根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

作家便り 「2017年12月/佐野藍(東京)」 〜年末のご挨拶〜

年末のご挨拶。
皆さまこんにちは。
今回は、年内最後のギャラリーでのブログです。

今年一年、振り返ってみると本当に色々な事があり、一言で言うと「変化の年」でした。

まずは自身の初個展。
自分だけの作品に包まれる空間を作ることができて、感無量でした。
いらしてくださる方々は、自分だけの作品を見に足を運んでくださると言うことに、
有り難さを感じるとともにとても緊張したことを覚えています。。
と言うか、緊張のせいか夢の中にいたような気持ちでした。

その後、3月に祖母が亡くなったのも自分の中では大きかったです。
物心ついてから身内の死は初めてだったので、とても不思議な気持ちになりました。
自分に対して何があっても味方でいてくれる人がいなくなってしまうのはとても悲しいことでしたが、
90歳まで生き、女手一つで父を育ててきたたくましい女性の最後の最後、一緒にいることができたのは素晴らしい経験となりました。
だってすごくないですか、、?、90年の月日命を燃やしてきた人の、
たった一度、いつ訪れるかわからない終わりを見届けることができたのですから (><)
この経験は私にとってかけがえのないことでした。

その後も、私の身近に死や別れを匂わせる出来事が起こり、正直生まれて初めて感じる苦しみが沢山ありました。
本当に色を感じることができない日々が続いて、正直彫刻も手がつかなくなりそうでした。

しかし、そんな中私が制作をし続けることができたのは、参加したグループ展や美術館の展示があったからです。


「悲しいから作品出せません」、なんてことは許されないですし、やるしかない、という状況が自分を動かしました。

私にとってこちらもとても大きな出来事、「超絶技巧展」。
参加の際には、本当に皆様にお世話になりました。
他作家さんに「まだまだだけどよく頑張った!」と言われたりして心地よかったり、、
自分に確固たる誇りを持った方々との展示は大変刺激的でした。

「複号の彫刻家たち 展」では、これから大きくなっていく活動の第一回目の企画に参加させて頂きました。
人とのご縁を感じる展示で、こちらの展示でも皆様に沢山お世話になり、無事に会期を迎えることができました。

そして、今までケガは沢山しても病気なんて何一つしてこなかった私に病気が見つかったこともびっくりな出来事でした。
しかし、わからなかったことがわかるってとても嬉しいことで、
私にとっては自分の気持ちや身体に目を向けるいいきっかけとなりました。
(ほんとは病気のことなんて隠して活動を続けたらかっこいいのかもしれませんが、
これから治療していく過程も皆様にお伝えできたらと思います。
その方が症状に思い当たる方が病院に診察に行きやすいかなあなんて思うのです。)

こんな感じで色々濃い一年でした。
今まで、なにも不安なく幸せに生活してきたのでちょっと動揺しましたが、
幸せは上を見たらきりがないだろうし不幸だって下を見たらきりがない。
私は何があっても彫刻をやっている自分でいたい、
そう考えたら、今年は実りの多い素敵な年になったと思いました。

ごちゃごちゃ考えてしまう私ですが、
けれどもお陰様で「つくる」と言うことに関してだけは、顔を上げて継続することができたし、
それがあるから私は私でいられるんだな、と強く思いました。
悲しいお別れもあったけど、沢山の新たな出会いもあって。
細胞が日々作られては死んでいくように、私も進み続けて生きたいです。

私は私にとって取り繕っても良くないことがよく解ったのでありのままの自分を表せるように、
自分でいれるようにこれからも頑張って参ります。
まだまだ至らない部分も多々ありますが、
走って転んで作って悩んで食べて泣いて笑って、
自分をちゃんと見つめてやっていけたらなと思います。

このイベントもりもりの一年を一番近くで支えてくださった花影抄の皆様、ありがとうございました。

そして皆様一年間、どうもありがとうございました。
本当にお世話になりました。
また来年も皆様に楽しんでいただけるよう良い作品を作っていきます。

良いお年を。

佐野藍

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  1. 2017/12/30(土) 15:17:02|
  2. 佐野 藍

【佐野藍】 月刊美術12月号に作品が掲載されました

発売中の雑誌「月刊美術 12月号/特集:アート・オブ・ザ・イヤー2017」に佐野藍さんの作品「メルトライチョウ」が掲載されました。

2017年の巻頭特集、登場作家・誌上販売28点のコーナーに掲載されています。

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月刊美術のwebサイトでも、作品が紹介されています。

http://www.gekkanbijutsu.co.jp/shop/goods/17120005.htm

是非、御覧下さいませ。

何卒宜しくお願い申し上げます。
  1. 2017/11/25(土) 20:28:00|
  2. 佐野 藍

佐野藍 掲載情報「アートコレクターズ 2017/11月号」

発売中の雑誌「アートコレクターズ」2017年11月号 〜立体アート最前線!〜

『編集部がおすすめする 立体アーティスト55人』のコーナーに、佐野藍さんが紹介されています。

掲載作品は、開催中の展覧会「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」に展示中の「Python xxx」。

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佐野さんも出品中の展覧会「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」の特別座談会のページもあり、
自在置物作家の満田晴穂さんも登場しています。
(同展監修者・司会 山下裕二先生、同展出品作家/満田晴穂・前原冬樹・高橋賢悟・本郷真也・大竹亮峯)

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※「アートコレクターズ」生活の友社 webサイト
  1. 2017/11/02(木) 21:40:08|
  2. 佐野 藍

