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根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。
展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

作家便り「09年3月/佐々木泰宏」

「2009.3.10丸の内カフェ」佐々木泰宏/作家便り3月

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2009.3.10丸の内カフェ【アートフェア東京2009プレ・イベントの「ラウンジ・トーク」】に行ってきました。6、70人 入る居心地の良い会場でした。

ゲストのエコノミストの水野和夫さんと辛美砂さん(アートフェア東京エグゼクティブディレクター)の対談。
テーマは【金融危機はアートの危機?】でした。
いろいろな事が対談で取り上げられましたがグローバル経済とITの発達によってもたらされた急激な変化に対応するためには……として お二人の話の中の以下ような発言が私の印象に残りました。

●世界共通言語[英語]の重要性
世界経済が一体化しようとしている。ITの発達による情報伝達の早さは世界共通言語[英語]によっておこなわれている。英語能力を身につけてください。世界が広がります。

●[プレゼンテーション能力]の重要性
戦略、プレゼンテーション能力が必要。日本人は海外で自分の考えを伝えるのがへたです。プレゼンテーション能力を磨いてください。謙虚さは日本では美徳ですが海外では通用しません。辛さんの知人の中国人は3年で英語を身につけ堂々と自分の考えを話せるそうです。けっして上手な英語ではないけれども気持ちが、考えが伝わって来る。 作品さえ素晴らしければ良いという時代ではない。
映画「おくりびと」が米国でアカデミー賞をもらったが授賞式での監督の挨拶は………。前もって挨拶するのは解っているのにもっと準備をしてほしかった。世界中の目が注がれている晴れ舞台なのに残念でした。……という日本では決して報道されなかった裏話も聞けました。

●グローバルな目で見た[日本の特殊性]
グローバル化経済になると格差が出やすい。グローバルな目で見ると日本は格差が無いに等しい、どちらかというとアートは格差を必要とする。欧米などではアートを買い求めるのは一部の大金持ちだが日本では中産階級の人々が多く買い求めている。中産階級の人たちがアートを買い求めるのは日本だけの現象。
日本では美術館の企画展に出かける人が多くここ3・4年でも来場者数世界ベスト10で日本の美術館は5館も入っており ほぼ上位を独占している。

参加してみて [英語]の重要性、[プレゼン]の重要性は、まさしくそうだと思いました。新しいタイプの日本人になるためには いまから心掛けても良いのかもしれません。[日本の特殊性]については新しいアートマーケットの潜在を予感させているのではないかと楽観的に考えてみました。日本の中間層がアートまみれになる時代がやって来るかもしれない……江戸時代のようなオリジナル庶民文化が新たなかたちで再現される。
たまたまこのイベントに参加しましたが根付世界ともどこかでしっかりと繋がっているかもしれません 現代アートマーケットの世界に関心を持ち続けたいと思いました。
                                   佐々木泰宏
  1. 2009/03/30(月) 21:05:49|
  2. 作家

美術館てくてく日記第19回「MAM アートコースと六本木アートナイト」

■美術館てくてく日記第19回は、森美術館が開催している講演会に行ってまいりました。講演のお題目では、「現代アートをどのように記録し、またその記録はいかに使用できるのか?」ということだったので、てっきり、ギャラリストなどによる作品記録などの実務的な話かと勘違いしてしまいました。実際には、さまざまなメディアなどに流れる情報のアーカイヴと、アーティストがいかに対面し、作品に取り込んでいるか?また今後、情報とアートの関係はどうなっていくだろうか?というような内容でした。
まったくの勘違いで臨んだ講演会でしたが、やはりメディアをどう考えるか、また情報のアーカイヴ化という問題については、誰しも無関係ではいられないはずで、様々に考えるよいきっかけとなりました。

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「MAMアートコース第6回アーカイヴ・フィーバー:現代における記録の使用とは」
会場:六本木ヒルズ森タワー49階
日時:2009年3月29日(日)14:00-16:00
出演:オクウィ・エンウィソゾー(キュレーター、批評家、詩人)

