■森栄二さんのインタビュー番組・ラップパウ!「RadioGallery Vol.17 森 栄二」がアップされました。□インターネットで音声番組サービスを提供している「NetRadio ラップパウ!」の「Radio Gallery~等身大の作家の言葉~」という企画の中で、先日まで開催しておりました展覧会「共生」に出品して下さっていた、森栄二さんのインタビューが公開されました。制作にかける思いが、熱く静かに語られています。
前回につづき、インタビュアーは、根付作家(修行中!)の櫻井美樹さんです。
「大人のためのトークラジオ・Internet Radio Station LOP-POW」

彫刻家・森栄二/インタビュアー・櫻井美樹

「永遠の5月 桧・油絵具・色鉛筆 9.0 × 7.0 × 3.5cm」森栄二
- 2010/06/30(水) 23:56:10|
- NetRadio ラップパウ!作家の言葉
-
-
●美術コレクターのための情報誌「アートコレクター」
最新号「特集 今、いちばん新しい立体アート」が、発売中です。
雑誌「アートコレクター 2010.8 No,21 今、いちばん新しい立体アート!」生活の友社 1,000円
今回は、立体アート特集で、興味津々の内容。
若手(~40才)の作家の推薦ということで、
私どものギャラリーからは、永島信也・守亜・森謙次・守亜・皆川禎子という面々が紹介されています。ページをめくると、
サムライの造形作品の野口哲哉さん、
自在置物の満田晴穂さん、
近代美術館で拝見した漆の染谷聡さん、
昨年出会いのあった照屋勇賢さん、
先日の島根県人会でご一緒した彫刻の人見元基さん・・・などなど。
密かに(密かでなくても)もっと知りたい!と思っていた作家の方々が目白押しです。
立体造形の作家達、強豪ひしめく一冊となっています。
ご興味のおありの方は、是非、書店でお手にとられ、そのままレジへ!!
Gallery花影抄/橋本
- 2010/06/28(月) 22:30:41|
- 掲載メディア
-
-
●webサイト
「根津の根付屋」を更新しました。
○
安剛の作品アーカイブ2010・2009を更新しました。

安剛「月光」2010

安剛「緒締・阿倍野の月」2010

安剛「緒締・太極図」2009
- 2010/06/24(木) 22:53:27|
- web更新情報
-
-
■皆川禎子・守亜・森栄二 三人展 「 共生 ーlive togetherー」を先週末、終了いたしました。
急に蒸し暑い毎日が続きましたが、御来場下さいました方々に、厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました。
「 共生 ーlive togetherー」という展示タイトルは、
皆川さんの「昆虫」・守亜さんの「両生類・魚類など」・森栄二さんの「植物」といった
モチーフの関係性も表面上はあり、また一方では、作家それぞれの立ち位置の関係も含んだものでした。
ガラスバーナーワークの皆川禎子さん・レジンキャストのいわゆるフィギュア作家の守亜さん・木彫彩色の作品を展示空間にこだわって見せる森栄二さん、このように異なる立ち位置の作家も、同じ美術の世界で共生している(共生しているのか?)ということを考えてみたかったのもあります。
似て非なる者や作品同士の接点から、また何か新しい発見や展開があれば、本当に幸いです。

森栄二さんには、来年後半にかけてのスケジュールで個展の開催をお願いしました。
今から、どんな展示になるのか楽しみです。
また是非、宜しくお願い申し上げます。
Galleryスタッフ・橋本
- 2010/06/24(木) 22:47:30|
- 展覧会
-
-
■皆川禎子・守亜・森栄二 三人展 「 共生 ーlive togetherー」
本日最終日~18:00まで。
森栄二作品
「永遠の5月」

「青い枇杷」

「この粒は何番目?」
- 2010/06/20(日) 14:09:59|
- 展覧会
-
-
●守亜「ワニガメ根付」御予約締め切りのお知らせ。
現在開催中の展覧会に出品されている「守亜・大亀の首魁」のご注文・ご予約を、限定20体に達しましたので、終了させて頂きます。たいへん有難うございました。
※ご予約頂きました御客様には、現在エディション分の作品を制作中でございますので、
ご用意ができましたら、お知らせさせて頂きます。お時間下さいませ。
何卒、宜しくお願い申し上げます。ありがとうございました。
- 2010/06/16(水) 13:54:21|
- 展覧会
-
-
●webサイト
「根津の根付屋」を更新しました。
○守亜販売コーナーを更新しました。

