■美術館(展覧会)てくてく日記第56回/Gallery花影抄・橋本
「糟谷一空 作品展」2010年5月19日~25日
西武池袋本店6F/アート・ギャラリーにて

□5月25日現代根付作家の糟谷一空さんの個展にお伺いしました。
一空さんは、カリスマ的な現代作家の一人です。
『極める』という美術工芸のテレビ番組で取り上げられた事があり、
その番組は、現在の若手現代根付作家を産むのに、一役かったことは間違いないでしょう。
高度な彫刻と染めの技術、造形センス、どれをとっても素晴らしい作品群で、ファンを魅了してきました。
一空さんは、「現代根付」と「アート」の境界を越えようと挑戦してきた作家です。
今回の個展には、根付作品と共に、根付の技術を活かした彫刻作品もいくつか出品されており、
それらの彫刻作品が、この展覧会のメインであったように見えました。
会場でご本人とお話をする貴重な機会をいただきました。
やはり「根付とアートの境界を越えたいのだ」という意味のことをおっしゃっておられました。
造形としていかに優れているか。そのことに本当の意味・価値があり、根付として使うかどうかは、持ち主の問題であるというような、ちょっとオーバーなお話もありました(使いたい人はどうやったって使うのだ!という・・・)
しかしながら、会場に並んだ多くの根付作品がしっかりとした紐穴もあり、しっかり!根付彫刻であったことも書いておかねば、誤解を生むかもしれません。標準的な根付のサイズよりは、若干大振りな作品サイズが多く、存在感があり、迫ってくるようでした。
現代根付運動の流れの中には、「根付からアートへ!」という想いが脈々と続いてきたと思います。
何をもって「アート」とするかは、それぞれであったでしょうけれど、
そういう挑戦が、何人もの作家によって続いてきたことは間違いのないところです。
この日の展覧会場でも、私が行くと、ちょうど伊多呂さんが来ていて、
一空さんと意気投合で話に花が咲いているところでした。
- 2010/05/29(土) 01:01:34|
- 美術館・展覧会情報など
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「日々いろいろ考えること」/永島信也・閑溟 作家便り5月ー2
アーティストの中にはアート、デザイン、ビジネス、工芸、これらに境界線を作らない人がいます。
そういう人の考えに触れると、境界線を作らないというのは、実はごく自然で、一般的な考え方のように思えます。
一方で、絵を描いてる人、彫刻してる人・・ジャンルにこだわって、その境界線にこだわって仕事をしている人もたくさんいます。でも境界線を作りたがっているのは、その当事者だけのことなのかもしれません。確かにそのほうが、作りやすくなるし、語りやすくなる。ただ、それをすることは、広い芸術という分野の中では、可能性をつぶしてしまうこともあるのではないでしょうか。可能性は広げたい!と思います。
自分はどちらかというと境界線上でウロウロしているタイプなので、議論になるとどうしても境界線を作ってしまいます。でも最近は、自分にとって境界線はいらないものなのかなと考えるようになりました。
最近根付関係の夢をよく見ます。
この間はまだ会ってもいないのに、現代根付作家の佐田澄さんが出てきました。
このところ、なんとなくですが、制作が波に乗ってきたように思えます。がんばりたいです!
- 2010/05/26(水) 17:13:07|
- 永島信也(神奈川)
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○webサイト
「根津の根付屋」を更新しました。
・永島信也/閑溟の販売コーナーを更新しました。

永島信也(銘・閑溟)「春風」「夜桜」「イグアナ」
- 2010/05/26(水) 13:09:16|
- web更新情報
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■「石見美術館へ行ってまいりました。」森謙次/作家便り5月こんにちは、高知の森です。
緑が生い茂るさわやかな五月、皆様いかがお過ごしでしょうか?

