かわさきみなみ 週末在廊企画 ~犬の肖像画と新年の楽しみ~
2019年11月2日[土]、3日[日] 13:00~19:00
かわさきみなみさんお週末在廊企画、今年は小立体やドローイングに加えて
ワイフワークで進めてきた犬の肖像画も展示しています。かわさきさんの肖像画に
対することばを掲載したいと思います。ぜひ週末ご覧になりにいらしてください。
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犬の肖像画の企画は、2017年に私が愛犬を亡くした後、犬と接する機会が少なくなって
しまったことから取材として犬に会いに行こう!と、実はそんな小さな理由から始まった
企画でした。また、今まで羊毛を使って作品制作をしていたので、犬毛でも作ることが
できるのでは?という思いつきも加わり、取材をさせて頂いた犬の毛を少し分けて頂いて、
集めた毛で何かを作ってみようという計画も同時に始まりました。
肖像画は取材と毛のお礼にと制作しました。
今回は取材させて頂いた犬6匹のうち、
現時点で完成している4匹の肖像画を展示しています。
【 肖像画について 】
以前から興味があった犬の肖像画の制作。
取材をし、一枚の絵にするにあたって考えたのは犬自身の性格や特徴だけでなく、
その犬の飼い主、家族のイメージについても一緒に考えていました。
自然とそう考えて絵作りをしていて、「犬は家族の一員である」ことを改めて感じました。
絵に描く上での取材の重要さも知りました。どんな家に暮らしていて、家族にはどんな
表情を見せるのか、取材の間の短い時間だけでも、自然に動く姿を見ていたからこそ、
より表情を描き込むことができました。
これは私がずっと以前から感じていたことですが、犬の表情は家族のことを見ている時
が一番いい表情をしていると感じます。取材をしているときも何度もそう思いました。
資料としてスケッチや写真を見て、取材の時に犬が見せてくれた仕草や表情を
思い出しながら肖像画を制作しました。
【毛について】
元々取材を始めた時は、犬の毛を肖像画に使う予定はありませんでした。しかし、
頂いた毛を見ているうちに、絵の中にその犬の一部が入っていた方が、よりその犬を
感じられる作品になるのではないかと思えてきて肖像画に毛を使うことにしました。
毛は、同じ種類の似た色の犬でも一匹一匹柔らかさや色が違っていて、その犬だけの
「色」があることがとても美しいと思いました。
今まで羊毛は、加工されたものをどんな羊から取れた毛なのか知らずに、また気にも
止めずに使っていたので「素材」以上のイメージをもったことはありませんでした。
実際に会って、数時間を一緒に過ごした犬の毛は、「生き物の一部」であることを強く
思い起こされました。今まで素材感が表現したいものに適しているからという
理由で羊の毛を使ってきましたが、今回犬の毛を使う中で、毛を作品に使うことは、
より自然に近いもの、命の一部を使わせてもらっているのだと気づかされました。
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犬に会うこと、毛を集めることをきっかけに始めた企画でしたが、取材をして、犬の毛を
扱う中で素材について、また、「生き物」を作ることについて改めて考える機会を得ることが
できました。
まだ集めた毛をどんな作品にするかは決められていませんが、取材と肖像画制作の中で
感じたことを元に私の思う「生き物」を形にしたいです。
最後になりましたが、取材と毛の収集に協力してくださったみなさま、本当にありがとうございました。
頂いた毛は作品制作に大切に使わせて頂きます。
かわさきみなみ
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今年も小立体もあります。
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- 2019/11/02(土) 18:42:26|
- かわさきみなみ(千葉)
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こんにちは。かわさきみなみです。
久しぶりのブログ、今回は展示のおしらせです。
10月10日から開催されるアートフェアマレーシアの花影抄ブースで、
今年の春から夏にかけて制作していた牛の絵3点を展示していただきます。
初めての海外での展示です。私は現地には行かれませんが、
色鮮やかな牛と花の絵を多くの方に見て楽しんでいただきたいです。
また、11月2日と3日に花影抄で在廊企画をします。
・本人(犬)の毛を使って制作した犬の肖像画
・粘土の小立体
・富士山犬シリーズ(今回は来年の干支、ネズミです)
などなど展示する予定で只今制作中です。
是非見にきていただけたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。
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- 2019/10/07(月) 18:00:00|