■六本木の街は、「六本木アートナイト」というイベント開催中で、テラスから下の広場を覗くと、ヤノベケンジの作品《ジャイアント・トらやん》という、火を噴いたり、動いたりする体長7.2mの巨大ロボットが見えました。残念ながら火を噴くところは見られませんでしたが、作品の周りにはたくさんの人で賑わっていて、アートのイベントというものが少しずつ、受け入れられているのかな?と思いました。 (花影抄・橋本)

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ヤノベケンジ《ジャイアント・トらやん》






  1. 2009/03/29(日) 21:32:51|
  2. 美術館・展覧会情報など

3/28「根津の根付屋」webサイトを更新しました

3/28「根津の根付屋」webサイトを更新しました。
三昧とLeigh Sloggettの販売コーナーを更新しました。

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三昧「龍」4.8×4.0×4.0cm 黄楊・珊瑚・黒檀 


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Leigh Sloggett「REPOSE」4.0×4.0×3.0cm ヘラジカ角・へご 



  1. 2009/03/28(土) 21:30:08|
  2. web更新情報

テレビブロスの取材

●本日、取材がありました。

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隔週間のテレビ番組情報誌「テレビブロス」(発行元:東京ニュース通信社)の連載「片桐仁の 教えて!なぜなら知りたがりだから!」という企画にて、根付のことをご取材頂きました。09年4月15日(水)発売号に掲載の予定です。

片桐仁さんは、役者であり、造形作家であり、ラーメンズとしても舞台・テレビなどでマルチに活躍中です。数日前(3/25)には、『粘土道』という粘土による不条理アートの作品集も「完全版」として発売されています。ページをめくると、根付の世界にもあるような怪しさや、可笑しさ、パワーの充満した作品群に圧倒されます。

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「粘土道~完全版~」片桐仁著 講談社 1905円(税別)全国の書店にて発売中!






  1. 2009/03/27(金) 19:57:50|
  2. 掲載メディア

作家便り「09年3月/楽虫」

「馬」楽虫/作家便り3月

随分前の話ですが、一番始めに根付を自分でも彫ってみようと思い立った時、まず始めにどういう道具が必要なのか、色々と調べてみました。もちろん彫刻刀や黄楊などといった物は当然なんですが、根付師の写真や昔の絵を見ると、どれもこれも皆当て木のような物に座ってやっていたので、あまり深く考えず、そういうものかと思い自分でも作ってみました。

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「馬」



こういう形の台を通称「馬」と言うようです。出ている部分が馬の首みたいに見えるという事なんでしょうね。

ちょうどその頃隣の家が取り壊されて、廃材が目の前に山になっていたので、これ幸いとばかり少し拝借してきて作ってみたのが画像の物です。早速これに座ってやり始めました。確かに安定するし、具合が良いんですがしばらくやっていると足腰が痛くなってきて困りました。

ものの本を見ると、あるところの門下に入ると、彫る修行の前にこの台に何時間でも「座る」練習をさせられると書いてあり、成る程確かにこれに慣れなければずっと集中して彫るのは不可能だよなあと思って我慢しつつやってました。

そのうち後の私の師匠である駒田柳之先生の根付教室があるという情報を見ました。ある本で、駒田先生もこの「馬」に乗って彫っている姿で写真に写っており、やはりそういうものなんだな~と一人納得。

しかし・・・教室へ行くと、生徒は普通の椅子に腰掛け、テーブルに万力を付けて彫っていたのです。エ・・・いいの?(^。^;)

私はビックリして、先生にそれまでの自分の事を話し、「こんなふうにやっちゃっていいのですか?」と聞いてみました。先生は笑いながら「椅子に座ってやったほうが楽だよ。そもそも椅子なんて無かった時代から続いてきた形式なんだし、昔みたいにどこかの門下に
入って修行するなんて事もなくなってしまったし、作品さえ良ければいいわけだから、どんどん臨機応変にやりなさい」と仰いました。

・・・・その時の私は拍子抜けしたというか、大げさに言えば何かの呪縛が解けたような、そんな気分でした。考えてみれば当然の話で、何もそんな「座ってやる」事にこだわる必要は全く無かったわけですが、一人でやっていたので情報も少なく、肩に力が入りすぎ、「そうするものだ」と勝手に思いこんでいたんですね。今思い返しても馬鹿な話だと思いますが。

