齋藤美洲根付彫刻展出品作品_15

「九尾輪誘」W4×H3.8×1.8cm 鯨歯・象嵌材/サイチョウ嘴 [個人蔵]九尾の雌狐。写真のこちら側が裏側で、表は菊の花のようなデザインに九本の尾が彫られています。鯨歯の質感が、艶やかでとても美しい根付です。
- 2008/12/31(水) 23:56:35|
- 齋藤美洲根付彫刻展
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齋藤美洲根付彫刻展出品作品_14

14.「九尾之狐」 径4.2×2.7cm 黄楊・サイチョウ嘴連作で取り組んでいる「九尾之狐」のシリーズ。
この展覧会では、3部作として展示された。
上の作品は、形彫りと円形根付を合わせたバリエーション。
- 2008/12/31(水) 23:50:52|
- 齋藤美洲根付彫刻展
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齋藤美洲根付彫刻展出品作品_11_12

11.「福良雀~阿~」3.7×3.0×2.8cm 黄楊・象嵌材/鼈甲
12.「福良雀~吽~」3.8×3.4×3.5cm 黄楊・象嵌材/鼈甲羽毛の跳ねまでも克明に彫られた、阿と吽の対の福良雀。
生命力にあふれた、ふてぶてしい仔雀たちです。
[English] [美洲「福良雀」]の続きを読む
- 2008/12/31(水) 23:41:08|
- 齋藤美洲根付彫刻展
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齋藤美洲根付彫刻展出品作品_10

10.「壮姿」4.3×3×H3.2cm アリゾナ鉄刀木・象嵌材/鼈甲身を捻って角を振る雄牛。力感に溢れた構図の根付です。
作品の正面は、力強くうねる体のフォルムで構成されていますが、
この角度からは、雄牛の表情などは伺うことが出来ません。
なによりも、造形の問題を問う作者の姿勢や考え方がよく伝わってくる根付作品です。
[English} [美洲「壮姿」]の続きを読む
- 2008/12/31(水) 23:21:04|
- 齋藤美洲根付彫刻展
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齋藤美洲根付彫刻展出品作品_09

9.「一茶 夏景色」7.8×H3.2cm 鹿角(国産)・象嵌材/鼈甲(裏彩色)
展覧会の案内状に使われた同じタイトルの作品。
蓮の葉の上で相撲をとる蛙の図の連作。
鹿角という形の制約の大きい素材を巧みに扱っています。
[English] [美洲「一茶 夏景色」]の続きを読む
- 2008/12/31(水) 23:04:50|
- 齋藤美洲根付彫刻展
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齋藤美洲根付彫刻展出品作品_08

8.「巣立ちの時」5.3×4.5×H3.5cm 黄楊・象嵌材/サイチョウ嘴
これから巣立ちを迎える兄弟の鷲。明日へ向う好奇心を感じさせる眼差しです。
[English] [美洲「巣立ちの時」]の続きを読む
- 2008/12/31(水) 22:52:26|
- 齋藤美洲根付彫刻展
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齋藤美洲根付彫刻展出品作品_06/07

6. 忍寄 L5.5×2.7×H1.8cm シベリヤ松・象嵌材/サイチョウ嘴

7. 忍寄 L5.2×2.9×H2.0cm シベリヤ松・象嵌材/サイチョウ嘴身を伏せて忍び寄り、互いに隙を伺いあう二頭の虎。
厳密には、対として彫られた作品ではありませんが、展示会場では、一対として展示されました。
[English] [美洲「忍寄」]の続きを読む
- 2008/12/30(火) 22:38:24|
- 齋藤美洲根付彫刻展
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齋藤美洲根付彫刻展出品作品_05

5.「走狗」11.8×H2.8cm 鹿角・象嵌材/鼈甲細い鹿角の中に彫刻された、身をよじって疾走する猟犬の姿。
美洲根付造形のひとつの完成型とも言える作品ではないかと思います。
[English] [美洲「走狗」]の続きを読む
- 2008/12/30(火) 22:29:17|
- 齋藤美洲根付彫刻展
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齋藤美洲根付彫刻展出品作品_04

4.「日本の夏 ~川の流れは絶えず~」径4.0×H2.6cm 鹿角・象嵌材/鼈甲(裏彩色)

終戦の日に彫り始めたというこの作品には、戦争への思いが込められているとか。
蓮の葉の上で、小さな蛙と大きな蛙が相撲をとっていますが、争う二匹の下からは、大きく不気味な鯰の影が忍び寄っています。
[English] [美洲「日本の夏 ~川の流れは絶えず~」]の続きを読む
- 2008/12/30(火) 22:24:08|
- 齋藤美洲根付彫刻展
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齋藤美洲根付彫刻展出品作品_03