私、森は5月22日に高速道路を使い、高知から島根県益田市の
石見美術館へ行ってまいりました。
今、石見美術館では、故七田氏の石見根付コレクションの展示を行っていまして、石見を代表する根付師の作品が展示されています。
さまざまな作品の中で、富春の水牛角で制作した亀根付が僕は好きでした。
後、美術館の庭に展示してある竜の石像(写真のやつ)に胸がキュンとなりましたね~。

- 2010/05/26(水) 00:01:54|
- 森謙次(高知)
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「大和撫子」 紫苑(伊勢在住)/作家便り5月紫苑です。4月の稀にみる天候の不順でヤキモキした田植えも一段落して、
未だ天候と田んぼの状態に一抹の不安が有りますが、
4月からほとんど止まってた製作は、やっと再開出来ました。
日本女性を大和撫子と言ったりします。
伊勢の三珍花に伊勢撫子が有り、
今が花の盛りで花びらが糸状に垂れて可憐な花です。
隣の松阪にも松阪撫子があって、僕には、まったく同じに見えます。
大和撫子=和装の女性を思い浮かべますが、
今の若い娘の着物や浴衣のビラビラやゴチャゴチャと飾りを着けた着こなしが好きになれません。
着物の意匠自体が装飾性が強いので、
その意匠に合わせ、帯、簪、帯留、ブラリの意匠も考え着こなすのが粋というもんじゃないでしょうかね~?

- 2010/05/24(月) 10:54:26|
- 紫苑(伊勢)
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■Gallery花影抄(website)取り扱い作家コーナー「ARTISTS」を更新しました。□3人のアーティストのコーナーを新設しました。

皆川禎子 Yoshiko Minagawa

守亜 Moria

森栄二 Mori Eiji
□伊多呂の作品アーカイブを更新しました。

「合戦騎馬像」2009年 個人蔵
●webサイト根津の根付屋を更新しました。○空観の作品アーカイブ2010年を更新しました。

「進化」2010年
- 2010/05/23(日) 12:42:02|
- web更新情報
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□本日よりGallery花影抄にて、河野甲さんの展覧会が始まりました。
河野 甲 レザーワーク展 「 獣貝草虫の博物誌 」~5/30(日)まで
27(木)休13:00~19:00/最終日~18:00
皮革を使った根付作品も展示されています。
革ならではの手触り・質感が楽しめます!

さまざまな種類の蝸牛の根付たち。
蝸牛にたくさんの種類があるということを河野さんに教えて頂くまで、知りませんでした。

触って楽しむ作品「撫で○○」シリーズ。根付のデザインに似ている部分がたくさんあります。
明日23日も、河野さんは在廊します!
サイン本の販売もあります。

- 2010/05/22(土) 23:19:42|
- 展覧会
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■森謙次展覧会情報/Gallery花影抄・橋本
森謙次さんが、池袋のブックギャラリーポポタムで開催中の「かば展」に出品しています。

ポポタム5周年企画第2弾「かば展」2010/5/19(水)→5/29(土)
12~19時(最終日は~17時) 日・月休み
会場:ブックギャラリー ポポタム
171-0021 東京都豊島区西池袋2-15-17
ポポタムー
webサイト■参加作家
蛙月庵、カワシマミワコ、こだまあゆみ、こばやしなつこ、
ともくにゆい、9square、中沢美帆、橋本 緑、広野じん、
宮越暁子、
森 謙次、森本ひであつ
ギャラリーのシンボル「かば」をテーマにしたグループ展とのこと。
イラスト、型染め、ミニチュア、切り絵、立体、陶芸、工芸など。
- 2010/05/20(木) 17:15:50|
- 森謙次(高知)
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美術館(展覧会)てくてく日記第55回/Gallery花影抄・橋本

