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根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。
展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

「現代根付議論」 2019年6月末頃

ご無沙汰しております。作家のカタクラです。

世間は本格的な梅雨入りに台風も相まって、なかなか洗濯物が乾きづらい日々かとは思いますが
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
僕は早くもシャワーを冷水寄りに切り替え始めたところです。

実は「今月は何を書こうかな〜」と決まらず焦っていたのですが、
タイムリーにTwitter上でこんなお話が有ったのでシェアも兼ねて報告です。

大まかなまとめはこちら→「現代根付議論」 2019年6月末頃 https://togetter.com/li/1370005

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ちなみに僕は完全に話題に乗り遅れる&根付に関してはぺーぺーもいいとこなので、
後学のためにも記録係をばという事でまとめを作成してみました。

で、本題はここから。

実はこういったトピックは、Twitter上でオリンピック、もしくは「聖杯戦争」の如くある程度の周期で度々発生していると聞きました。
ところが大変残念ながら、今までのそういった議論のアーカイブはほとんど残っていないとのこと。
もちろん根付の歴史自体を学ぶなら書籍を読んだり実際に見に行ったりとやれる事はたくさんあるのですが、
「現代根付作家の今」や「議論を通しての作家の考えの変化」みたいなところも見たい!と思っていた僕の希望は
脆くも打ち砕かれ、、、自分も一応ペーペーとはいえ
「せっかく関わる根付業界を盛り上げたい!根付も自分の立体作品も美術のメインストリームに近づかせたい!」と考えているので、その後の批評とかも含めこういったアーカイブ作業自体がとっても重要だと思うのです。

「この作家は20〇〇年頃にこういう事を話してたんだよな、だから今こうなのか!」とかが分かったら
それだけでも結構楽しいし、根付の歴史家的な方にも後々重要なヒントになりうると思うのですよね〜。

「作家は作品の事だけ考え、言葉を発する必要はない」というような態度も1つの理想形ではあると思います。
が、考えを全く言葉にしないというのはなかなか昨今難しいというのもまた事実。
今回はTwitter上でしたが、そういった作家の話が広大なネットの海に消えていくのは至極勿体ないというもの。。。

根付業界のこの先を考える意味でも、偏った視点でも中立な視点でも「記録が作成されていく事」自体が
必要なんじゃないかしらと思うという話です。そして本来なら歴も浅く作家である自分は立場的にも向いていない、、、

なので、どなたか何卒よろしくお願いいたします(*´∀`)笑

と、丸投げしてオチをつけたような雰囲気を出して今月は〆としたいと思います。

来月は今請け負っている注文品のお話とかも出来たらイイなぁ。

それでは皆様、ご自愛ください。

2019年6月 カタクラ ケンタ
  1. 2019/06/28(金) 12:12:25|
  2. カタクラケンタ(埼玉)

作家便り「19年5月 /カタクラ ケンタ(埼玉)」

皆さまお世話になっております。作家のカタクラです。
日差しの強さに夏場への不安を感じる今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
僕はと申しますと、
令和元年を迎えたところで別段特に生活の何かが変わるという事もないなぁと頭をひねっているところです。

直近のお知らせですと、恐らくギャラリーブログの方でも書いていただいてるかと思いますが、
月刊美術 2019年6月号のほうに作品を掲載していただいております。
書店にお立ち寄りの際は是非お手にとってご覧ください。

https://twitter.com/moyamoyakurakur/status/1131175850148163584?s=21

まさかまさか自作が月刊美術さんに掲載していただける日が来るとは、、、!
喜びながらもますます精進せねば!という心境です。ありがとうございます。

そしてそして新作の根付はこちら。
クモ科の一旦の締めということでモデルはタランチュラ。
初の蝦夷鹿角を使用になりまして、奈良鹿角とは全然違う素材感。
形作りもさることながら化学染料を使用するのも初の試みという初めてづくし。
これはこれで気に入っているのですが反省点も多かったので、次に活かしていきたいところ。

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ちなみに現在制作中の根付はこちらです。
自分の制作の主題の一つに「人類が絶滅した後の未来」というテーマが有るのですが、
また一つ窓口を広げてみようというところで「人類が誕生する前の過去」、
カンブリア紀の古生物をテーマに据えてみました。

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モデルはオパビニア(学名:Opabinia)で、生物としては化石しか見つかっていないようで、
いわゆる「肉付きはこうだったんじゃないか?」という生体復元想像図を参考に制作しています。
この作品に限らずですが、生物の骨格を重視し過ぎると左右対称な面白味が無い構図になりがちなので、
不自然になり過ぎないように崩しながら且つ魅力的な構図を見つける事が自身の当面の目標かなと思います。

今月は制作の合間に色々立ち止まってしまう事も多く、インプットも大事!と思い立って
色々展示を見に行っておりました。
中でもオススメはこちら↓
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開催発表された時から行きたかったシド・ミード氏の展示。
もしかしたらご存知の方も多いかと思いますが、
映画「ブレードランナー」の美術全般、日本だと「∀ガンダム」のモビルスーツデザインの仕事が有名かな?を手がけた方です。
僕自身が持つSF感というか未来のビジュアルの根本を辿っていくと彼に行き着きます。
何もかもが洗練された未来の姿というのは理想ではありますが、同時にディストピアでも有るのかもしれない、、、
なんて事を考えながら拝見しました。
好評につき会期を延長しているらしく6月2日(日)まで?
末広町3331の方でやっているので是非。

