくさんある子犬なんて、もっと今を新鮮に感じているんじゃないか。
私は子犬の作品をつくることで、子犬みたいな感覚で今起きていることを
とらえられるようになってみたい。

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これはインスタレーションの展示のイメージでもあり、
私が普段よく思うことでもありました。
展示と合わせて見るこの言葉にも、思っていた以上に反応があり驚きました。
共感したという声だったり、大人になって今は薄れてしまった感覚のことを
思い出したという声もありました。そんなふうに展示を見ながら
色々な思いを巡らせてもらえたのだと思うと、とても嬉しかったです。

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毎年こうして色々な展示の機会を頂いて、作品を発表することができるのも、みなさまの支えが
あってこそだと、展示が終わり、搬出も済んでの帰り道で展示のことを思い返していて改めて思いました。
いつも助けて下さるみなさま、応援して下さるみなさま、本当に本当にありがとうございます!

これからも、みなさまに楽しんで頂ける作品を発表していけるよう、どんどんつくり続けていきたいです。
7月の個展では、今回の展示で発表した新作の大きな子犬を中心に、また新しい形で展示をできたらと
考えています。今後とも、どうぞよろしくお願いします!

追伸
最後の2日間での公開制作で作った子犬はこんな顔になりました。
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かわいい顔にできたので、もう少し手を加えてちゃんと形にしてあげようかと思っています。
次にお見せする時にはどんな姿になっているでしょうか?

お楽しみに♪

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今はもうない空間で、子犬と一緒に。

  1. 2016/04/20(水) 19:48:03|
  2. かわさきみなみ(千葉)

永島信也展2016 「此岸の果てで鬼は微笑む」 出品作品紹介

永島信也展2016 「此岸の果てで鬼は微笑む」
2016/4/9〜17
Gallery花影抄

「鬼が出るか蛇が出るか」
黄楊、鼈甲、岩絵具
高さ6.8cm
388800円(税込) 御売約済

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「申娘」
黄楊、鼈甲、岩絵具
高さ5.9cm
販売済

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「アラミタマ(粗御魂)  〜顕〜」
洋黄楊、鼈甲、岩絵具
高さ6.4cm
販売済

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「アラミタマ(粗御魂) 〜繁〜」
高さ6.4cm
洋黄楊、鼈甲、岩絵具
販売済

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「瑞兆」
高さ6.2cm
鹿角、鼈甲
280800円(税込)  お取り置き

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「鬼瓦」
高さ4.3cm
鹿角、鼈甲
販売済

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「残痕」
4.6cm
黒檀
118800円(税込)

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「鬼顎リング」
20号
鹿角
47520円(税込)

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「赤鬼 〜Man〜」
4.5cm
鹿角、鼈甲
156,000円(税込)

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「赤鬼 〜Lady〜」
高さ5.8cm
鹿角、鼈甲
販売済

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「四本角の山神」
高さ16.5cm
黄楊、琥珀、岩絵具
918,000円(税込) 御売約済

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「ウォルンタースの二又槍」
高さ16.0cm(幅18cm)
黄楊、琥珀、岩絵具
918,000円(税込) 御売約済

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「光の主」
高さ19.2cm
黄楊、石(ブラックトルマリン)、琥珀
個人蔵・参考出品

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「光の欠片 〜望〜」
直径5.7cm
黄楊、桑、鼈甲、電子デバイス内蔵
参考出品

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「光の欠片 〜朔〜」
直径5.5cm
黄楊、桑、鼈甲、電子デバイス内蔵
参考出品

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お問い合わせは、Gallery花影抄 netsukeya@hanakagesho.com までお願い申し上げます。
  1. 2016/04/15(金) 18:25:55|
  2. 永島信也(神奈川)

かわさきみなみ 公開制作のお知らせ

【告知】

只今、青山スパイラルガーデンで開催中のかわさきみなみ展「子犬時間」。

会場のスパイラルの方のお声がけで急遽 4/16日・17日 14時~17時 公開制作をすることになりました。
2日間で子犬の顔を完成の予定。ふわふわの羊毛が子犬になります!

