根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

作家便り/ 「2017年11月/至水(北海道)」 〜RPGのこと 其の三〜

〜RPGのこと 其の三〜

FC版「ウィザードリィⅡ」シナリオクリア後、手刀斬首クリティカルを駆使した裸忍者単独プレイでダンジョン最下層を駆け巡り、
執拗に「金の斧」を集め続けるプレイに没頭したのは良い思い出・・・そんな至水ですこんにちは。
(大抵の人は方眼紙を初めて買ったのって、ウィザードリィのダンジョンをマッピングする為だよね?違う?)

今回も「知らぬ単語は即ググる」でお付き合いお願い致します(泣)

コンシューマー機用RPGにドハマり、後追いでTRPGを知り、TRPGの駒である海外製のファンタジーメタルフィギュアに魅了され、
自ら「メタルフィギュア」ならぬ「ポリパテフィギュア」を製作し始めてしまった至水。

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因みにこの画像は、
今から20数年前に POST HOBBY 札幌店で開催された
「第二回ファンタジーメタルフィギュアコンテスト・ディオラマ部門」にエントリした至水作の「Paladin Killer」で、
奥の騎乗してる悪そなヤツが RAL PARTHA のメタルフィギュア「Chanpion of Chaos」、
手前の手負いのパラディンが至水製のポリパテフィギュアなのです。

そして根付彫刻を生業とするに至った、今現在の至水にとっての「RPG」とは一体何なのか?というお話し。

実は正直「RPG」だ「TRPG」だ言ってますけど、「RPG大好きー!」なゲームマニアな人程プレイしていません、
今ではTVの前にどっかと座り、据え置き型ゲーム機でゲームをプレイする事自体が皆無なのです。
最後に購入した据え置き型ゲーム機用のゲームと言えば、
プレイステーション2でリリースされた「コロボール2002」だもの(15年前だよ!?)

では至水はもう「RPG」をプレイしていないのかと言えば然に非ず。

皆さん御存知だろうか?コンシューマー機用のメジャーどころで言えば「トルネコの冒険」や「風来のシレン」等、
ダンジョンランダム生成型RPGの始祖である「ローグライク」というやつを。

「ローグライク」とは、ゲーム画面に表示されるキャラクタが全てASCII文字で表現されているダンジョンRPGの総称で、
「Rogue」「angband」「Nethack」「Dungeon Crawl」等々の派生タイトルが幾つも存在しております。
(グラフィカルなドット絵のキャラクタを表示する為のタイルセットも用意されています)

今現在も、有志によるバグフィックス、バージョンアップ、バリエーションの創作等、随時更新され、ネット上で配布され続けているフリーのPCゲームなのです。

Windous、OS X、lynux、android、其々のOSで動くバイナリファイルが配布されているので、
是非プレイしてみて頂きたいところなのですが、
今どきのコンシューマー機のRPGに比べるとグラフィックの見た目はやたらと地味ですし、
例え何十時間プレイして育て上げたキャラクタですら「食糧を入手出来ずに餓死」という事も有り得、
しかもセーブポイントとかないですから、キャラクタの死はそのデータとの今生の別れとなってしまうという
無慈悲な仕様となっておりますので、それなりの覚悟が必要です。

そして「ローグライク」をandroid端末等のハンドヘルドなゲーム機用にポーティングして、
ネット上で配布してくれている神様みたいな方々居られてですね、有難く頂戴しプレイさせて頂いている至水なのでした。

最近ではもう死ぬまで「RPG」は「ローグライク」だけやれればいいかな、
なんて本気でそう思っていたりするのですが、飽きもせず多分一生「RPG」をプレイし続けるのだろうと思います。

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これは至水のお気に入り「Dungeon Crawl Stone Soup」windows版のプレイ画面
ここで↓配布されてるよ♪
https://crawl.develz.org/

さて、ここまで三回に渡り、至水の「RPG」に纏わるアレやコレやを書き綴って参りましたが、
Gallery花影抄/根津の根付屋で開催されます、道甫さんとの根付彫刻二人展のキーワードが「RPG」なのです。

一見「根付」と相容れなさそなテーマですが、
実は「RPG」をフックに全ての出展作品が繋がる二人展に仕上がる予定なのでございます。

その辺りは次回、11月の二人展直前のブログエントリで書いちゃうぞと予告して、
至水の「RPGのこと」これにて〆させて頂きます。

長々とお付き合い頂き有難うございました!
  1. 2017/11/17(金) 16:52:39|
  2. 至水(北海道)

