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根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。
展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

作家便り「2019年 新年/屹人(上海)」

上海で現代根付作家の修行中の屹人 ( Yiren/ イーレン)さんに、
近況報告のブログ連載をお願いすることにいたしました。
少しでも、素顔を垣間見ていただければ幸いに思います。
何卒よろしくお願い申し上げます。(根津の根付屋)


2018年9月
私は「和清堂/元気造物」の黄氏と、
「花影抄/根津の根付屋」で開かれた15名の現代根付作家による妖怪根付展「勿怪の幸い 」を訪れました。
そして、幸運にも橋本氏、至水先生、三昧先生、万征先生、真武先生、泉水先生、道甫先生に、お会いでき、
根付の製作方法など教えていただきました。
(その後、伊勢にも旅をして、紫苑先生、忠峰先生も訪ねて、いろいろ教えていただきました)



私が根付制作の道を歩んだきっかけは、2016年マレーシアに行った時。

長年の付き合いがある友達が製作した「頭が二つある亀」の贈り物でした。
爪はイグアナの背の角で、甲羅はミシシッピアカミミガメの甲羅を使用していました

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当時も、私は「日本の根付」に夢中になっていたので創作意欲に駆られてしまい、
さっそく、この亀の作品を持ち帰り、
鹿の角を使って日本風の小さな亀を伝統的な「煮染め方式」で作り上げました。
しかし当時は独学で作ったものの根付ではなくて、ただの置物でした…。

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私はその後勉強をし、今では鼈(スッポン)、ハク(狛犬)などの作品も手掛けています。

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  1. 2019/02/02(土) 20:54:43|
  2. 屹人 Yiren (上海)

上海の現代根付作家/蒋屹人 ( Jiang Yiren /ジャン・イーレン)さん

今年から取り扱い作家となった蒋屹人(Jiang Yiren /ジャン・イーレン)さんを御紹介します。

上海で新しい根付ディーラーが誕生し、
それとともに作家性を大事にする現代根付を制作する作家さん達が生まれつつあることは、
以前のこのブログでも書きました。

http://hanakagesho.blog17.fc2.com/blog-entry-2050.html

「中国と根付の関係、これまでとこれからと。」というタイトルで書いたものです。

昨年、秋に私達の開催したグループ展を訪れてくれた「元気造物チーム」に同行して来ていた、若い現代根付作家、
蒋屹人(Jiang Yiren /ジャン・イーレン)さんを取り扱い作家として受け入れることを決心しました。
中国でオリジナルの現代根付作品が生まれることの意義は考えていたものの、実際にどう関わるかは決めかねていたところでした。
上海から最初に言葉の壁を越えて、学ぶために東京と伊勢を訪れてくれたイーレンさんの気持ちに応える形で、作品を扱うことに決めました。
もともと、たくさんの上海の作家とやり取りをするのは無理だろうと考えていて、
ごく少ない人としっかり話し合いたいと望んでいましたので、
顔を会わせて話が出来た最初の作家であるイーレンさんに決められて良かったと思いました。

彼とたどたどしくコミュニケーションをしていて、亀をたくさん飼ってかわいがっていることがわかりました。
話していて、カメ可愛い!というようなシンプルな気持ちはとても通じ合えます。
そこで、まずは亀を題材にした作品たちを扱っていきましょう!ということになりました。

現代根付を通じた活動についても、丁寧にやり取りして、急がず、ゆっくりしっかり歩んでいきたいと願っています。
何卒宜しくお願い申し上げます。


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「側頸亀」 屹人

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ギャラリーでの道甫さん(左)と屹人さん(右)。

蒋屹人 (Yiren Jiang / イーレン ジャン) 紹介webページ

  1. 2019/02/02(土) 20:50:41|
  2. 屹人 Yiren (上海)