スパイラルガーデン/かわさきみなみ「子犬時間」ー webサイト

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材料は羊毛、スポンジ…そして道具の専用の針。

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小さい作品が展示しているこのあたりで行う予定です。



  1. 2016/04/13(水) 18:43:51|
  2. かわさきみなみ(千葉)

永島信也 彫刻展2016 此岸の果てで鬼は微笑む 4/9(土)~17(日)

永島信也 彫刻展2016
此岸の果てで鬼は微笑む
2016/4/9(土)~17(日)
※11日(月)休廊
13:00〜19:00(最終日は18:00迄)

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(イメージ写真/根津神社境内にて)

永島信也は、根付彫刻というジャンルに、まったく新しい「現代的な美少女像」を持ち込み展開している作家である。島根県(出雲の国)に生まれ、子供の頃から眼には見えない世界(神々の住む世界)を自然に受け容れていたという彼にとって、アニメやゲームの世界に登場する美少女やドラゴンは身近な存在。永島は、そうした二次元のモチーフを木彫・牙彫という古典的な素材と技法によって具現化させ、幅広い年代に支持を得ている。
この春の個展では、広義における「鬼」をテーマに木彫、根付彫刻作品を展開する。


※作家の言葉 永島信也
「鬼」と一言に言っても悪霊としてのイメージが強い一方、守り神としての存在もみられ、地域、物語によってさまざまな姿となっています。
悪しきモノとしてイメージがついているものが一方では良い存在であったりする、そういった存在が個人的にとても好きです。昔の人々が体験した数々の不思議な出来事の依代となったのが鬼という存在だったのだろうと思います。そういった出来事の数だけ様々な鬼がいるといっていいのでしょう。(これは八百万の神とも通じます)
鬼と言えば角ですが、僕は角の生えた伝説上の生き物がとても好きです。見た目において角というものは上位者としての証となっており、また、角が無い生き物に生えた角というのはそれが現世とは一線を画した存在であることをあらわしているのです。
今回は既成概念としての鬼のほかに、人々の想いの受け皿という存在としての鬼をテーマにした展覧会となる予定です。
  1. 2016/04/08(金) 22:23:03|
  2. 永島信也(神奈川)

永島信也雑誌掲載情報 2016年4月

2016年4月号の美術雑誌2誌に、4/9(土)から個展を開催する永島信也の記事が掲載されています。

3月20日発売の「月刊美術」は、特集:スマホを捨ててアートを観よう!春の注目展120「春NAVI」(工芸)p47。
新世紀の現代根付作家!として掲載していただいています。

「月刊美術」webサイト http://www.gekkanbijutsu.co.jp

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3月25日発売の「アートコレクターズ」は、特集:「完売作家全データ2016」昨年2015年の好調だった作家をピックアップして紹介。永島信也も紹介していただきました。(p43)

「アートコレクターズ」webサイト http://www.tomosha.com/collectors/

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永島信也展2016は、4/9(土)〜4/17(日) 4/11(月)休廊
詳しくは、Gallery花影抄webサイトを御覧下さい。
http://www.hanakagesho.com/gallery/index.html

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  1. 2016/04/07(木) 20:15:15|
  2. 永島信也(神奈川)

スパイラルガーデンにて かわさきみなみ展「子犬時間」

4月7日(木)より青山にありますスパイラルガーデン(スパイラル1F)にて
所属作家のかわさきみなみが個展を開催します。
外に出るのが気持ち良くなってきているこの季節、ぜひ足をお運びください。

今回は、これまでの作品の展示に加え、子犬の感覚への憧れをインスタレーション
で表現した新作も展示します。

KawasakiMinami koinujikan

展示ご案内webページ
  1. 2016/04/03(日) 19:43:21|
  2. かわさきみなみ(千葉)

「細密工芸の華 根付と提げ物」展 たばこと塩の博物館

「細密工芸の華 根付と提げ物」展
2016年4月2日(土)〜7月3日(日)
たばこと塩の博物館

リニューアルオープン1周年を記念した大規模な根付・提げ物の展示が始まりました。
国内の関係機関・団体・個人が所蔵する根付約370点を中心に、古典・近代・現代までの根付が紹介されています。
印籠やたばこ入れなどの提げ物も約80点が並び、バリエーションに富んだ展示となっています。
期間中は、講演会などのイベントもあるようですので、是非、足を運んでみられてはいかがでしょうか。

たばこと塩博物館/展示紹介 ー webサイト

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  1. 2016/04/02(土) 20:32:32|
  2. 美術館・展覧会情報など