根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

「かわさきみなみ展 コトバになるまで」出品作品

かわさきみなみ展 コトバになるまで
2014/6/21(土)~29(日)
Gallery花影抄

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「ユキツク」
34×20×27 cm
羊毛、金網、布、粘土、アクリル、色鉛筆
2014年制作 販売済

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「回想」
80×45×22 cm
羊毛、金網、布、粘土、アクリル、色鉛筆
2014年制作
264,600円(税込)

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「オモイウカブ」
60×30×16 cm
羊毛、金網、布、粘土、アクリル、色鉛筆
2014年制作
172,800円(税込)

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「永遠の想像」
61×90 cm
パネル、アクリル、色鉛筆
2014年制作
販売済

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「記憶1」
9.5×14.0cm(画面サイズ)
羊毛
2014年
37,800円(税込)

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「記憶2」
9.5×14.0cm(画面サイズ)
羊毛
2014年
販売済

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「記憶3」
9.5×14.0cm(画面サイズ)
羊毛
2014年
37,800円(税込)

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「記憶4」
9.5×14.0cm(画面サイズ)
羊毛
2014年
37,800円(税込)

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「何か聞こえる」
30×16×9 cm
羊毛、金網
2013年制作
販売済

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「告白」
37×31×23 cm(本体サイズ)
※アクリルケース付き
羊毛、金網
2013年制作
144,600円(税込)
  1. 2014/06/29(日) 11:53:15|
  2. かわさきみなみ(千葉)

かわさきみなみ展「コトバになるまで」 始まりました。

21日(土)より、ギャラリースペースでは、かわさきみなみ展が始まりました。
初日と、2日目はお天気がいまいちの中、足をお運びくださいましたお客様にはお礼申し上げます。

今回、去年までと違い黒い色が作品に加わってきたのですが、
その黒い色が出てきたいきさつをかわさきさんが話してくださいました。
ギャラリーへこの黒い犬たちに会いに来てくだされば幸いです。

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黒い体に白い模様のついた犬を暗い空間に入れてみると、黒い体の輪郭が暗闇に溶け込み
白い模様だけが暗い中に浮かび上がるように見えます。
その形に面白さを感じて、いくつかドローイングを描いていましたが、あることがきっかけで、
その白い模様は心の中の形なのではないかという考えが生まれました。

インフルエンザにかかり高熱が出て寝込んでいたときのことです。
夜中に目が覚めてしまい、眠れないけれど頭痛がひどくてなにもできなかったとき、
暗い部屋で微かに見えるもの、カーテンの隙間から入った光が 壁に当たってできる形や、
少し開いているドアがつくる影の形などを探してみることで気を紛らわしていました。
暗く、音もない部屋でぼんやりと見える形をじっと眺めていると、自分の部屋ではない
どこか広い場所にいるような感じがして、私の知らない、部屋の中のもうひとつの姿を
見たような気がしました。

この感覚は、黒い体に白い模様が浮かび上がる白黒模様の犬達のイメージと繋がると
熱で頭がぼうっとしながらもそう思いました。

犬の形をしているはずなのにその中に別の形が見えてくるその様子は、
目に見えている姿の中に見えない別の形が潜んでいるようです。

黒い犬に浮かび上がる白い模様は、私達生き物の体の奥に隠れている、
心の形を現しているようだと感じています。

かわさきみなみ

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  1. 2014/06/22(日) 20:03:27|
  2. 作家

作家便り「14年6月/齋藤美洲(埼玉) ]

個展を終え、桜から花水木、さつきも終わり、紫陽花に情を重ねる季節に入りました。

個展感想を、早く書くべき所、この間心の動揺が有り、今に至って仕舞いました。
個展では、来場された皆様を始め、まして、コレクトされた方々に心よりの感謝を申し上げます。

以下、得られた感想を、アトランダムに記したい。

根付師は、個展にしろ、グループ展にしろ、継続して発表する事が、己の進歩に不可欠だと感じた。
私の場合、今回は昨年の銀座での個展の来場者も多く、会話の続き的な楽しさが有り、自分を客観視する
好材料を得た。会期中、文庫本を読破するつもりだったが、数ページのみで、来場者との話に時が流れた。

