根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

「朴英淑の白磁―月壺と李禹煥の絵皿」

皆様はじめまして。花影抄非常勤スタッフの藤と申します。今回から、美術館てくてく日記と題して、東京近郊で開催されている展覧会情報をブログに連載することになりました。拙い文章ではございますが、目を通していただければ幸いです。

 第1回目はホテルオークラそばにある智美術館で開催されている「朴英淑の白磁―月壺と李禹煥の絵皿」です。

 青山二郎が「白袴」と命名した李朝白磁や、日本民芸館に納められている「白磁大壺」を筆頭として、朝鮮王朝の白磁には一切の虚飾を排することで、逆に見る者の想像力をかき立ててしまう不思議な力があると思います。智美術館で開かれている「朴英淑(パクヨンスク)の白磁―月壺と李禹煥の絵皿」における朴(1947-)の月壺と呼ばれる白磁は、その朝鮮王朝の伝統を引き継いで、虚飾のなさ、そして形の美しさにおいて見事に伝統を引き継いだ作品をつくりだしているといえるのではないでしょうか。
 また、李禹煥(リーウーファン、1936-)の清冽な筆さばきによる絵付け皿も、虚飾にならないぎりぎりのところで成立し、かつ、李の作品の特徴である「余白」が彼女の皿に生まれてくるから実に不思議です。
 その他に彼女のトレードマークであるりんごの作品も素敵ですし、川瀬敏郎の枯竹を使ったインスタレーションも見応えありです。


朴英淑



「朴英淑の白磁―月壺と李禹煥の絵皿」展は9月15日まで、東京・虎ノ門の智美術館で、同日をのぞく月曜休み。
http://www.musee-tomo.or.jp

テーマ:絵画 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2008/07/31(木) 15:28:49|
  2. 美術館・展覧会情報など

茶房の営業

●2008/7/30~8/1
茶房の営業をお休みしております。ギャラリーは通常営業しております。
open:12:00pm~7:00pm
宜しくお願い申し上げます。
  1. 2008/07/29(火) 22:04:16|
  2. 店舗営業のお知らせ

アメジストの瓢箪の簪

ご注文品のアメジストの瓢箪がついた銀の簪を、本日、お客様にお納めしました。
髪飾りや簪を得意とする作家、吉見普光氏の作品です。
可愛らしい瓢箪のモチーフをアメジストとシルバーを用いて制作する事で、大人の女性らしさを感じさせる、スッキリと垢抜けた印象の作品に仕上がりました。

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【価格】31,500円(税込)
【素材】瓢箪:アメジスト、金具・髪に差す部分:シルバー
【サイズ】アメジストの直径約10mm&7mm、瓢箪の長さ約19mm、髪に刺すシルバーの部分長さ約102mm(瓢箪は蝶番の金具で取り付けられていますので、お好きな向きに可動します。)

尚、今回はご注文品でしたが、今後、同じデザインの簪を弊店で扱う予定でおります。
ご質問等ございましたら、花影抄までどうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
商品の入荷に関しましては、ホームページでもご案内申し上げます。(花影抄/大橋)
  1. 2008/07/27(日) 23:11:08|
  2. 作家

楽虫「雷鳴」

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楽虫作「雷鳴」素材:セイウチ牙 サイズ:L5cm

昨年の夏、お客様と作家と一緒に美術館にご一緒した時に、雷神が太鼓両とも、雲からまっ逆さま!という絵がありました。そんなことから御依頼をお受けしての根付制作となったのが、この「雷鳴」です。数日前に、無事お客様の元へお納めすることができました。
「あわや!太鼓が落っこちる!」という雷さまの表情が滑稽で、セイウチの牙という素材の艶やかな魅力と存在感も魅力的。実際に普段から使用されるとのことで、4mm紐が二本通り、結びこぶを収納できる、しっかりと立派な紐穴です。さっそく巾着を提げてお帰りになりました。

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※きちんとした写真画像は、後日「根津の根付屋」にもアップする予定でおります。
(花影抄/橋本)
  1. 2008/07/26(土) 21:17:25|
  2. 楽虫(東京)

08/7/22「根津の根付屋」更新しました。

7/22「根津の根付屋」」更新しました。
根津根付、販売ギャラリーは、一景「もののけシリーズ」の3点。
昌寛、販売ギャラリーは、これから変化しようとする「狐」です。
伊勢根付、販売ギャラリーは、小根付にも根付にもなる紫苑「蜆」ほか、夏月「髑髏(緒締)」「河馬」などです。
よろしくお願い申し上げます。
  1. 2008/07/22(火) 21:04:29|
  2. web更新情報

営業日のお知らせ

●Gallery花影抄の営業日のお知らせ。7/19~27 小平彩見木版画展開催中
2008/7/21(月)は、12:00pm~6:00pm 営業いたします。
※22(火)は、お休みです。
宜しくお願い申し上げます。
  1. 2008/07/19(土) 08:20:32|
  2. 店舗営業のお知らせ

茶房の営業

●茶房営業のお知らせ
7/15(火)~18(金)まで、茶房の営業はお休みしています。
●ギャラリー業務は、通常どおりです。御用の方はお気軽にお問い合わせください。
よろしくお願い申し上げます。
  1. 2008/07/14(月) 22:34:40|
  2. 店舗営業のお知らせ

次回、7/19より、小平彩見展を開催します。

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ギャラリー花影抄では、次回、『小平彩見 木版画とえほん』展を開催します。
2008/7/19(土)~7/27(日)
会期中:7/22(火)休
12:00pm~7:00pm(土日祝~6:00pm・最終日~4:00pm)
小平彩見「版画日和」