創造博物館 藤沼 哲 small wood sculpture2010年5月6日(木)~18日(火)※12日(水)休廊
11:00~19:00(最終日16:00迄)
gallery坂ー
webサイトSatoshi Fujinuma Lathe Artist-
webサイト升さんのオススメで、
神楽坂にある「gallery坂」で開催されていた
藤沼 哲さんの展覧会にお邪魔してきました。
あいにく、ご本人とはお会い出来ませんでしたが、ギャラリーオーナーさんに色々とお話をお伺いしました。
藤沼さんは、 ターニングと呼ばれる回転させて木材を削る技法のスペシャリストで、
生の木を削り出して、揺らぐように成形するところに、持ち味が発揮されているとのこと。
興味深かったのは、「木」との向き合い方で、訳あって伐採される樹を譲り受けたりして、
そういう「樹との御縁」の中で、作品を作り出しているらしいです。
「種子」や「胞子」を思わせる有機的な形の作品群は温かみがあり、作者の樹への思いが伝わってくるように感じました。
こういう木彫の根付って、あったらどうなんだろうか?と、やはりそう思わずにはいられません。
- 2010/05/19(水) 20:48:56|
- 美術館・展覧会情報など
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美術館(展覧会)てくてく日記第54回(番外編)/Gallery花影抄・橋本
「<KOGEI>レクチャー・シリーズ第五弾 KOGEIと、未来の共感共同体」
植葉 香澄(陶芸作家)、徳丸 鏡子(陶芸作家)×金子賢治日 時 : 2010年5月15日(土)
16:00―18:30(トーク2時間+交流会30分)
会 場 : ギャラリー册
ゲスト作家:徳丸鏡子(陶芸作家) 植葉香澄(陶芸作家)
ゲスト・レクチャラー:金子 賢治(東京国立近代美術館工芸課長)
コーディネーター:新見 隆(ギャラリー册顧問・キュレーター 武蔵野美術大学芸術文化学科教授)
※ギャラリー册ー
webサイト
●2010年5月15日(土)近代美術館の近くにある、ギャラリー册さんで開催されておりました、「対談」企画を拝聴しに行ってまいりました。
陶芸作家の植葉 香澄さん、徳丸 鏡子さんと、東京国立近代美術館工芸課長・金子賢治氏の対談です。
以前に、
このブログでも書いた「現代工芸への視点 装飾の力」という展覧会に伺った折に、チラシを見つけたのがきっかけでした。
お二人の現代陶芸の作家さんの言葉は、とても新鮮で興味深く聞きました。
非常に「感覚的なモノ」を、非常に「技術的な比重の大きいやりかた」で攻めている!という印象を持ちました。
上手く書けませんが、高度な技術でもって、感覚的なもの、気分のようなものを作品に凝固させている感じ。
本来、合いにくいものが、工芸の要素でもって融合しているのが面白いと思います。
少しの時間ですが、金子賢治先生にお時間をいただいて「根付」のこと、お伺いさせて頂くことが出来ました。
素材のこと、表現のこと、立ち位置のこと、様々に勉強になりました。
「現代工芸」「現代美術」などへのアプローチをいうことを考えるならば、もっと勉強していかないと!と身にしみました。また、「現代根付」にとって、どういうポジションが良いのか?あらためて考える必要も感じています。
とにかくもっと考えないと!と、反省しきりの夜でした。
○難しいことは、おいておいて、植葉香澄さんの作品は、根付になったら面白そうです!
お話してみると、ご本人も以前に、別のギャラリーの方から「根付を見て参考にしてみたら?」と言われたこともあるそうで、是非何かお願いしたい!と思いました。
植葉さん、宜しくお願い致します!
- 2010/05/18(火) 20:49:14|
- 美術館・展覧会情報など
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美術館(展覧会)てくてく日記第52回 /Gallery花影抄・橋本

写真提供:Bambinart Gallery
Groupe Exhibition
「Emerging Artists 2010」飯田千晶 ・檜垣文乃 ・福嶋さくら ・桃野盛輔
2010年5月8日(土)~ 5月22日(土)
11:00 ~ 19:00
日・月休廊
Bambinart Gallery-
webサイト●
2010年5月14日(金)今年の美術大学の卒業制作展で、ちょっと気になっていた作家・多摩美術大学の檜垣文乃さんの参加しているグループ展が、隣町で開催されていると知り、でかけてきました。
作品は、自然体な木彫彩色。人物群像のインスタレーションです。
いかにも身の回りの人々をモデルに彫った!という感じが、見ていてとても気分が良いのでした。
ギャラリーのスタッフの方に伺ったところ、まだ院の学生として大学に残っているとのこと。
今後が楽しみです。