もうこの馬は使うことは無いですが、当時のことが思い出され、何となく捨てられないんですよね。

  1. 2009/03/26(木) 11:39:54|
  2. 楽虫(東京)

作家便り「09年3月/森謙次

「海松で蓑亀の根付彫りました!」森謙次/作家便り09年3月

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高知も雨が多かったのですが、久振りに晴れたので、僕が住んでいる沢田マンションの屋上にある池で、海松で制作した‘蓑亀‘根付の撮影をしました。
この海松は白珊瑚と混ざりあっていて割と珍しい素材かな~なんて思っています。(簡単に手に入るよ!ていう人がいたらごめんなさい・・)黒い海松の部分は、黒檀ぐらいの硬さで、白い部分は珊瑚の硬さ(硬度3 人間の歯と同じぐらいのかたさです)なので彫りにくかったです。しかも海松の部分にも、しろ珊瑚が混じっていたのでしんどかったです。‘高知では珊瑚の原木市は1年に3~5回ほどで血赤珊瑚、桃珊瑚が年々高騰してきています。海松(黒珊瑚)は原木市に出されることは稀です。なぜかというと買う人が少ない上に高値がつきにくいからです。ただ、たまに大きな海松が採れると漁師さんが出してくるときがあります。値段は海松の質や状態しだいだと思います。

これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします!
  1. 2009/03/24(火) 20:57:09|
  2. 森謙次(高知)

3/24「花影抄」サイトを更新しました

花影抄のサイトの帯留・和小物ページに、月代の象牙の帯留と帯飾りを八点掲載致しました。「今月の作品紹介」でも同作品を取り上げております。

今回は、象牙本来の柔らかな色味を楽しめるような、染めを施していない、シンプルで可憐な印象の作品が多く入荷しております。桜の帯留や帯飾りを身に付けて、少しでも、日本の春を身近に感じて頂ければ幸いです。

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月代「桜ひとひら」帯留(三分紐用)


また、Web上のクレジットカード決済システム「クロネコwebコレクト」を導入致しました。お買い物が便利になりましたので、是非、この機会にご利用下さいませ。

(花影抄/大橋)

  1. 2009/03/24(火) 18:54:04|
  2. web更新情報

3/23「根津の根付屋」webサイトを更新しました

3/23「根津の根付屋」webサイトを更新しました。
伊多呂の販売コーナーを更新しました。

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「pegasus」象牙・3cm ※2005年制作発表された作品です。
  1. 2009/03/24(火) 00:25:58|
  2. web更新情報

作家便り「09年3月/伊多呂」

「根付作品『御宿風景』によせて」伊多呂/作家便り3月

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現在制作中の「御宿風景」


伊多呂です。
私が生まれたのは千葉県の太平洋側、外房に位置する大網(おおあみ)という小さな田舎町です。私はその町で幼少の6年間を過ごしました。九十九里浜に近く、まだその頃は地曵網漁が行われていたように記憶しています。まさに昭和の真っ直中といった時代です。
御宿(おんじゅく)は大網からさらに40kmほど南に下った場所に位置し、そのころはまだ海女の素潜り漁が行われていました。海女は紺がすりの作業着に白い晒の帯をしめ、頭に手拭きをあねさんかぶりにし、一眼レンズの磯めがねを付けて潜ります。このスタイルの磯めがねは昭和10年ごろからのものでそれ以前は二つレンズのものが使われていました。カジメ・オオハ・テングサ・ワカメ等の海藻類、そしてサザエ・アワビ・伊勢海老といった高級食材が彼女達の収穫物です。全盛期には男が漁に出て稼ぐよりもはるかに多くの収入を得ていたそうです。そうした海女の姿も高度経済成長のおしよせる波により、昭和30年中ごろから次第に見かけられなくなります。漁師自体が収入のよい職業に移るようになり、昔ながらの漁業一家も徐々に姿を変えて行きました。おそらく私が幼い頃見ていたであろう懐かしい海辺の光景は、既に変わりつつある昭和の原風景だったのでしょう。
  1. 2009/03/22(日) 21:33:53|
  2. 作家