今回は、海象化石と云う材料の特質として、細かい表現が不可能だった故、造形的面白さを前面に出した。
世の美術界は、スーパーリアリズムの風潮の中、良い評価は得られないのではと危惧していたが、シンプル
な造形を強調した作品でも受け入れられたのは、面白い現象と思われ、根付表現の一つの方向性と思われた。

若い人達の来場が多いのが目だった、根付に興味ある人は勿論ではあるが、他のジャンルのアーティストを
目指す若い作家も多く、根付について話し、興味をもってもらう事が出来た。今回は私の個展であるが故に、
根付全体を見てもらう為に、東博の古典根付と高円宮コレクションを紹介した。高円宮コレクションが常設で
ある事で、古典から現代への根付史を学べる貴重な場となっていることに、感謝したい気持ちに溢れる。

不況の中でも若い人達の日本文化に興味を持つ気持ちが深い事を痛感させられた。根付の伝道者を自称
する私に取って喜ばしい事で、将来に明るさを感じた。

ライター志望の若いご婦人グループが来場し、根付に興味を持ち、そのうちの一人が探訪記として文章に
したいと申し出が有り、インタビューを受けた。日本根付研究会に載せる話しも有った様なので、普通ならば
根付とは?で大半を使う所を省いて、質問には私の思う根付論を語る好機を得た。

根付コレクターの感想は、私に取って有意義であり、新しく根付をコレクションされる方の話も参考となった。
また、現在の根付界を担った若い根付師とも話す事が出来た。話題の一つとして、私の持論である
「制作に取り掛かる時、脳内にはその完成図が指先に至るまでデッサンされて居なければ必ず途中で
迷い道に入る」それは、初めて行く所へ地図を確認せず出発するのと同じで、必ず迷う。迷って探し困る
無駄な時間と無意味な思考が観る人にとって、作家の言わんとする所が直感出来なくなる等々、語ったり、
彼らから意見を聞いたり、面白い時を過ごせた。
私は若く、上り坂にある根付師と、語り合う時は「出藍の誉」を頭の片隅に置く。意味は、生徒が師を超える
事であるが、この諺の凄みは、越えられた師が生徒の弟子になった事で、学ぶに師を選択しない。人は私の
才能に無いものが必ず有るが故に、それを探るのは、亦、楽しからずやの心境になる。

以上は、会場にて与えられた出来ごとで、云うならば、陽の当たる部分と云える。私の個展を開催する意義は、
出品者が己を知る為のものと考える。自分が作り手として如何なる者なのか?今日まで費やした歳月は無駄
ではなかったか?作品は自分の想いに同化した分身となっているのか?自分の至らざる所は何なのか?
そして、明日からまた創作するに足る資質を、自分は持ち得ているのか?等々を確認する場であろう。
決して、良き評価を受ける為で無く、陽陰の部分、つまり、自分の心の問題であり、自分を探る為にある。

そんな折、評論家の山下裕二氏が来場され、明治の超絶技巧の話をされて帰った。花影抄に有った雑誌に、
先生の書いた、明治以降の日本美術史を読んだ。中に、岡本太郎の功罪というページがあり、芸術を追求
するに、技巧的であっては成らぬという考えが、技巧を疎かにしたとの意が書かれていた。

これが、私の根付師としての自負感を得たと思いあがっていた心に刺さるものがあった。根付彫刻を始めた、
五十年も前の話しであるが、当時の日本美術界は、西洋現代美術の波の大盛り上がりの時代であった。
日展の西洋画は勿論、日本画においても抽象作品が出品された程であった。美の原点を、何処に求めるか
を模索して居た時で、その一画の旗頭が、岡本太郎だった。私も彼の著書を読み、考え方に傾倒しながら、
あまりにも“和”的な根付に、その原点的論理を探って居た。私の場合、辿り着いたのがキュービズムであり、
作家では、ブランクーシ、ヘンリー・ムーア、橋本平八で、彼らの考えを根付造形の基本にした。根付創作の時
造形の美しさは、学んだ基本理論によって、良く理解出来た。以来今日まで、その姿勢を貫いてきた、昨年の
雑誌月刊美術での対談で、多摩美術大学の本江教授との対談でそれが理解された事で、私の仕業は間違って
は居なかった事を確認出来た。

