根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。
展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

作家便り「18年6月 /至水(北海道) [中国のこと 其の一]

中国のこと 其の一

FacebookやTwitter等のSNS、ワールドワイドウェブな世界のどこかでたまたま目にされた方も既にいらっしゃるのではないかと思いますが、至水の製作した根付が中国で販売されております。

先日Galleryからもアナウンスがあったように、上海の「元气造物」http://www.elementcreat.com/ では、花影抄所属作家の作品の他、現代根付作家の作品が販売されています。

※こちらも合わせて御一読ください
・根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog「中国と根付の関係、これまでとこれからと。」その1
http://hanakagesho.blog17.fc2.com/blog-entry-2048.html
・根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog「中国と根付の関係、これまでとこれからと。」その2
http://hanakagesho.blog17.fc2.com/blog-entry-2050.html



もうあれは何年前の事だったでしょうか、買い手がつかず根津の根付屋の販売ページに暫く掲載されていた至水の根付「狐火」を、Galleryを訪れた中国のお客様が購入されまして、その頃から販売ページに新作がUPされる度に、 中国から直接Galleryへ購入問い合わせメールを送られる方や、日本の代行業者経由で購入される方等、中国のお客様が増えていったと記憶しています。

中には至水の新作は全て買うと仰られる方も居り「こっ、これはパトロン登場・・・約束された生活安定!」と歓喜の雄たけびを・・・
と、実際そうは思えませんでした。

これでは日本に至水の作品が残りませんし、今まで買い支えて頂いていた日本のお客様にも申し訳がたたない。
しかし海外のお客様も至水の作品を評価してくださり購入して頂いている訳ですから、「日本人以外に販売しません」も有り得ません。
そこで、より多くの「至水の根付を欲して頂ける方々」の元に作品を届けられる機会を、ある意味平等に担保すべく、抽選での購入者決定という形を取らせて頂く事に・・・

勿論「元气造物」もお客様の一人として毎回抽選に参加しており、当選した作品が「元气造物」の販売ページに掲載される事になっております。

その後Galleryと元气造物の交流が始まり、元气造物の所属作家を尊重する姿勢や目指す所を知る事ができました。

「私がなる、中国の花影抄」

この元气造物開設者の言葉を鵜呑みにし応援しようと考えた至水は果たして愚かなお人好しなのか・・・

これからの展開が楽しみでならんのです。

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狐火から始まった中国との御縁
何が売れるか何がきっかけになるかなんてわからない
しみじみ思う至水です・・・

  1. 2018/06/30(土) 19:02:59|
  2. 至水(北海道)

作家便り「至水(北海道)」2018年5月〜猫又のこと〜

お久しぶりです、至水です。

今猛烈に猫の達磨ばかり彫ってる至水です。

今年は戌年だというのに、このままでは至水の2018年アーカイブページは猫で埋め尽くされる勢いです(汗)

そもそも何故「猫又×達磨」なんて意匠で連作を始めてしまったのか?
経緯につきましては、いつもの悪癖でダラダラと長文お目汚しになってしまいそうですので、もし御興味ある方が居られましたら、至水の自ブログ「悪魔ノ天秤」で是非御一読頂ければと・・・
リンク貼っておきます♪

https://deadpool-shisui.blogspot.jp/2018/04/blog-post.html

そこで今回は、検証「そんな猫の達磨ばかり彫りやがって至水に猫愛はあるのか?」的なお話です。

実は至水は今までに一度も猫を彫った事はありません。
も一つ付け加えるならば、どちらかといえば至水は犬派・・・戌年生まれですし。

「は?」
そう思われましたね、わかります。

「猫の達磨百彫ろうってヤツが猫彫っていないって何よ!?」
そう仰りたい気持ち、わかります。

以前連作で春夏秋冬四季の猫彫ってるじゃない?とか、節分に「猫にゃらい」彫ったよね?とか、懐かしいです。
だがしかし、その全てが「猫」ではなく「猫又」であったという事実、お忘れではないでしょうか。

まどろっこしく大仰に書いておりますが、結局至水が彫った「猫らしきもの達」は全て「猫又」なのです。

では何故「猫」ではなく「猫又」にしてしまうのか?