守亜「大亀の首魁」
素材:樹脂(レジンキャスト)
価格:10,500円(税込)
備考:限定20体(6月14日現在残5体)・箱付き
- 2010/06/14(月) 23:48:25|
- web更新情報
-
-
「根付を使う/CASE 3-浅草・三社祭り」関根かぶ(東京)/作家便り6月今日は新人作家 関根かぶさん の作家便りです。
東京に住んでいるかぶさんはお祭りにて実際に「使う根付」を見てこられたようです!
写真もなかなかの腕前のようですね。きれいに根付を激写されています。(花影抄・木塚)
□はじめまして。関根 かぶと申します。
私の最初の作家便りは「根付を使う」の後をいただきまして
「根付を使う/CASE、3」とさせていただこうと思います。
皆様は浅草の「三社祭り」に行かれた事はございますか?
毎年5月の半ばに三日間に渡って行われ、夏の始まりを告げる
風物詩となっております。
この日を境に、着物は夏のものに衣替えされるそうです。
「三社祭り」の初日には、木遣りの方、芸者さんや幇間さん びんざさら舞の方々が浅草の街を練り歩きます。
そこで、大行列の方々の後ろ姿に注目。ちらほらと根付を使われている方がいらっしゃいました。
こちらの方は、大行列の警備誘導などをされている方のようです。
黒地に金蒔絵で「ふ」と描かれたさっぱりとした意匠です。
木遣りの方がつけているのは纏の形彫。洒落てます。

良く見ると、左側に彫られているのは九尾の狐のようです。
題材は中国神話でしょうか?
今や、根付を使われている方は少数になってしまっておりますが
根付があると後ろ姿が引き締まりますよね。格好良いですね~。
- 2010/06/14(月) 11:11:26|
- 根付を使う(根付の使い方)
-
-
「根付を使う/CASE 3-浅草・三社祭り」関根かぶ(東京)/作家便り6月今日は新人作家 関根かぶさん の作家便りです。
東京に住んでいるかぶさんはお祭りにて実際に「使う根付」を見てこられたようです!
写真もなかなかの腕前のようですね。きれいに根付を激写されています。(花影抄・木塚)
□はじめまして。関根 かぶと申します。
私の最初の作家便りは「根付を使う」の後をいただきまして
「根付を使う/CASE、3」とさせていただこうと思います。
皆様は浅草の「三社祭り」に行かれた事はございますか?
毎年5月の半ばに三日間に渡って行われ、夏の始まりを告げる
風物詩となっております。
この日を境に、着物は夏のものに衣替えされるそうです。
「三社祭り」の初日には、木遣りの方、芸者さんや幇間さん びんざさら舞の方々が浅草の街を練り歩きます。
そこで、大行列の方々の後ろ姿に注目。ちらほらと根付を使われている方がいらっしゃいました。
こちらの方は、大行列の警備誘導などをされている方のようです。
黒地に金蒔絵で「ふ」と描かれたさっぱりとした意匠です。
木遣りの方がつけているのは纏の形彫。洒落てます。

良く見ると、左側に彫られているのは九尾の狐のようです。
題材は中国神話でしょうか?
今や、根付を使われている方は少数になってしまっておりますが
根付があると後ろ姿が引き締まりますよね。格好良いですね~。
- 2010/06/14(月) 11:05:49|
- かぶ(東京)
-
-
「東方篆刻研究会」紫苑(伊勢在住)/作家便り6月
紫苑です。
6月になって、さすがに暑くなって来ました。
普段、家ばかりに居て真っ白な僕は、たまに外に出ると、太陽の光が眩しくて立ちくらみしそうです。
根付に関係ないのですが、東方篆刻研究会という会に入ってまして、
この10日~13日に、伊勢市のいせトピアで書道の会と合同で「第10回 東方展」を、
21日~27日には、伊勢シティホテルでサークル展をやります。
もし、これを見られてる近隣の方で篆刻に興味がありましたら観てやって下さい。
(篆刻の体験コーナーもあります。有料ですが…)
画像は僕の出品作品と最近作ったザクロとビワの小根付
(どうも最近は作れなくて小根付ばかりになってます。(-_-;))

- 2010/06/13(日) 19:30:54|
- 紫苑(伊勢)
-
-
■美術館(展覧会)てくてく日記「番外編」第58回/上野動物園
ちょっと前のことになってしまいますが、ゴールデンウィークに、
上野動物園に行きました。
もちろん家族サービス!ですが、
守亜さんの作品が展示されているので、それも確認してきました。
「両生爬虫類館」では、面白そうな企画展をしていましたが、あまりに行列していて断念。

生き物の手先・指先は、造形作品としても重要なポイントです。
□守亜さんの造形作品は、「アイアイの棲む森」「レムールの森」の建物の壁面などに設置されていました。
現代アート作品で、環境の中に設置されていたりすることが多くありますが、そんな感じもあります。
このカメレオンとヤモリは、
Gallery花影抄のwebサイトで同型のものを御覧頂けます。
※この作品は、動物園に納めているので、同じ作品の販売はありません。参考作品として御覧下さいませ。







■話はそれますが、動物を見るのって面白い!これはなんでしょう~?