しかし、私にも告白せねばならぬコンプレックスが人並みに有る。いつか雑誌のインタビューで、私のテクニックは、
根付彫刻免許証くらいは持っているが、他の人と比べ、下手だと答えた事が有るが、これである。私は根付創作
には造形的なものに、力を入れ過ぎ、技巧的な仕事で見せられるデッサンを、より深く追求すべきであると
思い至る事が出来たのは、全力を持って仕上げたと自負していた今個展作品を客観的に観ての感想であり、
収穫であり、道は遠いと知った。

コンプレックス。NO天気の私に取って、それは克服出来る楽しみでもある。

根付の技巧。それは、己の造形をより高みに引き上げる為の作業と考える。細密とは違う。細密であるならば
「景利」が上がるが、古典根付番付では如何なる地位だろうか。私自身の意匠、造形から見ると、光廣、雅俊の
面の取り方を師としたい。新札を両手で折り曲げた時に出来る美しい曲面が彼達の作品にある。
雅俊先生かららの唯一の御教授「納得するまで、やる事ですョ」の言葉を胸に、目下、否、一生の課題となるだろう。
先生の言葉の怖さは作品を仕上げた時、「君の才能この位?」と云われそうだからだ。

その為の作業として、手持ちの拙作を数個、小刀のみで上述の面を作る可く、挑戦では無く、勉強として、
ブログ原稿も書かずに2か月を過ごした。刀法であるのか。感性であるのか、才能であるのか、悩みながらも
夢中になれた。一朝にては出来ぬ事ながら、時には投げたくも成ったが、現在、面白味も感じる様にもなって来た。
成果は如何ばかりかは解らぬが、これを日常普通の事としたい。同時に解ったのは、いくら手間を掛けたとしても、
意匠、造形において、面白くない作は、面白くならない事実だ。根付彫刻において、意匠、造形、技巧の
三位一体は非常に難しい。

この文を書きあげる本日は水無月に入った。しとと降る日々にも紫陽花に心を癒しながら、ひたすらに
小刀の音を響かせて居るだろう。

以上、我個展始末記であるが、四月は私の誕生月。春から初夏への気節の移ろいの為か、又、
来し方を思ってかメランコリックな感情になる。故にダラダラと私小説的文章が長くなり失礼しました。
こんな気分の時、京都清宗根付館を訪れ、若い作家達の作品に熱意を感じた。この事を踏まえ、
現代根付史私感を書こうと思ったが次回に…

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  1. 2014/06/20(金) 21:06:48|
  2. 齋藤美洲(埼玉)

永島信也が、展覧会「美少女の美術史」に出品します

永島信也が、展覧会「美少女の美術史」に出品します。

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「美少女」を現代日本文化における特徴的なモチーフと位置づけ、科学・文学・サブカルチャー・美術との関係を提示する展覧会です。公立美術館の3館の連携による企画で、青森県立美術館、静岡県立美術館、島根県立石見美術館を巡回します。

詳しくは、「美少女の美術史」-展覧会特設webサイト を御覧ください。

青森県立美術館 2014年7月12日(土)~9月7日(日)
静岡県立美術館 2014年9月20日(土)~11月16日(日)
島根県立石見美術館 2014年12月13日(土)~2015年2月16日(月)

永島信也にとっても、デビュー当初から模索してきた「美少女の像」を一区切りし考えてみる良いきっかけになると考えています。初個展の時からの展覧会DMを飾ってきた作品たちを中心に出品いたします。

新作も数点発表いたしますので、各美術館のお近くの方は、是非!会場へおでかけくださいませ。
何卒宜しくお願い申し上げます。

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出品予定の新作。

  1. 2014/06/13(金) 19:36:49|
  2. 永島信也(千葉)

作家便り「14年6月 /紫苑(伊勢)」

ご無沙汰しております。
紫苑です。

6月になり、田植え(5月のゴールデンウィーク中)から一月が経ちました。
4月から田植えの準備、田植え、その後の作業と気忙しく、気がつけば6月…
伊勢便りを書く事も忘れてました。申し訳ないです。m(__)m

伊勢市八日市場町が所蔵している二代正直と阪井正美先生の祖父である正清が制作した(二代正直作になってる。)「猿田彦大神像」が修復されたので、
6月1日の一日だけ公開されるのを知り合いの方に連絡いただき見てきました。


