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根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。
展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

作家便り「19年8月 /カタクラ ケンタ(埼玉)」

お世話になっております。作家のカタクラです。
8月も終わるというのに暑さがぶり返してきました。
皆さまいかがお過ごしでしょうか?

僕はというと夏風邪を拗らせてしまい、悶々とした1ヶ月を過ごしておりました。
作品制作は心技体のバランスが大事と改めて思い知らされました。
自己管理能力、高めねば、、、!

で、もはや恒例になりつつありますが「今月ブログの内容どうしよう???」
と焦っていたところ、先月にも少し書きました見たい展示に行けたので、
その感想(宣伝?)にしてみようと思います。

注)今回、昆虫系のお話なので、ちょっと苦手という方はご注意くださいませ。





・今回見た展示 六本木 21_21 「虫展」
http://www.2121designsight.jp/program/insects/

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毎年この時期になるとどこかしらで昆虫関連の展示がやっているイメージですよね。
会場内写真OKだったのでいくつか載せたいと思います。

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↑会場入って早速、標本的なコーナーが有って思わずパシャり。
分類や学名表示とかも省いていて一見ごっちゃに見えますが
ちゃんと横にどの虫がどんな名前という説明も付いているので、
ビジュアルが気になった虫を調べるという流れが知的好奇心をそそられる
良い展示の仕方。お子さんにも大人にも良さそう。

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↑カブトムシの外骨格をCTスキャンのように輪切りにしたもの。
改めて考えると外殻が有って中身が柔らかい生き物って謎めいてますなぁ。
蟹とかにも通ずるけれど。

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↑で、カブトムシの外殻をクリアにして内臓にあたる部分を可視化したもの。
人体標本を思わせる、、、。

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↑別コーナーに有ったラオスの蛾の映像。
タイムリーに蛾の作品を作ったばかりだったので見入りました。
まるで群れのように光に集まっている様。
厳密な種別が違っても「光に集まる」という習性が共通している事が神秘的。

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↑ちなみにその蛾を模した作品がこちらです。モデルはスズメガ。
生まれながらの造形が格好良いなんて生物として羨ましくすらある。
根津の根付屋HPに情報載ると思いますので是非。

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↑マンマルコガネという虫の丸まっていく様を段階的に見せたもの。
こっ、このトランスフォーム感は、、、!?(T島さん出番です!)
このフィギュア有ったら欲しいなぁ。

と、簡単にご紹介させていただきましたが見どころは他にも色々ありました。
個人的には昆虫のMVのような映像が流れているコーナーが好みです。もう一度行こう。

展示自体は11月までやってるそうなので興味のある方は是非。
たしか一般¥1200くらいでした。
ちょっとグロテスクな虫から、神秘的な色をした美しい虫まで色々見られます。


自分の話になってしまいますが、僕が昆虫という生物に対し強く惹かれる理由として、
その起源や生態系が未だに把握しきれていない、というところがあります。

世界中で日々新種が発見されたり、最近では「昆虫の起源は宇宙から来た生命体なのでは?」
という説が発表されたり、日常的な生活の中でよく目にする虫達も、
紐解いていけばまだ分かっていない事が沢山あるところに神秘を感じますね。

例えば、世間的には嫌われているゴキブリとかも(僕もなぜか苦手ですが)、
駆除しようとする人間の技術に対して生物的な進化を続ける事で
生き永らえようとしていて、世界が滅亡してもゴキブリだけは生き残る、
なんて話も耳にしたりします。
でもふと立ち止まって考えれば、これだけ人類が繁栄してきた地球という惑星で、
日々我々がテクノロジーの進歩を感じるのと同様に
虫達は今も進化しながら環境に適応し続けているというのは
同じ生き物として凄いと思うのです。

「虫が苦手」という方の感性を否定するつもりも無いのですが、
なぜそう思うのかという心理的な抵抗みたいな部分や、
それがどうやって形成されるのか、という部分も興味深いですね。
そして造形や色味の美しさ、これは蝶の標本とかを見たことがある方であれば
分かっていただける感覚かなとも思います。

昆虫というモチーフに限らずですが、分かりきっていないというその生態系が、
そして生き物の進化の未来が、根付作品を作る上で想像を掻き立ててくれています。

と、つらつらと若干ポエミーで気恥ずかしいですが、
これからも昆虫の根付を色々作っていきたいと思っているところなので
是非ご期待ください。笑

今月はこんなところでしょうか。
早く秋の少し肌寒い季節になってくれる事を願うばかりです。
皆さまも季節の変わり目、ご体調崩されませぬようご自愛ください。
ではまた来月!

2019年8月 カタクラ ケンタ



  1. 2019/08/31(土) 15:54:17|
  2. カタクラケンタ(埼玉)

作家便り「19年7月 /カタクラ ケンタ(埼玉)」

皆さまお世話になっております。作家のカタクラです。
梅雨も明けていよいよ夏本番、いかがお過ごしでしょうか?

