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根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。
展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

佐野 藍 8/25・26 週末在廊のお知らせ

●佐野 藍 週末在廊のお知らせ

「週末在廊企画」は、ギャラリーの週末に作家が在廊して、
その時の新作を展示したり、来廊のお客様とお話したり、という企画です。


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今月は、佐野 藍が在廊します。
pythonシリーズを中心に数点を展示予定です。
ぜひ、お越しください。
皆様の御来場を作家共々お待ちしております。
何卒よろしくお願い申し上げます。

日時:2018年8月25日(土)、26日(日)
時間:13:00~19:00
場所:Gallery花影抄
  1. 2018/08/09(木) 20:05:44|
  2. 佐野 藍(東京)

「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」の巡回展

岐阜県現代陶芸美術館で「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」の巡回展が始まっています。
2018/6/30〜8/26
佐野藍さん(石彫)と稲崎栄利子さん(陶磁)のトークセッションも 7/29 にあります。
要事前申込が必要ですが、お近くの方は是非、宜しくお願い申し上げます。

詳細は、岐阜県現代陶芸美術館-webサイトで御覧くださいませ。
http://www.cpm-gifu.jp/museum/01.top/index1.html

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  1. 2018/07/15(日) 20:29:58|
  2. 佐野 藍(東京)

作家便り「18年7月 /佐野藍(東京) 」

サクラオオカミの舟

私は大型の作品を制作する時、制作前と終了後に石の隣や上に乗って一緒に写真を撮ることにしています。

それには色々理由があって、
作品を見てくださる方や、情報発信の際に必要があればお見せしたり、
自分と石とのかけがえのない時間に対する記録であったり。

以前のブログでも紹介させて頂きましたが、
サクラオオカミについては自分の全てをかけたと言っても過言ではないくらい、
当時気力も体力も精神力もつぎ込んだ作品で、
制作しながら「絶対にこの作品との素敵な2ショットを撮りたい」と思っていました。

修了展の隙間の時間で、Agata Kenji君にサクラオオカミとの写真を撮ってもらいました。
展示の合間で撮るしかないので、お客様の波を読みながら、オオカミによじ登り慌てて撮ったので、
靴紐を結ぶのも忘れて撮りましたが、とてもいい写真がとれたのでした。
さすがAgata君。私は「笑って~」と言われると余計に顔が引きつってしまうので、
その辺うまくやってくれる気心知れたカメラマンがいて良かった、、と、写真を見るたびに思います。

そんなこんなでいい写真がとれたので、
原石の状態とのビフォーアフターの写真などをツイッターにあげたりして、皆様にお見せしておりました。

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やはり、カービングという塊から形を彫り出す制作過程に対して、身近でない方々にとっては面白いことの様で、
反響があり、写真をお願いしていて良かったなぁとつくづく思ったのでした。

そしてこの度、この写真が運んでくれた、とても嬉しい出来事が。

かねてより私の願いの一つであった、本の装丁に使って頂きまして、無事に発売となりました!!!

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森水陽一郎
月影という名の


森水さんとの出会いは、昨年10月に調布みるめギャラリーにて開催された、
± 複号の彫刻家たち展 Vol.1 の会期中で、私の在廊時にお越し頂いたのがきっかけです。
以前から私のツイッターアカウントをフォローして下さっていたそうです。

首から下げた一眼で、丁寧に丁寧に作品の写真を撮って下さり、
お話しして、そして私に一冊の本を下さいました。

「詩集って書いてある、、」

そう、森水さんは、詩人の方だったのです。
頂いた詩集は森水さんの作品で、その表紙には不思議な世界観の、迫力と奥行き感のある絵が。
直ぐに、好きな感じだなぁ。と、とても嬉しく頂戴しました。
(後に表紙を描かれたのは画家の玉川麻衣さんと知り、ツイッターにて交流する事が出来ました!)