●さて。この展示会場がある「アーツ千代田3331」という場所、以前中学校だったという建物の中に、美術館のような有料の展覧会があったり、ギャラリーやスタジオや印刷所など、さまざまなテナントが入っていたり、とても面白い場所でした。数年前に、アートフェアの会場でも使われた場所だったと記憶しています、それ以来。久しぶりに行ったので驚きました。学校だったということで建物全体が懐かしさを感じさせてくれますし、オープンスペースみたいなテーブル席で、打ち合わせをしている風景もあり、とても良かったです。
「アーツ千代田3331」ー
webサイト様々な文化イベントなどが行われているようです。

有料の展覧会は、現在「佐々木耕成展」

- 2010/05/16(日) 20:54:45|
- 美術館・展覧会情報など
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○webサイト
「根津の根付屋」を更新しました。
・森謙次の販売コーナー/作品アーカイブを更新しました。

森謙次「髭長蛸」「蜘蛛」

「菓子職人」
- 2010/05/14(金) 21:08:12|
- web更新情報
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「日々いろいろ考えること」/永島信也・閑溟 作家便り5月
●作品の終わらせどきについて考えたりしています。
次に行くタイミングと言うのは、大切だと思います。
自分は、どちらかと言うと作ってから考える、今回の失敗を次回作で、修正するタイプなので、
作品の大きな形、構成については、次の作品につなげていく方が良いのではないか・・・。
細かい部分は修正が効きますが、それにとらわれてばかりいると、
精神衛生上、非常に良くないと実感しております。
ただ、最近村上隆さんのツイッターなどを拝見していても思うのですが、
「最後の詰め」の大切さは実感しているつもりです。
人がわからないくらいの小さなところまで気を使わなければ!!
あまりやりすぎるのも職人的になってしまいますが、
根付とはそういうもののような気もします。
そこをどう上手く崩すか、これが重要な気がします。
下手をするとただ手を抜いたようになってしまいますから、そのあたりが今の悩みどころです。
●現代アートの流れとして、「汚いものをどう美しく見せるか」というのがあります。
どちらかと言うと、ただ汚いものを見せ、
これがアートだ!と言っているものも多いような気もしますが。。。。
そして、技術、表現、コンセプト、あらゆる意味でのリアリズムというのは主流です。
この二つは言ってしまえば共通のようなもので、
リアルの汚く生々しい部分を美しく昇華させるものが
現代アートの大事な要素ではないかと感じます。
そしてそのあたりが、現代根付のジャンルには無い部分なのかなとも思っています。
そこを攻められればと思いますが、どっちもつかずになりそうで怖いところでもあります。
なかなか「汚いもの」を「美しく」するのは難しいです。
それができている人が売れているのだから、
当然と言えば当然なのですが、下手すると大ゴケしてしまいそうで怖い!
僕は、クリムトが好きなのですが、そういう意味でもクリムトは凄い。
生々しいテーマを美しく表現しています。
今までは装飾や女性に目が行きがちになっていましたが、
もっと内面的な部分も参考にしなければと考えています。
結局「クリムト信者」になってしまいますが。
次の作品はクリムトっぽくいきます。
この方向性でいろいろとアイデアは浮かんでいますが、
なにぶん、完成してみないと自分でもわかりません。
これがうまくいけば、展覧会に向けて前進するのですが。

- 2010/05/13(木) 23:12:08|
- 永島信也(神奈川)
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○webサイト
「根津の根付屋」を更新しました。
・永島信也の販売コーナーを更新しました。