- 2010/06/13(日) 19:02:13|
- 美術館・展覧会情報など
-
-
●webサイト
「根津の根付屋」を更新しました。
○楽虫のアーカイブ2010年を更新しました。

楽虫「獣王」2010年
- 2010/06/12(土) 22:51:15|
- web更新情報
-
-
本日より開催。皆川禎子・守亜・森栄二 三人展 「 共生 ーlive togetherー」2010.6/12(土)~6/20(日)/17(木)休
13:00~19:00/最終日~18:00

- 2010/06/12(土) 10:42:58|
- 展覧会
-
-
「日々いろいろ考えること」/永島信也・閑溟 作家便り6月ー2
昨日は作品を納めにギャラリーへ。
そこで花影抄の作家の伊多呂さんと守亜さんがおられました。
守亜さんは搬入でした。
帰り際の守亜さんを引き止めてしまいながらも
ギャラリーの橋本さんを交えながらいろいろとお話をしました。
伊多呂さんは久しぶりでしたし、
守亜さんは一度お会いしてみたかった方なので
僕にとっては夢のようなメンバー。
おそらくここ最近では一番濃い時間だったと思います。
一つ一つが自分の足りない部分に肉盛りしていくような、
ねじ込まれるような内容でした。
同じようなことを大学生のときに言われたことがあるかもしれない。
でも、今はまったく重みが違う、
やはりあのころは甘えがたっぷりだったのです。
ただ、今も言われるということは
そのころから成長していない部分でもあるわけで。
形を大事にしなければいけないところで、形を大事に出来ず、
形にとらわれてはならないところで、形にとらわれている。
成長したのはうわべだけのようでした。反省。
伊多呂さん、守亜さんありがとうございました。
楽しくなってまいりました。
- 2010/06/11(金) 22:20:00|
- 永島信也(神奈川)
-
-
●webサイト
「根津の根付屋」を更新しました。
○田中浩の販売コーナーを更新しました。


この鏡蓋根付は、「型」で作られたものを手作業で仕上げており。
それぞれにナンバーが刻印されています。
- 2010/06/11(金) 19:53:10|
- web更新情報
-
-
「日々いろいろ考えること」/永島信也・閑溟 作家便り6月ー1お世話になっております。永島です。
日も長くなってきました。6時なのに外は明るいです。
最近、見聞きしたことのレポートです。
□池袋西武で開催されていた「糟谷一空展」に行ってきました。 とにかく作品の完成度が高く、まさにトップレベル!といった感じでした。
糟谷さんとは少しお話をすることができ、刃物の作り方について聞きました。「簡単だよ」とおっしゃるのですが、いやいやそんなことは無いでしょう~!と心の中で叫んでいました。
電動工具一本でこれまでやってきたのですが、刃物の必要性というのも強く感じます。両方の良さをバランスよく生かして作っていきたいを思います。
□山崎龍一展に行きました。 YOU REMEMBER ME? Culture-bound syndrome』
・5月15日(土)~6月5日(土) 『DO
tokyo nakaochiai gallery
webサイト
山崎龍一
No one will help me anyway
『どうせ誰も助けてくれない』
tokyo nakaochiai gallery
以前から好きだった作家の山崎さんの個展に行ってきました。
町並みに溶け込みすぎているギャラリーに迷いながらも何とか到着。
中に入るとなぜか駄菓子屋。
その中に作品が紛れ込んでいる空間でした。
山崎さんの展示は見落としてしまうようなところに作品があったりして空間の使い方がおもしろいです。
立体も良いのですが、個人的には思わずクスッとなるドローイングが好きです。
こんな展示をいつかしてみたいなと思うのです。
□ギャラリー花影抄にて根付の勉強会に参加しました。古根付を見ながら、コレクターの方やほかの作家さんたちの話を聞くという会に参加させていただきました。
谷斎の根付を沢山見ることが出来ましたが、デザインが渋くてかっこいいものばかりでした。
古い根付の制作背景など、コレクターの方の観点が非常に新鮮で勉強になりました。
初めて会う作家さんも数名おられ、充実した勉強会でした。
ありがとうございました!
- 2010/06/10(木) 18:30:52|
- 永島信也(神奈川)
-
-
●webサイト
「根津の根付屋」を更新しました。
○永島信也の販売コーナーを更新しました。