八日市場町は、正直の住んでいた町なので、この様な「猿田彦大神像」が残っているのでしょうが、
この像が見られるのは、遷宮の為の御木曳きと御白石持ちの上せ車の時だけらしいです。
ですから、今度見ようと思ったら、13年後の御木曳きの時迄見れないのですよー
材は欅で、頭と腕が彫られ、馬の毛で頭髪と腕の毛が埋められています。
胴体は元々は藁で出来ていたらしいです。(今は違うらしい…)

阪井正美先生も来られ、綺麗に修復された姿を見て、いたく感激されてました。
二代と祖父が猿田彦大神像を作っていた時の話を(たぶん先生自体も父辰山正直から聞いていた)語って下さいました。

正直の根付は見る事も出来ますが、この様な像を見る機会はなかったので、見せていただき良かったです。

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「根津の根付屋」/紫苑の根付作品紹介ページは、こちら!
  1. 2014/06/08(日) 13:12:30|
  2. 紫苑(伊勢)

作家便り「14年6月/かぶ(東京)

ご覧になった方も多いかと思いますが、私も先日樋口一葉記念館で
谷斎の根付を見てきました。
 
「○○を模した」という作品が数点ありましたが、元ある器物や植物をあのように
根付にしてしまうというのはほんとにデザインセンスに優れた方だったんですね。

谷斎は根付師であり、幇間でもあったという事ですので時代を下って、現在の
幇間さんについて少し。

4月の事ですが「浅草幇間大競演」という催しを観てまいりました。
場所は、浅草田圃草津亭という料亭さん。
一度はお座敷というところに上がってみたいと思っておりましたので
お座敷を上げて遊ぶ、までは到底無理ですが、一応夢が叶いました。

 江戸時代のお座敷では、幇間さん達で小芝居をする「俄」というものがあったそうで
今回の催しのメインは、その「俄」を再現するというものでした。
台詞はほぼなくて、講談師の語りで話しが進みます。
 
題目は落語の「もう半分」。
この噺は怪談なのですが、そこは幇間さん達ですから笑いの要素が満載で、
お酒も入りつつ観る舞台はとても楽しいものでした。

5月は三社祭りがありまして、初日の大行列と二日目は芸妓さんの「はな」「あやめ」組
と幇間さん達の「於八七」の踊りが観られるくみ踊りを観に行きました。

三社祭りの事は以前の作家便りでも書きましたが大行列の中の木遣りの方が
付けている根付の写真を撮ったりしています。
今年は、今までより根付や袋物を提げている方が多いように思いましたが良い
写真はなかなか撮ることが出来ず。

その中で撮れたのが、こちらの二点です。
松ぼっくり・ひょうたん

松ぼっくりの根付と、定番の瓢箪の根付。ふたつとも格好良いですね!
私も、この根付や谷斎の根付ように格好良いと思われる根付を作ってみたいものです。

2014年6月 かぶ


※かぶは、10月にGallery花影抄にて二人展を予定しています。
よろしくお願いいたします!
  1. 2014/06/04(水) 15:17:14|
  2. かぶ(東京)

森謙次個展御礼

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また暑い季節になってきました。
そんな暑い中、僕の個展に初日から沢山のお客様に来ていただき、
本当に感謝です!
展覧会は、無事に終了いたしました。
有難うございました!!

気持ちとしては個展期間中、全部の日に在廊していたかったのですが、
高知からという事もあり、3日間しかいれなかったのが残念です(>。<)

それでもお客様と直接お会いして話をするということは、やはり大事だな〜と
感じることが出来たのは大きかったです。

普段、制作をしていて人と会って会話をする機会がない分、一人よがりに
僕はなりがちなので、これを機にまた制作に生かしていきたいです!

東京での在廊が終わって高知は帰った初日は体が今までにないくらい重く、
半日ぐらい寝込んでいましたが、2日ぐらいしてから元気が出てきたので
現在、作品の箱書きをしています。
ある意味、作品制作より精神的にキツいです!

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そこで今月の根付川柳

嫁さんの 代筆拒否に 雫落ち

内容は嫁の方が字がうまいので箱書きを以前、頼んだのですが
拒否されました。
「雫」は根付研究会の「根付の雫」をかけてみました!
  1. 2014/06/01(日) 22:27:31|
  2. 森謙次(高知)