永島信也「コロポックル」シリーズ
- 2010/05/13(木) 22:41:13|
- web更新情報
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Gallery花影抄の展覧会情報・作家紹介ページを更新しました。
河野 甲 レザーワーク展 「 獣貝草虫の博物誌 」
2010.5/22(土)~5/30(日)/27(木)休(22・23作家在廊)
13:00~19:00/最終日~18:00

展覧会出品予定の作品のご紹介。

皮革製の根付

掌で包み込む革の立体小作品
- 2010/05/12(水) 20:53:50|
- 展覧会
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■美術館(展覧会)てくてく日記第52回/「ルーシー・リー展」 新国立美術館

本日はスタッフ木塚が国立新美術館で開催の「ルーシー・リー展」へ足を運んで参りました。
ギャラリー営業日の営業時間前に開館時間に合わせて到着。
休日でしたが、人はさほど多くなくのんびりと見られました。
しかし、にしても朝一番の時間にしては多い人で人気の高さも感じられました。
恥ずかしながら、私はちゃんとルーシーさんの作品を拝見したことがなくイメージも
おしゃれな器を制作される作家さんというものだけで、しかもおしゃれ過ぎて私には
はずかしい、という印象まで持っていましたが、この展示を見ておしゃれだけではない
ルーシーさんの器に対する気持ちや、結構どっしりとした作品も制作されていることを知りました。
ポスターにもなっている濃い色目の器などももちろん多く、とても繊細で華奢な器はきれい、
というよりはかかわいい印象のものが多かったです。ルーシーさんもかわいらしい方のように
見えたのでそのお人柄も出ているのかも。
でも、繊細な器よりも私が気になったのは熔岩釉薬というものを使った表面に凸凹ができる
タイプの器です。比較的大きな作品が多かったように思います。特に表面に光沢がないカサカサ
とした熔岩釉薬の作品はとても存在感があり、表情がおおらかでとても魅力的でした。
展示はルーシーさんが歩んで来た軌跡とともに進んでいくようになっていますが
生活のためにやっていたというボタンの部屋もありました。そこは宝石箱のように
色々な色身やきらきらとした世界が広がっていて、根付にもなるかも ?!と思うボタン
もあったりしました。最近はつい、小さいものは根付になるかも的な目線で見てしまいます・・・
老若男女、おしゃれな人やいかにも陶芸やっています、という方、本当に色々な方が
見にいらしていて、何気に人間ウォッチングも面白かったりして。
最後は地下1階にあるミュージアムショップで張り子のチェックもしてから根津に帰りました。
久しぶりにボリュームのある展示を見ましたが、ルーシー・リーさんの器に元気をいただいた
ような気がしました。日々勉強、という文字が頭をよぎったりして・・
あ、ちょっと頭が痛くなってきました・・・!
新国立美術館 ルーシー・リー展
wabサイト /
公式blog
- 2010/05/09(日) 18:28:59|
- 美術館・展覧会情報など
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■北澤いずみさんが、東京・世田谷にある現代イギリス陶芸のギャラリー「GALLERY ST.IVES」にてグリープ展に出品しています。
セントアイヴス流茶会 & 4人展~St. Ives way Tea Party & four potters exhibition~
会期: 2010年5月8日(土)~23日(日)
会場: ギャラリー・セントアイヴス
※GALLERY ST.IVESー
webサイト○出展作家
加藤 委・新里明士・桑田卓郎・北澤いずみ
- 2010/05/09(日) 00:02:51|
- 泉水/北澤いずみ(東京)
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美術館(展覧会)てくてく日記第51回 /Gallery花影抄・橋本

