根津の根付屋 & Gallery 花影抄 blog

東京・根津にある現代根付と和小物のギャラリーショップ【花影抄】のブログです。主に、根付と展覧会に関する情報を掲載しております。和小物の情報に関しては【和こもの花影抄】のブログをご覧下さい。

作家便り「09年6月/空観」

「講演会ありがとうございました」空観/作家便り09年6月

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以前ご案内しました、私の講演会が、28日無事に閉会となりました。当日は予想を大幅に上回る盛況ぶりでした。
お忙しいなかお越し頂いた皆さま、誠にありがとうございます。
根付を初めてご覧になる方も多かったのですが興味を持っていただけたようです。

考えてみれば根付は普段の生活に必要のないものかもしれません。でも一度根付に触れたら忘れられない印象を残せるのではないでしょうか。
根付が私たちの人生に多くの発見と興味を与えてくれるものであってほしいと思いました。

このような機会を与えてくれたNPO法人ハートtoハート インターナショナル クラブの皆様、また参加いただいたアーティストの皆様に感謝いたします。(空観)

■花影抄・橋本も当日、会場にお邪魔しました。以下、会場スナップです。
今回会場となった「和敬塾」は細川家ゆかりの有形文化財。現在、敷地内は学生寮もあり、礼儀正しい学生さん達が、さわやかに挨拶して下さいました。

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館内には、盆栽美術館から運ばれてきた素晴らしい盆栽も飾られました。

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参加アーティスト 天游さんの古代文字の書

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空観作品展示。自然光の中での展示も爽やかでした。

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参加アーティスト 櫻井正一さんの作品。廃材のアルミをつかったアクセサリー。
  1. 2009/06/30(火) 23:39:21|
  2. 空観(東京)

作家便り「09年4月/空観」

「第2回講演会のお知らせ」空観/作家便り09年4月

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「私とともに根付の可能性を広げるきっかけにしていただけたらとの願いで、来たる6月28日(日)にチャリティ講演会を行わせて頂きます。この主催であるNPO法人ハートtoハート インターナショナル クラブは、その主な活動に自閉症の子供たちや車いすの方々の芸術活動の支援を大きな柱としていて、また若い芸術家に活動の場を与えることを目的としています。今回もこのような機会を与えて頂いた皆様に感謝しています。前回とは趣向を変えて、魅力的なアーティストをお招きし、パネルディスカッションをしながら日本的な美の本質と将来にも迫りたいと意気込んでおります。ぜひ一人でも多くの方にご参席いただけたら幸いです。」

NPO法人ハート to ハート インターナショナル クラブ チャリティ講演会
「根付アーティスト空観と素適な仲間たち」

■日時:2009年6月28日(日)12:30開場13:00開演
■場所:和敬塾本館(旧細川伯爵邸:東京都指定有形文化財)
    東京都文京区目白台1-21-2
■入場料:4,000円(チャリティ・茶果つき)

□お問合せは、ギャラリー花影抄でも承っております。
電話/03-3827-1323 
e-mail/netsukeya@hanakagesho.com

  1. 2009/04/23(木) 21:23:30|
  2. 空観(東京)

作家便り「09年3月/空観」

「正解のない試験問題」空観/作家便り09年3月

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正解のない試験問題。芸術とはそのようなものかも知れません。人はいつから人生にマニュアルを求め、正解というルールに縛られてきたのでしょうか。それは人生を賢く生きるための人類の英知であり、すばらしいことですが、芸術には金科玉条というような正解はありません。ありのままの自分の存在を投影し、また理想の大儀を抱えながら作品を創作するしかありません。
受験シーズンになるとそんなことを思ったりします。

私の創作スタイルは
観念 → 観察 → 収集 → 分類 → 分析 → 創作
というルートをたどります。こうしてみると創作の前段階が多いのが分かります。
おそらく多くの作家に共通すると思いますが、創作する前に作品の良し悪しが、ほぼ分かっています。創作は技術的な進歩と手間のかけ方にかかっています。いろいろ思考をめぐらせ、新しいことをしようとすると、作家それぞれの見解が違っていて当たり前。その違いが愉しみとなり、人生に深い味わいをもたらしてくれると思います。

空観
  1. 2009/03/06(金) 20:51:56|
  2. 空観(東京)

作家便り「09年2月/空観」

「根付を彫りたくなる気持ち」空観/作家便り09年2月

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彫刻することは祈りにも似た心の浄化作用があるんじゃないかとふと思う。人が何かカタチを表そうとするとき、その原動力には必ず自らへの救いを感じている芸術家は多いのではないだろうか。かつて芸術と宗教は密接に影響しあってきた。選ばれた才能を持たせられた芸術家は、自分が作品を作らされているという感覚に陥るらしい。それは時代を超える共有意識から、現世での常識にとらわれない高次元の使命感を持つことに由来すると思う。僕は運慶の作品とミケランジェロの作品に共感し、そのひと彫り一彫りに、その精神性を感じている。そこで感じる時代を超えてもなお、揺さぶられる感覚とは何か?根付にその精神性を閉じ込めること。同じ目的意識で表現すること。僕はそれを求めて、彫り始めるとどうしても止まらない。一つの作品が世界を変える可能性を秘めている・・・しかも手のひらの上で。
あなたが想像する未来を根付は表現しているだろうか?
ときに世代や、宗教、言語を超えて語りかける共有意識を持っているからこそ根付は楽しいと思う。

(空観)

  1. 2009/02/04(水) 21:44:58|
  2. 空観(東京)

作家便り「09年1月/空観」

「古根付と現代根付を隔てるもの」空観/作家便り2009年1月

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根付を生業とするものにとって、古根付と現代根付の違いは、必然的に考えざるを得ません。または現代だからこそできる可能性を考えたりもします。

私は現代根付の創作家として、作品を通して対価をいただきます。古根付にも、もちろん作品の対価のやりとりが発生するのは同じですが、しかし、一つ違うことは、その作家の成長に対する期待が込められていることではないかと感じています。江戸時代においても、名工は自然発生的に突然生まれてきたのではなく、作り手と持ち手の二人三脚によって、匠が極められ、数々の名品を世に残したのではないかと思うのです。古根付は、その妍を競った当時の風情をしのばせるよすがでもあります。現代の作家がそれをまねても、その風情は出すことができないのは当然です。現代根付は、その過去を遺産をまねるのではなく、新しい価値観を与えることが必要なはずです。それは模索の道かもしれません。しかしその試みが将来のスタンダードになる可能性もあります。作家が今までにない「美」を手探りで行なうことは、成功か失敗かという結果を考えて行なうものではありません。だからこそ、その意気込みを見守って、応援してくれる方がいることは大変心強いのです。

現代根付には、未来の可能性を含んでいます。それは、根付を取り巻く世界の片隅で、自分たちが新しい時代を築いていくことの証になるのだと思うのです。



  1. 2009/01/24(土) 14:59:16|
  2. 空観(東京)
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