3.「鵜呑み」H3.3×3.9×3.1cm 黒檀・象嵌材/鼈甲鯰を文字通りの鵜呑みにする鵜の図。喉元にうっすらと鯰の姿が彫刻されています。
[English] [美洲「鵜呑み」]の続きを読む
- 2008/12/30(火) 22:05:39|
- 齋藤美洲根付彫刻展
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齋藤美洲根付彫刻展出品作品_02

2.「Cats」11×H4cm 鹿角(奈良産)・象嵌材/鼈甲(裏彩色)「ミュージカル・キャッツのような・・・」とは、美洲先生の談。
妖しい緑色の瞳が魅力的な女猫です。
[English] [美洲「Cats」]の続きを読む
- 2008/12/30(火) 22:01:10|
- 齋藤美洲根付彫刻展
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齋藤美洲根付彫刻展出品作品_01

1.「秋風誘穂波」H4.9×3.8×3.3cm 象牙・象嵌材/鼈甲象牙の牙先の質感を最大限に活かした作品。齋藤家の工房に美洲さんの先代から転がっていたという真っ黒な象牙の先端の材料でした。一度、茶入れの蓋にあわやなるところでしたが、ある日のひらめきで、こうして美しい根付となりました。秋風の中に佇む馬の姿。
[English] [美洲「秋風誘穂波」]の続きを読む
- 2008/12/30(火) 21:46:00|
- 齋藤美洲根付彫刻展
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今年は、実験的な試みとして、インターネット上のラジオ
「ラップパウ」の方々と作家さんたちへのインタビューを展覧会ごとに取り組みました。15分くらいの番組ですが、実際の収録はそれぞれ60分くらいかけて録音します。また打ち合わせなども含めて、様々なやりとりの中で、お互いにいろいろな発見があり、それぞれの個性が浮き上がってくるように感じました。
下の写真は、美洲先生の番組3本を納めたCD。ラップパウのプロデューサーの方が、普段パソコンを使わない先生のために、CDに焼いて持参して下さいました。これなら、いつでも聞くことができます!(※量産しているものではありませんが、もし、ご希望の方がいらっしゃいましたら、お申しつけ下さい。)花影抄・橋本

齋藤美洲 ~根付を語る~
第一話 幼少の頃の話と根付の変遷
第二話 現代根付を中心に
第三話 根付彫刻師 齋藤美洲の世界
2008年11月5日 ギャラリー花影抄にて収録
聞き手:大橋あかね
構成:丸山茂広
- 2008/12/29(月) 23:03:07|
- 齋藤美洲(埼玉)
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「いいクリスマスでありますように!」紫苑作家便り/12月こんにちは、紫苑です。姉に頼まれて今、何年かぶりに陶芸の本焼きをしています。とは言っても電気窯なので自動なのですが…、根付の制作と違い、出来上がりが窯から出すまで分からないので不安です。(また、そこが面白いのですが…)あと、印の制作も頼まれてるので師走に入って変に忙しいです。今月で今年も終わる気がなかなかしませんが、気が早いかもしれませんがいいクリスマス&ニューイヤーを皆さんお過ごし下さい。ではでは。

いいクリスマスでありますように…天使描いてみました。(紫苑)
- 2008/12/23(火) 19:59:31|
- 紫苑(伊勢)
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●赤い素材このところ、御客様や作家さんから、「サイチョウの嘴」のことで、何度かご質問を頂いていました。先月開催していた「齋藤美洲展」に、サイチョウの嘴を作品の眼に象嵌されているものが出品されていたためです。白い狐の根付の赤い眼は、なんとも妖艶で美しいものでした。
そんなお話を電話で美洲先生としておりましたところ、「参考までに!」とおっしゃって、その貴重な素材を持ってきて見せて下さいました。故・中村雅俊先生から譲り受けた材とのこと。嘴の部分の表面に赤いところがグラデーションのようにあるようで、中は黄色っぽい。問題のあの濃い赤色の部分ですが、象嵌に使えるくらいの厚みがあるのは、一部にあるのみです。あとは、オレンジ色の薄い表皮。(黄色いところは結構あるのですけれど)貴重なものだと、しみじみ感じながら、居合わせたお客様や作家さんと拝見しました。花影抄/橋本


- 2008/12/22(月) 12:54:31|
- 齋藤美洲(埼玉)
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●年末年始のお休みのお知らせ12/28(日)~1/6(火)の期間、店舗営業をお休みさせて頂きます。何卒、宜しくお願い申し上げます。
※休業中もeメールのお問い合わせには対応いたしますので、よろしくお願い申し上げます。
- 2008/12/21(日) 22:09:16|
- 店舗営業のお知らせ
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●12/19 webサイト
「根津の根付屋」を更新しました。
・升の販売コーナーを更新しました。
升さんらしい、捻ったフォルムの作品。
ブラックユーモアで、河童のお皿にヒビ入りの象牙材を使っています。

升「黒河童」H3.5×3×4cm 黒檀・象牙・ガラス
[English]
[12/19「根津の根付屋」を更新しました。]の続きを読む
- 2008/12/19(金) 20:33:14|
- web更新情報
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「個展を終えて」佐々木泰宏/作家便り12月
シカゴのカエル