紫苑展 明日最終日は、5時迄です。

紫苑根付彫刻展も、おかげさまで明日22日が最終日となりました。
見たかったけれど、まだ・・・という方、是非!お出かけ下さいませ。
最終日は、午後5時までとさせて頂いております。
何卒、宜しくお願い申し上げます。

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また、会期中ご来場下さいました皆様、本当にありがとうございました!
初個展を無事に終えられそうで、一同、感謝いたしております。



  1. 2009/03/21(土) 20:35:37|
  2. 紫苑(伊勢)

3/20「根津の根付屋」webサイトを更新しました

「根津の根付屋」webサイトを更新しました。
・伊勢根付のコーナーに、紫苑展の作品を4点アップしました!

  1. 2009/03/20(金) 21:53:47|
  2. web更新情報

3/18「根津の根付屋」webサイトを更新しました

「根津の根付屋」webサイトを更新しました。
・伊勢根付のコーナーに、紫苑展の作品を4点アップしました!
  1. 2009/03/18(水) 21:56:07|
  2. web更新情報

3/17「根津の根付屋」webサイトを更新しました

「根津の根付屋」webサイトを更新しました。
・伊勢根付のコーナーに、紫苑展の作品を4点アップしました!
  1. 2009/03/17(火) 20:20:02|
  2. web更新情報

紫苑さんの上京物語

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紫苑さん


14・15日と伊勢から紫苑さんが出てきていました。
東京まで来るのは、10年以上ぶりとのこと。
じつは、私(橋本)も、実際にお会いするのは今回が初めてでした。

初日は、あいにくのお天気でしたが、会場で次々と御客様に会い、また作家さんや愛好家の方とのちょっとした勉強会のようなものも体験。東京近郊の作家さんとは、やはり道具の話。伊勢の木彫の彫刻刀と象牙の左刀のことなど、話は尽きません。初日、ホテルに着いたのは、午前0時ちょっと前でした。

翌15日は、ネットラジオ・ラップパウのインタビューの企画などもこなしていただき、刺激に飽和状態で夕方、伊勢へ帰っていかれました。お疲れ様でした!ありがとうございました。(花影抄・橋本)

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紫苑さんの彫刻刀など


  1. 2009/03/16(月) 19:50:32|
  2. 紫苑(伊勢)

3/15「根津の根付屋」webサイトを更新しました

●「根津の根付屋」webサイトを更新しました。
・伊勢根付のコーナーに、紫苑展の作品を4点アップしました!
  1. 2009/03/15(日) 23:56:28|
  2. web更新情報

3/14「根津の根付屋」webサイトを更新しました

「根津の根付屋」webサイトを更新しました。
・伊勢根付のコーナーに、紫苑展の作品を4点アップしました!
  1. 2009/03/14(土) 21:37:10|
  2. web更新情報

紫苑根付彫刻展、今日からです。

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紫苑「牛」黄楊 4.0×3.0×4.0cm


紫苑根付彫刻展 本日より22日まで、Gallery花影抄にて開催です。
14日・15日は、作家も在廊します。
あいにくのお天気ではございますが、是非、おでかけ下さいませ。
何卒、宜しくお願い申し上げます。


  1. 2009/03/14(土) 12:10:27|
  2. 紫苑(伊勢)

作家便り「09年3月/藤井安剛」

「サンカについて」藤井安剛/作家便り3月

 明治も初年頃、警察官吏間で、自由を享受するこの漂白民の事を「山窩(さんか)」と呼び始めたそうです。この語からは、例えば山賊をイメージさせ、差別用語にも感じられるのですが、一般にこの呼称が定着しているようです。
 サンカとは、日本が近代市民社会へと移行していく中、少なくとも昭和の初め頃までは、戸籍を持たず、家も持たず、山や川べりで古代そのままの生活を続けていた人々の事です。
 箕(み)、籠、ツヅラなどの竹細工を生業とし、川魚、鰻、スッポンを漁り、正月には一般の村を訪ね、門付けをし、又、乞食(こつじき)もします。

