根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

作家便り 「2017年6月/かわさきみなみ(千葉)」

こんにちは。かわさきみなみです。

先日、ソールライター展を見に行きました。
私は写真家に詳しい訳ではないので知らない方だったのですが、
ポスターを一目見ただけで伝わってくる独特の雰囲気に、
これは見てみたいなと思っていた展示でした。
実際見に行って本当によかったです。

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日常のなんでもない瞬間を美しく切り取る、というのは
私の憧れている表現のひとつですが、そういったものこそ
あえてやるのは難しいもので、ただの思いつきや半端な気持ちでは
なんでもない瞬間を「良いなぁ」としみじみ感じさせるような
作品にすることはできない、ということを思い知らされました。

「生きていくことは日常が重なっていくこと」
これは私が、今年のはじめから5月の個展に向けて作品を制作しながら
考えていた、表現したいと思ったことです。

自分の信じる、自分なりの視点で
世界を見つめることをこつこつと続けること。
それを積み重ねることでやっと日常を
描き出すことができるようになるのかもしれない。
ソールライター展を見て数日経った今、
そんなことを思います。
  1. 2017/06/30(金) 17:25:03|
  2. かわさきみなみ(千葉)

かわさきみなみ展 ‐いくつものとき‐ 会期終了致しました。

< 作家挨拶 >

かわさきみなみ展「いくつものとき」は無事に会期を終了いたしました。
ご来場下さったみなさま、Twitterやギャラリーblogで作品をご覧くださったみなさま、ありがとうございました。

個人的な話になりますが、今年で17歳になった愛犬は体のあちこちが不自由になり、食事やトイレ、
歩くことなど生活のあらゆることに手助けが必要になりました。
今回展示していた作品は、介護をしながら、以前は走り回って遊ぶこともあったなと思い出したり、あとどのくらい
一緒に過ごせるのだろうと考えたりする日々の中で制作していました。

今回の展示の「人と犬との暮らしの記憶」というテーマは、愛犬との今までを思い返す機会の多い時期だったからこそ
生まれたテーマだったと思います。

展示を作ってみて改めて展示内容について考えたとき、自分の中に一番はっきりと見えてきたのは
人と犬とが一緒に暮らした記憶が、お互いにとって良いものであるように、という願いでした。

そんなことを考えるきっかけになった対象が私にとっては愛犬だったので犬がテーマになっていますが、
展示を見て頂いたみなさまは犬と暮らしたことがある方もそうでない方も、
それぞれに展示から物語を感じとって楽しんで見て頂けたようで嬉しかったです。

みなさまから頂いた感想や、展示をつくることで見えてきた思いを手がかりに、まだまだ犬の作品を
作り続けていきたいと思っています。

今後の活動も、是非見て頂けたら嬉しいです。

2017.5.28 かわさきみなみ

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  1. 2017/05/28(日) 20:09:15|
  2. かわさきみなみ(千葉)

かわさきみなみ展 「いくつものとき」 出品作品ご紹介

現在開催中のかわさきみなみ展 「いくつものとき」 出品作品をご紹介いたします。

立体作品

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「ハルの風」 37×20×19.5cm
素材:羊毛、針金、スポンジ ※販売済

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「ナツの太陽」 31×24.5×18cm
素材:羊毛、針金、スポンジ 237,600円(税込)

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「アキのにおい」 41.5×19.5×14.5cm
素材:羊毛、針金、スポンジ ※販売済

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「フユの空気」 22×23.5×17cm
素材:羊毛、針金、スポンジ 205,200円(税込)

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平面作品
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「あそび」 42.5×30×厚さ4.5cm
素材:羊毛、木製パネル 43,200円(税込)


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「家族」 42.5×30×厚さ5.5cm
素材:羊毛、木製パネル ※御売約済


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「より道」 42.5×30×厚さ4cm
素材:羊毛、木製パネル 43,200円(税込)


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「手をつなぐ」 42.5×30×厚さ3cm
素材:羊毛、木製パネル 43,200円(税込)

