根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある主に現代根付、立体作品をご紹介しています、Gallery花影抄のblogです。展覧会や取扱作家情報などを発信しています。

作家便り 「2017年3月/森栄二(葉山)」

ありがとうございました

先月の5日に茅ヶ崎市美術館での「森栄二+森京子 かすかな光、覚めて見る夢展」が終りました。
長くて短い2ヶ月間でした。

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とても寒くお忙しい時期に、会場に足を運んで下さったたくさんの方々、ワークショップやアーティストトークに
参加してくださった方々、本当にありがとうございました。感謝致しております。!!
とても楽しかった!(赤ちゃん達と作品を鑑賞するという企画もあったりして!)


今回の展示で我々は”二人展”または”ふたつの個展”ではなく、”夫婦としての個展”ということを
強く意識して会場の構成を試したつもりです。単なる二人展にしてはいけないのだろうなと。
これは我々の制作においての成り立ちを皆さんに感じ取って頂く良い機会になったと思っています。 
良し悪しは分かりませんが、我々は影響しあい、削りあいしながらいままで共に20年以上も一緒に
生きてきたのですから。

あぁ、それにしても昨年の秋、美術館の広々とした何もない展示室を思い、たらたらと冷や汗を流して
いた頃は、もはや遠い昔のことのようだ。

  2017.3 森栄二

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■参加展覧会のお知らせ

「E.O展」—多摩美出身作家—
会期:2017年3月8日(水)から14日(火)
会場:日本橋三越本店 本館6階 美術特選画廊
多摩美術大学webサイト内の展覧会情報ページ

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  1. 2017/03/10(金) 20:23:55|
  2. 森栄二(葉山)

作家便り 「2016年12月/森栄二(葉山)」

茅ケ崎市美術館で「森栄二+森京子展」が始まっています!

高砂緑地というもともと砂山だった場所に大きな松の木が幾つも立っているとても気持ちのいい公園地があります。松の葉をふみながらのこの美しい林の奥に進むと、この美術館は静かに隠れるように立っています。

展示室は天井からの自然光が、柔らかく差していてとてもいい感じ。

茅ヶ崎市は夫婦で最初に住んだ土地です。この地でこうやって二人で展示をさせて頂くことができて、感慨深く息を吸い込んでいます。

ぜひ見にいらしてください。

2016、12月 森栄二

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森栄二+森京子展 かすかな光・覚めて見る夢
2016年12月11日(日)~2017年2月5日(日)
茅ヶ崎市美術館
http://www.chigasaki-museum.jp
  1. 2016/12/30(金) 18:40:50|
  2. 森栄二(葉山)

森 栄二 + 森 京子 展  始まります (茅ヶ崎市美術館)

明後日12月11日日曜日より、作家の森栄二さんと奥様の森京子さんの展示が
茅ヶ崎市美術館で始まります。

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茅ヶ崎市美術館 企画展 「 かすかな光・覚めて見る夢 森 栄二 + 森 京子展 」
会期:2016年12月11日(日)~2017年2月5日(日) webサイト
休館日:月曜日(1月9日の祝日は開館)、12月27日(火)~1月3日(火)、10日(火)、11日(水)
開館時間:10:00~17:00 (入館は16:30まで)
観覧料:一般:500円(300円) 大学生:300円(250円) 高校生以下:無料
会場:茅ヶ崎市美術館 展示室1・2
主催:公益財団法人茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団

今年はこの展示の準備で忙しくされていた森栄二さん。
今まで制作してきた木彫作品を中心に、ドローイングなども展示されるようです。
会期中にはアーティストトークや、ワークショップも行われる予定です。
ぜひ、お誘い合わせの上茅ヶ崎まで足をお運び頂ければ幸いです。

■アーティスト・トーク(作家による自作解説)
森栄二・森京子
日程1:2016年12月23日(金・祝)
日程2:2017年1月15日(日)
両日とも14時より1時間程度、展示室1.2
事前受付不要・無料(観覧券が必要です)

■ワークショップ「じぶんをつくろう」
森栄二
日程:2017年1月9日(月祝) 13時半~16時半
対象:小学生以上 16名(先着申込制)
※お申込みの方は12月11日10時より美術館受付
又は、お電話(0467-88-1177)にてお申込みください。
  1. 2016/12/09(金) 21:30:32|
  2. 森栄二(葉山)

作家便り 「2016年11月/森栄二(葉山)」

雪が降っている。
雨交じりの重たい雪が静かに積もり始めて辺りはいつもよりちょっとだけ明るい。

笛なら雪合戦をしたいと言うだろう。
この2年ほど雪合戦ができるほど積もった雪の日はなかったから。
雪だるまも作ると言うだろう。大きいのと小さいのと二つ作る。
大きい方の雪だるまは大小の雪玉を重ねて、目には石を使うそうだ。
鼻は木の実とかだろうか。口は指でかくと言っている。
頭にはやはりブリキのバケツをかぶせる。ブリキのバケツはちょうど外の流しにある。
夏の花火の燃えカスが、マゼンタ色の木の棒がまだそのまま、水に浸かった状態で。
小さい雪だるまはチャイダルマだ。
この夏に死んだ犬がチャイだ。いつも雪が降るととても小さなチャイダルマを妻が作る。
耳はたれ耳を雪で作り、目には庭に落ちている椿の実を使う。
いつも外に置いてある椅子の下に置いて雪宿りをしている。