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 サンカこそが日本原住民であり、純粋な倭人だと言う人もいますが、又一方で、サンカを犯罪者集団として認識されている方も少なくないでしょう。
 私自身は、彼らについて書かれたものに接する時、何かこう、ぐいぐい魂が引き寄せられるのを感じます。日本人として、血やDNA、本能があまりのなつかしさに騒ぎ出しているようなのです。
 又、過去における情報の操作、意図的な偏見の植え付けも感じるのですが、サンカに興味を持たれた方は、ぜひご自身で色々お調べになると良いと思います。

参考書籍
「サンカとマタギ 日本民俗文化資料集成1」谷川健一責任編集 三一書房
「歴史読本'89-12 特集 異界の日本史(闇に埋もれた幻住民サンカ)」赤坂憲雄 新人物往来社
「日本古代文字の謎を解く」相馬龍夫著 新人物往来社
「風の王国」五木寛之著 新潮文庫
  1. 2009/03/11(水) 21:51:57|
  2. 藤井安剛(東京/東村山)

秋月洋子さんのサイト「九九夜話」がオープンしました

小学館『おでかけ着物歳時記』や雑誌『七緒』などでご活躍中の着物スタイリスト、秋月洋子さんのサイト『九九夜話』がオープンしました。

サイトオープンのお知らせを頂戴して、早速拝見しにお邪魔した所、すっきり、きりりとした美しいサイトデザインに、オリジナルブランド『九九』の紹介や、四季の移ろいを感じさせるブログなど、いつも素敵なスタイリングをなさっている秋月さんらしい、和の魅力にあふれたサイトです。

『九九』は銀細工職人さんと秋月さんのコラボレーションが実った、オリジナルブランドとのこと。シンプルで美しいフォルムや、くすっと笑ってしまうようなモチーフの銀の帯留が並んでいて、思わず私も欲しくなってしまいました。

秋月さんのファンの方は勿論、和小物や着物にご興味のある方も是非一度、ご覧になってみて下さい。品の良い、大人の着物の着こなしの美しさと遊び心を感じることが出来て、益々、着物好きになってしまうこと請け合いです。

(花影抄/大橋)

  1. 2009/03/10(火) 17:06:26|
  2. その他の情報

作家便り「09年3月/野垣内秀也」

「ふきのとう」野垣内秀也(下呂在住)/作家便り3月

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春を食す。と意気込んで探しました。
住んでいる近所には無かったので少しはなれた土手に行くと写真のように沢山ありました。
花の咲いたものは来年のために残し、今食べる分だけをいただきました。
今日は天ぷらにしました。
自然の甘さと苦味が少しあり何ともいえない春の味。
こんな時代なので贅沢感があります。
梅の開花です。
静岡の梅園では散っているとテレビで報道されていましたが下呂では今からです。
  1. 2009/03/09(月) 21:09:05|
  2. 野垣内秀也(飛騨)

作家便り「09年3月/紫苑」

「青天」紫苑(伊勢在住)/作家便り3月

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(写真・臥龍梅と青天)

2月の末に名古屋で偶然、若い女性のガラス作家さんと話す機会がありました。まだ大学生だそうですが、デジカメで見せて頂いた彼女作品は暖かくやさしい雰囲気のいい作品ばかりでした。素材は違うけど、真っ直ぐに物造りをしている方と話が出来るのは楽しくて嬉しいです。僕も頑張らないとと思います。彼女は東京で合同展らしいですが、僕も14日から個展です。よかったら観て下さい。サブタイトルの「井天の青を想ふ」についてですが、「井の中の蛙、大海を知らず」の言葉は誰もが知ってると思います。荘子に出てるこの言葉に後の誰かがこんな言葉を付け足しました。「されど空の深きを知る」僕はこの言葉が好きです。負け惜しみとも取れるけど、僕は蛙に大海を知る必要は無い。と思うし、井という自分の範囲を受け入れ青天の空を見上げてる方が好きです。僕も伊勢という井の中でそれでも青天の青、自分の理想とする高みを想い続けたいと思い、考えました。(「井天の青」の言葉は僕の創作で本等には載ってません。
  1. 2009/03/08(日) 15:02:39|
  2. 紫苑(伊勢)