私はあまり活字を読むのが得意でなく、本もあまり読まないので詩集というものには縁が無く、
初めて手にしました。けれども読み始めて見ると、不思議とページが進みます。

読みやすい。

読みやすい、というのはむしろ誤解を生むかも、、。

読みやすい、というよりも、感じて読む 的な曖昧な読み方が許される様な、
そんな読みやすさなのでした。

むしろこれは、いわゆる「難解」なのかも知れない。。

けれど、活字表現の中で詩集は、自分にとって受け入れやすいものなのかもしれない、と思いました。

それから2ヶ月程経った頃、森水さんからメールを頂きました。

是非、サクラオオカミに佐野さんが乗った写真を、次の詩集に使わせてくれませんか? との事でした。
ツイッターやブログに載せた写真を見てくださっていたのです。

とても嬉しい反面、これにはとても驚きました。サクラオオカミと私の写真を、、、?!

驚いたのですが興味もあり、詩集の原稿があるので是非読んでから判断して頂いて大丈夫です、
との事で頂いた原稿を読みました。

前回と同じ様な受け入れやすさを感じました。
所々、過激な表現もあるのだけれど、薄い霧に包まれていて、、赤裸々なんだけれども、モザイクがかかる様な、、、、
汚いんだけど、綺麗で、、、生々しいけれど、淡々としている、、

その時に、サクラオオカミを作っていた日々のことを思い出しました。
あの作品に込めた思い、目指したかっこよさと、似ているかも知れない、、、。

詩には曖昧さや含みがあり、
かといって言葉や文脈、リズムや空気感は、私たちに見えてくる表面がかなり磨かれていて、
多くのやりとりの末に生き残った表面として並んだ活字なのかな、と思います。
(ポジティブもネガティヴも、綺麗)

その、表面と内包される意味合い、コンセプトなどが、大げさかもしれないですが、
自身の石彫との共通点があると感じました。

私の場合もまず原石があり、それを削って削って、
削り過ぎたら他を削ってえぐれた部分をまた増やして、
そうして生き残っていった表面が皆様に見えているということなのかなと、
そこには具体的な鱗もあれば、流すような曖昧な部分もあったり。
詩にも記憶を辿るような、靄がかかったり晴れたりするような空気があります。
そして全体を通した、美しい哀しみ。。

サクラオオカミを展示中の講評会にて、
滅びゆく様をテーマにしているのに、なぜこんなにオオカミは太っていて、
手足は大きくて、艶やかなのかな、これでは全然伝わらないね、と講評を受けました。

私はサクラは満開だからこそ悲しいし、散るからこそ美しいからですと、
すぐに答えられたら良かったですが、その時は緊張してただ黙ることしかできませんでした。

ガリガリのオオカミを作ってひとにかわいそがってもらうなんて、
なんら意味のないことで、生き生きとした先に、誰もが深層で知る悲しみや別れを感じる事に
美しさがある、ということを表したかったのです。

感じ方がそれぞれであることは私も望んだことで、
その様な見え方伝わり方も一つなので、それについてはとても勉強になりました。
そして、伝える という当たり前の難しさも経験しました。

そんな中詩集を読んで、私の作品の意図は、森水さんに伝わっている と感じました。

読み終えて、自分の中の「この写真が表紙になって、いいのだろうか」という懸念は消えました。
サクラオオカミと私の写真を、是非この詩集に添えて頂きたい。
そう強く思いました。

そして晴れて、形になりました。

森水さんと今回お仕事をご一緒させて頂いて思ったことは、
メッセージを込めた作品に対して純度の高い理解をしてくださる方との出会いは、とても貴重なものです。
伝わらない時もあるけれど、伝わる時もある。
そして伝わったときの喜びというのをとても感じました。
作品として、形になるということも素晴らしいと思いました。

真摯に自分の美学に基づいて制作をしていれば、その部分で共鳴できる人と人とを引き合わせて、
さらにその表現を色濃くすることができるということも、今回大きな経験でした。

そしてもう一つ。

表現することの大切さ。

辺りの中学生ですらあらゆるツールで自己表現をしているこの情報化社会の中で、
表現者として自分から活動を発信していくことの大切さを改めて実感しました。

彫刻 という本質としてとても鋭いコトバを発する表現であっても、
まず鑑賞者に近づいていただけない限り、残念ながら物言わぬ塊でしか無く、
コトバは鋭かったとしても、とても遠くまで届く様な時代と状況ではないのです。