- かわさきみなみ(千葉)
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こんにちは。かわさきみなみです。
今S50号の平面作品を制作中です。
それなりに大きいサイズであるはずなのに、
不思議とあまり大きさを感じずに描いているのが
我ながら不思議です。今は大きい絵を描く楽しさを感じていますが、
実は制作中の作品は、モチーフ決めに大分苦戦しました。
今回のブログでは、モチーフを探す中で気づいたことについて書きます。
前回のブログで書いていたように、動物園に行って色々な動物を
スケッチする中で描きたい動物を決めようとしていたのですが
「この動物を作品にしよう!」と強く思えるものをなかなか見つけられず、
悩んでしまっていました。
煮詰まっている私を見て、花影抄の橋本さんが
「一人で動物園に行くよりも誰かと行って話しながら動物を見た方がいい」
と提案してくださり、一緒に動物園に行ってひとつひとつ動物を見て
自分が何に興味を惹かれるのか、話しながら探っていきました。
その中で私が一番いいと感じた動物は
牛、馬、豚などの家畜とされる動物達でした。中でも牛が特に良くて、
のんびり草を食べる穏やかな横顔を見ていたら、絵にできるかもしれない
という気持ちが生まれてきていました。
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何故色々な動物の中で牛が良かったのか?理由を聞かれた時私は
「人間と暮らすことができる、人間に近いと感じる動物だからではないか」と
答えていました。今回のモチーフ探しでわかったのは、
私は自分が思っている以上に「身近に感じられるものに心が動く」
「身近に感じられるかどうかが作品に大きく影響する」性質だということ。
親しみをどこかに感じられないと、表面上の形を描くことはできても気持ちが入り込めない。
自分にとっては「親しみ」が制作の大きな手がかりになるのだと気がつきました。
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…とはいえ、牛は私個人にとっては見る機会も触れる機会も
特別無い存在で、今までモチーフにしてきた犬のように
日常的に親しみを感じている存在ではありません。
それでも、その姿のどこかに親しみを感じた牛を作品にしようと決めて、
もっと牛のことを知ろうと牛や家畜の本を読み、牛を見に牧場へ行きました。
牧場に行き牛を見て考えたことについては、
次回のブログに書きたいと思います。
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- 2019/06/08(土) 12:00:00|
- かわさきみなみ(千葉)
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こんにちはかわさきみなみです。
3月6日から12日まで開催していた 大阪あべのハルカスでのグループ展
「3D-Works 立体技巧派」は無事に会期を修了いたしました。
去年の京都での展示から続いて、関西で作品を展示する機会を頂けてとても嬉しかったです。
展示にご来場頂いたみなさま、ありがとうございました!
次の展示予定は、松屋銀座で開催される朝日新聞主催のチャリティー展です。
「Asahi Fusion Art Exhibition」
2019年3月22日(金) - 25日(月)
松屋銀座 8階イベントスクエア
入場無料
私は塑像小作品を3点出品します。
お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください。
展示の特設サイトも開設されています↓
立体アート展 作品入札販売サイト
http://www.asahi-welfare.or.jp/bid/fusionart/2019/
私の作品3点載せて頂いています。こちらも是非ご覧ください!
参加作家さんの作品が色々見られますよー展示が楽しみです。
作品制作の方は、今年秋のアートフェアに向けて動きはじめました。
新しい作品は、象や虎など、犬以外の動物の作品にしようと考えています。
犬以外の動物を作るにあたって、まずは色々な動物を
とにかく見て、描いてみよう!ということで、上野動物園にスケッチに行きました。
動いている動物を描くのは難しく、メモのようなスケッチしか残せませんでしたが…
その場で見て描くことの難しさと大切さを改めて実感しました。

思うように描けなくても、今まで描いたことのない動物を描く
ということ自体はとても楽しくて、もっと描きたい!
という欲が生まれたことが今回の一番の収穫だったと思います。
今年の春は動物園スケッチ強化月間になりそうです!

- 2019/03/19(火) 22:01:20|
- かわさきみなみ(千葉)
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