「名前の話」空観/作家便り09年10月今日は私の名前の話。
本名は及川昭二で、昭和に生まれた次男坊ということで「昭二」。まぁ、なんて単純なつけ方・・・。
というわけで意味はともかく、音だけもらって、以前は「おいかわしょうじ」で活動していました。
2006年に本格的な作家活動をするにあたり、作家名をつけることにしたのですが、自分の名前というのは難しいものです。いろいろ迷った挙句、ピカーッと閃いたのがこの「空観」です。
何もない(空)なかから、価値あるカタチを観つけていくという意味で名付けました。
彫刻は素材の塊から彫っていきます。塊のなかに何を見つけることができるか自分でもワクワクします。
この名前には常に前向きに彫ろうとする姿勢も感じられて、初心の大切さを気付かせてくれます。
もともとの漢字の意味は
空・・・小さい窓から天に通じる、見るという意味
観・・・神のお告げを運ぶ鳳の声を聞くという意味
ということでとても気に入っています。
また昭二という名前は、2番というイメージが強いですが、よくよく考えてみると、1番は誰かに譲る奥ゆかしさとか謙虚さがあって、日本的な譲り合いの精神を表しているような気がしています。
ではその1番とは誰か、人智を超えた至上の存在、私の場合美の神ということでしょうかね。
創作に身を置くものとして、美の神を常に意識する立場を教えられる名前です。
名は体を表わすというように、自らの名前の意味の深さに不思議さを感じます。

写真は「雷神」のビフォーアフター。象牙を切り出したところと、荒彫りの状態。
変形している象牙の形状に合わせ、まず顔の位置を基準に彫っていきます。
あなたはこの塊に何が見えてきますか?
- 2009/10/15(木) 23:23:15|
- 空観(東京)
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「根津の根付屋」内の空観・作品アーカイブ2008年を更新しました。

「知時得機」空観 2008
- 2009/09/30(水) 20:24:24|
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「根付は日本を変えられるのか。」空観/作家便り09年9月
マニフェストとやら耳馴染みのいいことがマスコミを賑わせる今日この頃。
根付においても日本を変えることはできるのだろうか?
そもそも人を変えるということは難しい、いわんや国をや・・・。
果たしてそうだろうか。根付が人の生涯をも変える影響を与えるのは、ごく稀なことかもしれない。しかし作家が根付を新しく作り変えることは十分にできると言いたい。
根付は決まった作法や型があるわけでなく、自由な発想と采配で造形することができる。
また根付は粘土彫塑などど違い、最終的な姿を最初からイメージして進める。一彫り一彫りに作家は責任を持ち、理想像に向けて掘り進むのである。彫る前に作家にはすでに完成形が見えているのである。作家の意識が変われば作品も変わる所以である。
作家が変われば、根付が変わる。そうすれば見る人が変わる。新しい人にも見てもらえる。そうした積み重ねが日本を変えなくても、未来を変えることができるのかもしれない。現代根付は多くの方から期待され今日を迎えてきた。作家に求められるのは変革ではなかろうか?
(写真はいくつもの面を操り、七変化する悪戯っ子をモチーフにした根付)
空観
- 2009/09/01(火) 17:32:11|
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