私が主に活動報告の場にしているツイッターというのは真逆で、
使い方次第では言葉が簡単に遠くまで飛んでいくけれど、
果たしてその言葉はいつまで相手に留まるのか、その、相手とは誰なのか。
とてもライトな部分が魅力でもあり、また、難しい部分でもあります。

私自身、初めはツイッターで活動報告するのには抵抗があったけれど、
黙っていてもいい作品を作っていたら、自分の存在に気づいてもらえる、という考えの方が
自分にとってはあまりに理想論で、今の自分のちっぽけな存在には高望みすぎるものかなという気がしています。

現に、サクラオオカミは私を乗せて、いろんなところへ行き、
沢山の人との出会いを生み出し、さらなる素敵な形へと変化を遂げました。

今回のこの詩集も、森水さんから頂いて手に取った時は、
思ったよりも大きく堂々と配置された私とサクラオオカミに、少しばかり心がこそばゆくなったけれど、
これからこのまた新たな旅路へ連れて行ってくれる様な気がして、何事も表現から始まるんだ!
大きな夢のためには、小さな表現を一つ一つ、、、とまた強い気持ちが溢れてくるのでした。

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森水さん、そして思潮社様、この度は月影という名の という素敵な作品に写真を使って頂き、
どうもありがとうございました!
刊行、おめでとうございます。

私も森水さんの詩集の1ファンとして、詩集が多くの方の元へ渡ることを、心から願っております。

そしてこの写真を撮ってくれたAgata君、どうもありがとう!

素敵な、尊敬する表現者がまわりにいる事に感謝しています。

ここでは私視点の話しかできないので、皆様、是非お手にとって、詩集を読んで頂けましたら幸いです。

一冊花影抄にも置いて頂く予定です。


佐野藍
  1. 2018/07/14(土) 14:33:34|
  2. 佐野 藍(東京)

「佐野藍 彫刻展 獣神達の昼さがり」 終了いたしました。

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佐野藍 彫刻展 獣神達の昼さがり
AI SANO EXHIBITION ZOOMORPHIC SLUMBER
2018年5月26日(土)〜6月3日(日)/休廊28日(月)
13:00〜19:00(最終日〜18:00)

【ギャラリーからのご挨拶】

お陰様で無事盛況のうちに終えることが出来ました。
有難う御座いました。
御来場くださいました皆様、作品へのお問い合せをくださいました皆様、
インターネット上で応援してくださいました皆様、
様々に展覧会にご助力くださいましたすべての方々に
作家共々、心より御礼申し上げます。

大きな作品も手がけていく!という意思表示も見て取れましたし、
展示空間の構築を大事に考えた展示のプランでもありました。
そのあたりを見てくださった方々も多く、作家も喜んでおりました。

彫刻家としても、人としても、まだまだ成長中の佐野さんと、次の目標に向けて、
ギャラリーも、共に頑張ってまいりたいと思います。
見守っていただければ幸いに存じます。
今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。

Gallery花影抄
  1. 2018/06/06(水) 15:23:24|
  2. 佐野 藍(東京)

佐野藍彫刻展 獣神達の昼さがり ご紹介

佐野藍 彫刻展 獣神達の昼さがり 出品作品

AI SANO EXHIBITION ZOOMORPHIC SLUMBER
2018年5月26日(土)〜6月3日(日)/休廊28日(月)
13:00〜19:00(最終日〜18:00)

Zoomorphic Slumber -伊吹- 
ライムストーン \810,000
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Zoomorphic Slumber -太陽- 
大理石  \756,000
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Zoomorphic Slumber -木陰- 
大理石 ※御売約済
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竜陣Ⅰ
大理石 26.0×10.0×10.0cm  ※御売約済
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竜陣Ⅱ
大理石 26.0×10.5×10.0cm ※御売約済
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竜陣Ⅲ
大理石 26.0×12.5×10.0cm \226,800
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竜陣Ⅳ
大理石 27.0×12.0×11.0cm ※御売約済
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  1. 2018/06/01(金) 17:20:59|
  2. 佐野 藍(東京)
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