今月はこんなところでしょうか、なかなか逡巡する事も多い月でしたが負けずに来月もゴリゴリ作りたいと思います。

それでは皆様ご自愛下さい。

Twitter→ @moyamoyakurakur
Instagram → kenta_katakura

2019年5月 カタクラ ケンタ
  1. 2019/05/30(木) 16:04:43|
  2. カタクラケンタ(埼玉)

月刊美術「令和元年、10万円でアートを買おう」掲載されました カタクラケンタ

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現在発売中の月刊美術6月号の特集「令和元年、10万円でアートを買おう」に
カタクラケンタが掲載されています。

根付と立体作品2点掲載されていますので、書籍、webサイトと合わせてどうぞご覧ください。

karakura_blog190527 (1)
(掲載は26ページ)

月刊美術webページ
18:蠍 http://www.gekkanbijutsu.co.jp/shop/goods/19060018.htm
19:After Extinction#2 http://www.gekkanbijutsu.co.jp/shop/goods/19060019.htm
  1. 2019/05/28(火) 14:56:33|
  2. カタクラケンタ(埼玉)

作家便り「2019年 4月/カタクラ ケンタ(埼玉)」

お世話になっております。作家のカタクラです。
夜風も暖かくなってまいりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
僕は最近制作の傍ら、スーパーで買った豆苗の苗を育てるのにハマりつつあります。
多肉植物に手を出そうか検討中です。


新作の根付が出来上がりました。
自分なりに古典を引用出来ないかな?というところが発端で、
石見根付などを参考にしつつ自身の日常生活で見る場面を織り交ぜた作品に仕上がったかなと思います。
作家として色々なチャンネルを持っておきたいという願望も有るので、
ヒビの入った石っぽいテイストはシリーズとして展開したいなぁ。
今月はもう一つ蜘蛛の作品を作る予定ですので、併せてご高覧いただければ幸いです。

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さて、自分のお話は一旦おいて、
先月ギャラリーの方に付き添う形で、中国は上海で活動している元気造物さんというディーラーさんの展示会に行ってまいりました。
今月はその報告も兼ねて色々書いてみようかと思います。
(※ブログを見て頂いてる方に改めて申し上げる事でもないとは思いますが、
あくまで作家個人の見解なのでギャラリーの意向とは無関係であるとお伝えしておきます。)

まず状況説明ですが、
簡単に言えば「今現在中国においても現代根付作家は育ってきており、
マーケットも成立しつつある」といったところでしょうか。
現状日本のようにアートフェアやギャラリーでの展示、というよりは、
ディーラーとコレクターの直接的なやりとりが多いようにも感じました。
またあちらの方では自分が買った根付作品を他の方に売るという取引も盛んに行われているとのこと。
この辺りの所作は現代美術ぽいというか、布教活動と経済活動が一緒に行われているのかなという印象です。

続いて気になった作品をいくつかご紹介。

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↑植物×髑髏の作品。こちらの作家は本さん。
女性の作家さんだそうで、根付だけではなく平面の作品も作ってらっしゃるそう。
シンプルに上手。


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↑こちらは根付ではなさそうですが石のアイテム。
作家は楊大鵬さん。
やはり中国は石彫文化が盛んとのこと。石扱ってみたいなぁ。


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↑妖怪根付案件。
作家は英喆さん。
お腹をくり抜いて肋骨とかまで彫られてる。上手いなぁ。



これらはほんの一部。膨大に写真を撮ったのでまとめを作成しました。
どなたでもご覧になれる仕様なのでお時間有る時にでも覗いてみてください。

→上海 元気造物 訪問記 https://togetter.com/li/1341732


今月は以上になります。
元号も変わり俄かに慌ただしくなるような気もしますが、皆さま御自愛ください。

Twitter→@moyamoyakurakur
Instagram →kenta_katakura


2019年 4月 カタクラ ケンタ
  1. 2019/04/29(月) 22:09:22|
  2. カタクラケンタ(埼玉)

作家便り「2019年 3月/カタクラ ケンタ(埼玉)」

皆さまお世話になっております。作家のカタクラです。
現在絶賛花粉症と格闘中なのですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今年から毎月ブログを書かせていただいてもう3回目になりますが、
普段から自宅に引きこもって家事と制作を行ったり来たりしている身と
してはそろそろ内容考案に困りつつある今日この頃です。

前回割とディープめなオタクなお話をしちゃったので、今回は写真メインで
ちょっとおとなしめにしようかと思います。

普段はSNSに進捗報告のような形で制作風景をポストしてます。いくつか載せておきますね。

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「炭蟹」制作風景


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「団扇海老」制作風景

直近手がけている作品はこのような感じです。
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出来上がったらなんらかの形でまたご報告したいですね。

それと別件なのですが、3月末から4月にかけてギャラリーの方とともに
中国は上海に赴いてきます。
主に中国においての根付事情視察みたいな感じで、海外渡航に抵抗が少ない自分が同行
する事になりました。
まだ根付というジャンルを作り始めて日の浅い身ですが、新鮮な目で色々体験出来たら
いいなと思います。来月あたりこちらのブログでもまとめてご報告しますね。

ではでは年度末で皆様お忙しいかと思いますが、ご自愛くださいませ。

Twitter→ @moyamoyakurakur
Instagram→ kenta_katakura

2019年3月

カタクラ ケンタ
  1. 2019/03/28(木) 20:32:48|
  2. カタクラケンタ(埼玉)
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