作家便り 「2017年10月/佐野藍(東京)」 〜10年越しの願い 複号展〜

皆さまお久しぶりです。佐野藍です。

今月6日よりグループ展 「±(複号)の彫刻家たち展 」(参加作家 松田重仁 藤本明洋 佐野藍)に参加しております。

今回のブログでは、この複号展に参加させて頂いた経緯と、複号展の趣旨について、お話ししようと思います。
参加作家で本展示の発起人である松田重仁さんは、主に木と金属を用いた繊細な彫刻を作られている方で、
彫刻家の先輩であると同時に、わたしの中高時代の同級生 けいなちゃん のお父様でもあります。

けいなちゃんとは中学一年の頃から友達でした。クラスが隣で、委員会が一緒だったのを覚えています。

中高一貫校で、約6年間同じ学び舎に居ましたが、同じクラスになったことはありませんでした。
高校に上がり、当時わたしはバンド活動やお絵かきに夢中、
けいなちゃんは大人っぽいギャルで、ジャンルは違いましたが、
何かと会えば話してくれて、当時から表面的なところで人を判断するのではなく、人のこころを見て話してくれる子だと思っていました。

そして忘れもしない、高校3年のとき、私が彫刻を学び出したと知った、けいなちゃんが、「わたしのお父さんが、彫刻家だから、何かあったらいつでも相談して」と言ってくれたのです。
かれこれもう10年ほど前のことですが、その時の事は、今でも鮮明に覚えています。
あの瞬間の空気というか。きっとすごく嬉しかったからだと思います。

約10年ほど時は経ち、昨年あった中高時代の同窓会をきっかけに連絡先を交換することができました。
10年の間、ことあるごとにけいなちゃんのことを思い出していたので、嬉しい再会でした。
その後けいなちゃんを展示に誘った所、家族で来て下さいました。
そこで、松田重仁さんとお会いすることができたのです。
この方が、あの時にけいなちゃんが言っていたお父様!と、お会いできてとてつもなく嬉しかったです。
その時に展示していた作品をご覧頂き、今回の展示の趣旨に合うということで、±(複号)の彫刻家たち展 に誘って頂いたのでした。


では、その±(複号)の彫刻家たち展 の趣旨とは、、

手業を持った彫刻家の作品は何かと「工芸的だ」と称されてしまうことがしばしばあり、
それは彫刻家として、屈辱的な評価とされることがよくあります。
そもそも工芸の分野は日本の誇るべき文化で、日本はもともと手業の文化があるにもかかわらず、
明治以後西洋の文化や教育が流れて来たことにより、その様な風潮が根付いた様に思えます。
しかし、今は世界と繋がりやすい世の中で、日本人としてどの様に作品を表現、展開していくかという中で、
手業というのは日本の特徴であり、いまこそ必要な力だ、という考えのもと、
その様な特徴のある作家で起こしていく活動や運動を広げようという試みです。
そして、大切なのは手業の先にある、「個」です。
日本人特有の「手業」、そしてその先にある伝えたいことや個性、表現。
それらが融合する作品や作家活動を複号 と位置づけ、そんな活動の第一回目が、今回のグループ展です。

今までモヤモヤしてたところが明瞭になり、がっつりとしたカテゴライズでなく、含みがあるところに安心感がありますし、
表現した作品に対してなにかと後ろ指を指されて来た自分に居場所ができた気もしています。

そんな複号展も、会期後半です。

10月14日は、16時からトークショーがあり、
松田重仁さん、そしてヴァンジ彫刻庭園美術館の学芸員、森啓輔さんと、私で対談させて頂きます。
お時間ございましたら、是非お越しくださいませ。

展示会場に在廊していると、
松田さんとのご縁に未だに不思議さとありがたさと嬉しさがこみ上げて来ます。
10年前に、けいなちゃんが私に言ってくれたことが、今現実になっている、、。
あの時の優しさが時を経て、私の経験になっています。本当にこの機会に感謝です!!

「± 複号の彫刻家たち展 Vol.1」

2017/ 10/6(金)-10/16(月)。
出展アーティスト:佐野藍、藤本明洋、松田重仁。
10/14アーティスト・トークあり。
会場:みるめギャラリー(調布市)
http://mirume.com/gallery/

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  1. 2017/10/12(木) 16:26:14|
  2. 佐野 藍

佐野藍が 「± 複号の彫刻家たち展 Vol.1」に参加します

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佐野藍さんが、グループ展に参加します。

新作の石彫3点、ドローイング3点、
旧作の石彫3点、平面作品1点
計10点あまりの出品です。

「± 複号の彫刻家たち展 Vol.1」
2017/ 10/6(金)-10/16(月)。
出展アーティスト:佐野藍、藤本明洋、松田重仁。
10/14アーティスト・トークあり。
会場:みるめギャラリー(調布市)
http://mirume.com/gallery/

± 複号の彫刻家たち展は彫刻家 松田重仁さんの発案による企画展プロジェクトです。
彫刻 / 工芸という従来的なジャンル分けからこぼれがちな造形、
日本独自のハイブリット種のアーティスト達に焦点をあて紹介してゆきます。
(複号の作家たち展実行委員会)

〈企画〉
複号の作家たち展実行委員会
事務局:WATERMARK arts & crafts
〈協力〉
WATERMARK arts & crafts
Gallery花影抄

twitter: @fukugouten

  1. 2017/10/03(火) 21:22:36|
  2. 佐野 藍
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