作家便り/ 「2017年10月/至水(北海道)」 〜RPGのこと 其の二〜

「RPGのこと 其の二」

生涯ベストのコンシューマー機用アクションRPGと言えば、
PCエンジン用Huカードでリリースされた「ダンジョンエクスプローラー」である!
バードでプレイ開始しハーミットにクラスチェンジするのがお決まりな至水ですこんにちは。

前回に引き続き「何て?」という分からん単語が出てきましたら都度ググりながらお付き合いくださいませごめんなさい。

コンシューマー機のRPGにハマり、
後追いで「TRPG」=「ファンタジー・テーブルトーク・ロールプレイングゲーム」の存在を知り、
遂に『ダンジョンズ&ドラゴンズ』に出会ってしまった至水のお話。

「TRPG」云々について詳細はググって頂くとして(すいません)
ザックリ言うと、
ゲームを進行するゲームマスターと、迷宮を冒険するキャラクターをロールプレイするプレイヤーが、
サイコロ振り会話しながら進める「ボードゲーム的なロールプレイングゲーム」・・・とでも言いましょうか。

当時至水の周辺に「TRPG」をプレイ出来る人、いや、「TRPG」を知っている者すらいない環境でしたので、
実際にプレイする事は無かったのですが、何故か買っちゃってます。

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そして「TRPG」で至水が最も惹かれてしまったのは、実はゲームそのものではなく、
スクェアマップと呼ばれるゲームの盤面上に配置する金属製の駒「メタルフィギュア」なのです。

ホワイトメタルで鋳造された、30㎜程度のファンタジー系フィギュアの
絶妙なデフォルメ感がたまらなくカッコ良くって・・・もうメロメロでした。

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「シタデル」や「グレナディア」や「ラルパーサ」等、
メタルフィギュアメーカー毎に特徴的な造形の癖があって其々に味があってとっても良いのです。

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しかし至水の地元函館では、海外メーカー製のメタルフィギュアなんて売っている所もなく、
インターネッツ誕生以前ですから、情報を得るにも月刊模型雑誌のホビージャパン頼り。

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当時このホビージャパンが、海外メーカー製のメタルフィギュアの輸入、代理販売もしていた(確か)のですが、
ホビージャパンオリジナルのファンタジー系メタルフィギュアもリリース(確か)していて、
ホビージャパンオリジナルの方は函館でも購入出来たのです、
でもちょっとジャパンローカライズされていると言うか、雰囲気が違っていて・・・

そこで「無いモノは作れ」がモットーのスクラッチビルド少年だった至水は、
ウェーブ製のポリパテ「モリモリ」を素材として、
好き勝手に自分好みのファンタジー系モンスターのフィギュア、
「メタルフィギュア」ならぬ「ポリパテフィギュア」をせっせと作り始めたのでした。

RPGのこと-5

今になって思えば、コレってやっぱり至水が根付彫刻を始めるに至る重要なファクターの一つになっているのだと思うのです・・・


次回
「TRPG」に欠かせないメタルフィギュアに心奪われ、ポリパテ盛り削りしまくっていた高校生至水、では今現在の、至水の「RPG」感とは一体・・・
「RPGのこと 其の三」に続きます。
  1. 2017/11/08(水) 21:28:46|
  2. 至水(北海道)

作家便り/ 「2017年10月/至水(北海道)」 〜RPGのこと〜

「RPGのこと 其の一」

高校時代TAITOの「ミネルバトンサーガ」を徹夜でプレイし、傭兵を三人とも最上位クラスの「ゴッドハンド」にまで育てたいが為に、そのまま仮病で学校を休んだ至水ですこんにちは。

初めに
今回のブログ記事では、分からん人には全く分からんワードがバシバシ飛び交います。
コレ何?な単語に遭遇しましたら、サクッとググりながら読み進めてくださいます様何卒宜しくお願い致します。