先日、参加した島根県人会記念の連作「しじみちゃん」
- 2010/06/10(木) 09:25:46|
- web更新情報
-
-
■美術館(展覧会)てくてく日記第57回
美術館てくてく日記、今回はなんとオーナーが瀬戸内は直島へ
足を運んできたレポートです!
先週2泊で直島へ行ってきたオーナー。瀬戸内の自然と新鮮な空気に
おいしい魚介類にリフレッシュして日頃のモヤモヤをふきとばして
帰ってきたようです。以下、オーナーの感想レポートです。
(Gallery花影抄・木塚)
□直島はまさに瀬戸内アートの楽園でした。
滞在中はお天気に恵まれ、瀬戸内海の光りあふれる海と空とアートが
一体になっているアートのすばらしさを感じました。
心も体も都会から離れて本当にリラックスできました。
安藤忠雄さんの建築と古民家とアート作品の不思議な取り合わせも
楽しみました。今までの現代アートのイメージを払拭させられ、
アート作品もこの豊な自然の中で喜んでいるように感じました。
今回は下調べが足りず、思う様に回れなかった場所もあるので次回は
ぜひ色々まわれるようにプランをたててから行きたいです。

宿泊したベネッセハウスのオーバル。ここ自体もアート作品のよう。

まさに背景と一体になった作品〈ジョージ リッキー/三枚の正方形〉

溢れる光りの存在を感じた作品です。こちらも海と空と一体となっていました。
豊な自然に包まれてまた仕事をがんばれる!と思ったというオーナー。
本当に生き生きとして帰ってきました。直島のことを話すオーナーの目が
キラキラと輝いていたのが印象的です。
いつか、社員旅行で直島・・・!と、私も仕事がんばりまーす!という
言葉が出てくるとても嬉しいお言葉をいただきました。
いつか本当に社員旅行日記をブログにアップする機会がありますように・・・。
webサイト:
ベネッセアートサイト直島
- 2010/06/09(水) 16:37:35|
- 美術館・展覧会情報など
-
-
楽虫「獣王」※楽虫・ブログ
「根付生活」より転載

根付「獣王」/セイウチ牙
獅子は古根付では最もポピュラーと言っても良い意匠です。
本当に様々な顔、体格、格好の獅子を見ることが出来ます。
本当に、昔の男はどんだけ獅子好きだったのよ?
と思うくらいの獅子の根付が残ってます。
ある程度の根付コレクションを持っていたら、
獅子が必ず含まれていると言っても過言じゃないと思います。
私も獅子の古根付は大好きなんですが、
なんというか好きで思い入れがあるだけに簡単に作れず、
今までひとつも作ってませんでした。
今回お客様の注文もあって初めて獅子を作ってみました。
どうせ作るなら、獅子の中の獅子を作るつもりで、
堂々と、ボリュームを落としすぎて貧相にならぬよう気を付けました。
そちらのほうはまあまあ上手くいきました。
その他に、ちょっと色々な実験というか、
今まで考え、練習していた事を初めて実戦で使ってみました。
そちらのほうは初めてということもあって、
まだまだ発展途上ですが「先に間違いなくある」と確信が出来たので少し収穫です。
楽虫
- 2010/06/08(火) 23:37:55|
- 楽虫(東京)
-
-
●webサイト
「根津の根付屋」を更新しました。
○Leigh Sloggettのコーナーを更新しました。