  1. 2008/07/14(月) 14:46:26|
  2. 作家

Netsuke & Accessory 展終了しました。

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Netsuke & Accessory展、おかげさまで無事終了いたしました。
暑い中を御来場いただきました皆様に、一同感謝申し上げます。ありがとうございました。

展覧会終了後も、それぞれの作家の作品を取り扱っております。
なにかございましたら、お気軽にお声をおかけ下さいませ。
  1. 2008/07/14(月) 14:45:03|
  2. 展覧会

造形師/竹内信善・SHINZEN造形研究所

展覧会に参加出品している竹内信善は、SHINZEN造形研究所という屋号を持つ、いわゆる原型師。恐竜や怪獣などの原型モデルを制作しています。そこでの技術を活かして、最近は外の世界へと積極的に活動範囲を広げています。創作人形、現代根付、アートの全般へ興味を持って接近しているところです。

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今回出品しているのは、「鬼」と「女」の面根付型の作品。原型を竹内がおこし、銀への鋳造は横山のところでの作業、そして仕上げをまた竹内自身がしています。「銀にするのも、根付に挑戦するのも初めてで、大変勉強になった!」とのこと。

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ちいさな「竹の子」。よくみると二人の表情が違っています。
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  1. 2008/07/12(土) 09:33:59|
  2. 展覧会

銀職人/横山隼・RC GEAR

開催中の展覧会に協力している横山隼は、普段は[RC GEAR]というオリジナルの恐竜アクセサリーを展開していたり、そのほか多種多様なシルバー素材の加工を請け負っています。
今回の展覧会では、「鳥獣戯画」の図からレリーフをおこした作品を出品しています。鏡蓋根付にも、ベルトのバックルにも加工可能!

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そのほか、普段展開している[RC GEAR]ブランドのものも並んでいます。
恐竜頭骨型のアクセサリーは、博物学的にも大変正確な造形。
昔(今も)、恐竜少年だった大人達の心をくすぐります。
(横山は、この週末は沖縄の恐竜イベントに出張中です)

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  1. 2008/07/12(土) 09:12:52|
  2. 展覧会

7/8 根津の根付屋更新しました。

7/8「根津の根付屋」更新しました。

昌寛作品ギャラリーは、個展にて発表していたメインの4点。
空観作品ギャラリーは、古典根付の京都派のものがお好きという御客様によるご注文品です。
新たに、ガラス作家・ケンタロウ、銀の作品の田中浩などのコーナーも設けました。
よろしくお願い申し上げます。
  1. 2008/07/09(水) 08:52:51|
  2. web更新情報

ガラス作家/ケンタロウ(KENGTARO)



開催中のグループ展に出品しているガラス作家のケンタロウさんの作品。
キノコに蛙がとまっている図で、この写真のものは根付仕様になっています。
日曜日にシンガポールからのお客様の眼にとまり、二匹とも海を渡ることになりました。
現在会場にはペンダント仕様のものが並んでいます。

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このガラスの技法、ケンタロウさんの説明を何度伺っても、どうしてこんな模様がでてくるのか?なかなか感覚的にわかりません。「百聞は一見にしかず」で工房見学でもするしかないでしょう。
どうしたら、クラゲをガラスの中に作ることができるのか?不思議です。
ケンタロウさんは、週末また上京の予定です。

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KENGTAROホームページ [ガラス作家/ケンタロウ(KENGTARO)]の続きを読む
  1. 2008/07/07(月) 19:10:22|
  2. 展覧会

Netsuke & Accessory 展

銀やガラス製の根付とアクセサリーの展覧会を昨日から開催しています。
初日は、静岡からガラス作家のケンタロウさん、徳島から原型制作の竹内信善さんと、遠方の作家さんも顔を揃えて下さり、にぎやかに終了しました。

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写真は、ジュエリーの原型師の田中浩さんのもの。
「鏡蓋根付:波紋」「鬼のひきこもり」。
展覧会出品作品と同型の根付をお求めの御客様が、蜻蛉玉と巾着袋を組上げて、御持参下さいました。飾りについているのは、月代作の「蜘蛛の巣」の帯飾りです。
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突然の夏日で、蒸し暑い中を御来場下さいました方々に感謝申し上げます。
ありがとうございました。hikikomori.jpg
  1. 2008/07/06(日) 14:11:37|
  2. 展覧会

陶製根付を考える

明治の輸出陶磁器

北澤いずみ展を終了し、今後のことを作家と話ながらの後片付け。
『陶』の根付作品というものをどう考えるのか?
北澤展の始まる直前に、神奈川県立歴史博物館で開催されていた『横浜・東京 明治の輸出陶磁器』という展覧会に行ってきました。宮川香山、真葛焼などの細密陶芸(細密彫刻陶芸とでもいうのか)で、注目が集まっている作品群です。そういう物は、やはりひとつの考え方の指針になるはずです。
また、私と北澤さんが、よく考え方の例にあげるのが、昔の陶製香合の世界。

香合の美展カタログ

2003年に開催された展覧会『モントリオール美術館蔵クレマンソ-・コレクション「香合の美」展の図録をよく開きます。さまざまな窯元の香合が並んでいて、陶芸の魅力を遺憾なく伝えてくれます。ヒントはやはりここにあるのでは?というのが、今のところの落ち着きどころ。木や象牙の彫刻とは違う、陶の魅力はどこにあるのか?ということに尽きるのではないでしょうか。
もちろん、現代陶根付の先輩であるLynn Richardson(リン・リチャードソン氏)やArmin Muller(アーミン・ミュラ-氏)などの作品にどう挑戦していくのか、ということもあります。
陶根付の良さに何を求めるのか?は、きっと制作を続ける限り、ずっとつづく問いかけです。
  1. 2008/07/02(水) 21:04:37|
  2. 泉水/北澤いずみ(東京)