●作品についてのお問い合わせは mail@hanakagesho.com  ☎03-3827-1323 までお申しつけください。

かわさきみなみ展は今週日曜日28日まで開催中です。今年の展示は立体作品、平面作品各4点ずつの
計8点の展示になります。かわさきさんも毎日在廊していますのでぜひ、足をお運び頂き、色々と感想も
いただけますと幸いです。お待ちいたしております。

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かわさきみなみ展「いくつものとき」
5月20日(土)〜28日(日) ※22日(月)休廊
13:00〜19:00(最終日〜18:00)

  1. 2017/05/26(金) 19:23:03|
  2. かわさきみなみ(千葉)

作家便り 「2017年3月/かわさきみなみ(千葉)」

こんにちは。かわさきみなみです。

先日渋谷の映画館にユーリー・ノルシュテイン監督特集上映
「アニメーションの神様、その美しき世界」を見に行きました。
ノルシュテイン監督の代表的な監督作6作品をデジタルリマスター版で上映ということで
楽しみにしていたのですがなかなか行けず、やっと見に行きました。まだやってくれていてよかった…

ノルシュテイン作品を初めて見たのは大学生の頃で、
かわいい動物のキャラクターと独特の暗い世界観に心を奪われて
作品集のDVDを一時期何度も見ていました。

私が好きな作品は「霧の中のハリネズミ」と「話の話」です。
「霧の中のハリネズミ」の映像は本当にきれいです。どの場面の風景も全部美しい。
そして動物たちがかわいい。だけどちょっと怖い雰囲気があってそこが癖になります。
(そういえばこのお話の中で一瞬だけ犬が出てくるのですが動きといい音といい、
犬らしさがすごい出ていて最高です。一瞬だけど重要なシーン。いつも楽しみにする場面です。)

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(写真は特集上映に合わせて作られたポストカード型のパンフレット。かわいい。)

でも映画館で上映を見て、やっぱり一番好きだなと思ったのは「話の話」でした。
「話の話」は、まとまったひとつの物語ではなく記憶や想像の断片が集まったようなつくりで
内容はわかりにくい作品ではありますが、作品の中の空気感を味わいたくて何度も見てしまう作品です。
1941年生まれのノルシュテイン監督の子供の頃の記憶、戦争の記憶が反映されている作品なのだそうで、
全体的に暗く重い、哀しげな空気に包まれていますが、ただつらく哀しいだけではない、強い「何か」が感じられる
不思議な作品です。その「何か」は何なのか、わからないけれどなんだかとても大事なもののように思えるのです。
その「何か」が気になって、何度も見てしまうのかもしれません。

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(「話の話」の色々な場面。主人公(?)はロシアの子守唄に出てくる狼の子どもです。)

ノルシュテイン作品は映画館の上映で久しぶりに見たのですが、
「話の話」を見ながらここ数年気に入って読んでいる山下澄人さんの小説も
この作品のつくりと似た形をしていると思いました。
どちらの作品も、色々な場面がとぎれとぎれに並んで流れていって
どこへ向かっているのかわからない、わからないまま散らばっていってしまうような
印象を受けます。私はどうもそういうとらえどころのない作品に惹かれるところがあるようです。

5月の個展は、そんなとぎれとぎれの場面が重なったようなイメージの
展示にできたらと思っています。
色々な瞬間のドローイングを描いてみたりしながら、制作を進めています。

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  1. 2017/03/15(水) 20:10:34|
  2. かわさきみなみ(千葉)

かわさきみなみ 参加展示のお知らせ [ 北アルプス展望美術館 ]

3月1日より開催しています、北アルプス展望美術館の展示にかわさきみなみが参加しています。

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[ 没後30年 小島孝子展 ]
2017.3.1~4.23
9:00~17:00(入場は16:30)
休館日:月曜日
入場料:大人600円 高大生450円 中学生以下無料

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小島孝子の母校である女子美術大学出身作家11名の作品を展示します。
技法や作風の異なる、ベテランから若手まで表現の追及を重ねてきた彼女たちの創造の世界から
脈々とつながる女子美術大学の精神を感じてください。(展示フライヤーより)

かわさきみなみは、羊毛作品を展示しています。
近くにお立ち寄りの方は足をお運びくだされば幸いです。

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展示作品 「今のいろ」




  1. 2017/03/07(火) 16:00:56|
  2. かわさきみなみ(千葉)
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