美術館てくてく日記第18回「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」

■美術館てくてく日記第18回
「平成20年度/第32回東京五美術大学連合卒業・修了制作展」

~日本画・油絵・版画・彫刻~
女子美術大学・東京造形大学・日本大学芸術学部・武蔵野美術大学・多摩美術大学
2009年2月19日(木)~3月1日(日)
国立新美術館

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□今回も橋本が担当です。
前回の加山又造展を見に行った日に、同じ美術館内で展示をしていた「五美大展」と呼ばれている展覧会をのぞいてきました。女子美術大学・東京造形大学・日本大学芸術学部・武蔵野美術大学・多摩美術大学の5つの美術大学の卒業制作展です。(ここに東京芸術大学は入っていないのです。芸大は芸大のみで卒展があります。)以前にも、この卒展を見に行っていたことがありますが、その頃は平面のものばかり見ていたように思います。今はやはり断然、彫刻や立体に興味があります。会場は完成度もレベルも「ごった煮」の状態です。息巻いている作品あり、迷っている作品あり、生モノな感じがあります。
巡っていると、つい比較的でも小さなサイズの作品を探してしまう自分に苦笑してしまいました。「根付」を目指す君よ!来たれ!(けっこう本気です)
  1. 2009/03/07(土) 21:39:19|
  2. 美術館・展覧会情報など

3/6(金)臨時休業のお知らせ

都合により、3/6(金)を臨時休業とさせて頂きます。
定休日3/5(木)から二連休となり、皆様にはご迷惑をおかけして申し訳ございません。
その間、頂戴したメールや電話でのお問合せに関しましては、返信が3/7(土)になりますので、何卒、ご了承下さいませ。どうぞよろしくお願い致します。
  1. 2009/03/04(水) 15:24:18|
  2. 店舗営業のお知らせ

紫苑根付彫刻展を開催します。

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■伊勢在住の根付作家 紫苑の初個展を開催します。
何卒、宜しくお願い申し上げます。

紫苑根付彫刻展 ~井天の青を想ふ~

平成21年3月14日(土)~22日(日)
午後1時~7時(最終日~午後5時)
会期中19日(木)休み
  1. 2009/03/03(火) 22:56:48|
  2. 紫苑(伊勢)

3/2「根津の根付屋」webサイトを更新しました

3/2 「根津の根付屋」webサイトを更新しました。
・安剛の作品ギャラリーを更新しました。

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安剛「稲生物怪録」径4.5cm 鹿角


※注文制作の作品です。根付制作のご依頼承っております。
  1. 2009/03/02(月) 19:44:19|
  2. web更新情報

美術館てくてく日記第17回「加山又造展」

■美術館てくてく日記第17回
「加山又造展」
~Kayama Matazo Retrospective 1927-2004 虚空に煌めく美


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■国立新美術館「加山又造展」
会場:国立新美術館
会期:2009年1月21日(水)~3月2日(月)
国立新美術館・展覧会公式サイト

□美術館てくてく日記第17回は、花影抄・橋本が、国立新美術館に行ってまいりました。
2004年に亡くなられた、現代の日本画を代表する作家のひとりである、加山又造の展覧会です。思えば私が大学生だった頃、加山又造や横山操は憧れの作家でした。今回の会場でも、過去に展覧会で観た作品が何点もあり、懐かしい気持ちになりました。
加山さんというのは、革新的日本画を目指しながら、日本画の枠を出なかった人だと思います。日本の美しさとは?伝統とは?そして現代とは?そのことを問い続けた作家です。そして、「絵を描く技術」というものを非常に重要視していました。先日のNHK日曜美術館では、『芸術でなく技術・・・という評をされたこともある・・』との五木寛之氏のコメントもありました。絵画でありながら、とても工芸的な印象もある作家です。
加山又造が、戦後の日本画界で挑んできたことごとの中に、なにか「現代の根付」の世界と相通じる要素が、たくさんあるように思いました。

それにしても、屏風の中で咲き誇る、白と黒の牡丹の美しく絢爛なことといったらなかったです。


  1. 2009/03/02(月) 13:09:09|
  2. 美術館・展覧会情報など