僕はというと制作の傍ら、夏休みを満喫している甥(小6)からの
遊んでよコールにどう対応したものかと悩んでいます。
夏の小学生男子の体力を甘く見てはこちらの身が持ちません。
はて、どうしたものか、、、

さて、今月のブログのお品書きは
・ご注文品のお話し
・ワンダーフェスティバル
・今見たい展示
の3本です。


・ご注文品のお話し
先月のブログにも少し書いたのですが、もうだいぶ前に知り合った親しい方から
僕が根付制作を始めたこともあり、提げ物の制作依頼をいただけました。

完成品はこちら

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Twitterをご覧いただいてる方はご存知かもしれませんが、
中身が空洞になっており、底の方に蓋が付いているので
小さなものであれば収納できる仕様になってます。

依頼していただいた方はよく登山に行かれるということで、
提げものの中に緊急連絡先の書いた紙を入れたい、とのご要望でした。
まだまだ技術的に未熟でありながらもご依頼いただけて、形作りはもちろん
ギミック、耐候性など色々勉強させていただけて本当に嬉しかったです。
また詳細な打ち合わせなどお時間割いていただいてありがとうございました。
この場を借りて改めて御礼申し上げます。


・ワンダーフェスティバル
このブログを書いている前日にワンダーフェスティバル2019夏がありまして、
至水さんのご協力のもとGallery花影抄から複数の根付作家が作品を出展、
ということで僕もちょこっと紛れ込ませていただいてました。

当日は会場の熱気でかなりグロッキーになってしまい早々に退散しましたが、
ご来場いただいた方ありがとうございます。
また、今回お手伝いも出来ず恐縮でしたが、当日早くから準備していただいた
至水さん、楽虫さん、道甫さん、ギャラリースタッフさん、
暑い中本当にありがとうございました。


・今見たい展示
※21_21 「虫展」

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↑夏になると毎年どこかしらで昆虫系の展示やってますよね。
虫展だけど21_21の会場でどう見せるのかも気になる、、、。
小さなお子様がいらっしゃるご家庭はぜひ!


※明治大学博物館「立体錯視の最前線」

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↑こうゆう展示はシンプルに見て不思議がれるのでカップルにもオススメ。
御茶ノ水のほうなので確かカフェとかご飯屋さんも近隣にあるはず、、、。
お盆は休みなので注意。


※八王子夢美術館「横山宏のマシーネンクリーガー展」

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↑北九州市から巡回すると聞いて行かなくては!と思っていた展示。
SFへの憧れは尽きないので早めに行っておきたい〜、、


とまぁ、こんなところでしょうか。
久々に現代美術も見たい、、、時間と費用を捻出せねば、、、、

とぼやいてみたところで、今月は以上となります。
しばらく暑い日が続きます。水分と塩分の補給を忘れませぬよう。
それでは皆さま御自愛下さい。


Twitter → @moyamoyakurakur
Instagram → kenta_katakura

2019年7月 カタクラ ケンタ



  1. 2019/07/31(水) 18:27:38|
  2. カタクラケンタ(埼玉)

「現代根付議論」 2019年6月末頃

ご無沙汰しております。作家のカタクラです。

世間は本格的な梅雨入りに台風も相まって、なかなか洗濯物が乾きづらい日々かとは思いますが
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
僕は早くもシャワーを冷水寄りに切り替え始めたところです。

実は「今月は何を書こうかな〜」と決まらず焦っていたのですが、
タイムリーにTwitter上でこんなお話が有ったのでシェアも兼ねて報告です。

大まかなまとめはこちら→「現代根付議論」 2019年6月末頃 https://togetter.com/li/1370005

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ちなみに僕は完全に話題に乗り遅れる&根付に関してはぺーぺーもいいとこなので、
後学のためにも記録係をばという事でまとめを作成してみました。

で、本題はここから。

実はこういったトピックは、Twitter上でオリンピック、もしくは「聖杯戦争」の如くある程度の周期で度々発生していると聞きました。
ところが大変残念ながら、今までのそういった議論のアーカイブはほとんど残っていないとのこと。
もちろん根付の歴史自体を学ぶなら書籍を読んだり実際に見に行ったりとやれる事はたくさんあるのですが、
「現代根付作家の今」や「議論を通しての作家の考えの変化」みたいなところも見たい!と思っていた僕の希望は
脆くも打ち砕かれ、、、自分も一応ペーペーとはいえ
「せっかく関わる根付業界を盛り上げたい!根付も自分の立体作品も美術のメインストリームに近づかせたい!」と考えているので、その後の批評とかも含めこういったアーカイブ作業自体がとっても重要だと思うのです。

「この作家は20〇〇年頃にこういう事を話してたんだよな、だから今こうなのか!」とかが分かったら
それだけでも結構楽しいし、根付の歴史家的な方にも後々重要なヒントになりうると思うのですよね〜。