至水が初めて「ロールプレイングゲーム」なる言葉を耳にしたのは中学2年の頃だったでしょうか・・・

同じクラスだった村上君(後に函館高専に進学する超頭の良い子)が、PCゲーム雑誌「LOGiN」の切り抜きを入れた透明下敷きを私に見せつけながら「ロールプレイングゲームが凄いんだよ!」と、すっごいレコメンドしてきまして。
その「LOGiN」の切り抜きは「ドルアーガの塔」とか「ブラックオニキス」とか「ボコスカウォーズ」とか、今ではもう当ったり前に定着しているファンタジーテイストな、所謂「RPG」の特集記事だったのです。

でもまぁ当時はRPG黎明期、すぐにはピンと来なかった訳です。

「落ち着け村上君、ロールプレイングゲームって何なのさ?」
との至水少年の問いに対し

「ゲームの主人公を演じて話を進めるゲームなんだ」
と、嬉々として答える村上君

え?いや、「がんばれゴエモン」も「ツインビー」も自機を操作するじゃない、此れ即ち主人公になって・・・ゲームって全部そういうものじゃない?

そんな至水少年の疑問を雲散霧消させるが如く

「主人公が成長するんだよ!」
と、矢継ぎ早に返す更にハイテンションな村上君・・・

そんなやりとりの数年後、今となってはド定番なRPGのフォーマットを確立する「ドラゴンクエスト」がファミコンのソフトとして降臨する訳です。

RPGにのめり込む入口がファミコンだった至水、後発コンシューマー機を渡り歩き、都度様々なRPGをプレイして行くうちに、日本の輸入販売元がホビージャパンだったという事も切っ掛けの一つだったのですが、「TRPG」=「ファンタジー・テーブルトーク・ロールプレイングゲーム」の存在を知る事となります。

そうです、「ドラゴンクエスト」のお手本になった「TRPG」
「D&D」と遭遇してしまうのです!

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『ダンジョンズ&ドラゴンズ』ですよ!!!



次回
「TRPG」の存在を知った至水がゲームそのものよりも強烈にハートを鷲掴みにされた「TRPG」に欠かせないあるアイテムとの出会いとは!?
「RPGのこと 其の二」に続きます。
  1. 2017/10/18(水) 19:32:05|
  2. 至水(北海道)

作家便り/ 「2017年9月/至水(北海道)」 〜ワンフェスのこと〜

「ワンフェスのこと」

何故に工芸系のGalleryがワンフェスに参加するのか?しかもディーラーとして!?

先月の花影抄Galleryスタッフによるブログ記事でなんとなく、今の時点での参加理由というか目的というか、「現代の置物としてのフィギュア」という見立て、その辺りが語られていましたね。

根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog
「2017年7月30日(日) ワンダーフェスティバル夏に参加しました」
http://hanakagesho.blog17.fc2.com/blog-entry-1926.html


現在では工芸のなかでも「置物」というジャンルは取り扱いの難しい、売りずらい、売れない(涙)工芸品となっているようで、床の間文化も消えつつある昨今、ただただ飾って「置く」「物」としての「置物」の存在理由は失われ、需要も加速度的に縮小していくのでしょう。

存在理由の消失という点では根付も同じ歴史を辿って来たのではないでしょうか。
明治以降、和装から洋装への移行が進むと、必然的に提物を携行するにも帯に提げる必要が無くなってきます、つまり提物の留め具「根付」の需要も無くなると・・・これって根付職人存亡の危機ですよね。

一方明治6年に開催されたウィーン万博で日本が出展した象牙彫刻作品は、欧米で高評価を受けた事により象牙工芸品の輸出が増加、当時の根付職人達は根付彫刻のスキルを投入した欧米輸出向けの象牙彫刻作品「置物」の制作に移行していったと・・・

工芸品は基本的に「道具」です。
根付は「提物を提げる為の留め具としての道具」であり、置物は「床の間を飾る為の道具」、その最盛期から150年以上経ち、どちらも時代の変化と共に「道具」としての存在理由を失い消えて行く物・・・・・

ん?消えて行く?って、いやいや消えてないじゃない!?

根付に関しては昭和の根付師様先人達の努力と使命感により、「根付」は「現代根付」として再定義され、道具として製作されたアンティーク根付とはまた別の、美術工芸品としての側面を更にブラッシュアップしながら製作され続けて来たじゃないですか!

では現代の「置物」は・・・?