今の至水の根付スキルと爺メンタルでは、「写実な猫」や「可愛らしい猫ちゃん」は彫れません。

恥ずかしみ・・・そう、これは「照れ」なのです。

取り敢えずこの猫を彫れない理由「照れ問題」という巨大なハードルは置いておくとして、猫又を彫る一番の理由は何と言っても「擬人化しやすい」、いやむしろ既に擬人化されているのです猫又は。

人間の如く振る舞う猫のおかしみが猫又故に正当化された意匠となる、だってコレ妖怪なのですから!

と、胸を張り言い切れる猫又最高です♪
そんな訳で(どんな訳?)
至水の彫る猫は須らく猫又となるのですこれからも・・・

ここで本文最初に書きました「猫又×達磨」のお話に戻ります。
最初は「猫又×達磨=猫磨大師」という同じモチーフで、根付、緒締、提げの三態を製作するという計画でした。
これが思いの外好評で、購入希望申し込みをして頂くも残念ながら落選されたお客様がいつもより多く、その心苦しさから、
欲して頂けるお客様方に行き渡るくらいの数はなんとか彫れないものかと、一瞬でも考えてしまい勢い発してしまった言葉が

「百態やっちゃう?」

ブログにも各SNSにも書いてしまい引くに引けない状況に(汗)

いややります!至水はやりますよ!!猫磨大師百態彫ですよ!
今後、他にも彫りたいもの案件が山ほどあるなか、それでも猫又率は増えて行く予定でございます。
飽きる事なくお付き合いのほど何卒宜しくお願い致します。

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既に完成済み猫磨大師其ノ一~其ノ五までの面々
果たして至水存命のうちに猫磨大師百態の行は完遂出来るのであろうか・・・
  1. 2018/05/18(金) 00:25:35|
  2. 至水(北海道)

至水 掲載「アートコレクターズ/完売作家特集2018」

雑誌「アートコレクターズ」2018年3月号は、
毎年恒例の「アートコレクターズ/完売作家特集2018」(2017年の実績データ)。
特別枠(基本は個展情報がベースの企画です)で「至水・道甫 2人展」も御紹介いただいています。

応援してくださる皆様に一同御礼申し上げます。ありがとうございます!

今年の至水さんは、夏後半に妖怪テーマのグループ展を企画しています!
魔物の詰まった葛籠をうっかり開けちゃった!的な展示になれば良いなあと思います。

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「アートコレクターズ」生活の友社 - webサイト
  1. 2018/03/04(日) 11:40:12|
  2. 至水(北海道)

作家便り/ 「2018年2月/至水(北海道)」

「2018年のこと」

あけましておめでとうございます

・・・・・

いやもう二月ですが・・・・・(汗)

昨年より毎月更新する筈であった花影抄ブログ、新年早々1月分をすっ飛ばし、節分すぎてやっと2018年の御挨拶記事投稿となりました。

各SNSから遠ざかり1ヶ月、至水失踪説が実しやかに噂された1月ですが、決して長い長い正月休みを満喫していた訳ではありません。

まぁ色々と、色々とあった訳ですが、「2017年の残り香かほる戦士なアレ」とか、「大好物の怪しい輩達の詰め合わせ的なアレ」なんぞを、じりじり彫り進めていた1ヶ月、色々ありつつも根付は彫らねばならぬのです。

それらは近い内に御覧頂ける事になると思いますが、さて今回の本題2018年の展望的なお話を。

今年はなんと言っても、夏頃に「妖怪」をテーマに掲げたグループ展が企画されていて至水も参加予定となっております。

水木しげる御大も「困った時は鬼太郎が食わせてくれた」と(確か)仰っておられたと記憶していますが、日本は妖怪大国です、全国民の心の内にいつの間にか刷り込まれている「妖怪」、みんな無抵抗に妖怪大好き、引きが強いったらありゃしません。

そしてなんという巡り合わせなのでしょうか、4月1日からはフジテレビ系列で、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期がスタート致します、追い風ハンパなくて震える・・・

と言う事で、今年は例年以上に妖怪彫って暮らす一年になりそうですイヤなります!