「A TIRE D'AILE はばたきー高円宮妃久子殿下 鳥の写真展」
会期 2010年4月22日(木) ~ 5月5日(水)
会場:CHANEL NEXUS HALL
※シャネル銀座ー
webサイト2010年5月4日(火)銀座シャネルにて、開催されておりました
「A TIRE D'AILE はばたきー高円宮妃久子殿下 鳥の写真展」に、
スタッフの木塚とお伺いいたしました。
野生動物の写真を撮影するのには、その1ショットのために、
膨大な時間を観察したり、ファインダーを覗くことに費やしていると、
昔、動物写真集のどこかで読んだ記憶があります。
その時間は、とても貴重で代え難い時間なのだろうと想像します。
今回の写真展を眺めていて、動物たち(今回は鳥たちですが)は、
本当に素晴らしい役者なのだ!と思いました。
最近では、作家が「描こう!作ろう!」と思う動物の姿を
インターネットなどの画像で探すことも多いと思いますが、
やはり生きている「生の姿」と向き合うことで、得られる何か、
伝わってくる何か、というものは、あるのだろうと思います。
生の演劇を観ることで伝わってくる何かに似ているのかもしれません。

普段は絶対に入ることのないであろう「銀座のシャネル」に伺う(個人的には)貴重な機会でした!
- 2010/05/06(木) 22:13:50|
- 美術館・展覧会情報など
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■「2000年前のトキのミイラ」畝・廣谷ゆかり(高知)/作家便り5月
長雨の続く春でしたが、皆さま体調を崩されてりしていませんか?
下記のリンクを見てください。少し前の新聞記事です。
『ミイラは2千年前のトキと判明 京大総合博物館、X線で撮影』
http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010041901000823.html ※47NEWS(2010.4.19 記事)
流木のような柔らかなフォルムは、麻布に巻かれた2000年前のトキのミイラだそうです。
下のエックス線画像を見ると、骨格が見事にたたまれてまさに根付的!
ミイラ製作の過程で「布で覆う」という目的のためにこのような形状に
まとめられたのでしょうが、突起を抑えた掌に包みを込めそうな穏やかな
フォルムは所有者に一種の占有感のような愛着を与えるのではないでしょうか。
根付の魅力はそんな「傍らの寄り添い感」もあるんだろうなァと思った事でした。
- 2010/05/04(火) 16:04:24|
- 作家
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次回、Gallery花影抄では、
河野 甲 レザーワーク展 「 獣貝草虫の博物誌 」を開催します。
2010.5/22(土)~5/30(日)/27(木)休13:00~19:00/最終日~18:00
※革製の根付も出品されますので、お楽しみに!!

■作家紹介
河野 甲 Ko Kono1956年生まれ (愛媛県宇和島市)
京都市在住
1977 年 京都嵯峨美術短期大学 洋画科卒業
皮革造形家 石丸雅道に師事
1984年 造形作家として独立、京都に工房をもつ
1991 年 奈良県に移住
2000年 京都府に移住
□個展
1988年~松屋銀座・梅田阪急における定期開催をかわきりに全国で個展を開催
□グループ展
1994年 世紀を超えるクラフト展
□ 受賞歴
1995年 3Dイラストレーターズコンクール銅賞
2009年 日本パッケージデザイン大賞銀賞
□仕事
2007 年 大阪ライフスタイルコレクション・メインビジュアル担当
□出版
作品集「しずかな八月」(求龍堂)
立体イラストレーション1・2(グラフィック社)
□作品収蔵
橿原昆虫館・兵庫県立「人と自然の博物館」・琵琶湖博物館・茨城県自然史博物館
マレーシア「サバ大学」及び「国立博物館」などに生物造形を納品
- 2010/05/04(火) 09:14:57|
- 展覧会
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Gallery花影抄で開催しておりました、「ケンタロー作品展 LIFE WITH WATER」も、おかげさまで無事に終了致しました。御来場下さいました皆様に、作家共々、御礼申し上げます。
毎年の展覧会で、作家の成長を見守って下さる方々もあり、本当に有り難うございます。
皆様に頂いたご批評やアドバイスを糧に、来年の展覧会に臨んで参ります。
今後とも、何卒、宜しくお願い申し上げます。
- 2010/05/04(火) 00:02:56|
- ケンタロー(静岡)
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