そこでGalleryの見立て、「フィギュア」を「現代の置物」として見れば、「現代根付」は「現代の根付」でしょう。

現代の根付「現代根付」の製作を生業とする現代の根付師「根付作家」が 現代の置物「フィギュア」を製作する・・・
根付職人存亡の危機という切羽詰まった悲壮感漂う背景は全く無いけれど、当時の「根付彫刻から象牙彫刻の置物へ」が、ワンダーフェスティバルという場で重なって見えたというミラクル。

実は「置物」も「フィギュア」という形で今も巨大な需要を生み続けているのだ!って見ると面白くないですか?

当然の事ながらワンダーフェスティバルにディーラー参加している根付師根付作家達の考え方や思惑はそれぞれ違うものだとは思います。
それでも「現代の置物としてのフィギュア」という見立てから、Gallery花影抄が仕掛ける企みにより、立体のサブカル「フィギュア」の祭典ワンダーフェスティバルという強大な力場に「根付作家」をぽつりと滴らせ現れた小さな「工芸」の滲みはじわりじわりと浸潤していくのかな、とか妄想したりして。

来年夏の仕掛けが今から楽しみな至水です。


画像1「BEELZEBUB」

素材は鹿角で工芸な現代の置物としてのフィギュア
で、意匠は至水の妄想ベルゼバブ!
カオスだわー(笑)

  1. 2017/09/11(月) 23:30:14|
  2. 至水(北海道)

作家便り17年8月/至水とプラモ屋

「プラモ屋のこと」


みんな今プラモデルって何処で買ってるの?
やっぱりamazonとかなの?
そもそもプラモ作らんのかな・・・


至水の幼少期、商店街の小さな雑貨屋とかスーパーの雑誌売り場の片隅とかに普っ通に置いてあったプラモデル。
一番最初に意識的にプラモデルを買ったのはロボダッチのライダーロボだった気が・・・


その後中学高校と行動範囲が広がると、「アサヒ屋」「ウォツ模型店」「富士模型店」「とり屋」そして模型少年至水のホームグラウンドだった「だるま屋」等、地元の函館市内にはいくつもの模型専門店が在る事を知りました。


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当時少年モデラーでサバイバルゲーマーであった至水はウィークデーならばほぼ毎日、学校から帰宅した後は模型仲間やサバゲ仲間、そして店主である「だるま屋のおじさん」と「だるま屋」が閉店する午後7時まで、やいのやいのと駄弁って過ごしていたのです。


専門学校卒業後、歯科技工士となった至水は仕事に忙殺され「だるま屋」を訪れる機会は減ったものの、それでも週末や祭日には折を見て「だるま屋」へ顔を出しました。

しかし昔の模型仲間も皆それぞれ忙しく、「だるま屋」で出会う事も少なくなり、昔と変わらずおじさんが煎れてくれたインスタントコーヒーを啜りながら「結婚はまだか」「歯科技工の仕事は順調か」「〇〇(昔の模型仲間)は元気か」等々々「だるま屋のおじさん」と二人で話しこむ事が多くなりました。


紆余曲折あり歯科技工士を7年で離職した後の全く畑違いの職に潜り込んだ13年間、「だるま屋」を訪れる機会は更に減り、店の近くを通った際にシャッターが閉まっている事が多くなってきたなと感じ始めたのが東日本大震災直後の1年くらい。

そして2013年以降「だるま屋」のシャッターが開く事はなくなりました。


一昨年、地元の社会人模型サークルが定期的に開催している作品展示会の告知をSNSで見つけ、暫くプラモから遠ざかっていた至水が何を思ったかふらりと展示会を覗きに行ったのは、あれはきっと呼ばれたのかなと。

会場で模型サークルの関係者の方とお話をさせて頂くうちに「だるま屋のおじさん」が前年に亡くなられていた事を知らされたのです。


今になって思えば「だるま屋」は模型趣味人のサロン的な場であり、足繁く通っていたあの頃の毎日は、今の至水に必須な「造形」というパーツを醸成する為のとても重要で大切な時間だったのだと思います。


今も本名を知れていません
でも至水にとっては「だるま屋のおじさん」

出来る事ならばもう一度お会いして

「おじさん根付って知ってる?」

「今オレ『至水』って雅号で根付彫刻を生業に出来ているんだ」

なんて、今の「至水」の話をしたかったなと・・・


超エモいノスタルジーが胸締め付ける

そんな2017年のお盆過ぎです。



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感謝しかない・・・
  1. 2017/08/17(木) 22:42:40|
  2. 至水(北海道)
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