笛は数年前の大雪のときに遊んだことがとても楽しく心に残っているのか、繰り返し雪が降って欲しいと口にする。
僕に雪玉を投げつけるのだと言う。
数年前の雪遊びの最後には手袋がびしょ濡れになって、冷たくて痛くて大泣きしたというのに。

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あぁ、もう雨になっている。

2016.11.24am 森栄二


追伸
もうすぐ12月11日から茅ケ崎市美術館で妻と二人で展示をさせていただくことになっていて、
今はその準備でぐるぐるしている毎日です。

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茅ヶ崎市美術館にて12月11日より森さんご夫妻による展覧会が開催されます。
アーティストトークなどもありますので、足を運んで頂ければ幸いです。

茅ヶ崎市美術館 企画展 「 かすかな光・覚めて見る夢 森 栄二 + 森 京子展 」
会期:2016年12月11日(日)~2017年2月5日(日)
 webサイト
休館日:月曜日(1月9日の祝日は開館)、12月27日(火)~1月3日(火)、10日(火)、11日(水)
開館時間:10:00~17:00 (入館は16:30まで)
観覧料:一般:500円(300円) 大学生:300円(250円) 高校生以下:無料
会場:茅ヶ崎市美術館 展示室1・2
主催:公益財団法人茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団

会期中の催事
■アーティスト・トーク(作家による自作解説)
森栄二・森京子
日程1:2016年12月23日(金・祝)
日程2:2017年1月15日(日)
両日とも14時より1時間程度、展示室1.2
事前受付不要・無料(観覧券が必要です)

■ワークショップ「じぶんをつくろう」
森栄二
日程:2017年1月9日(月祝) 13時半~16時半
対象:小学生以上 16名(先着申込制)
※お申込みの方は12月11日10時より美術館受付
又は、お電話(0467-88-1177)にてお申込みください。


  1. 2016/11/24(木) 14:58:29|
  2. 森栄二(葉山)

作家便り 「2016年8月/森栄二(葉山)」

犬が死んでしまいました。
夏の朝でした。
レントゲンの白黒の透視写真では、健康ならば真っ黒に写るはずの肺が、真っ白に写っていて炎症を起こしているのは明らかでした。
何か具合が変だなと気がついてから1週間足らずで死んでしまいました。あんなに好きだった散歩を嫌がり、最後には荒い息が昼夜続くようになり入院することになりました。

酸素室に入り、点滴もして、入院すれば何とかなると思ってたのに、次の朝、突然病院から息を引き取りそうだという連絡を受け、急ぎましたが間に合うことができませんでした。

初めて飼った犬です。
まだ9歳だったのに。近くにに20歳まで生きたライバル犬が最近まで生きていたので、まだまだと思っていました。

僕はむしろ次のトリミングのことなど考えていて、この前連れて行ったお店は仕上がった時の匂いがきつくて嫌だな、やっぱりいつも行っている動物病院のペットケアセンターに戻そうかとか、足の毛が割と長めにされてしまったので今度はよくお話しをしてもっと短くさわやかにしてもらおう、とか。



ほんとによく噛む犬だった。内出血で爪が黒くなったり、ポタポタと血が垂れるほどの深い傷を負わされたことも何度もありました。
最近では鼻の頭を噛まれてその痕がまだ赤く残っています。(僕が癒されようと無理やり顔を押し付けたりしたからですが・・・)
小型犬のくせに。
問題の多い犬だったなー。いびきも遊びに来た人が聞くとビックリするほどうるさいし。

目薬、耳の掃除、シャンプー、お世話はなにをやるにも挑むような心構えを必要としました。



死んでから半日ほど立って亡骸を抱きしめると冷たいです。

いつものベッドに寝かせ、花を飾り、大好きだったサツマイモをそなえたりしながらも妻は何度も抱き上げ
悲しみと闘っているようでした。

笛も息をしない犬を怖がらず抱きしめていました。僕も抱きしめました。交互に家族で抱きしめました。
亡骸に鼻をつけ、犬の匂いを胸をいっぱい吸い込むと、生きてる時より多少弱く感じましたがまさに
いつもの彼の匂いです。涙がぽろぽろ出て、もっと強く抱きしめると嗚咽も出て止まらなくなりました。
顔を上げると妻と一緒に笛も口をゆがめて涙を流して泣います。

思うと僕は誰かが死んでこんな状態になるのは初めてではないか。
父も祖父母も僕が1歳になる頃には皆もう死んでいて、近しい家族のお葬式シ-ズンを体験できなかった
自分にとって、”家族の死”とは、補うことが決して出来ない、どこか心の穴のようなものの一つではなかったか。
この突然の悲しみは、心にぽっかりと穴を開けつつも別の穴を僅かに修復しているのかもしれない。



その日、ゆらゆらと何も見えなくなりそうな暑い午後、小さな移動式の火葬車が家にやって来て、犬は焼かれました。

小さな亡骸に花を添え、最後の別れをしてから焼き終わるまでの1時間、

我々は居間の床にごろんと横たわり、いつの間にか眠りこんでいたのです。


2016.8月  森栄二
  1. 2016/08/29(月) 05:02:00|
  2. 森栄二(葉山)
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