妖怪好きな皆様はお楽しみに。

最期に

軽く(いや結構ズシリと)出鼻挫かれた2018年ですが、戌年至水は年男として節分豆撒きしましたし、初詣で「大吉」のおみくじ引き当てましたし、2月以降は明るい1年となる事を信じつつ、今年の目標と言うか抱負と言うか一言は・・・

「期待に応える」

色々と、がむばろう。

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「大好物の怪しい輩達の詰め合わせ的なアレ」不動のセンターと言えばの入道様をチラ見せです♪
至水販売ページの更新をお楽しみに!
  1. 2018/02/12(月) 20:55:12|
  2. 至水(北海道)

作家便り/ 「2017年12月/至水(北海道)」

「FREESTYLE NETSUKE DUNGEON のこと」

11月にGallery花影抄で開催されました「至水・道甫 根付彫刻2人展 FREESTYLE NETSUKE DUNGEON」
無事会期を終えまして、あっという間に一ヶ月経ち、その間時折ふと考えた「今思う FREESTYLE NETSUKE DUNGEON」なお話です。

二人展開催が決まり、道甫さんとスカイプミーティングさせて頂き、ものの数分で浮かんだ今回の二人展のテーマそのものなキーワード「RPG」。
「RPG」をフックに作品のコンセプトや裏テーマを妄想構築し「わー!こりゃ面白ぇーっ!」とノリノリで彫り始めたのですが、DM用に先行して手掛けていた「屈強髭族根付戦士」の途中経過をGalleryスタッフに見て頂いたところ・・・

Galleryスタッフ「これは、ドワーフ・・・ですね」

至水「はい、ドワーフです」

Galleryスタッフ「・・・いや」

至水「ドワーフです」

Galleryスタッフ「でも・・今までの根付には無い感じ・では・・あり・・・ます」

至水「・・・はい」

もう不安しかないですよね!

冷静に考えれば、根付とファンタジーRPGって相容れなさ過ぎですよね普通。

決して「奇をてらってやったー」とか、「全く新しい根付のスタイルをー」とか、そういう気概など全く無く、ただただ至水が彫りたかった根付が其れだったという・・・

実際会場にお越し頂いたお客様の中にも「ちょっと違う感?」を漂わせておられる方もチラホラ・・・いやわかります。

ファンタジーRPGのキャラクタを「根付としての」意匠にアレンジした造形は、根付ファンの方にもRPGファンの方にも、違和感を抱かざるを得ない「カタチ」に見えていたのではないのかなと思います。

しかしながら、至水の作品も道甫さんの作品も会期中に無事完売達成出来まして、もう、何が売れるかなんてわからない。
結果として残ったのは、今回の試みを「面白ぇーっ!」と共感頂けるお客様が確かにいらしてくれたという事実。

2017年現在の根付界のカオスっぷりが感じられる展覧会となったのではないでしょうか。

あとこれは至水の個人的な願望なのですが・・・
永島信也さんと石彫の佐野藍さんによる「FREESTYLE NETSUKE DUNGEON episode 2」とか・・・見てみたい(涙)



さて、5月より月イチ連載となりました至水の花影抄ブログも、これが今年最後の投稿となりますので、来年の話でもして鬼笑わせて締めますね。

二人展の6作品は何だかんだで楽しく彫らせてもらっていた訳ですが、最後の方では暫く妖怪を彫れていないストレスで「妖怪彫りてぇ・・・」と震えるくらい、妖怪彫りが好物な至水。

来年はGallery所属作家数名による妖怪大戦争なグループ展が予定されておりますし、個人的にも妖怪根付作品は今まで製作して来たのですが一旦リブート致しまして、根付百鬼夜行(仮)として、ナンバリングしながらシリーズ化して行きたいなとか考えていたり・・・
今まで以上に妖怪に食わせてもらう一年になりそな予感です、御期待くださいませ。

それでは皆様少し早めの
よいお年を!

年男至水

2018年戌年は人生四度目の年男、戌男至水益々がむばります。
  1. 2017/12/23(土) 17:55:41|
  2. 至水(北海道)
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