ティントイ2年くらい前に個展をやろうと決めて、今年11月に開催出来たことは一つの達成感を与えられました。作品が思いどおりに出来なかったり、目標の数に足りなかったり、なかなか思いどおりに行かない点が多かったにもかかわらず、関係諸氏の助けによりなんとか開催にこぎつけました。本当にありがとうございました。展示は形彫り根付13点と提案型根付2点 計15点 でした。
この中の提案型根付を今日は紹介したいと思います。
この提案型は根付になりそうな既製品や思い出の小物を利用して、ひも穴を開けて作品としたものです。街で、お店で見かけたものを買い求めて、また自然の材料、木の実とか貝殻とかそのままの形を生かして……。これは通常根付作家が創る形彫りとは違って時間もかからず、あまり努力を要しないで完成出来ます。自分の好みに応じて気の赴くままに集めたもので本人の趣味が色濃く反映される一品となります。日頃の制作からはなれ自分の作風が広がった様にも感じられます。自分でコツコツと作り上げる形彫りが“垂直思考”とするならば、この提案型根付は“水平思考”というところでしょうか、様々なものから自由に選べますし、こんな根付ばかりを創る新しいタイプの作家も出てくるのではないかと考えられます。根付の原点回帰と言えるかもしれません。これからも時折“水平思考”を活用して根付創りをすすめていきたいと思っています。
※シカゴのカエル-----これはメモクリップとしてホテルのショップで売られていました。裏に付いていたマグネットを取り外しひも穴を開けたものです。
※ティントイ-----ブリキ製食玩です。分解して内部を補強。 ひも穴を開けました。
- 2008/12/18(木) 13:37:55|
- 作家
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美術館てくてく日記8回目は、番外編として、いつも書いている非常勤スタッフ藤にかわって、橋本が紹介します。
「魅惑の像ー具象的なるかたち/Figurative:Personaified Shapes」と題された展覧会。
茨城県つくば美術館にて、2008/7/25~8/24まで開催されていました。(記事にするタイミングを逃して、そのままになっておりました)
近年、さまざまな展覧会などによって考察されている「美術/工芸」の概念を問い直すといった流れの中で企画された展覧会です。「彫刻」と「置物/工芸/人形/フィギュア」といった既成の枠組みでは納まりがたい作品を生み出している若手の作家も取り上げ、西欧の美術概念や価値基準とは異なる、日本的な造形史を探っていました。
「現代根付」というジャンルに関わる自分にとって、「美術と工芸」の問題、あるいは、「今までの価値基準による彫刻と人形やフィギュア」との関係など、非常に興味深く、日々考えている事柄です。「現代根付」とはいったい何であろうか?という疑問。そして「彫刻」について問い直しがされる時に「根付」もその中に入っていけるのだろうか?と考えてみたりします。以前、小野里三昧さんとお話しをしている時に、『現代根付というのは、曖昧な部分がたくさんあって、そこが面白いんだ』というような意味のことをおっしゃっておられたのを思い出しました。なるほど!確かにそのとおりかもしれません。
もうひとつ、この展覧会には、陶芸家の山野千里さんの作品を見に行ったということもありました。陶芸で、昔と未来をくっつけたような不思議なオブジェのような作品を発表している作家さんです。山野さんの作品は、根付ではないけれど、非常に根付的な世界観を持っていて、面白かったです。

■茨城県つくば美術館
■「魅惑の像ー具象的なるかたち/Figurative:Personaified Shapes」
■出品作家:伊藤遠平(石粉粘土・油彩)/北川宏人(テラコッタ・アクリル)/永冨悦史(不織布・アクリル)/中村義孝(鑞型ブロンズ)/薮内左斗司(木彫・漆・顔料)/山野千里(陶・色絵)
- 2008/12/15(月) 23:26:57|
- 美術館・展覧会情報など
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●12/13
「根津の根付屋」を更新しました。
・根付屋瓦版のコーナーに『根津の根付屋瓦版 第七号』を追加しました。

今号は、藤井安剛特集です。作家へのインタビューは、五号から続いて、藝術出版社編集長の堀川浩之氏が担当しております。九月の個展、Webラジオインタビューを経て、さらに一歩踏み込んだ安剛ワールドをお楽しみ頂ければ幸いです。
*おわび*サイトにアップロードした『根津の根付屋瓦版 第七号』の一部の画像に誤りがございましたため、本日18:08に訂正版と差し替えを行いました。その時間以前にダウンロードして下さったお客様には、お手数をおかけしますが、再度ダウンロードして下さいます用、お願い申し上げます。尚、本文部分には変更はございません。皆様にはご迷惑をおかけ致しまして、大変申し訳ございませんでした。(花影抄/大橋拝)
- 2008/12/13(土) 18:20:22|
- web更新情報
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