思考×機構×技巧 上原万征・坪島悠貴 二人展
2021年11月13日[土]~21日[日] ※15日[月]休廊
Gallery花影抄美術工芸作品の見どころの大きな要素として、アイデアを楽しむこと・仕掛けや技に驚くことがあげられます。
それは今回の二人の作品に共通する特長でもあると思います。
お互いに異なるアプローチで、観る人をアッと言わせたい二人の競演をお楽しみください。
万征さんは、金属工芸・牙彫・木彫の技術を併用した作風が持ち味です。
鏡蓋根付の仕様を現代にアップグレードするシリーズをライフワークにしています。
(Gallery花影抄 橋本達士)
現在開催中の今展から、万征さんの展示作品をこちらのblogにてご紹介いたします。
ご注文、作品についてのご質問などございましたら、作品名を明記の上
メールかお電話にてご連絡ください。お気軽にお問合せくださいませ。
※件名を「上原万征・坪島悠貴 二人展 作品問合せ」としてくださるとスムーズです。
アドレス:mail@hanakagesho.com
電話番号:03-3827-1323
「令和からくり角蛙 弐式」
黄楊、黄銅 象嵌:羊角、黒檀 5.0×4.0×3.5cm
・作家のことば
「石川県立歴史博物館所蔵の「からくり飛び蛙」(ぜんまい仕掛けの木製飛び蛙)を
自分なりに復刻した根付が、この「令和からくり角蛙」です。
内部のゼンマイ構造から手作業で組み立てました。
「ゲゲゲゲゲ・・・」というゼンマイ音とともに進む姿が微笑ましい。」





「ヤングコーン」
鹿角、麻紐 7.8×1.5×1.3cm
・作家のことば 「忘れない ヤングな気持ち いつまでも」



「滑々豹紋饅頭根付」
鹿角、九二五銀、十八金、赤銅、銅 象嵌:羊角、水牛角
5.5×5.2×2.9cm
・作家のことば
「スベスベマンジュウガニがピンチ!?甲殻類を好むヒョウモンダコとの毒対決やイカに。
※甲殻類にはテトロドトキシンは無効だが、他の毒によって甲殻類を仕留める。
そんなヒョウモンダコの天敵がコウイカだという。」




「鉄砲根付 八咫烏」
鹿角、九二五銀、黄銅、黄楊、ソノケリン 5.4×3.7×1.8cm
・作家のことば
「旗印に三本足の「八咫烏」を掲げ、決して怯まぬ強靭さを誇る雑賀鉄砲隊。
これを率いたのが鉄砲の名手であり無頼の大将雑賀孫市。
そんな雑賀孫市の火縄銃「ヤタガラス」をイメージしました。」





「月光」
鹿角、九二五銀、十八金、赤銅 3.8×3.8×1.8cm
・作家のことば 「月夜に照らされる守宮の姿。今宵は満月、なにか良いことがありそうだ。」





「猛犬注意」
ソノケリン、シャム黄楊、黒檀、鹿角、九二五銀、銅 5.1×5.0×2.0cm
・作家のことば 「猛犬注意の丸い看板。どんな獰猛な犬がいるのか。恐怖は見たものしかわからない・・・」




「月笛」
黄銅、九二五銀、十八金、赤銅 4.2×1.2×1.1cm
・作家のことば 「守宮はGecko、月はツキ。幸運を呼ぶ笛はここにあります。」



「ピスタチオ」
黄銅、鹿角 2.0×1.3×1.2cm
※こちらは提げです。紐をつけてぶら提げることができます。


「輪切りの竹輪」
鹿角 3.0×2.8×0.5cm
※こちらは提げです。紐をつけてぶら提げることができます。



- 2021/11/17(水) 23:47:31|
- 万征(東京)
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未来の付喪神たち -根付作家それぞれのカタチ-
2021年7月17日[土]〜25日[日]

上原万征出品作品のご紹介です。



作品名:付喪神根付「内燃機関」
鹿角、黒檀、銀、銅、オパール、黒漆 11.0×5.0×1.8cm
▼作家のことば
政府は2030年半ばにガソリン車の新車販売を禁止。
カーボンニュートラル、脱炭素の本質や順序を間違えた結果、産業や技術が失われた・・・
- 2021/07/17(土) 16:19:44|
- 万征(東京)
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現在発売中の月刊美術6月号の展覧会レビュー記事にて
先月Gallery花影抄で開催いたしました、上原万征の個展を掲載いただきました。


(掲載は145ページです)
制作の大変さをうかがった作品が掲載されていましたので、
私たちも掲載され嬉しかったです。ありがとうございました。
ぜひ、書店に手に取りご覧ください。
月刊美術webページは
こちら
- 2019/05/28(火) 14:55:09|
- 万征(東京)
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上原ノ万征根付ノ展覧会
2019年4月20日[土]~28日[日]
13:00~19:00、最終日は18時迄

「鷲」(万征式鏡蓋根付)
上原万征さんの個展が始まりました。
初日は、早い時間から国内外からの御客様で賑わいました。
「ものづくり」に、ひたむきで、そして楽しい気持ちを持ちつづけて臨んでいる姿勢や熱が作品から伝わってきます。
「鏡蓋根付」というマニアックなジャンルを追求する作品が並びますが、
万征さんならではの「言葉遊び」の感覚も楽しんでいただけたら!と思います。
ご本人が、言葉の連想ゲームや、作品の裏話などを会場で丁寧に説明してくれます。
是非!御来場いただき、実際に作品に接していただきたいと思います。
何卒宜しくお願い申し上げます。
作家のことば(上原万征)作品を作る上で当初からブレる事無く続けているテーマは、根付の一様式「鏡蓋根付」の可能性と進化です。
これまで根付彫刻(制作)の基本を守りながら、独自の解釈でギミックの導入や彫刻との組み合わせ等、新しい形へのチャレンジをしてきましたが、今回の個展でも決してブレない。
そして今回はその万征スタイルを生かしつつ、今までよりも彫刻部分に重点をおいた作品が中心となります。およそ10点の出品となりますが、可愛い・かっこいい・面白い・怖い・不思議といった感情からモチーフを決めています。
会場で、万征根付の世界を感じて頂けたらと思います。
- 2019/04/20(土) 20:20:17|
- 万征(東京)
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