Imperfect Reflection 2010年
- 2010/06/05(土) 21:09:55|
- web更新情報
-
-
■Leigh Sloggett(リー・スロゲット)オーストラリア在住/作家便り6月
Perfect ImperfectionSomething that is not often found in netsuke are the natural flaws of the material used as a feature of the final carving. When I was designing my recent netsuke, an abstract piece titled 'Imperfect Reflection' I chose stag antler as the material so that I could exploit its imperfect porous core.I did this to add character to the design.
The netsuke itself is a fairly simple symmetrical design, so when sorting through my collection of materials to choose something for this work, I began to feel that the wonderfully perfect clean woods I have such as boxwood and ebony would not have enough character in their own right to sustain this design. That is when it occurred to me that perhaps a very imperfect piece of stag antler maybe the best possible choice. But at the same time the idea concerned me.You see the outcome would be very unpredictable and had a good chance of failure as it would really be up to material to reveal itself and determine the look of the finished design.
Having finished the carving I was very pleased to see how perfectly the imperfections of the material have worked to make the design so much more interesting. Even though the design is symmetrical no two views of it are the same. As the changes in the quality of the material revealed themselves to the viewer they had added an unpredictable quality to design. But not only that, there is a contrast between the areas of the material that are perfect and imperfect, hard and soft, light and dark, porous and impermeable, all of which I quite enjoy.
Stag antler is a very difficult material to use. It is very tough to carve and also its flaws are very difficult to incorporate into a successful design. But because of the challenges it poses it is also very rewarding when they are overcome. It also has a lovely warm quality to it. I think it is one of my favourite materials.
Perfect Imperfection (完全なる不完全さ) 根付作品において、そうしばしばお目にかからない要素の一つとして、完成作品の一つの特徴的造作となる素材上の自然なひびや裂け目があります。
最近手がけていた根付(抽象作品『Imperfect Reflection』) のデザインを考えていたとき、私はその素材に鹿角を選び、その小さな穴がいくつも空いた核を持つ不完全さを利用しようと思い立ちました。
そのデザインに、この素材の持つ不完全さを用いて個性を加えたのです。
この根付作品自体はシンメトリーなデザインでとてもシンプルなものです。
それゆえ、この作品に使用する素材を決める際に私は、根付制作用にこれまで集めてきた材料のコレクションを
一通り吟味し、柘植や黒檀などのすばらしく完全な滑らかさを持つ素材では、このデザインを成り立たせるにはむしろ物足りないのではないかと思い至りました。 そして、不完全ですらある鹿角が最高の素材であるに違いない、と。
とはいっても、鹿角を使用することに一抹の不安がよぎったのも事実です。 制作していく上で、予測不可能な結果を導くことになるかもしれませんし、失敗の可能性も大いにあったのです。作品の出来上がりの様子は、その多分な要因を鹿角という素材そのものにゆだねるところがありました。
そして、今制作を終えてみて、素材の持つ不完全さがいかに完全にこの根付作品のデザインを生かし、
より趣のある作品にすることが出来多様に思い、私は大変満足しています。
シンメトリーにデザインされていますが、この作品は二つと同じ側面を持ってはおらす、
素材の持つ性質の変化から、それを手にした人の眼に意表をついた様々な表情を見せます。
この素材の持つ“硬さと柔らかさ”
“明るい色味と暗い色味”
“浸透性のある気孔の空いた表面と不浸透性な硬い表面”
といった、素材による完全と不完全のコントラスト(対照)を、
シンメトリー(対称)なデザインと同時にを御覧頂くことが出来るでしょう。
制作過程において、私もこういった多様な表情を楽しみました。
鹿角は、大変扱いにくい素材です。
彫る際には非常に硬く、割れや裂けなどの要素を納得のいく造詣に組み込んでいくのは難しい作業です。
しかしそれゆえに、その難関を乗り越えて到達した造形美には、挑みがいがあるものです。
また、どこかしら暖かさを思わせるその質感は魅力的で、
鹿角は私のお気に入りの素材の一つなのです。
- 2010/06/05(土) 12:35:47|
- 作家
-
-
●スタッフ橋本が、永島信也さんのお供で、島根県人会に参りました。永島さんは、島根県出身。
本日は、東京近郊に在住の島根県出身の方々の親睦会「島根県人会」が、ホテル椿山荘で開催されました。

椿山荘は、緑多い素敵なホテルです。

(中庭風景)
ロビーの一角に、島根県出身のアーティストを応援して下さるための展示コーナーが設けられ、
永島さんも出品をいたしました。

(島根県人大集合、テレビで見かける政治家の方の姿も見えたり。)

(永島さん展示台)

右が永島信也さん、左は、彫刻家の人見元基さん。

(人見元基さん作品:人見さんの作品は、
GALLERY MoMo-webサイトで見られます。

こちらは、大増誠さんの作品(造形師の高橋量平さんとの共作のオブジェ)「みことくん」
※大増誠さんのblog-
coto:koto
- 2010/06/04(金) 21:19:50|
- 永島信也(神奈川)
-
-
6/4(金)は臨時休業いたします。ご迷惑をおかけします。
何卒、宜しくお願い申し上げます。
- 2010/06/03(木) 19:50:03|
- 店舗営業のお知らせ
-
-
次のページ