「作家は作品の事だけ考え、言葉を発する必要はない」というような態度も1つの理想形ではあると思います。
が、考えを全く言葉にしないというのはなかなか昨今難しいというのもまた事実。
今回はTwitter上でしたが、そういった作家の話が広大なネットの海に消えていくのは至極勿体ないというもの。。。

根付業界のこの先を考える意味でも、偏った視点でも中立な視点でも「記録が作成されていく事」自体が
必要なんじゃないかしらと思うという話です。そして本来なら歴も浅く作家である自分は立場的にも向いていない、、、

なので、どなたか何卒よろしくお願いいたします(*´∀`)笑

と、丸投げしてオチをつけたような雰囲気を出して今月は〆としたいと思います。

来月は今請け負っている注文品のお話とかも出来たらイイなぁ。

それでは皆様、ご自愛ください。

2019年6月 カタクラ ケンタ
  1. 2019/06/28(金) 12:12:25|
  2. カタクラケンタ(埼玉)

作家便り「19年5月 /カタクラ ケンタ(埼玉)」

皆さまお世話になっております。作家のカタクラです。
日差しの強さに夏場への不安を感じる今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
僕はと申しますと、
令和元年を迎えたところで別段特に生活の何かが変わるという事もないなぁと頭をひねっているところです。

直近のお知らせですと、恐らくギャラリーブログの方でも書いていただいてるかと思いますが、
月刊美術 2019年6月号のほうに作品を掲載していただいております。
書店にお立ち寄りの際は是非お手にとってご覧ください。

https://twitter.com/moyamoyakurakur/status/1131175850148163584?s=21

まさかまさか自作が月刊美術さんに掲載していただける日が来るとは、、、!
喜びながらもますます精進せねば!という心境です。ありがとうございます。

そしてそして新作の根付はこちら。
クモ科の一旦の締めということでモデルはタランチュラ。
初の蝦夷鹿角を使用になりまして、奈良鹿角とは全然違う素材感。
形作りもさることながら化学染料を使用するのも初の試みという初めてづくし。
これはこれで気に入っているのですが反省点も多かったので、次に活かしていきたいところ。

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ちなみに現在制作中の根付はこちらです。
自分の制作の主題の一つに「人類が絶滅した後の未来」というテーマが有るのですが、
また一つ窓口を広げてみようというところで「人類が誕生する前の過去」、
カンブリア紀の古生物をテーマに据えてみました。

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モデルはオパビニア(学名:Opabinia)で、生物としては化石しか見つかっていないようで、
いわゆる「肉付きはこうだったんじゃないか?」という生体復元想像図を参考に制作しています。
この作品に限らずですが、生物の骨格を重視し過ぎると左右対称な面白味が無い構図になりがちなので、
不自然になり過ぎないように崩しながら且つ魅力的な構図を見つける事が自身の当面の目標かなと思います。

今月は制作の合間に色々立ち止まってしまう事も多く、インプットも大事!と思い立って
色々展示を見に行っておりました。
中でもオススメはこちら↓
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開催発表された時から行きたかったシド・ミード氏の展示。
もしかしたらご存知の方も多いかと思いますが、
映画「ブレードランナー」の美術全般、日本だと「∀ガンダム」のモビルスーツデザインの仕事が有名かな?を手がけた方です。
僕自身が持つSF感というか未来のビジュアルの根本を辿っていくと彼に行き着きます。
何もかもが洗練された未来の姿というのは理想ではありますが、同時にディストピアでも有るのかもしれない、、、
なんて事を考えながら拝見しました。
好評につき会期を延長しているらしく6月2日(日)まで?
末広町3331の方でやっているので是非。

今月はこんなところでしょうか、なかなか逡巡する事も多い月でしたが負けずに来月もゴリゴリ作りたいと思います。

それでは皆様ご自愛下さい。

Twitter→ @moyamoyakurakur
Instagram → kenta_katakura

2019年5月 カタクラ ケンタ
  1. 2019/05/30(木) 16:04:43|
  2. カタクラケンタ(埼玉)

月刊美術「令和元年、10万円でアートを買おう」掲載されました カタクラケンタ

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現在発売中の月刊美術6月号の特集「令和元年、10万円でアートを買おう」に
カタクラケンタが掲載されています。

根付と立体作品2点掲載されていますので、書籍、webサイトと合わせてどうぞご覧ください。

karakura_blog190527 (1)
(掲載は26ページ)

月刊美術webページ
18:蠍 http://www.gekkanbijutsu.co.jp/shop/goods/19060018.htm
19:After Extinction#2 http://www.gekkanbijutsu.co.jp/shop/goods/19060019.htm
  1. 2019/05/28(火) 14:56:33|
  2. カタクラケンタ(埼玉)
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